郵便送金サービス電子化に見るミャンマー金融改革

  • 2016年8月8日
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郵便送金サービス電子化に見るミャンマー金融改革

こんなニュースを読みました。
http://www.myanmar-news.asia/news_beFypco6t4_908.html

要約すると「日本企業のサポートのもと、ミャンマーの郵便送金サービスが電子化される」ということです。
これは本当にありがたいことです。

そして、ミャンマーにとっては“大きな変化の始まり”を意味しているのではないでしょうか。

これまでの送金システムと電子化による恩恵

これまでのミャンマーでは手書きで申請を行い、郵便局で現金を受け渡すことで送金がされていました。紙ベースでの業務のため、それなりに時間もかかっていましたし、あらぬミスも発生していました。

給料の振込や公共料金などの決済など、例外なく手書きで行われていたのです。自分の給与が悪意はなくともミスにより受け取れない、そんなの日本では考えられませんよね。

これが電子化にすることにより、送金側と受領側の双方に時間もかかりませんし、面倒な手続きも省略化されます。そして、ミスの数も大幅に軽減されるのではないでしょうか。

ニュースによると郵便局の支店間をネットワークで繋ぐことになりそうなので、どこの支店であっても利用が可能になるとのこと。
今まで不安視されていた送金が、より安全で便利になることは確実ですね。

送金するのは郵便局だけじゃない。銀行の電子化は進んでいるの?

ただし、今回のニュースはあくまでも“郵便局の電子化”。
それでは、ミャンマーの銀行における送金サービスはどのような現状なのでしょうか?

調べてみると国営銀行だけではなく、民間の銀行においても電子化や海外銀行と連携が図られつつあるようです。また、各種クレジットカード、デビットカード、キャッシュカードなども利用できるようになっていました。

さらには現地の銀行では、ヤンゴンにあるUFL(University Of Foreign Language)という外語大学生をターゲットに据えた、銀行口座開設キャンペーンなんかも実施しているらしいです。

日本におけるFin-techとまでは行きませんが、ミャンマーでも電子化による“新しい波”が金融業界に来ていることを伺わせます!

これまでは銀行口座を持つ人が少なかったのですが、こういった施策が実り、現在では多くのミャンマー人が口座を開設し、それに併せてキャッシュカードを所有することになったとのことです。

これにより給料の支払いも振込が主流になりつつあるのだそうです。

とはいえ、まだ日本のような金融IT大国のようには至っていない部分もあります。

例えば、日本ではATMがコンビニなど随所に設置されていることが当たり前ですし、他行との送金手続きも連携が図れていたりしますが、ミャンマーではATM自体がそこまで普及しておらず、他行との連携もまだまだこれからです。つまり、各銀行に設置しているATMまで足を運ぶ必要があるのです。

それにATMの使い方に慣れていないユーザもたくさんいます。

ただし、キャッシュカードの利便性や現金を持ち歩かなくて済む安全性を考えれば、ATMの数やカード利用の慣れの問題は、いずれ時間が解決してくれるのではないでしょうか。

ミャンマーのさらなる金融改革に期待!

これまでミャンマーでも通用するキャッシュカードの利便性について語ってきましたが、デビットカードやクレジットカードの普及については、まだまだといったところです。そして日本ではすでに市民権を得ているオンラインバンキングなど、日本に追いつくにはまだまだ障壁があります。

そんな中、日本のJCB社も6月30日からヤンゴンに支店を開設したそうです。

海外企業からサポートを受けつつ、ミャンマーの金融業界に電子化の波がどんどん来ており、今ある課題も比較的早い段階で解決してしまうのではないでしょうか?

ミャンマー人ながらも日本で生活をし、その日本の金融IT化に恩恵を受けているからこそ、ミャンマーのこれからの金融改革に期待させられる、そんなうれしいニュースでした。

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