PS4で『Mod』が遊べる時代に

PS4で『Mod』が遊べる時代に

こんにちは、ゲーマーのM氏です。

巷のゲーム業界では良くも悪くも、11月29日にリリースされた「ファイナルファンタジー15(以下、FF15)」の話題で真っ盛り。
制作発表から10年。タイトル改名や対応ゲームハードの変更などの紆余曲折を経たためか、色んな意味で規格外のゲームタイトルになりました。話題の中心になるのも当然でしょう。

そんな活況に湧くPlayStation4(以下、PS4)ですが、まだ日も浅い12月5日にゲーム業界では画期的なアップデートがしれっと行われました。

「PCゲーム同様にPS4でも『Mod』が使える機能を実装!」
さてはて、そもそも『Mod』ってどのようなものなのでしょうか。

「FF15」の裏側で、密かに再燃するゲーム「Fallout4」

2015年の10月に発売された「Fallout4」というゲームをご存知でしょうか?
FPS(一人称視点)系のRPGとして、世界的にも有名なゲームタイトルです。

ちなみに前記の「FF15」は“発売初日で500万本売れた!”とニュースになっておりますが(うち、一本は貢献しています…)、この「Fallout4」は発売初日で1200万本も売れたモンスタータイトルなんです(当然、こちらも一本貢献…)。

<参考:成長する世界のゲーム市場|日本との違いがあらわに。

ちょっとバイオレンス系の表現(CERO:Z)があるゲームであるため、テレビコマーシャルなどの広告展開はできそうもありません。日本国内では認知度が少ないのも致し方ないのかと思われます。

発売から4カ月程度で追加シナリオの有料ダウンロードが毎月公開されていましたが、それも10月で打ち止め。もう“オワコン”なのかとファンは危惧したところ、この度『Mod』という追加シナリオとは異なる機能が実装され、ひっそりと話題になっているのです。

*PS4のみMod実装が5ヶ月遅れた。Xbox One版は2016/7/1リリース済み。Windows OSユーザベースのクリエーション・キットを使用するため、Microsoftにアドバンテージがあるのは致し方ない。ただし、この遅れがPS4のみFallout4の楽しみを延命させたとも見れる。

そもそも『Mod』とは何か?

ゲームのグラフィックや様々なデータを改造するプログラムやファイルのこと。MODを導入することによってそのゲームをModificationし、そのゲームのグラフィックエンジンや物理エンジンなどの基本システムを用いつつ、本編とは別のシナリオやグラフィック、モデル、システムで遊べるようになる。単にMOD、或いはAddonと呼ばれるものの場合、大抵は有志(そのゲームのファン)ベースで制作されるものを意味する。MOD制作者は作りたいMODの目的に応じて3Dグラフィック制作ソフト、ペイントソフト、スクリプトを組むためのテキストソフトなどを活用し、目的のMODを作っていく。
(出典:ウィキペディア)

かいつまんで説明すると、ゲームを一般の方が勝手に改造し、それを公開することで「みんなで楽しみましょう!」的なものです。

ステータスを最強にしたり、キャラクターの見た目をよりリアルにしたり、はてまた別人とかに入れ替えてしまったり、公式にない武器を開発したり……
あくまでも“既製品”だったゲームソフトそのものを、自由にカスタマイズし直せるのです。

なお、PCゲームのFPS系RPGでは、そもそも『Mod』は当たり前の機能の一部だったようなのです。ちなみに今年話題になった、某メーカーの“爆発するスマホ”が『Mod』を通じて、ゲーム内の武器として公開されているほど!

ところが、PS4をはじめとするコンシューマーゲーム機の場合、メーカー公式ではないプログラムは信頼ができないという見解を持っており、これまでは『Mod』非対応という状態でした。

しかし、Bethesdaはファン・ユーザの取り込みにも熱心で、発売前からWin,Xbox,PS4共通でModを作れるCreation Kitというプラットフォームを開発していました。昨年のゲームショウのユーザとの約束でしたが、PS4は今回のアップデートでこれが対応可能となったワケです。
ということで、さっそく使ってみることにしました。

「Fallout4」の公式サイトでアカウント登録が必要らしく、PCから新規登録を行いました。その後、PS4でログインをすれば、すでに有志が公開している様々な『Mod』がダウンロードできるようになります。
https://mods.bethesda.net/#en/workshop/fallout4

ニューゲームで開始しても、ステータスすべてが最強!
もちろんゲームもサクサク進行します。
通常であれば、ある程度ゲームを進めなければ入手できないような鍵も全部開けられるため、閉ざされた扉に再訪するといった手間もありません。

時間短縮ができたり、町の外観も変えられるため、ある意味違うゲームをしているように楽しめました。

町をキレイにする『Mod』

町をキレイにする『Mod』

全能力を最強にする『Mod』

全能力を最強にする『Mod』

キャラクターを見栄え良くする『Mod』の実装前後比較。

ちなみに“Vanilla”はゲーム専門用語らしく、トッピングを施していないバニラアイスが語源とのこと。つまり『Mod』未実装状態を意味しているんだそうです

今回、「Fallout4」で初めて『Mod』を体験しました。

『Mod』をダウンロードする際、利用方法に関連する正規の追加コンテンツのダウンロードが必要な場合がある、との記載がありました。コレって意外と収益に繋がっているのかもしれませんね。(追加コンテンツを取り入れたModは追加コンテンツがないと楽しめません。)

ただし、リリース直後に『Mod』を許容してしまえば、ゲーム性そのものが崩壊しかねません。
この「Fallout4」のように、リリースから1年以上経過したタイトルの延命処置としては、非常に効果的な施策であることを感じさせてくれました。

メイド・イン・ジャパンのゲームは“作品性”や“作家性”を重要視するために、『Mod』による一般人の介入を受け付け難い環境にはあるのかもしれませんが、コンシューマーゲーム機の『Mod』対応実装はゲーム業界に風穴を開けてくれたことに異論を挟む余地はないでしょう。

もしかしたら正規の追加ダウンロードを増やすために、メーカー側が率先して『Mod』対応ソフトを増やしていくのかもしれませんね。

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