LINEにCSVデータをレスポンス-リクエストのログから広告も

LINEにCSVデータをレスポンス-リクエストのログから広告も

6月末にイノベーションテクノロジー本部主催で「第1回ハッカソン(※)」が開催されました。
テーマは『新たなLINE-BOTを生み出す』。

全16人のメンバーを4チームに分けた社内初の“チーム戦”です。
全チームが通常業務の隙間を縫って考案した『LINE-BOT』を全4回に分けてbitWaveでご紹介させていただきます。

社内サービスに関わることや、今後の商品開発に影響する内容に関してはご案内できませんが、それでも各メンバーの情熱は感じ取れる内容ですので、ぜひご一読ください!

今回は連載第2回目、チームMによる発表内容をご紹介いたします。(1回目はこちら

(※ハッカソンは短期間・短時間で行われるものですが、今大会は約一カ月の長丁場。本来のハッカソンの意味合いとは異なりますが、通常業務の合間を使った“実工数短期間”のイベントであることから、あえてハッカソンと呼ばせていただきます)

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『LINE-BOT』ハッカソン、チームMが発表するのは「不動産物件案内BOT」。
[最寄り駅] や [間取り]、 [家賃情報] などのテキスト入力情報や、気になる場所の位置情報を送るだけで、その条件に見合った不動産物件情報を瞬時に応答するといったBOTだ。

調べたいキーワード(最寄り駅、間取り、家賃価格帯)や位置情報を入力することによって、保有するCSVファイル内のデータを即時でレスポンスする仕様だ。

画像をタップすることにより、物件の詳細情報を閲覧することが可能。CSVファイルを入れ替えることにより、不動産物件に限らずECサイト等での利用など汎用性を考慮している。

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また、このサービスはテキスト入力情報のデータログも取得しているため、同一ユーザに対して取得したログデータを用いて、別アカウントに対してターゲットを絞った広告配信を行うことも可能としている。

不動産案内以外でも活用できそうなサービスを考案した「チームM」に、そのサービスを考案した経緯や開発の挫折、チームのLINE-BOTに関する考えを聞いてみた。(聞き手:約みつる)

Q.ハッカソンは「LINE-BOT」がテーマだったわけですが、どう思いました?

y-matsubara(以下、Y):ウェブサービス系のものとばかり思っていたので、正直驚かされました。変化球かよって(笑)

李 在煥(以下、J):どんなチームに配属されてもいいように、ウェブサービスの新しいアイデアは温めていたので、LINE-BOTと聞かされてから頭が真っ白になりましたよ。やりやがったなって(笑)

Q.「LINE-BOT」については、そもそもどんな印象がありましたか?

ハンナ(以下、H):地名を入力して、その地名の天気を知らせてくれるBOTぐらいしか使っていませんでした。

:「りんなBOT」のようなAIのイメージしかなかったです。そもそもLINEってメッセンジャーアプリとして普及したものなので、BOTを活用する発想はなかった。

Q.不動産物件を仲介してくれるBOTのアイデアのキッカケは?

:知らない街を散歩した際に不動産屋に貼ってある物件情報が気になることがあるじゃないですか。「この辺りの相場は◯万円ぐらいなんだなぁ~」って。スマホは位置情報が容易に取得できるので、それらがスマホで完結出来ないかと思ったのがキッカケです。

:LINE-BOTはクイックレスポンスが命のシステムなので、入力した内容を事前に用意したデータベースに紐付ける必要があります。社内に不動産物件のデータベースがあったので、それを活用すれば、ラクにモックが出来るんじゃないかって。

:日常業務で不動産物件のデータを取り扱っていたので、そのBOTで行くことが決まった時点で、「あぁ、私がメインプログラマーなんだな」って覚悟しました(笑)

:当然、リアルな顧客データを使うわけにはいかないので、みんなで手分けしてダミーの物件データを作っています。

今回作成されたBOTは、どんな手順で作成されたんですか?

:どのチームも同じかもしれませんが、まずは設計を作ってユーザの行動とそれに対するBOTのアクション内容を決めました。つまり“流れ”ですね。

:流れが出来た段階で簡単なデモを作ってみました。ただ、そのままでは本当になんでも出来てしまって、目的がぼんやりした設計になりかねないので、どこまで出来るのかといった“制約”を設けました。

:それらを踏まえて再設計。BOTの骨子が出来上がれば、あとはみんなのアイデアを肉付けすることに集中しましたね。

:肉付けといっても、LINE-BOTで出来ることと出来ないことが確実にありますので、私は他のLINE-BOTの動きも研究していました。

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このLINE-BOTで実装したい機能を書き出していく。各々がホワイトボードに乱雑に書き出していった

Q.今回のBOT作成において、何か困難はありましたか?

:ただただ楽しかったです。しいて言えば、スケジュール調整は難しかったですね。企画立ち上げから完了まで、一ヶ月あるかないかでしたから。

:それにリサーチは困難を極めましたね。いかんせん、公開されているライブラリーが圧倒的に少ない。他のサービスの場合、公開されているライブラリー情報が開発の助けになるわけですが、今回のLINE-BOTは無料アカウントのベータ版。手探りで進めるしかなかったですね。

:おもしろいアイデアを実装したくとも、ライブラリーがないために諦めざるを得なかったものもあったので、苦渋の決断に迫られましたね。

:みんな楽天家ばかりだから、そんなに“苦渋”してなかったんじゃない?

一同:そうかも(笑)

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企画段階で立ち上がった画面イメージ。マップ上に出来る限り情報を載せておくという方法も考えていたが、LINE特有の「お手軽さ」が損なわれるということでボツとなった。

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出来る限りテキスト入力させないというLINEの「お手軽さ」を重視したボタン型インターフェースも考案したが、残念がら実現するためのライブラリーを探しだせずにボツに。

Q.LINE-BOTは今後どんな展開を見せると思いますか?

:「Siri」や「OK Google」のような音声認識が可能になるのではないかと。今は音声ファイルのアップロードこそできるものの、音声ファイルの中身にはノータッチですからね。

:それにディープラーニング的なアプローチも出来るんじゃないかと。我々のチームでLINE-BOTがある程度のログ情報を取得して、広告展開に使えるといった提案も盛り込みましたが、それらのログを統計学的に分析さえできれば、ユーザがアクションを起こす前にLINE-BOTが先回りしてメッセージを流すといったことも可能ですよね。

:ただ、LINEは気軽さとお手軽さがモットーのサービスだと思うので、あくまでも自然な、会話のようなアプローチでなければ、サービス特性が殺されてしまうんじゃないかと思っています。だから過度な機能実装は命取りですね。

Q.また同じメンバーでやるとすれば、どんなことをやりたい?

:BtoCサービスをやってみたいですね。ショーケース・ティービーとしてもBtoCは弱いところですし、このチームなら面白い企画も出てきそうな気がします。

:そうだね。アプリとかも含めてBtoCはやってみたいね!

:うん!

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発表が終わった途端、急にリラックスモードに入るメンバー。なお、後ろにいる青いルックスの方はメンバーではない。ただのダルマだ。

Q.最後にリーダーに、このチームはどんなチームでしたか?

:とってもラクでした(笑)。最初から企画・プログラム・インフラといったように、得意ジャンルが均等に分かれていたので、みんな自発的にそれぞれの役回りを演じていました。

チームが出来上がった時点で一番面倒な役割分担を行う必要がなかったので、いろんなアクションが素早く実践できたことがこのチームの“強み”だったと思います。

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