特技が増えたBluetoothはBlueOceanを目指すのか?

特技が増えたBluetoothはBlueOceanを目指すのか?

仔猫ってかわいいなぁ~。仔猫を発明したやつは天才だなぁ。
あれま、取り乱しました、約みつるです。

そんなあらゆるものの小型化を望む約みつるですから、普段持ち歩くスマートフォンも出来る限り小さな端末を好んでいたりもします。そこで発売前予約から一ヶ月を過ぎたところで、ようやくiPhone SEが手元に届きました。

端末の使用感については過去のbitWave編集部の記事を参考いただくにして、私もガチャガチャいじくり倒したいと思います。

「ん、iPhone5Sとあんまり変わらないような気がするが……」
正直、新しい端末に替えたという感動はまったく覚えず。しかし、一点気になる点が。

『散々いじくり倒したのに、バッテリーがほとんど減っていない』
前評判でもバッテリーの保ちが良くなるとは聞いていましたが、まさかここまでとは。せっかくの新端末生活を謳歌するためにも、Bluetoothのイヤホンを使用してバッテリーを酷使してやることにしました。いわゆるシゴキです。

Bluetoothギア「EARIN」とは?
過去のBluetoothギアとの違い

Bluetoothイヤホンを利用するのは今回が初めてではありません。かつて導入した際にはバッテリーの減りが速いこと、そして無音時に聞こえる「サー」というホワイトノイズが気になり長続きしませんでした。

バッテリーの減りこそ、iPhone SE導入で補完できるかもしれませんが、ホワイトノイズはどうにもなりません。そこでiPhone SEに併せて、Bluetoothギアに「EARIN」を導入することにしました。

「EARIN」はクラウドファンディングで注目された最小イヤホン。これまでのBluetoothイヤホンでは実現しなかった、左右のドライバーユニットをつなくケーブルさえ排除した、まさに夢のギアです。

端末とのペアリングは左のドライバーユニットと行い、そのまま左から右のドライバーユニットへ信号を送信するという仕組み。付属の専用カプセルに収納することで充電が行われ、取り出すことで自動ペアリングが開始されるというものです。

image04

もうほとんど耳栓。
無くしかねないサイズ感です。

ちなみにこれまで所有していたBluetoothイヤホンとの比較をしてみました。
なお、バッテリーの減り具合については、過去に使用していたギアは経年劣化が起こっているため、比較対象からは除外しています。

名称Jabra BT3030EARIN
外観image05image06
購入ポイント既存イヤホンを流用できる完全ワイヤレスで超小型
使用感ノイズが気になるとにかく落としそう
おおまかな仕様Bluetooth 2.0+EDRBluetooth 4.0+LE

注目すべきはBluetoothのバージョンの違い。
BT3030も当時の最新バージョンだったわけですが、そもそも何が違うのでしょうか?

こっそり進化するBluetooth

Bluetooth 2.0と4.0があるということは、つまり1.0もあれば3.0もある。そこでこれまでのBluetoothのバージョン履歴を下記に羅列してみました。

Bluetooth 1.1普及バージョン2001年02月公開
Bluetooth 1.2帯域干渉の対策対応2003年11月公開
Bluetooth 2.0大容量通信時の通信速度切り替えが可能に2004年11月公開
Bluetooth 2.1ペアリング簡略化。スリープ時の省電力化2007年03月公開
Bluetooth 3.0データ転送速度が8倍に。さらなる省電力化2009年04月公開
Bluetooth 4.0通信速度と引き換えに大幅な省電力化2009年12月公開
Bluetooth 4.1帯域干渉の対策改良。切断時の自動再接続化2013年12月公開
Bluetooth 4.2通信速度がWi-Fi並に。セキュリティ強化2014年12月公開

OSのアップデートほど派手な公開がされている印象は受けませんが、確実に進化しているのが伺えます。

あれれ、4.0では「通信速度と引き換えに…」とダウングレードの記載があります。
確かに通信速度は幾分遅くなったようですが、データパケットサイズが相当小さくすることにより、ボタン電池一つで動くほどの大幅な省電力化が実現したようです。

つまり、用途によってデータ量が多い場合は「3.0を使ってくださいな」と言わんとしていたのでしょう。まだ普及こそしていませんが、4.2の登場により、もはや使い分けも不要になりそうですが。

そしてアップデートの随所に出てくる「帯域干渉」の文字。
そもそもBluetoothは2.4GHz帯であり、Wi-Fiと同じ周波数を利用していることから干渉は避けられない宿命だったりもします。さらには電波の強さがWi-Fiよりも劣るため、どうしてもBluetoothが負けることが多くなってしまいます。Wi-Fiとの共存が前提のスマホでは明らかなデメリットでしかありません。

そこでBluetoothのアップデートではAdaptive Frequency Hoppingという技術を駆使して、勝てない相手は避けて通る通信方法を編み出しました。コワモテのお兄さん方の前では存在感を消すことができる、約みつるのようなテクニックです。

Bluetoothのプロファイルって?
Ver.4.0で特技が増えた!

何もBluetoothは音声データのやり取りばかりで使われるいるわけではありません。

新旧Bluetoothイヤホンの比較では、完全同一だったために記載をしませんでしたが、Bluetoothの仕様には「プロファイル」と呼ばれる、そのBluetooth端末ができることも区分されていたります。

では、bluetooth3.0までに公開されていたプロファイルをご紹介いたします。

DUN携帯電話・PHPを介してダイヤルアップ接続をする
FTPパソコン同士でデータ転送する
HIDパソコンにマウスやキーボードを接続する
OPP名刺データ等の交換を行う
HSP★ヘッドセットと通信する
HFP★ハンズフリー通信をする
A2DP★音声伝送をする
AVRCP★オーディオ機器をリモートコントロールする

下4つの「★マーク」は新旧Bluetoothイヤホンで実装されていたプロファイルです。

アルファベットの羅列ばかりで、もはやミュージシャンDAIGOが使う「DAI語録」のようですが、Bluetooth4.0以降ではさらに「DAI語録」、使用できるプロファイルが追加されました。

Battery Service Profileバッテリー残量情報を提供する
FMP見失ったデバイスを探す
TIP時刻の修正
ANPメール着信を通知する
PASP電話着信を通知する
HOGP低消費電力で機器を接続する
SPP仮想シリアルポート化する
BPPプリンターへデータ転送する
HCRPファイルの印刷やスキャンをする
BIP画像の送受信をする
PANBluetooth経由でネットワーク接続する
VDP動画データをストリーミング配信する
PXP接続機器間の距離をモニタリングする

あれれ、せっかくのBluetooth4.0なのにEARINに実装していてもよかったような機能も散見されますね。。。コストの問題だったんでしょうか。
ちなみにペアリングされる機器同士が、同じプロファイルに対応していなければ、その恩恵は享受されないのでご注意を!

BluetoothはBlueOceanを目指すのか
Ver.4.2の「セキュリティ強化」が持つ意味とは

もはやイヤホンの話からはかけ離れてしまいますが、Ver.4.2では権限を持たない外部ユーザからの情報追跡をシャットアウトすることが可能になりました。つまり「セキュリティ強化」ということです。

情報流出リスクが軽減されるということはIoTの世界では非常に大きな意味を持ちます。
世界であれだけ赤外線通信が普及したことを考えれば、双方向通信を可能としたBluetoothに無限の可能性を感じずにはいられません。

所有物が小型化していくのと反比例して、自分の体が肥大化していることは内緒にしておきましょう。

約みつるでした!

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