『WEBマーケティングの今後の展望』を大胆私的予測!

『WEBマーケティングの今後の展望』を大胆私的予測!

これまで僕は「営業」⇒「WEBコンサルティング」⇒「研究所」という、一風変わったキャリアを歩んできました。

現在所属する「研究所(社内ではラボと呼んでいます)」が、これまでのキャリアの中で一番WEBマーケティングから距離をおいた部署になります。
しかし、研究・調査のためにWEBマーケティング業界も注視はしているので、完全に錆びついた知識になってしまったとは考えていません。そして、離れたからこそ見えるものがある……ハズ。。。

ということで、現在の主流とされているWEBマーケティング手法を振り返りつつ、今後はどのように変化していくのかを完全に個人的見解で考察してみます。

WEBマーケティングの歴史

WEBマーケティングを語るにも、その歴史を知っておくに越したことはありません。
まずはルーツを遡ってみましょう。

1990年代初頭にインターネットが登場。パソコン通信と呼ばれていた黎明期を経て、パソコンそのものの普及と共に、ネット広告も重要視されるようになってきました。バナー広告、アフィリエイト、SEO、リスティング広告というようなサイト外部での集客施策がメインだった時代ですね。

2000年に入るぐらいまでは出来る限り多くユーザをサイトに流入させ、サイトやサイト内で取り扱う商品を知ってもらうことを主眼においたフェーズでした。

その後、そもそもサイトに流入してきたユーザを逃さない内部施策も大事だと気付かされるようになり、煩雑になった広告配信を最適化していく潮流となったわけです。つまり、不特定多数をターゲットにした時代は過ぎ去り、ユーザ個別のマーケティング施策が流行ってきたのです。

そしてこのトレンドは現在でも活かされており、ビックデータ解析やDMP、DSP、サイト内レコメンドといったように個人を特定し、最適化していく流れが主流化しています。

現在主流の “WEBマーケティング施策” 四選

それでは現在主流化 “個々をターゲットにしたWEBマーケティング” について、よく見聞きする施策について解説していきます。

①データを基にした広告配信

会員データや外部のDMPを利用して、属性に基づく広告を配信する方法です。
個が特定できることにより、できるだけ有用なユーザにだけ配信することが可能になりました。結果、広告費を抑えた形で配信することができます。
ただし、人の趣味・趣向や考えていることを正確に特定できるわけではないので、効果が出たり出なかったりとデータ精度に依存しがちです。

②WEB接客

ユーザの属性データを基に、お得なキャンペーンを配信したり、商品をオススメする方法です。
すべてのユーザに適したものを配信することが可能となったものの、やり方を間違えたり、配信頻度を考慮しないとなると、途端にただの押し売りやユーザビリティを損なって心象を損ねてしまいかねません。

③アプリ展開

正確にはWEBではないものの、それがかえって非常にスムーズな挙動を実現化させている方法。使いやすさを主眼に置くことが多く、プッシュ通知などの機能を使用すれば、メルマガよりも開封率が非常に高く、顧客育成がしやすい点では便利な施策です。
最近ではASP型の安価なアプリ作成ツールがあるものの、それでもまだ作成にはコストがかかる印象は否めない。
また、最初のうちはダウンロードが進まないと広告展開すら立ち行かなくなる恐れもあり、広告配信を行うアプリの広告(アピール)展開という、一種のパラドックス的な問題も抱えることになる。

④A/Bテストツール

システム改修をすることなくサイト内の構造を自由に操作でき、容易にABテストの実行が可能な方法になります。同時進行でサイト内の改善を行うこともでき、PDCAサイクルを回しやすいという点では非常に有効な手段なのではないでしょうか。
既存のA/Bテストツールは高価なものが多く、手が出しづらいという難点があるものの、Google社からも同様のコンセプトのツールがリリースされたこともあり、今後は爆発的に普及する可能性も考えられます。

実際には他にも色々な手法がありますが、営業現場やコンサルティングを行う場では、この4つの手法がよく聞くキーワードとして印象に残っています。

WEBマーケティングの今後について

遅ればせながら本題である、今後の展望についてご紹介いたします。

まず、容易に想像がつくのはディープラーニングを活かした広告展開が普及することでしょう。
具体的には今あるデータをディープラーニングで解析し、そのままマーケティングで活用したり、さには機械学習によって傾向を推測した上で広告展開するというものです。AIを利用したマーケティングはこの2017年から数年で確実に進むと思います。

また、アプリも事前にインストールすることを不要とするインスタント化が進み、よりユーザとの距離感を縮めていくことになるでしょう。当然ながら、この流れにより利便性向上も図られていくものと思われます。

さらにはA/Bテストなどの施策展開もAIで自動化されることで、これまでのWEBマーケターの仕事内容も激変することでしょう。
これまでの業務をAIに奪われたWEBマーケターは、ブランド価値の向上や、ユーザに対してどのようなロイヤリティが与えられるかを検討することに重きを置くことになると考えられます。

モノを「売る」ために、「売る」意識よりも大切なこと

WEBマーケティングはここ数年で大きく変化してきています。

WEBマーケティングツールも日進月歩の勢いで進化しており、それに併せてたくさんのツールがリリースされています。
リテラシーの高いWEBマーケターであれば、玉石混交のツール郡から、最適なツールをチョイスすることも可能なのかもしれません。しかし大抵の場合はどのようなタイミングで、どのようなツールを利用すれば良いのか判別しかねることが非常に多くなってきているのではないでしょうか。

これまでいくつかの外部施策やサイト内施策を提案してきて思ったのは、「売る」という1点に重きを置くと、ほとんどのケースで効果が出ないということです。
これはWEBマーケティングに限らず、リアル実店舗でのマーケティングでも同じことが言えるのですが、「売る」ということに特化した接客を行うと、かえってユーザは逃げてしまうというものです。
これでは期待していた売上も見込めなくなってしまいます。

「売る」意識よりも大切なのは、ユーザファーストで考えられているかです。

サイトの使いやすさはどうか――
どのような購入体験をさせるか――
ユーザが真に求めているものは何か――

これらのユーザ目線を常に考えながらサイト運営をしないと絶対に効果は出ません。
この意識に加えて、その会社の商品力やブランドイメージが正当なものであれば、必然的に売上は上がっていきます。
非常に単純なことなのですが、ツールの便利さにかまけてしまうと、ふと忘れてしまいがちなので、都度、ユーザファーストであるかを意識付ける必要があるでしょう。

かねてから “最適化” はIT業界では頻繁に出てくるキーワードです。

しかし、ここ最近の「ディープラーニング」や「人工知能」などのキーワード露出増加に乗じて、“最適化” というキーワードが再燃しているような気がします。
でも忘れないでください。一番大切なのはユーザ目線であること。
ユーザのことを考えた思考の “最適化” こそ、マーケティングにおいて最重要なのではないでしょうか。

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