やっちゃえ日産のマーケティング管理は堅かった

やっちゃえ日産のマーケティング管理は堅かった

振り返ってみれば、今年は良くも悪くも日産が存在感を示した1年でした(不名誉な話題が多かったけど)。
そんな中、11月に日産ノート(NOTE)が新しいハイブリッド・エンジン(e-power)を搭載して登場しました。

推測の域を出ず決して情報漏洩しなかった日産ノートの情報

iPhoneなどリーク情報がガンガン出るこのご時世に、世の中の関心がないのか、管理がしっかりしているのか9月末になるまで昨年発表したe-powerがどの車種に乗るのか不明のままでした。ノートの公道テストがリークされるも沈黙を守り、10/23の日産追浜工場オフライン発表まで表に画像が出ることはなかったというのも驚きです。

思うにビッグカンパニーなので、かなり多くの人が大なり小なり新車情報を事前に知っていたわけで、誰かがリークしても良さそうなものです。しかし、検索履歴を見てもノートのハイブリッド化は10月に入ってやっと記事がではじめている事からマーケティングで「やっちゃった」的な事は無かったようです。さすがに10月に入ると販売店がステルス営業をはじめており、噂レベルでは話題が上がり始めていましたが。

さて、日産の営業さんからお呼びがあって、10月にステルス&フライング営業を受けたわけですが(そこは「やっちゃえ日産営業」でOKらしい)、その時の販売店営業用パンフが凄まじくて、私の関心はもっぱらそちらに向けられました。

写真が全く入っていないカタログ

販売店員が持っていたカタログは 写真が全て〼印になっており、全く外見がわからない。買いませんかと言われても躊躇するのが当然のレベルです。それを、わざわざ印刷して全国の販売店に配布するのもすごいですが、その徹底ぶりに魅了されました。

なぜ、「わざわざ〼でマスクされたカタログを配るのですか?」と聞いたら、以前ステルス営業用に写真付きカタログを配布した時リークされた事件があったそうです。それ以来公式発表までは一切写真が出ないとの事。

誤送信メールとか、印刷会社がリークしたら終わる話ですが、それが守られるという事は徹底した社員教育や外注との契約があるんだろうなと想定できます。

リークされたくない、もう一つのポイント

マスクされていたのは写真だけではなく、燃費も同様にマスクされていました。

なぜか?気になります。

日産ノートはコンパクトカー(日本・米国)、Bクラス(欧州)に属し、このクラスにはTOYOTA AquaとHONDA FITがあります、両車種ともこのクラスの上位であり日産にしてみれば「越えられない壁」でした。

TOYOTA Aqua (JC08) 37.0km/L(普及モデル 33.8km/L)
HONDA FIT (JC08) 36.4km/L(普及モデル 33.6km/L)

拮抗してますね。No.1とNo.2の燃費性能追求の結果です。

対して今回発表されたNISSAN NOTEの燃費はー
(JC08) 37.2km/L(普及モデル 34.0km/L)

みえみえに数字出してくるところがすごい。

燃費偽装問題が出た直後ですから、さすがに数字に嘘はないと思います。

勝負所だったんですね。自動車業界には縁がないので今回調べてはじめて判ったんですがマーケティング的には0.1km/Lの勝負だったんですね。
クラス最高の燃費性能」と言えるか言えないかが大きいと言うことでしょう。

すごい凌ぎ合いです。

e-powerは新しいハイブリッド

さて今回搭載されたe-powerですが、ガソリンでモーターを回転させて発電するシステムです。通常のハイブリットはエンジンで主軸を回転させて車を動かし、主軸回転時に発電して蓄電をします。

大きな違いはガソリン・エンジンが「ある・ない」です。ガソリン・エンジン分だけ軽量・小型化できるのでエコなのですが、今回のノートはマイナーモデルチェンジなので、外見はほとんど変わらず、よって、思った以上のアドバンテージは出ていないです。

今回は「いいように、やられてきた激戦地にやっと勝負できるハイブリッドを投入できる」という以上の意味はないようですね。

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