最新バイク事情|台湾で『gogoro』に “kokoro” を奪われた!?

最新バイク事情|台湾で『gogoro』に “kokoro” を奪われた!?

こんにちは、ノリ子です。
みなさんは旅行やテレビなどで、台湾のスクーター通勤ラッシュをご覧になったことはありませんか?

台湾では1人1台のバイク所有が当たり前の環境で、生活には欠かせないもの。
多くの現地人は免許取得が可能になる18歳を迎えると、まずはバイク……というのが常識です。

台湾交通事情

台湾の中心地である台北市は、電車で行けない所がないほど交通の便が良いのですが、ノリ子が住む高雄市は地下鉄が2路線しかありません。バスは本数が少ない上に遠周りするので、ショッピングモールなどに行くにも不便に感じることが多いのです。
つまり少なくとも高雄市ではバイクやクルマが必需品とも言えなくないんですね。

クルマよりバイクが普及している理由は、購入やメンテナンスにかかるコストの問題も当然あるのですが、駐車スペースの問題が何気に大きいような感じがします。
バイクであればクルマよりもコストがかからずに済むし、駐車するにも無料、そしてカンタンに駐車スペースを探すことだってできます。

ノリ子も最初に台湾に来た時は、主人のバイクによく乗せてもらいました。
ただし、映画『ローマの休日』のワンシーンのように素敵な体験をしたというわけでもなく、むしろあまり好きになれませんでした。
主人のバイクが古い型式のものだったという原因があるのかもしれませんが、バイク特有の揺れで乗り心地もあまり良くないし、何よりもうるさい……。そして排気ガスの匂いも。。。

ノリ子にとってバイクの第一印象がとにかく悪かったせいもあって、台湾で本格的に生活を始めるようになってからもなるべくバイクには乗らないと決めたほど。
今では日本の都心部でも見かけるようになり始めた「レンタルバイク」に関心を寄せるほどでした。
<bitWave関連記事『台湾でちょっと進んだレンタルバイクを体験』>

つまり、マイスクーター購入なんか「アウト・オブ・眼中」。
しかし、とあるキッカケでつい先日、マイスクーターを購入してしまいました。

そのキッカケとはスマートスクーター『gogoro』に “kokoro(心)” を奪われたのです。。。

ノリ子を “toriko(トリコ)” にした『gogoro』とは?

『gogoro』は元HTC社の責任者が台湾でスタートアップ企業を起業し、そこで2年前にリリースを開始した電気スクーターです。

リリース当初はかわいいデザインで話題になりましたが、123,000台湾ドル(約45万円)という、スクーターにしては高価であることが原因で、そこまで普及しませんでした。
一般的なスクーターであれば台湾でも18万~20万円ぐらいで購入できるので、『gogoro』が高嶺の花であることがお分かりいただけますでしょうか。
「カワイイ、だけど高い」という意見がほとんどで、購入したのは一部のアリーアダプタぐらいなもの。

しかし、今年『gogoro 2 Series』がリリースされたのを皮切りに、台湾国内では爆発的な人気が巻き起こりました。
そして今、台湾各地で『gogoro』の販促イベントが開催されているのです。

この色が『gogoro 2 Series』のシンボルカラーなんだとか

コチラが初代モデル。確かにシックでカワイイのは認めるけど、45万円は高いよ……

ノリ子の『gogoro』購入に至った経緯とは

それではアンチバイク派だったノリ子が、『gogoro』購入に踏み切った理由を説明していきましょう。

理由1「リーズナブルな価格」

初代『gogoro』であるという悪評を真摯に受け入れたのか、大幅なコストダウンを実現!

『gogoro 2 Series』は79,800台湾ドル(約29万円)と中々のプライスダウン。グッとハードルを下げてくれました。
とはいえ、約30万円もするものがリーズナブルとは言い難い懐具合のノリ子ですが、物欲に火をつけてくれたのが “国の補助金” ってやつ(笑)。

排ガスによる大気汚染を食い止めるべく、電動スクーター普及を支援するための「補助金制度」が台湾各市政府で設けられているんですね。
台北市では『gogoro 2 Series』販売開始初日で補助金の予算に達し、あろうことか締め切りとなってしまった模様。

ちなみにノリ子が住む高雄市では、旧型スクーターを廃棄して電動スクーターを購入した場合、32,000台湾ドル(約11.8万円)が補助されるんです。
つまり、『gogoro 2 Series』が47,800台湾ドル(約17.6万円)で購入でき、普通のスクーターと同等の価格で購入できます。

ちょっと贅沢なバースデープレゼントとして、主人におねだりするにはちょうといい(?)価格帯だったんですね。

理由2「かわいいデザイン」

選ぶのに迷ってしまいそうなカラーバリエーション

ちょっとSFチックでかっこいいインジケータ周り

初代モデルは白と黒の二色だったカラーバリエーションが、『gogoro 2 Series』では7色まで選択肢の幅が広がりました。
当然、メーカーの “押し” カラーはブランドイメージカラーでもある水色なのですが、そのかわいさの分だけ人気が集中し、すでに予約殺到とのこと。
実際、gogoroショップは毎日人で混んでおり、その人気ぶりを実感することができました。

なんでも、『gogoro 2 Series』は最低10年は乗れる耐久性を保持していると言うではないですか。
つまり、長期使用の場合はユニークな色だと飽きてしまう恐れも……。

そこで、ノリ子は飽きることのないホワイトカラーと無難な選択をしました。
それでもデザイン自体がグッドルッキングなので「愛馬として手に入れたい!」と思えたわけです。

理由3「快適な乗り心地と、バツグンの運転しやすさ」

gogoroショップでは体験試乗もできました。
実はノリ子はまだバイクの免許を持っていなかったので、主人の後ろに乗せてもらい試乗してみることに。

前記のとおり元々バイクが欲しいとすら思っていなかったノリ子ですが、実際乗ってみたら……
急に欲しくなってしまったのです(若干、衝動買い?w)。

以前のバイクと比べて、乗り心地がすごく良い!
何よりも静かで排ガスもない! つまり地球にも優しい!!
あぁ、台湾人全員が電動スクーターに変えて欲しい……。

通常、差したキーをひねってエンジンを回すわけですが、さすがは最新型バイク、そんな手間は必要ありません。
専用キーをピッと押すだけ。さらには専用スマホアプリからだって起動できてしまうんですね。
ヘッドライトも外界の暗さに合わせて明るさ調整してくれますし、エンジンを止めてからしばらく経つと自動で消灯してくれるのです。

そして元来のスクーターとの違いはブレーキの仕様にもあります。
従来のバイクはハンドル左右についたブレーキレバーを握ることによって減速調整を行うわけですが、右ブレーキが前輪、左ブレーキが後輪と作動するブレーキパッドの位置が割り振られています。
スピードが出ている状態で右で急ブレーキをかけてしまうと前輪がロックし、バイクが引っくり返ってしまう事故にもなりかねません。

しかし、『gogoro』は左右どちらのブレーキレバーを握っても、前後輪のホイールスピードを自動調整してくれるというスグレモノ。
これならノリ子のような初心者であっても、操作ミスが原因による事故も防止できますね。

なお、『gogoro』が出せる最高速度は約110km/hまで。
そして「smartモード」と「speedモード」というモード選択機能がついているのです。

  • 「smartモード」……電池節約を目的としており、1回の充電で長く走しることができる
  • 「speedモード」……わずか3秒で最高速に達することが可能。バッテリー消費は激しい

ノリ子のようなバイクビギナーの場合、用途も市内移動が中心となるので、市内スピード制限の40~50km/hもでれば十分。つまり「smartモード」で満足することでしょう。そしてベテランライダーでもある主人は、スピード制限がない道路で飛ばす場合もあるので「speedモード」を使うこともあるでしょう。
つまり、初心者から上級者まで満足できるスペックを兼ね備えているのです。

理由4「メンテナンス」

現在、市場に出回っている電気スクーターは充電式がほとんど。
しかし『gogoro』は同じ電動スクーターというカテゴリーながら電池交換式です。

『gogoro』は本体に2つのバッテリーを装備しており、充電が切れたら最寄りのバッテリー交換スタンド(「GoStation」という名称)でバッテリーを交換するというシステムになっています。

空きスロットに持ち寄ったバッテリー切れの電池をセットすると、替わりに充電満タン状態のバッテリー二つがポンと出てくる。それを取り出して自分のスクーターにセットするんですよ、と店員さんに説明してもらっている最中

ちなみにバッテリー交換スタンド「GoStation」にバッテリーを返却するたび、自分のアプリに走行距離や平均時速といった走行データが送られ、アプリを介して確認ができるんです

ちなみにこの交換作業は1分もかかりません。
ただし、バッテリー重量は中々の重さ。なんと1つ8kg。2つ同時交換となるため、計16kgもあるんです。
この重さは女性にとっては結構大変で、確実に両手が塞がってしまいます。
それでもガソリンスタンドで給油するよりは手短に済みますし、何よりガソリンスタンド特有のツーンとした匂いを感じないのがGoodです。

「GoStation」はgogoroショップや一般のガソリンスタンドに設置されているほか、コンビニや大型スーパーでの設置といった感じで、順次拡大中です。

近所の「GoStation」なら調べる必要もないのですが、土地勘のない場所では『gogoro』専用アプリで「GoStation」の場所を検索することもできます。
幸いノリ子の家の近くや、主人の通勤途中のエリアにもいくつか「GoStation」が存在するので、バッテリー交換は問題がありません。

半径2km以内であれば専用アプリ内で「GoStation」の所在地が検索でき、しかも電池の予約も可能です

なお、バッテリー満タンの走行距離は約100km。そして自宅から主人が勤める会社までは往復で約6kmあります。
『gogoro』を通勤でのみ使えば1カ月で約120km(6km×20日)の走行となるので、月1回ペースでバッテリー交換が必要になってくる算段です。

バッテリーにはレンタル利用料が発生します。
走行距離によって月額利用料(※)が変わるのですが、購入後一年間は走行距離は無制限となっています。
※レギュラープランの場合、499台湾ドル(約1800円程度)で300kmの距離制限。制限距離の長さにより複数のプランが存在する

これまで通常のバイクを利用していた時は、我が家では1カ月で400台湾ドルTWD(約1500円)がガソリン代として出費していました。
今回『gogoro』購入にあたって契約した月額利用料は499台湾ドル(約1800円)ということもあり、1カ月で99台湾ドル(約350円)の出費増となりますが、地球の環境改善のことを考えれば、このくらいの額は安いもんです!

『gogoro』が若者にウケがいい理由とは

『gogoro』は台湾の若者を中心に一大ムーブメントが起きているわけですが、そのカギとなるのが専用アプリの存在だと推測しています。
若者がスマホを手放せないのは日本も台湾も一緒。
スマホに専用アプリをインストールさえしておけば、『gogoro』オーナーはこんなことができるんです。

専用アプリの機能その1「My gogoroの駐車位置が分かる」

もし『gogoro』を家族内シェアをしている場合、自分が使いたい時に手元にないと不便ですよね。
でも、この専用アプリがあれば『gogoro』の駐車位置が分かるんですね。
「ちょっとアンタ、私のgogoroを早く返して!」な~んてねw

結構な詳細位置を知らせてくれます。盗難にあっても安心!?

専用アプリの機能その2「My gogoroの状態確認ができる」

遠出している時に『gogoro』が不調に陥ったら一大事!
でも、この専用アプリがあれば『gogoro』の現在のステータスが一覧表示されるんです。普通のバイクであれば、エンジン音や今までにないバイブレーションなどをフィーリングで判断し、整備士に見てもらうということが当たり前でしたが、『gogoro』の場合は誰にでも分かりやすく、状態確認ができます。

さすがに買ったばかりなので異常時のデータはお見せできませんが、今のところ健康優良児です!

専用アプリの機能その3「My gogoroを簡単にカスタムできる」

本気でバイクを愛する人であれば全塗装でカスタマイズする人もいるかもしれませんね。しかし塗装中はバイクを預けていて使用できないし、何よりもコストがかかる。最悪の場合、イメージと異なる仕上がりで納車されてしまうかもしれません。
さすがに塗装とまではいきませんが、この専用アプリではインジケータのカラーリングを変えたり、音を変えたりといった軽微なカスタムが可能なんです。ちょこっと色を変えるだけで、また新しいスクーターに乗ってる気分になるかもね。

今日は気分が落ち込んでいるからブルーにしようかな……、なんてことは普通のバイクではできません!

『gogoro 2 Series』は今年5月末に販売開始し、1カ月で15,000台の販売(単一車種)という前代未聞の記録を達成したそうです。

ノリ子は6月初旬に購入し、実際の納車に1カ月半を要しました。
この人気はますます加速しており、7月に契約した人は10月以降の引き渡し(!)だとか。

現在、台湾国内には約1500万台のスクーターが走っているんだそうです。
総数から見れば『gogoro』のシェアはまだまだな小規模なものですが、もっともっと普及が進み、少しでも台湾の空気が良くなれば……。
ノリ子はそう強く望んでいます!

主人が海外出張中で自由に『gogoro』が使えるので、安全運転でツーリングに行ってきま~す!

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