レシピアプリ「FIT MEN COOK」について調べてみた

レシピアプリ「FIT MEN COOK」について調べてみた

Hello! Yukari Sugamaです。
今回は、予告していたiOSアプリTOP25に選ばれた”FIT MEN COOK”について、日本レシピ界の帝王cookpadと比較しながら調査したいと思います。

(ところで私が取り上げるアプリはBlue Apronなど料理系のサービスが多めなのは、いつも私がお腹を空かせているからでしょうか・・・)

レシピサービスとは

FIT MEN COOKに目を向ける前に、レシピサービスについて見てみましょう。

レシピ業界サービスには大きく分けて、

・ユーザ投稿型(cookpadなど)
・専門家や企業がコンテンツを投稿する非ユーザ投稿型
 (レシピ大百科®←レシピでググると2位に出てくる、味の素が運営するレシピサイト)

の2種類があります。

それぞれの特性を私なりに分析してみました・・・

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分析してみた結果、ユーザ投稿型は

⇒ コンテンツにタッチせずサイトの作りに注力しやすいのでユーザビリティの高いアプリになる。
⇒ ユーザ自身が投稿者と閲覧者を兼ねるから拡散しやすい。
⇒ 投稿者と閲覧者が同じ目線だから、楽しさを感じやすい。

そこで、ユーザ投稿型の代表として、cookpadの概要について簡単に調べてみました。

cookpad

日本の800万人が使い、その5分の1の170万人が課金ユーザ(プレミアム会員)のcookpad。
1997年に創業して、2009年マザーズ上場しています。
インターネットユーザで料理をする人ならだれもが知っているサービスですが、会社の成功の秘訣などについてはあまり知られていないように思います。

分かりやすかった社長の記事はこちら↓
クックパッドを作り上げた佐野陽光の事業哲学と技術論

要するに、ユーザーを理解するために努力と時間を惜しまない、という事業哲学のもと、会社が運営されていました。

なるほど!私が先ほど分析した3つのユーザ投稿型の特性を、最大限活かせる戦略だと思いました。

そして新たな戦略として、実は近年非常に積極的なM&A戦略を取っています!
M&Aの対象となる企業には、海外のレシピサイト運営企業も多く含まれています。
(↓cookpadのロゴのついた外国語版が既にローンチされていました)

アメリカ版

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インドネシア語版

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アラビア語版

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このように、cookpadは海外へと市場を広げていることが分かります。

レシピ業界はレッドオーシャン

レシピは古くからあるサービスである上、新規参入も大手の企業がメインとなっているのが現状。
レシピ業界は言わずもがなレッドオーシャンです!

それでも成功したFIT MEN COOK

それではFIT MEN COOKが入る余地はどこにあったのでしょうか!?
その秘密は、ニッチなユーザ層でした。

レシピといえば料理が好きな主婦を想像してしまいがちですが、それだけではなく、
支出を気にして料理をしていたり、健康や体重、見た目を気にして料理する男女がいるのも事実です。

実際に、FIT MEN COOKが運営しているサイトをcookpadと比較してターゲット層の違いを検証してみましょう!

サイトから見るユーザ層の違い

レシピ写真の感じ 暗くてかっこいいイメージvs明るくて家庭的なイメージ

・FIT MEN COOK

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写真が暗く、ヘルシーに見えます。家族向けな感じはしません。

・cookpad

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明るくて華やか。

レシピの傾向 一人暮らしvs家族で楽しく

・FIT MEN COOK

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砂糖断ち5日間チャレンジ!ストイックですね。その他、ネットフリックスを見ながら食べるヘルシースナックなんていうレシピもありました。

・cookpad

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デコレーションがかわいい記事。

一押しポイントが マッチョなお兄さんvsレシピの検索しやすさと見やすさ

・FIT MEN COOK

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Aboutページにいくと、設立者Kevin Curryさんの大きな写真で迎えられました。
この方今アメリカでのSNS界ではとても影響力のある方なんだとか!

↓Kevinさんのインスタ フォロワーが100万人もいることが確認できます!

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このKevinさんが自ら成功した理論に基づき、お金を掛けずに健康的な体を目指そう、というものです。

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My message is simple: “Our bodies are built in the kitchen, Sculpted in the gym.”
「身体はキッチンでつくられ、ジムで磨かれるのだ」とのこと。

・cookpad

aboutページはありませんでしたが、ロゴの隣のメッセージは「毎日の料理を楽しみに」。
cookpadは社長のインタビューのもありましたが、食事時の忙しい主婦のレシピの検索しやすさを最大の価値としているので(サイトのレスポンスの速さを秒単位で追求していた姿勢には感動しました!)、一押しはUIそのものと言えるでしょう。

まとめ

このように新しい発想で、ターゲットをしっかり見極めて、しかもユーザのニーズに答えた形で作られています。

Mediumというブログの記事にもこういう記述がありました。
「どうやって2.99ドルのレシピアプリがアップルストアの有料アプリ第2位になったのか」
“How a $2.99 recipe app became a Top 2 Paid App in the App Store”

Was it the Apple Watch integration? Using HealthKit to track calories and macros?
Neither felt quite right.
Three days before the launch, whilst pitching the press, it came to us:

“Cook once, eat healthy all week.”
Preparing meals ahead of time, to minimise time in the kitchen, was the perfect angle and in those 6 words, we felt we’d captured it.

「アップルウォッチとの統合が成功の原因?ヘルスキットやマクロをつかってカロリーを追っていくからか?

いずれも言い得ているとは思えない。発表前の三日間、プレスへの宣伝文句はこうです。

『一回料理して、一週間毎日健康的な食事ができる』

キッチンで料理する時間を短くして、予め料理を準備するというのは最高な視点だし、この言葉で心が掴まれたのだ。」

機能だけではなく、

「ジムに行くだけではなく、食生活も見直したい」
「自炊する時間も手間も面倒だから、美味しい料理を作り置きしておきたい」

という男女に上手く刺さった事例ではないでしょうか。

日本では生活習慣病はまだまだ自分たちの問題ではないと捉えている人が一般的のように思いますが、マッチョなお兄さんが通うジムと提携するなどしてFIT MEN COOKがやってくる日も来るかもしれませんね!

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