GU(ジーユー)の『セルフレジ』ってナンダ!?

  • 2016年10月21日
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GU(ジーユー)の『セルフレジ』ってナンダ!?

先日、新宿のビックロ7階にあるGU(ジーユー)に行ってきました。

商品を選んで会計を済まそうとしましたが、いつものレジがありません。
そのレジの代わりにATMのような機械が何台か並んでいました。

別にATMでお金をおろしたいわけではありません。精算したいだけなのです。。。

まごまごしていたところ、店員さんから「空いているレジのレーンに入ってください」と言われました。なんとATMみたいな機械 がレジだったのです。レジが『無人化』していたんですね。

仕組みはシンプルで、ICタグを値札に埋め込んで管理しているのだそうです。ICタグ自体が幅2.0センチ×長さ7.5センチ。
値札にしては少々大きめですが、それ以上にこのICタグがもたらすメリットは大きそうです。

そもそも『セルフレジ』はどう使うのか

簡単に「無人化」といっても、精算は対人で行うものという先入観があるので、いきなり対峙しても戸惑ってしまいます。挙動不信な雰囲気を醸し出して、「万引きしてる」なんて思われてしまってはかないません。
そこで、この『セルフレジ』の使い方をご紹介します。

①購入者はあらかじめ商品のハンガーを外しておく
②買い物カゴごと『セルフレジ』下部のボックスに入れる
③画面内に商品点数とその合計金額が表示される
④表示内容に問題がなければ、そのまま支払い画面に進む
⑤現金支払いかクレジットカード支払いを選択し、会計を済ませます
⑥買い物カゴをボックスから取り出し、別のカウンターへ移動
⑦カウンターに用意されている包装品を自由に選んで商品をセルフで包装

それだけです。間違いもなくスムーズです。
支払い自体も銀行のATMと同じようなやり方なので、画面の指示どおりにやっていれば、誰でも簡単に精算ができるというわけです。

ちなみに私と同じようにGU(ジーユー)の『セルフレジ』に感動し、動画をアップロードされた方がいらっしゃるようなので、合わせてご紹介いたします。
<参考>
・YouTube『gu セルフレジを体験しました』

大変革に見合う“導入メリット”とは

これだけのシステムを導入するとなると、当然ながらかかっているコストも相当なものかと察することができます。それをもってしても導入するメリットとは何なのでしょうか?
客観的に思う“導入メリット”を私なりに考えてみました。

■ユーザ側のメリット

・対人型の会計と比較してスピーディー。会計待ちの行列ができづらくなる
・多言語化なども容易で、属人的だった会計係のコミュニケーション能力が問われなくなる
・ショップ側の人為的なミスがなくなり、トラブルもほぼ皆無になる
・自分が購入した商品ラインナップを人に知られる可能性が限りなく低い

■企業側からのメリット

・会計係を大勢雇う必要がなく、レーンへの誘導係のみとなるため、人件費が大幅に浮く
・人為的なミスによるクレーム対応が減る

これらのメリットを鑑みても、直接的な営業利益は見込めません。
この『セルフレジ』自体は高額にせよ、初期投資で賄えるものなのかもしれませんが、ICタグは使いまわすことができる訳でもなく、積もり積もればかなりの高額であることが予想されます。

それでも導入に踏み切ったのは、システム導入にかかるコスト以上に人件費こそ、ファーストリテイリング社の大きな課題として捉えていたのではないでしょうか。

いずれにしても、これまでも無人化レジは大手スーパー系列店や大手レンタルDVD系列店などでも展開されていましたが、一つの商品ごとに顧客がバーコードを読み取っていく、いわゆる店員の代わりを顧客が務めるといったものでしかありませんでした。

一方、GU(ジーユー)が取り入れた『セルフレジ』はICタグを使った一括商品読み取り方式。
さすがテクノロジー大国の日本、といったところです。

利便性が新たな課題を生まないように

ちなみにGU(ジーユー)では完全無人化を目指しているわけではなく、ちゃんと従来の有人レジも用意されています。理由があって機械が使えない顧客や、贈答用にちゃんとプロのラッピングを必要としている顧客がいるかもしれませんので、そういったフォロー体制はしっかりしているようです。

利便性の追求こそ、人間の文明の発展であることに疑いようがありませんので、人間の代わりにテクノロジーの進歩が補填するという考えも当然なのかもしれません。

しかし、そこにある程度の危機感を持たない人間は、いつのまにか職を失うことになるのでしょうか。
また、人と人とのコミュニケーションが粗雑になり、減少傾向になる可能性もあるではないでしょうか。

テクノロジーが進む一方で、各々の仕事における立ち位置や取り組み方、そして人間関係の在り方も今一度考慮すべきところまで来ているのかもしれませんね。

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