「まごチャンネル」に見るIT弱者へのおもてなしUI

「まごチャンネル」に見るIT弱者へのおもてなしUI

以前の投稿「スマホもPCも持たない田舎の両親に孫の写真をガンガン送りたい」で紹介した「まごチャンネル」の続報です。1月27日に行われたSORACOMさんのイベントで、その開発会社の社長梶原さんが、その開発背景を熱く語っていましたので、リポートしたいと思います。

地方に住む両親へ向けた思い〜開発背景について

テレビのチャンネルをリモコンで切り替えるみたいな気軽さで孫の顔がテレビで見れるようにしたい―

そんな株式会社チカクの社長梶原さんの思いが、製品になった。それが「まごチャンネル」です。
私もそうですが、スマホで手軽に写真がとれるようになって、山程、子供の写真を撮るようになりました。昔に比べて数倍は撮っているのではないかと思います。
そして、FacebookやLINEではこうした写真を手軽にシェアできますが、地方に住む両親へ、となると途端に敷居が高くなっちゃいます。

ITリテラシどころか、ネットもつながってないような田舎の両親に孫の顔をタイムリーに見せたい、そうしたニーズが「まごチャンネル」の源泉です。

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画像はクラウドファンディングMakuakeに提示された「まごチャンネル」の利用イメージhttps://www.makuake.com/project/mago-channel/

ネット環境のない、ITリテラシもない両親のため、SIM入セットトップボックスを

問題は、どう通信させるか、です。ネット環境がないので、セットトップボックスにSIMが必要となりますが、現在のキャリアが提供する月額料金は数千円と高額。そこで、「まごチャンネル」では、SORACOM AirというIoT専用のSIMを利用。
SORACOM Airは、AWSを利用したクラウドプラットフォームで、管理するSIMのアクティベーションや速度を自由にマネージメントできます。料金も1日あたり10円と格安で、IoTなどでデバイスに組み込む通信手段として最適です。

SORACOM Airの料金表
https://soracom.jp/services/air/price/

最先端技術とは裏腹にウェットなUIづくり

話は「まごチャンネル」に戻ります。
セットトップボックスのデザインは何十回もやり直したそうです。当初、想定していたユーザ宅にモックアップを見せたときには、オシャレに作った装飾部分が「ホコリがたまりやすいのでは」など想定外の反応があったとか。ユーザの視点って本当に大事ですね。

そして、最終的には「白い家」をイメージさせる今の形に。
新着の画像があれば、窓が明るく点滅して、まるで誰かが家に帰ってきたかのような、暖かい気分にさせる仕掛けです。イキですね〜。

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家をイメージさせる「まごチャンネル」のセットトップボックスデザイン。新着は窓が明るくなることでお知らせ。https://www.makuake.com/project/mago-channel/より

そして、その見ていることは、送信した子どものスマホに通知として届くため、送った写真を両親が楽しんでいることがリアルにイメージできます。

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どうでしょう。IoTという最先端トレンドの中から生まれたスタートアップ企業のサービスですが、意外にもその開発背景や思いは、とてもウェットで、おもてなしを尽くしたユーザインターフェイスだな、と感心しました。

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