【GW直前企画②】『けものフレンズ』×『東武動物公園』の異色コラボ

【GW直前企画②】『けものフレンズ』×『東武動物公園』の異色コラボ

みなさんは『けものフレンズ』をご存知でしょうか?

ボクは “ケモノ” だけど、これは知らないなぁ……。
ワタシには周りに “フレンズ” がいないから関係ないわ。。。

いやいや、ちょっと待ってください。
『けものフレンズ』はコンテンツのタイトル名で、スマホゲーム派生からアニメで大ヒットと遂げた注目作なんですね。
私にはケモノ(ネコ3匹)もフレンズもいるのですが、ニコニコ動画ユーザでなければ本作を知りませんでした(とはいえ、残念ながら一度も見たことはないのですが……)。
そして最近、注目を集めていたこの作品が『東武動物公園』とコラボしたことで、さらに話題になったようです。

『けものフレンズ』は動物たちをモチーフにしたキャラクターが登場するストーリーとなっており、テレビアニメの放映を開始した今年初頭から動物園へ足を運ぶ人が増えているとNHKニュースで伝えているほどです。そのぐらい動物園との親和性が高いコンテンツであり、こういったコラボ企画が立ち上がるのも、当然といえば当然の結果のようですね。

東武動物公園は割と頑張っている

2015年度版のランキングによると東武動物公園の来園者数123万人と、もはや別格である上野動物園と名古屋東山動植物園を相手に健闘しているようです。
<参照:総合ランキング.net『動物園入場者数ランキング』』>
このサイトにある一番古い数値である2001年度から最新の2015年度まで、絶えずアベレージ120万人前後をキープしています。つまり、そつのない企画と広告で運営しているということですかね。

『けものフレンズ』に登場するモチーフの動物たちは多岐にわたり、場合によってはなかなかのマニアックな動物も登場するようです。そしてそれらの動物たちを紹介する際に説明役がついており、これが東武動物公園の飼育担当が出演していたとのこと。
つまり、このコラボは他の動物園ではあり得ないわけなんですね。
<参照:毎日新聞『東武動物公園、けものフレンズと提携 出演飼育員がガイド』>
しかし、スマホゲームの配信終了後(2016年12月)に放映開始(2017年1月)されたアニメだっただけに、ここまでヒットすることは想像していなかったことでしょう。

今回のコラボ企画は地道な集客策の一つだったのかもしれません。ただ、その一つがブレークを果たしたという意味では、広報担当の大勝利と言っても過言ではないでしょう。広告費にしたら、恐らくとんでもない金額かと。ふっ、大人って汚い(笑)

なお、本コラボ企画の開催期間は4月22日(土)から6月25日(日)までの約二カ月間。
開催初日は開園前からすごい行列があったとのことで、東武動物公園としても異例のことだったようです。
下記サイトをご覧ください、本当に並んでる。「すごーい(某セリフ)」。
<参照:まとめまとめ『けものフレンズ×東武動物公園の初日の様子 4/22』(2ページ目)>

なお、スポニチによるとイベントのために用意されたオリジナル缶バッジ(全6種、1個300円)3600個が開園1時間半で完売したとのこと。
<参照:スポニチアネックス『「けものフレンズ」缶バッジ3600個 即完売!東武動物公園とコラボ初日』>
『けものフレンズ』のグッズには通常のキャラクターのみが描かれた缶バッチというのも存在するのですが、今回のオリジナル缶バッチはキャラクターとリアルな動物との2ショットが描かれており、それがウケたものと考えられます。

なぜ、このコラボは評判がいい?

前記のアニメ内と同じ “ホンモノ” の飼育担当のナレーションにより、アニメを忠実に再現してくれるということのが最大のポイントにはなりますが、どうやらそれ以外にもいくつかポイントが散りばめられているようです。

「キャラクター」と「リアル動物」の共存

まず、キャラクターのパネルをモチーフとなった動物の前に配置したのが1つのポイントのようです。
アニメキャラクターとリアル動物を同時にフレームに収める機会は中々ありません。そういった意味では、異様なまでの売れ方をしたオリジナル缶バッチも同じことなのでしょう。

これを実現しようとすると、ARアプリなどを用意する必要がありそうですね。昨年の “ポケモンGOフィーバー” 以降、なかなか話題に上がることのなかったAR技術ですが、コンテンツとタイミングを見計らえば、まだまだ使える技術であると言えそうですね。

なお、弊社ではAudio Guide Qという音声ナレーション専用アプリ(&管理ツール)も提供中です。動物園や博物館など広い場所で展示の内容に合わせて音声ナレーションを流す仕組みですので、今回のようなイベントにも活躍しますよ!動物園関係者の方、ぜひ、ご検討ください。

また、今年のマーケティング業界でのキーワードである “DIYマーケティング” も自然に派生していたようです。
<参照:ねとらぼ生物部『マレーバクちゃん「たべないでください……」 けもフレとコラボ中の東武動物公園にてかわいい共食いフレンズが目撃される』>
上記サイトのように検索上位にはいるサイトがネタとして盛り上げてくれるのも、本企画ならではと言えるでしょう。なんとなく笑みが溢れる光景であり、『けものフレンズ』を知らない人にも不快感を与えないのも良いですね。

来場者を不快にさせない導線の配慮

これだけの大盛況を収めたイベント初日ですが、来場者がつぶやいたTwitterを見る限り、みなさん概ね満足している様子。
イベント配布用の缶バッジや、時間限定のナレーションなども各動物舎前で行っており、入園客の導線にはかなり配慮したイベントになっているようです。
また、缶バッジの配布・販売もできるだけ来園者に行き渡るように配慮したようで、そちらに関する不満や炎上もなかった模様。
こういったスムーズな運営は一朝一夕では実現できるものではありません。東武動物公園のノウハウが十分に活きたと言えます。

つくづくスマホカメラが活躍するイベントは重要

動物の予期せぬ行動とハプニングは、今後も多くのユーザに発見され、共有されていくことでしょう。
リアルな動物たちはイベントに合わせてハプニングを起こすわけでもないので、イベントがない日でも楽しめる要素があるということです。「混んでるのはちょっと……」という人であっても、ハプニング動画を撮りに行く目的であれば平日でも十分に楽しめるわけです。

運営サイドの想像を越える反響を期待するのであれば、撮影されることで生まれるコンテンツもあるということを「もっと」意識しないといけませんね。
これは動物園のイベントだけに関わる話でもありませんし、撮影されることで生まれるマイナスの作用も同時に意識する必要があると言うことです。
<bitWave関連記事『お天道様の代わりにスマホが見ていた。ユナイテッド航空に見るSNSの本質』>

この企画はただのコラボ企画にあらず --
冒頭でもお伝えしたとおり未視聴の『けものフレンズ』を少しだけ勉強して、動物園が用意したイベント、そして動物園が予期していないイベントを楽しみに行ってみようかなぁ。
一説によると「脳がとろけて低脳になるのを楽しむアニメ」らしいですが。。。

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