「『アポロ13』に学ぶITサービスマネジメント」を読んで

「『アポロ13』に学ぶITサービスマネジメント」を読んで

久しぶりにオススメしたい本があるので、この場を借りてご紹介します!

AmazonでITサービス管理などについての本を探していると、評判が良さそうな本と遭遇。思わずポチリました(読書に関する投資は惜しまない私です(^^))。

何よりもタイトルが良かった。
「『アポロ13』に学ぶITサービスマネジメント-~映画を観るだけでITILの実践方法がわかる!」
これは谷誠之さんと久納信之さんの共著です。
<参照:Amazon「『アポロ13』に学ぶITサービスマネジメント」>

著者の一人、谷さんは研修が本業だそうで、この本で紹介されているように『アポロ13』を題材としたITサービス管理について講義しているんだとか。非常に面白そうな研修です!

映画『アポロ13』をITサービスと重ねて見てしまう理由

映画『アポロ13』はアポロ13号に起こった事故からの奇跡の生還を描いたものであり、非常に史実に基づいて描かれている部分が多く、限りなく記録映画に近い内容になります。そのため、船内部の映るかどうかといったスイッチに至るまで、ディティール細かく再現されています。

まずは映画の名シーン、ロケット打ち上げのクリップをご覧あれ。

<参照:YouTube「Apollo 13 Movie CLIP」>

映画『アポロ13』をただのハリウッド映画と侮ってはいけません。
監督のロン・ハワードは実話を過度な脚色なくドラマチックに魅せることを得意としており、本映画もそんな監督の力量を存分に発揮しています。

そして、IT業界に従事する身であれば誰でも、実話ながら劇的な「障害との戦い」にシンパシーを感じずにはいられません。
責任者が1つ1つのユニットが正常かどうかをチェックして、最後に発射の指示を与えるシーン。
それはまさにITサービスで言うところの「小さなユニットをテストし、合格したことを確認した上で、全体をリリースする」っといったイメージなのではないでしょうか。

さらにもう一本、別のクリップ動画をご覧ください。

<参照:YouTube「Apollo 13 Movie CLIP」>

これは酸素タンクの撹拌作業直後に爆発が起き、メインバスBの電源が急低下してしまうというシーンです。この後にもアポロ13には苦難が続き、最終的に管制官は国家プロジェクトである月面着陸を断念し、パイロットを地球に生還させることを優先させています。

ITサービスも同じです。

目的や性能値などを決め、入念にテストを行い、晴れてリリースします。しかし、リリース後も想定していないトラブルや顧客からの要望、問い合わせなどで運用リソースが疲弊することが多々あります。
直接人命に関わってしまうような月面着陸ほどの難易度ではないものの、やはり1つのサービスの稼働と品質を365日24時間保証するというのは中々難儀なもので、これに限っては “慣れ” というものがないのです。

本書は、ITSMやITILなどの資格取得向けというよりも、物語を通じてITサービスを管理する上で何が重要であるかがとても分かりやすく理解できます。

今年2月末に亡くなったフレッド・ヘイズ役のビル・パクストンを偲んで、そして本書読破を機に、また映画『アポロ13』が観たくなった今日この頃です。

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