前進あるのみ|簡素な司令に従うAI

前進あるのみ|簡素な司令に従うAI

ちょっとアレ取ってきて ――
とりあえずソレ片付けておいて ――

過去に何度か同じ司令があったのであれば、過去の経験に基いて「アレ」や「ソレ」を判断し、行動をすることでしょう。
その不明瞭な指示が初回であれば人間は混乱し、時には誤った行動を取ることもあるはずです。
そして人間とは気まぐれなもので、過去の経験とは紐付かない行動が正解となる場合だってあります。
ボンヤリとした指示内容を聞き返すと突如として機嫌を損ね、「判断力を欠いている融通が利かないヤツ」という烙印を押されることだってあるのです。
本当に面倒なことです。。。

よく妻に「頼むから視界から消えて」と言われ続けているものの、“具体的な消え方” を試行錯誤しながら見つけようとしている私に、紅孔雀さんが健気に命令を聞き行動するAIの姿を見せてくれました。
<参照:Gigazine『DeepMindが「前進せよ」という指令だけで自分で学んで不気味な動きで突き進むAIフィギュアのムービーを公開』>

とにかく「前に進め!」

どんな障害物があろうとも、健気に前を進むAIフィギュア。
時にはつまづき、そして悪戦苦闘しながらも前進をやめない。
ちょっとお酒が入っていたら、涙腺スイッチを押されかねない映像なのではないでしょうか。

共有された記事によると、この動画は強化学習により障害物をクリアしていく術を習得したAIに対し、「前に進め」とだけ指示をした時に見せた動きなんだそうです。

「前に進め」の “前” がどの方向なのかはもちろんのこと、一つ一つの障害物の形状や配置を自己で判断し、飛んだりのけぞったりしながら前進していく様は驚かされるものです。
この技術を磨きロボットに組み込むことができれば、人間が立ち入ることのできない場所での活動なども可能になりますよね。

学習途中だからこそ感じる愛嬌

おそらくこのAIフィギュアは、みなさんがこの記事が読まれている今もなお、壁にぶつかったり、穴に落っこちたりしていることでしょう。
そして効率的な障害物の対処方法を学んでいることでしょう。

つまり、この動画に姿は既に過去のもの。
動画にあるような、ちょっとおっちょこちょいな愛嬌は徐々に摘み取られていくのです。
今だけしか見ることのできないこの愛くるしい姿を、今のうちに目に焼き付けておくほうがいいですね。

ちなみにみなさんは「QWOP」というブラウザゲームをご存知でしょうか?
「QWOP」はたった4つのキーボード操作でコントロールしながら “100メートル走” をするゲームなのです。

  • キーボード「Q」…… 右太もも
  • キーボード「W」…… 左太もも
  • キーボード「O」…… 左ふくらはぎ
  • キーボード「P」…… 右ふくらはぎ

しかし、単純なキー操作とは裏腹に超絶難易度として知られるゲームなのです。

まずはこの動画をご覧ください。

「QWOP」は “ラグドール物理” という筋肉や神経などを考慮した生体運動力学を取り入れたゲームであり、慣性の法則や重力への抵抗といった物理法則には適ったものなのですが、いざ、脳内でこれを処理しようとすると、一歩を踏み出すことすらままなりません。

この滑稽な姿、今回のAIフィギュアに似てませんか?
ちなみに「QWOP」も上達するとご覧のようにスムーズな走りにもなるそうです。

今回のAIフィギュアに対して笑っていられるのも今のうち。
ひょっとしたら、このプログラムがアナタの大切な人の命を救ってくれることだってあり得ますよ!

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