Pepper君が本気を出す!?|機動力を備えたPepper君がもたらす未来とは

Pepper君が本気を出す!?|機動力を備えたPepper君がもたらす未来とは

日本が誇るロボティクスの象徴と言えば、代表的なのはソフトバンクロボティクスの「Pepper君」を想像される方も多いのではないでしょうか。
<bitWave関連記事『技術立国を証明せよ!|「Pepper World 2017」』>
医療方面や接客など、得意とする対人コミュニケーション能力を武器に、Pepper君は活躍の場を広げようとしています。

もともと日本は人間と寄り添うロボット開発を得意としていました。
古くはソニーが開発していたロボット犬「AIBO」なんかが有名ですよね。サポートが終了されたAIBOの合同葬儀が行われるなど、ロボットが人間の心のスキマに入り込むことが可能であることを実証しています。

かつて私は、Honda社の「ASIMO」をイベント用に借りる手配を行っていました。
その際、Honda社の方に「ご希望は “喋る” ASIMOですか? それとも “歩く” ASIMOですか」と聞かれたことがあります。イベント会場の広さや不慮の事故を考慮し、その時は “喋るASIMO” をお借りしたのですが、双方が兼ね備わっていたわけではなかったことに愕然とした思い出があります(リース用ではなかっただけかもしれませんが)。

Pepper君は家族の一員であったり、企業の顔であったりといったミッションはあるものの、またAIBO同様にコミュニケーションロボットの域を出ていません。
そして “歩く” ASIMOのようなアクティブさも披露していません。
やはり日本におけるロボティクスは、人間を精神面でサポートする機能に舵を切りきってしまったということでしょうか。

そんなロボティクスの限界を憂いたところ、目を見張る機動力を誇るエンジニアの戸村さんが素晴らしい情報を共有してくれました。
<参照:TechCrunch Japan『ソフトバンクがAlphabetのロボット企業Boston DynamicsとSchaftを買収』>

なぜGoogleはロボティクス部門を手放したのか

今回、ソフトバンク社が買収した企業は二社。
Boston Dynamics社は「BigDog」といういささか “気持ちの悪い” 動きを見せる四足歩行ロボットを研究開発していました。

向かい合った人間が足踏みしているかのような「BigDog」のルックスは、実際の人間によるパロディ動画を生み出すほど話題になりました。

そしてもう一社のSchaft社は階段の昇降を難なくこなす二足歩行ロボットを開発しています。驚くべきは無関節で二足歩行を実現している点です。

いずれの企業もGoogleの持株会社Alphabetから買収したことになります。
Google社は8社ものロボット関連企業を所有しておりましたが、Google Roboticsの副社長が退任したことにより、ロボット関連企業の方向性を見失っていたと言われています。
つまりGoogleにとっても、“渡りに船” の売却話だったのでしょうね。

この買収劇がもたらす影響は?

さて、せっかくソフトバンク社は強烈なロボット関連企業二社を手に入れたのですから、ここからの展開が非常に見ものです。

単純に考えられるのは、機動力がウリの二社の技術を “脚のない” Pepper君に取り込むことでしょう。
Boston Dynamicsのような多肢ロボットを組み込むのか、Schaftのような二足歩行技術で人型ロボットとしての道を突き詰めるのか……。
(BigDogのような動きを見せるPepper君であれば、せっかく掴んでいた人の心を手放してしまいそうですがw)

いずれにしてもPepper君は機動力を手にし、よりアクティブに人間に寄り添ってくれるのかもしれませんね!

コメント