AI化される職業

AI化される職業

先日、運転免許の更新手続きのため、神田の運転免許センターに行ってきました。
5年(もしくは3年)ごとにやってくるこの更新手続きですが、まさに判で押したような作業で改めてビックリ。

日々淡々と、日々粛々とこなす業務

入り口を通過すると手続き順に窓口に番号が記されており、順に進めば免許を受け取れる仕組みになっています。
階を移動する場合も赤い線をたどって行くと次のコーナーにたどり着きます。
初めて行った人でもまったく迷うことなく手続きが進められるようになっており、運転免許センターの職員も一人一人に同じことを説明し、申請者をさばいていきます。
1番の受付係員はまず、お知らせのハガキと既存の免許証を受け取り、申請者それぞれにこう言うのです。

 本籍地、住所に変更はありませんか。
 なければ、太枠内に記入し、裏面のアンケートに回答しサインして。
 そうしたら2番窓口に提出してください。  

この窓口係員は一日中、来る日も来る日もこのセリフを発します。
カウンターに置かれた木製の三角すいの札は黒地に白文字で “受付” と書かれおり、ところどころのテクスチャが剥がれこのセンターの歴史を物語っているようです。
諸行無常の響きあり。あぁ、写真撮ってくればよかったな~。

この滞りなく進む一連の作業となるまでは、警察各位もご苦労があったかと思います。
しかし、ここまでパターン化されているのであれば、もはや人間が行う必要もないのでは?
一連の流れは「書類提出」「視力検査」「写真撮影」「講習」「新免許証受け取り」まで。
講習では去年、先月、昨日の事故件数まで、織り込まれたシナリオを淀みなくこなすプレゼンテーションにまさに脱帽。

果たして労働者たちはシンギュラリティに怯えているのか?

この人力オートメーション化がされた環境に従事されていらっしゃる方々の心情はさておき、『AI化する仕事』の筆頭候補としてぜひリクエストしたいものです。

近日の事故件数だけを更新するだけで、本日の講習シナリオのでき上がり。
ごく稀であろうイレギュラーなことだけを人間が対応すれば、作業効率も人件費もぐんと効率化されるはずです。
彼らの人件費も私たちの税金で賄われているわけですから、バチは当たらないでしょう。

マニュアル化された内容であれば、Pepper君にだって講習させることができます。
最近、よくPepper君見かけますよね。先日も銀座のUNIQLOで彼が多言語対応で接客していました。
人間がこなすにもそこそこのスキルをロボットに見せつけられると、判を押したような業務は本当にたやすいことでしょう。

それは免許センターの受付の方々に限った話ではありません。
みなさんも自分の仕事が『AI化』されてしまうのではないかと心配ではありませんか?

以下は、NRIが予測した10~20年後に人工知能、ロボット代用が可能な職職業になります。

<参照:野村総合研究所『日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に』>

あ~、やっぱりオペレータ職はロボット化が予測されていますね。
このニュースリリースは2015年に発表したものになりますが、現在の目覚ましいロボティクスの進化スピードを鑑みると、この1年半でさらに職種を広げたかもしれませんね。。。

アナタの仕事、ロボットに奪われますか?

日経新聞と英フィナンシャル・タイムズが、どんな職業がロボットやAIに取って代わられるのかを予想するツールを開発したものがあるので紹介します。
<参照:日本経済新聞『私の仕事、ロボットに奪われますか?』>
<計測ツール『わたしの仕事、ロボットに奪われますか?』>

このサイトで「業種」と「職業」を選択するだけで、将来『AI化』される確率が表示されます。

ちなみにデザイン系の仕事であれば、22.2%の確率でロボット化されるらしいです。

なお、一番確率が低いのは「業種:コミュニティー・ソーシャルサービス」の「職業:宗教従事者」で0.0%。
逆に一番高いのは「業種:工業生産」の「職業:繊維、アパレル、家具従事者」で89.5%。
業種「工業生産」は軒並み高い確率を叩き出していました。

「将来ロボットに職を奪われるかも」と言われても、私はそれほど心配していません。

それというのも、現在のように “IT化” される以前(約10数年前ぐらい?)には、『IT化されると今後はペーパーレスの時代になる』と言われていました。
しかし実際には、その “IT化” を実践するためのマニュアル本が大量に発行され、制作や印刷業の仕事が増え、紙の消費量も増加したということもありました。

いずれはロボット化が進むのかもしれませんが、そのための新たな職業が生まれることもあるでしょう。
長い社会の歴史の上で、今現存する職種なのでしょうから、すぐに淘汰されるといったことはないでしょう。あまり心配しなくてもそうカンタンにはなくならないとは思います。
つまり、これらの指標に一喜一憂するのではなく、「新たなビジネスチャンスが生まれるかもしれない」といったしたたかさが、むしろ重要なのかもしれませんね。

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