JTは営業利益が純増していた。ステレオタイプな罠は危険。

JTは営業利益が純増していた。ステレオタイプな罠は危険。

bitWave編集部の川口です。喫煙者には逆風になりつある昨今の嫌煙ブームと国の方針。「レッドオーシャンの中のブルーオーシャンを探る|タバコ市場のトレンド」を読みつつ、当然ながらJTって、いつ潰れてもおかしくないんだろうなと思ってググったら、なんと増益だそうで。

JTは副業が好調なのかなって思ったら?

この話題に触れた時、真っ先に思ったのは本業のタバコは苦しいものの、副業の何かで利益を出しているのかなと思いましたが、さらに調べるとー

なんと、タバコ事業が増益なことがわかりました。
<参照:https://www.jti.co.jp/investors/individual/finance/index.html

あれ?タバコって売れなくなってるんじゃないの?

上記の「JT 業績・財務ハイライト」を読む限り2012年に比して上向き。2013年の急増と2014年の急減は消費税前の駆け込み需要と、増税後の買い控えがあったためであり、それらを考慮すると微増ながらも毎年上向きではあるわけです。

そもそも、なぜJTは苦しいと思いこんだのだろう

私が「JTは苦しい」と考えた理由を冷静に自己分析するとー

  • 健康増進法改正案によって飲食店は原則禁煙となる中、やめる人が増えているのではないか。
  • 勝手にタバコ税を上げられて、価格面で企業努力できないのではないか。
  • 高齢化・人口の減少に伴い喫煙人口も減っているのではないか。

という「事実を調べずに勝手に想像」していた事にあります。

澤田が投稿した「まぐろの激突動画から考える視点の変え方」にも書かれているように、客観的視点を持った気になっていたが、実際のところ知識が足りず真実にたどり着けない当て推量であったわけです。

さて事実は?とー調べてみると

タバコが売れないなか、なぜJTは営業利益を伸ばせるのか?

という記事に当たりました。筆者の推定ではあるものなるほどと思える点がいくつか。

1.民間企業として生き残りをかけた経営のスリム化が進んでいる。
2.グローバル企業であり国際競争力がある。
3.タバコ店の独占のためそもそも莫大な販促費を掛けてきたが、これを削り始めている。

1.については工場閉鎖など痛みを伴う改造も行っての結果となっています。
2.については「たばこメーカー世界ランキング」1位はたばこ離れが加速するあの国の企業」よると、グローバル化が進んでいて、タバコファンは一定の母数がある事が判明。
3.については意外でした。JTは一部採算割れも覚悟して、タバコ店に「応援費」を出していたんですね。

なぜ、小さなタバコ店に「応援費」を出していたのか?

それは、タバコの場合、1つの銘柄を吸い始めるとずっと愛飲してくれるので、どこでもJTの銘柄が手に入る環境を作れば総体的な売り上げに寄与するという事のようです。

レッドオーシャンの中のブルーオーシャンを探る|タバコ市場のトレンド」にも書かれている通り、銘柄は極端に偏ってますね。旧マイルドセブン系のメビウス系列が非常に高いシェアを誇っているわけで、なるほどマーチャンダイジングとブランディング能力がJTは高かったわけねと感心。

ということでこの事実を知った瞬間から見方が変わる

この事実を知ったのち、タバコ店を見る時、どのメーカーの品揃えがどのくらいの陳列棚を占めているか、自販機はJTか他社かなどを、注意深く見るようになりました。

ちなみに世界のタバコ会社ランキングはこんな感じ

1位 インペリアル・タバコグループ(英)391億ドル/約4兆9965億円
2位 フィリップ・モリス・インターナショナル(米)262億ドル/約3兆3481億円
3位 ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(英)200億ドル/約2兆5557億円
4位 日本たばこ産業(日)192億ドル/約2兆4536億円
5位 アルトリア・グループ(米)189億ドル/約2兆3513億円
6位 レイノルズ・アメリカン(米)107億ドル/約1兆3673億円
7位 ITC(インド)63億ドル/約8050億7193万円
8位 グダンガラム(インドネシア)53億ドル/約6772億8274万円
9位 KT&G(韓)36億ドル/約4600億4110万円
<参照:https://zuuonline.com/archives/125693

やっぱ、すごいっすね。JT。iQOS(アイコス/フィリップ・モリス・インターナショナル)の大ヒットの中、JTがどの程度巻き返せるのかも興味の対象です。

ちなみに僕はタバコは吸いません(禁煙しました)。マーケティング興味だけで調べております。メビウスってなんだよwwwって思ったら旧マイルドセブンだったと知ったレベルです。

Hiroyuki Kawaguchi

Hiroyuki Kawaguchi

ペルソナ・マーケティングとSEOが大好きで、この道 ◯十年。(歳がバレるから秘密です。)

猫との生活に至福を見出して、地方でテレワークに励んでいるbitWaveのゴーストライター。
Hiroyuki Kawaguchi

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