アプリで視聴者とコミュニケーションをするテレビ(韓国)

アプリで視聴者とコミュニケーションをするテレビ(韓国)

こんにちは、ノリ子です。

最近、韓国のバラエティ番組では視聴者参加型の番組が人気です。
とはいっても、出演者として一般人がテレビに出演するというわけではありません。

これまでテレビといえば、視聴者に一方的に情報を配信するものでしたが、最近はインターネットやスマホの普及の影響で、アプリを手軽に使える環境が整いました。

その延長線で視聴者参加のハードルも下がり、“共に番組を成長させていく”コンテンツが激増しているのです。

何年前からか、全世界的にオーディション番組が流行りました。

今でこそ見かけなくなりましたが、日本でも流行りましたよね?

当時は一般人がオーディションで才能を披露し、様々な葛藤を乗り越えて芸能界デビューするというシンデレラストーリーを視聴者が楽しんできました。

しかし、最近では一般人がデビューするということに野望を抱くことよりも、憧れのミュージシャンとデュエットをし、一生の思い出を作りたいと思う一般人が多くなってきたようです。
最近しばしば目にするのは、収録前にオーディション行うという従来のフォーマットに取って代わり、その場で一般人を参加させ、芸能人と番組を作っていくパターンです。

一見、かなり無謀のような番組制作方法ですが、一般人の夢を叶えつつ、それをコンテンツとして成立させる糸口は、なんとアプリがあったのです。

今回はそんな夢の舞台を実現させてきた韓国のアプリをいくつか紹介していきます。

人気ミュージシャンとの共演できるアプリ!?

アプリ名:SING
番組名:『FANTASTIC DUO』
韓国で一般人参加型の歌番組といえば、『FANTASTIC DUO(ファンタスティック・デュオ)』が人気ですね。2016年2月に初回放送とまだ1年にも満たない番組ですが、画期的なシステムで話題を呼んでいます。
まず、この番組は『SING』アプリで一般人を対象に予選を行います。

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予選は番組出演予定の何人かのミュージシャンが歌っている動画に合わせて、参加者がアプリ上でデュエットを収録し、アップロードするといった仕組みになります。投稿された予選動画は番組中でも放映されます。

プロ並みの歌唱力を披露する人、お笑い系で面白い動画などバラエティ豊か。本当にいいセンスをしている一般人が多いことにビックリです。
なお、ノリ子も遊び半分で予選に参加しようとしましたが、他の参加者の本格的なレベルにビビり、途中でリタリアしちゃいました(汗)

アプリ上ではなく番組内で実際に共演予定のミュージシャンが審査を行い、三組が番組収録に参加することになります。本番ではデュエットで歌を披露し、観覧客から高ポイントを獲得したペアが優勝ということになるのです。

デュエットができるということでさえ、もはや特典のようなものなのですが、ちゃんと優勝特典だってあるんです。
なんと。賞金獲得と音源配信サイト(iTunes Musicのようなものです。韓国ではMelonやSoribadaなどが有名)にアップされ、死後7年間(?)まで、印税収益がもらえるのです。

毎回、一般人とはいえプロミュージシャンも驚くほどの素晴らしい歌唱力、そして目を見張るほどのパフォーマンスを披露しており、その様子は番組が終わった後、SNSやYoutubeなどで大話題になるほどです。

カラオケアプリ『SING』を使うことで、コリアンドリームを実現する足がかりになるかもしれないんですね。

ちなみに過去に本ブログで『SING』アプリを紹介した記事がありますので、併せてご案内します。
・bitWave過去記事『Sing! 人気のソーシャルカラオケアプリの課金方法がちょっとエグすぎる?

アプリ名:『MBC』※テレビ局のアプリ
番組名:『デュエット歌謡祭』
『SING』のようにカラオケ専用アプリのみならず、テレビ局が配信しているアプリもあります。

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予選は挑戦したい参加者が歌唱動画をアプリにアップし、共演予定

のミュージシャンがデュエットしたい人を選ぶ仕組みです。ここは『SING』アプリと同じですね。
異なるのは予め用意されたミュージシャンの歌唱動画に合わせるのではなく、自分でソロを歌うことにあります。デュエット能力ではなく、シンプルに歌唱力が問われるわけです。

レベルが高い参加者はミュージシャンの中でも奪い合いになることもしばしば。
最終的に選ばれなかった参加者は、晒し者という屈辱(?)の場面も……。
つまり、本選に入らなかった人でもネットでは話題になったりしているんです。

韓流ブームに乗り、海外からの挑戦者も大勢いるようですね。

アプリ名:『Daum TVpot』
番組名:『MY LITTLE TELEVISION』

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このアプリの最大の特徴は、アプリ内で韓国のテレビ番組も見れること。
そしてアプリ内で最も熱い番組は『MY LITTLE TELEVISION(マイ・リトル・テレビジョン)』という番組です。

この番組が他のコンテンツと異なる点は、日本でいうと「ニコニコ動画」のように、自分で収録した動画を配信するシステムをメジャーテレビ局が採用したことにあります。
本来であれば、ウェブ動画は地上波デジタル放送と相反するコンテンツになりますが、それを逆手にとって一躍人気番組になりました。

韓国の芸能人や各分野での有名人がビデオジョッキーとして番組を制作し、配信まで行います。最初は芸能人の知られざる素顔や新たな魅力を披露する場として人気を集めたのですが、現在ではほぼシロウト(番組経験があまりない)の方や、スタイリストやヨガ先生、シェフたちの番組が口コミで話題を集め、視聴率1位を獲得することもあります。

芸能人やなんらかの専門分野のプロでもない人が、ファッションや料理、ヨガなどの様々な分野でプロ顔負けの情報を発信したりすることで、既存コンテンツの再発見が話題になったようです。

そして番組が人気になった要因はもう一つあります。
それはチャットルームのコメント!

ライブ収録・放映後、チャットルームのコメントが字幕やちょっとしたCGなどで装飾され、あらためて編集版も放送することになります。
参加者たちのCGのセンス、そしてチャットルームから上がってくる一般視聴者のコメントが面白すぎて、より番組を面白くしてるんです。

日本でもテレビ局が制作したTwitterもどきのアプリがあったりしましたが、当然本家Twitterの劣化版でしかなく、尻すぼみに消滅したコンテンツがあったりしますし、某公共放送ではTwitterのハッシュタグを拾って、即時性のあるコメントを垂れ流すニュース番組があったりしますが、賛否両論があったりします。
今のところ、取り組みが早すぎて、テレビとITの共存が完璧になされないまま、無かったことにしているのではないでしょうか。

スマホの普及でもっとテレビと視聴者たちとのコミュニケーションが増える一方、また一緒に番組を作っていく時代になってる韓国のテレビ番組。

日本でも今一度、ITとテレビ番組の共存に再チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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