DeNAのキュレート問題報告書はSEO視点では貴重な資料

DeNAのキュレート問題報告書はSEO視点では貴重な資料

本bitWaveは今年1月に創刊丸2年を迎え、現在3年目を邁進しています。

そんな中、DeNA社が運営していたキュレーションメディア「WELQ」を始めとしたいくつかの媒体で、正確性を欠いた記事・盗用とおぼしき記事が確認されたことで、ネットメディア界隈ではちょっとした騒動が続いております。

この騒動が立ち上がってから三カ月、DeNA社より『第三者委員会調査報告書の全文開示公表のお知らせ』なる報告書の開示があったことを社内メンバーから共有を受けました。
貴重なデータが載っていて参考になるとの報告を受け、まずは最初から目を通すことに……。

超大作の報告書ですね……。
株取引をしている方であれば有名なブログ「市況かぶ全力2階建」でもネタにされていましたが、全文276ページ(しかも目次と付録だけで29ページも!)の大作を読むのは中々しんどいですね。
要約版』というものも用意されているようですが、それでも全34ページ。。。

このボリューム感から見て、報告書自体は完全オリジナルであることが伺えます(笑)。

報告書のある表に着目

キュレートの問題、コピペやその他各種法律に関する問題はこの騒動のいわば本丸であり、他所でも散々語られ尽くしていると思うので、本記事ではあえて割愛します。

第三者委員会調査報告書の全文開示公表のお知らせ』では前記の本丸にあたる問題の課題と原因について事細かく記載がされているのですが、注目すべきは各メディアごとの運営やKPI含めた具体的なデータが時系列で開示されている点になります。これはメディア運営者にとって非常に有益な情報なのではないでしょうか。
ここでは「iemo」「MERY」「CAFY」「Find Travel」「JOOY」「cuta」「WELQ」「GOIN」「UpIn」「PUUL」の10サイトのSEO施策の変遷と、記事数PVの関係性、その推移表について分析していきます。

まずは『第三者委員会調査報告書の全文開示公表のお知らせ』内に掲載された表をご覧ください。
PDFでいうところのP97、P114、P130、P143、P151、P159、P175、P190、P197、P206ページになります。本記事と報告書内の表とを比較しながら読み進めていただくことをオススメいたしします。
(※本来であれば該当表組をキャプチャ転記しようとも考えたのですが、コピペ問題の報告書をコピペするのは如何なものか!?(笑)という抵抗と葛藤があり、転記はあえて避けております。ご了承ください)

なお、PDF内に頻出してくる用語について、以下に注記しておきます。


DAU

Daily Active Usersの略。Web上では一日の訪問ユニークユーザを指す

SEO DAU

報告書では検索由来のDAUを指す

月間公開記事数

その月に新規投稿された記事数を指す

累計公開記事数

累計された公開記事の総本数を指す

ダウパ

記事本数÷DAU(記事あたりのユーザ訪問数)


この中で着目すべきは、一般的に聞きなれないワード「ダウパ」です。
もう少し平たく言うと記事の平均ユーザ数です。これは記事数が多い際にサイト全体がSEO的にうまくいっているかを確認する上で便利な指標となります。
(※「ダウパ」という表現は抵抗感じますが、今回はDeNA社発表のこの表現で統一します)

一般的なSEOとDeNAの特殊な事例

通常のSEO施策では以下のようなやり方が一般的な手法となります。
手順①:キーワードの設定
手順②:タイトルの設定
手順③:①②に対して適切な構成と構造を最適化する
手順④:公開時の発信の最大化
手順⑤:検索順位をトラッキング(数カ月要する)
手順⑥:チューニングを図っていく