2016年上半期のiOS利用比率はiPadの影を映す!?(当社調べ)

2016年上半期のiOS利用比率はiPadの影を映す!?(当社調べ)

こんにちは。設樂です。

6月にApple社主催カンファレンス「WWDC2016」にてiOS10のアナウンスがされました。、正式リリース自体は今秋とのことですが、スマートフォン向けのサービスに従事している者としては、当然のことながら気にかかります。

そこで今回は弊社サービスであるフォームアシスト(以下、FA)のログから、スマホおよびタブレットで利用されているユーザ数を抜き出し、各スマートフォン用OS、およびiOSの利用率の推移を検証してみようと思います。

来るべきiOS10の公開に備え、今回のデータを役立てていただけたら幸いです。

なお、「iPad」のシェアに関する記事は、私の上司にあたるy-matsubaraさんも同様の記事を昨年掲載しています。ただし、今回は2016年版、かつ、私なりの考察も含めた内容になっておりますので、ご了承ください。

Android OSとiOSの割合比較

さっそくですが、Android OSとiOSの割合を比較してみました。検証期間は2016年1~6月、延べ人数は71,087,660人分のデータになります。

なお、以降の内容でも度々お伝えする“延べ人数”は、FAの特性上、入力~確認までのそれぞれのユニークユーザ数を合算したものになります。つまり、同一ユーザであっても、それぞれのページで1ユーザと重複カウントすることになります。よって、計測結果はパーセンテージでご案内させていただきます。

 2016/1/12016/2/12016/3/12016/4/12016/5/12016/6/1
Android OS38.7%38.8%38.9%38.6%38.8%37.3%
iOS61.3%61.3%61.2%61.5%61.3%62.7%

ご覧のとおり、この半年間ではAndroid OSとiOSの割合は、横ばい状態。4:6のまま推移していることが確認されています。

Android OSの直近のメジャーアップデート(Android6.0)が2015年10月、iOSの直近のメジャーアップデート(iOS9.0)が2015年9月ということで、この半年で大きな動きがなかったことを考慮すると、この“横ばい”傾向は比較的予想通りの推移なのではないでしょうか?

ちなみに2016年4月の段階でAndroid OSとiOSの国内シェア率が「55.7%:43.2%」としている数値も発表(※下記URL参照)されています。

むしろAndroid OSの方が多い結果となっておりますが、今回の「4:6」という結果はあくまでも弊社サービス利用の数値ということで、予めご了承ください。
※参考サイト:http://www.kantarworldpanel.com/global/smartphone-os-market-share/

なお、こちらの参考サイトではiOSのメジャーアップデートがあった翌月にはiOSのシェア数がAndroidのそれを勝り、弊社が算出している「4:6」という比率に近い割合になります。

しかし、メジャーアップデートの翌々月以降、iOSの比率が徐々に目減りし、春先には逆転現象が起きるという事象を毎年繰り返しています。なかなか面白い結果ですので、ぜひ過去にさかのぼってご参照くださいませ。

iOSに特化した利用率の割合はどうなっている?

さて、iOSの利用ユーザはスマートフォンとタブレットの二分化されているわけですが、まずはその割合をご案内いたします。検証期間は2016年1~6月までです。

 2016/1/12016/2/12016/3/12016/4/12016/5/12016/6/1
iPhone87.20%88.10%86.80%88.30%88.60%87.90%
iPad12.80%11.90%13.20%11.70%11.40%12.10%

iPhoneに対して約1割強がiPadという結果になりました。

2016年3月21日にiPad Proの9.7インチモデルが発表され、月末にリリースされたことを考えると、そのシェア率の伸びの変わらなさは驚きさえ感じます。同時期に発表~発売されたiPhoneSEの影響がそれなりにあったということなのでしょうか。

次はiOSに特化した利用割合の推移をご覧頂きたいと思います。つまりiOSのバージョン推移ですね。検証期間は先ほど同様、2016年1~6月までとしています。

まずは、スマホ(=iPhone)の延べ人数62,420,421人の結果です。

iPhone公開日付2016/1/12016/3/12016/5/12016/6/1
iOS52011/10/120.10%0.10%0.10%0.10%
iOS62012/9/190.80%0.70%0.60%0.50%
iOS72013/9/186.10%4.80%3.60%3.10%
iOS82014/9/1721.70%16.70%13.00%11.60%
iOS92015/9/1671.30%77.70%82.70%84.70%

そして、タブレット(=iPad)の延べ人数8,667,239人の結果です。

iPad公開日付2016/1/12016/3/12016/5/12016/6/1
iOS52011/10/121.00%0.90%0.80%0.80%
iOS62012/9/190.90%0.90%0.80%0.80%
iOS72013/9/186.70%5.90%4.60%3.90%
iOS82014/9/1749.00%45.50%41.20%38.90%
iOS92015/9/1642.10%46.50%52.40%55.40%

iPhoneでは最新OSユーザが幅を利かせ、8割以上がiOS9と着実に確固たる地位を築き上げています。
それに対してiPadはiOS9の割合は5割程度。これは寂しい限りです。

そもそもユーザはiPadの新モデルに食指が伸びていないのかもしれません。はてまた、新OSにアップデートする必要を感じていないぐらい、iPadそのものを活用していないのかもしれません。

実際のところ、iPad ProがiOS9.3.2で文鎮化してしまうという事象(とっくに解消済ですが)があったため、まだアップデートを様子見しているiOS8ユーザが多いのかもしれません。。。

どのような要因であれ、Apple社としては実に悩ましいところではないでしょうか。

iPhoneとiPadの二極化は顕著に

iPhoneに関しては、徐々にそして確実にiOS9への移行がすすんでいます。恐らくiOS10がリリースされても同様の推移を見せるのではないでしょうか?

しかし、iPadのOS移行は同じような傾向を見せておりませんし、「iOS10なら移行が進む」とはとても思えません。
iPadユーザが保守的だと言い切ってしまうのはいささか乱暴すぎますが、iPadに以前ほどの求心力がなくなっているのかもしれませんね。

iPadの出荷台数シェアは2012年度に53%を記録していたが、徐々にシェアが低下しており、2015年度のシェアは40.1% - ICT総研タブレット端末市場に関する調査結果
*http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160705-00000023-economic-bus_all

Apple社はMicrosoft社と比較してドライな思考が顕著な企業ですが、このままではiPadのせいで旧OSのジレンマがつきまとってしまうのでは……、な~んて邪推してしまいます。

Apple社はiOS11以降でiPadユーザが待ち望んでいるような機能を実装させるのでしょうか?

WatchOSやtvOSのように、PadOSとして独自路線を進む可能性もあるのでしょうか?

はてまた、iPadをiPod Classicの時のように、大胆に切り捨ててしまうのでしょうか?

このままでは死に体のiPad。
Apple社のiPhoneのiOS移行に関する盤石の体制とともに、今後の課題も垣間見えたシェア率推移でした。

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