集合知の『AI』は人を超えられるのか?

集合知の『AI』は人を超えられるのか?

いきなりですが、私は『攻殻機動隊』の“隠れ”ファンです。

ショーケース・ティービーでは私のような『攻殻機動隊』のコアなファンが多いようで、来年2017年に公開される実写版劇場映画の公式ティザーサイトの存在を“こっそり”教えてくれました。
<参照サイト:YouTube『Ghost In The Shell (2017) – Paramount Pictures』>

『攻殻機動隊』の世界観とは

そもそも『攻殻機動隊』とは士郎正宗原作・押井守監督の強力タッグで有名になった映画(アニメ)シリーズです。テレビシリーズは例のアレ(笑い男)のマークで有名だったりもします。

image03
©士郎正宗・PRODUCTION I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

舞台は多くの人類が電脳化、つまり脳がネットに直接アクセス可能な世界。
脳の情報を100%外部にバックアップが可能です。

ジャンルとしてはSFにカテゴライズされるのかもしれませんが、「情報の全共有による個の総体化」や「全ての判断に多数の意見が混入することで生じる個の喪失」、「電子化した情報の集合体に魂(ゴースト)は宿るのか」といったテーマで進行する、やたら哲学的な思想が盛り込まれた大人向けの漫画・アニメになります。

今どきの『AI』はクラウドに宿る。さて、人類は見分けられるのか

『攻殻機動隊』についての予備知識を軽くご紹介したところで、現在の『AI』について想いを巡らすと、SFの世界では遥か先の未来を感じさせたテクノロジーでありましたが、思いの外、早く実現するんだろうなと感じました。

僕がこれまで抱いていた『AI』のイメージは、個体のコンピュータ処理能力が異常に発達した世界でした。かなり古いところでいえば、『鉄腕アトム』なんかがそうですね。『宇宙戦艦ヤマト』の「アナライザー」や『2001年宇宙の旅』の「HAL 9000」、『スターウォーズ』シリーズの「R2-D2」なども、それに当たるのではないでしょうか(歳がバレる~w)。

夢のない話かもしれませんが、これらは結局のところCPUの集積度が非常に高く、高速で処理できないと実現しない世界です。

対して今の『AI』はクラウド上のビッグデータなしでは語れないほど、ネットワーク上のデータに依存しています。

“依存している”と言ってしまうと、人類が『AI』に能動的に提供しているような印象を受けてしまいますが、実際には無意識のうちに『AI』にデータを取られています。

そして、AIの能力も1台のマシンパワーよりも、ネットワーク速度とソフトウェアの完成度が重要になります。コンピュータの集積度などの物理的条件が少なくなると実現度はかなり高くなります。

こうなると「東京のIT企業に務める、毎日バリバリ働く30代男性の営業マン」といった例は、いともカンタンに模倣できてしまいそうです。

すべてを答える万能型ではなくとも、知らないフリのような人間特有の態度や、普段の習慣・習性、口癖といった潜在意識でしかないようなものまで完全に真似をし、昨日食べた夕食や嫁の愚痴まで話す、より完璧な「感情を模倣するAI」。

本ブログ「bitWave」でご紹介させていただいた映画『エクスマキナ』にもある通り、チューリング・テストをパスする、ロボットあるいはコンピュータであると分かっていながら、人だと思ってしまう「模倣が完璧なAI」です。

おぉ、怖いかも~

不完全な人間を完璧に再現することが真の優位性を生む

完璧に人になりきる技術は、特に接客面で優位性を出せます。

例えばECショップで24時間接客営業する『AI』や、独居老人の世間話の相手をする介護型の『AI』など、表面的には人間の模倣であったとしても、それなりに活用・活躍するニーズは多いのではないでしょうか。

前回、「bitWave」に掲載しています『ムーアの法則に囚われない、Googleの飽くなき挑戦』の通り、今やクラウド・コンピューティングは目まぐるしく高速化しています。
そして『AI』も多分にもれず、加速度的に進化しています。怖いと思いつつ依存する時代。

相手の反応を読んで“ワザと”負ける「AlphaGo」が出る日も、そう遠くない未来かもしれませんね。

コメント