
テザリングはスマホのモバイルデータを使用してパソコンをネットに接続できるので、固定回線やモバイルルーターを契約していない時でも、ネット接続が可能です。
大手キャリアでは申込みや料金が必要な所もありますが、今話題の楽天モバイルではどうなのでしょうか?
楽天モバイルの契約を考えている人、現楽天モバイルユーザーの方は是非とも確認くださいませ。
- 楽天モバイルなら無料且つ申込み不要でテザリングを利用可能
- 必要な物は楽天モバイルのSIMを挿したテザリング対応のスマホ
- 利用出来るテザリングの種類はWi-Fi、USB、Bluetoothの3種類
- パートナー回線エリアで利用するとすぐに速度制限に達するので注意
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楽天モバイルでテザリングは可能!
画像引用元:Rakuten UN-LIMIT | 楽天モバイル
先に結論から申し上げると「楽天モバイルでテザリングの利用は可能」です。
楽天モバイルのテザリングは料金がかからず、更に申込みも不要です。
しかも、テザリング可能なスマホを用意出来れば即利用可能という嬉しい仕様です。
楽天モバイルのテザリングは下記で利用可能です。
- Wi-Fiテザリング
- USBテザリング
- Bluetoothテザリング
どれも接続方法や特徴がはっきりと分かれているので、ユーザー自身がどの用途や環境で用いるかで使い分けると良いでしょう。
楽天モバイルでWi-Fiテザリングをする方法
楽天モバイルのスマホでWi-Fiテザリングをする方法をAndroidのGalaxy A7とiPhoneで解説します。
AndroidのGalaxy A7は楽天回線に公式対応しています。
Wi-Fiテザリングの大まかな流れは下記になります。
- スマホ側でWi-Fiテザリングの接続設定
- 接続先のデバイスでスマホを選択
- パスワードを入力してテザリング開始
Android、iPhone共に大まかな流れは同じなので、慣れた人なら難なく接続できるでしょう。
AndroidでWi-Fiテザリングする方法(Galaxy A7)
Galaxy A7を例にAndroidでWi-Fiテザリングする方法は下記の通りです。
- 設定画面を表示
- 接続をタップ
- テザリングをタップ
- Wi-Fiテザリングをタップ
- スイッチをタップにしてONに変更(ステータスバーにWi-Fiマークが表示)
- メニューボタン→Wi-Fiテザリングを設定の順にタップ
- セキュリティのレベルを選択して、任意のパスワードを入力して保存
- 接続先デバイスでGalaxy A7の名前を選択
- 保存したパスワードを接続先デバイスで入力して接続完了
Androidはデバイスの種類によって手順や画面構成は異なるものの、設定アプリのモバイルデータ通信等の項目からWi-Fiテザリングの設定を行います。
Wi-Fiテザリングは最もポピュラーなテザリング方法なので、取扱説明書に詳細な手順が書かれているモデルも少なくありません。
Galaxy A7以外のAndroidで正確な手順を知りたい人は、ネット上の取扱説明書を参照すると良いでしょう。
iPhoneでWi-Fiテザリングする方法
iPhoneでWi-Fiテザリングする方法は下記の通りになります。
- 設定をタップ
- モバイル通信またはモバイルデータ通信をタップ
- インターネット共有をタップしてONに変更
- Wi-Fiのパスワードが表示
- 接続先機器でiPhoneを選択
- iPhoneに表示されたWi-Fiのパスワードを入力して接続
iOSバージョンにより画面構成や手順は若干変化しますが、iPhoneのWi-Fiテザリング設定は概ね上記の手順になります。
Wi-Fiテザリングの特徴や向いているのはどんな時?
楽天モバイルで出来るテザリングの内、Wi-Fiテザリングのメリット・デメリットについて解説します。
Wi-Fi対応機器なら複数接続可能なのがメリット
Wi-Fiテザリングは1台のスマホに複数のWi-Fi対応機器を接続できるのがメリットです。
手順を紹介したGalaxy A7だと最大10台まで同時にテザリング可能です。
「パソコン以外にもタブレットやゲーム機も接続したい」という人には、Wi-Fiテザリングで複数台接続すると良いでしょう。
テザリング3つの方法の中で、最も電池持ちが悪いのがデメリット
Wi-Fiテザリングは、複数台同時接続できる反面、スマホに負荷がかかるので他のテザリング方法と比較して電池持ちが悪くなるのがデメリットです。
他2種のテザリングと比較すると電池消費量は多いので、「気づいた時にはバッテリー切れ」というのも珍しくありません。
熱に気を付けつつ充電しながら利用するか、短時間の利用に留めておいた方が無難でしょう。
複数台接続したい時、接続機器がUSBやBluetoothに接続出来ない時に使おう
Wi-Fiテザリングが最も活きる場面は、USBケーブルやBluetoothが接続できない機器でネットに接続したい時、複数台デバイスを接続したい場面になります。
またWi-Fiテザリングはポピュラーなテザリング方法なので、テザリングが必要なときには真っ先に試してみるのも良いでしょう。
楽天モバイルでUSBテザリングをする方法
楽天モバイルのスマホとパソコンをUSBケーブルで接続して、スマホのモバイルデータ通信でパソコンをネットにつなげるUSBテザリングの方法を紹介します。
Androidは楽天モバイルでセット購入できるAQUOS sense3 liteを例に、iPhoneはWindowsとMacそれぞれの接続方法もまとめました。
AndroidでUSBテザリングする方法(AQUOS sense3 lite)
AndroidでUSBテザリングする方法は下記となり、簡単にテザリングが出来るのが特徴です。
- パソコンとAndroidをUSBケーブルで接続
- ステータスバーを下にドラッグ
- USBの管理でデバイス側を選択
- USBテザリングを選択して接続
- 終了する場合はUSBケーブルを取り外して終了
AndroidのUSBテザリングはWi-Fiテザリングと違いパスワードの設定等が不要で、スマホ側の画面で完了するお手軽さが魅力です。
Androidユーザーがパソコン1台のテザリングをする時は、Wi-Fiテザリングよりこちらを選んだ方が簡単でおすすめになるでしょう。
iPhoneでUSBテザリングする方法
AndroidのUSBテザリングはケーブルで接続してスマホ側の簡単な操作だけでしたが、反面iPhoneは接続するパソコンの種類によって異なります。
接続するパソコンがMac・Windowsに限らず、最新版iTunesが必要となります。
場合によっては「ネットに接続したいのにiTunesで弾かれて接続できない」という事態も起こりかねません。
一旦Wi-Fiテザリングでパソコンを接続してiTunesをインストールし直してからUSBテザリングする迂回路を経ることもあるでしょう。
Macの場合
iPhoneでMacをUSBテザリングする方法は下記の通りです。
- iPhoneの設定アプリをタップ
- モバイル通信またはモバイルデータ通信をタップ
- インターネット共有をタップしてONに変更
- 最新版iTunesをWindowsパソコンにインストール
- iPhoneとパソコンをUSBケーブルで接続
- このコンピュータを信頼しますか?と表示された場合は信頼をタップ
- iTunesやFinderでiPhoneを探して表示できるか確認(認識されない場合は別のケーブルを使用)
- iTunesでシステム環境設定を選択
- ネットワークを選択してiPhone USBを選択
- 歯車マークをクリックしてサービスを無効にするを選択
- 適用をクリックして接続完了
Androidと異なりiTunesを起動してシステム環境を設定し直すので、iPhoneのUSBテザリングは若干手間がかかります。
上手く接続できない場合はUSBテザリングだけでなく、Wi-Fiテザリングに切り替えてみると良いでしょう。
Windowsパソコンの場合
iPhoneとWindowsパソコンをUSBテザリングする手順は下記の通りです。
- iPhoneの設定アプリをタップ
- モバイル通信またはモバイルデータ通信をタップ
- インターネット共有をタップしてONに変更
- 最新版iTunesをWindowsパソコンにインストール
- iPhoneとパソコンをUSBケーブルで接続
- このコンピュータを信頼しますか?と表示された場合は信頼をタップ
- iTunesでiPhoneまたはiPadを探して表示(認識されない場合は別のケーブルを使用)
- パソコンがiPhoneを認識したら、ネットへの接続を確認して問題なければ完了
WindowsパソコンもMacでも、USBケーブルでiPhoneと接続しているのにパソコンで認識されないケースがあります。
相性の可能性もありますが純正でないケーブル、安価なケーブルだと認識されないこともあります。
認識されない場合はまず、別のケーブルで試してみてください。
USBテザリングの特徴は?向いているのはどんな時?
USBテザリングはWi-Fiテザリングと比較して、パソコン側の接続設定が必要なので若干敷居が高めという印象を受ける方も少なくありません。
しかし、ただ敷居が高いというだけでなく、ケーブルで接続する仕組みからWi-Fiテザリングには無い特徴をUSBテザリングは持っています。
USBテザリングは接続中にスマホの充電が可能なのが特徴
USBテザリングはテザリング中、パソコンに接続したUSBケーブルからスマホの充電が可能なのが最大のメリットになります。
バッテリー残量を気にする事無くテザリングし続けられるので、電池持ちの良さという観点ではUSBテザリングは最良と言えるでしょう。
パソコンとケーブルで接続するので通信も安定しているのもメリット
Wi-Fiテザリングと後述のBluetoothテザリングと違い、USBケーブルという物理的な回線で接続しているので、通信の安定性や外部からの妨害に強いのもメリットです。
接続できる台数もスマホ1台につきパソコン1台なので、第3者が勝手にスマホのモバイルデータ通信を使うというリスクもありません。
スマホと接続機器が1対1のみ利用可能で複数台接続できないのがデメリット
USBテザリングはスマホと接続機器が1対1なので、第3者が勝手に利用出来ないのがメリットですが、逆に言うとスマホ1台で複数台接続は物理的に不可能です。
ゲーム機もパソコンも接続したい、という時はUSBテザリングではなく、Wi-Fiテザリングで接続しましょう。
長時間テザリングする時、安定性の高い通信を希望ならUSBテザリング
長時間テザリングをする時や通信が安定して妨害されにくい通信を希望する時に活きるテザリング方法です。
自宅で腰を据えてネットを使いたい時、外出先のフリーWi-Fiスポットを利用するのが憚れるような機密性の高い通信をしたい時に利用すると良いでしょう。
楽天モバイルでBluetoothテザリングをする方法
画像引用元:通信・エリア | 楽天モバイル
楽天モバイルのスマホでは、Wi-Fiテザリングと同じく無線で接続できるBluetoothテザリングも利用可能となっています。
BluetoothテザリングはWi-Fi・USBテザリングと比較すると、ややマイナー気味な方法ですがメリットもあるので方法を知っておいて損はありません。
AndroidでBluetoothテザリングする方法(AQUOS sense3 lite)
AQUOS sense3 liteを例に、AndroidでBluetoothテザリングをする方法は下記の通りになります。
- ホーム画面から設定をタップ
- 接続済みの端末→接続の設定→Bluetoothの順にタップ
- Bluetoothをタップ
- 新しいデバイスとペア設定するを選択
- 接続先デバイスを選択
- ペア設定するを選択してペアリング
- 再度設定を起動
- ネットワークとインターネットを選択
- テザリングを選択
- Bluetoothテザリングをタップ
- 画面の指示に従い接続
Bluetoothテザリングするには、まずスマホと接続先デバイスをBluetoothで接続(ペアリング)する必要があります。
接続先デバイスの設定や操作が必要な場面も多いので、スマホと接続先デバイス両方の説明書を用意しておくのがおすすめです。
iPhoneでBluetoothテザリングする方法
iPhoneでBluetootテザリングする場合、Androidと同じく接続先デバイスとスマホをペアリングする点は変わりません。
ただ接続先デバイスがWindowsパソコンか、Macかで、操作方法が変わってきます。
まずはiPhoneと接続先デバイスをペアリングする
iPhoneでBluetoothテザリングする時は、まず接続先デバイスとiPhoneを下記手順でペアリングしましょう。
- 接続先デバイスのBluetoothをONに変更
- iPhoneの設定アプリをタップ
- モバイル通信またはモバイルデータ通信をタップ
- インターネット共有をタップしてONに変更
- 1つ前の画面に戻りBluetoothをタップ
- Bluetoothの右のスライダをタップしてONに変更
- 接続先デバイスの名前をタップしてペアリング
ペアリングが無事完了したら、接続先デバイスに合わせて操作します。
接続先デバイスがMacの場合
接続先デバイスがMacで、iPhoneでBluetoothテザリングをする場合は下記の方法で接続が完了します。
- MacのメニューバーのBluetoothマークをクリック
- インターネット共有するiPhoneを選択
- ネットワークへ接続を選択
Mac側で簡単な操作をするだけなので、iTunesの操作が必要だったUSBテザリングよりもBluetoothテザリングの方が簡単になるでしょう。
接続先デバイスがWindowsパソコンの場合
接続先デバイスがWindowsパソコンで、iPhoneでBluetoothテザリングする方法は下記となります。
- パソコン側の通知領域に表示されたBluetoothマークをクリック
- パーソナルエリアネットワークへ参加を選択
- デバイスに表示されたiPhoneを右クリック
- 接続方法の上にマウスカーソルを置く
- アクセスポイントを選択して接続完了
接続先デバイスがWindowsパソコンでも、パソコン側で簡単な操作をするだけなのでMac同様に簡単にBluetoothテザリングが可能です。
Bluetoothテザリングの特徴と向いている場面
BluetoothテザリングはWi-Fiテザリングと同じ無線で電波の干渉を受けやすく、USBケーブルと同じくスマホ1台につきパソコン1台しか接続できません。
一見すると両者の悪い部分を受け継いだだけに見えますが、Bluetoothテザリングにもメリットがあります。
Wi-Fiテザリングと比較して電池持ちが良いのがメリット
BluetoothテザリングはWi-Fiテザリングと比較して電池持ちが良いので、給電出来ない状況で長時間テザリングしたい時に向いています。
USBテザリングは給電しながらテザリング可能ですが、パソコンがコンセントでつながっていない場合、スマホ側にパソコンのバッテリーがどんどん供給されてしまうのです。
その為、野外等の周囲にコンセントが無い場面では、Bluetoothテザリングが最も電池持ちの良いテザリング方法になります。
接続先機器がBluetooth非対応ならテザリングできないのがデメリット
Bluetoothテザリングは接続先デバイスが非対応のデバイスではテザリングが利用出来ません。
パソコンは基本的にBluetooth対応モデルが主流ですが、過去に発売された安価なモデルだとBluetooth非対応モデルもあるようです。
その場合にはBluetoothテザリングが利用出来ないので、Wi-FiかUSBでテザリングすることになります。
給電できない状況で長時間テザリングする場面ならBluetoothテザリングの出番
Bluetoothテザリングは他2つと比較すると、給電出来ない状況で長時間テザリングする場面で生きる接続方法です。
被災時や野外等で長時間パソコンをネットに接続したい時は、電池持ちの良いBluetoothテザリングを利用すると良いでしょう。
楽天モバイルでテザリングを利用する時の注意点
画像引用元:楽天モバイル:店舗(楽天モバイルショップ)
最後に楽天モバイルでテザリングを利用する時に、Wi-Fi・USB・Bluetoothの代表的な注意点を3つ紹介します。
パートナー回線エリア(5GB/月)内ではすぐに速度制限に達することがある
楽天モバイルでは2020年6月時点で、データ利用料無制限の自社回線(Rakuten UNLIMIT)と、パートナー回線を併用して運用しています。
パートナー回線エリアでは月間5GBの上限があるので、テザリングを使用するとあっという間に到達するので注意しましょう。
ちなみにパートナー回線エリアで5GB使い切ったとしても、速度制限にかかるだけで追加料金は発生しません。
尚、速度制限にかかった場合の速度は最大で1Mbpsとなります。
楽天モバイルでiPhoneは公式には非対応
楽天モバイルはテザリングの料金も申込みも不要で、テザリング利用可能なスマホがあれば利用可能となっています。
iPhoneもテザリング対応なので理論上は利用可能ですが、楽天モバイルがiPhoneをセット販売してないので、動作検証が取られていないのが現状です。
楽天モバイルでiPhoneを使う方法はありますが、楽天モバイルでのiPhoneシリーズは公式には対応していないのでさまざまな制限があります。
他にもiOSアップデートの弊害でテザリングが利用出来なくなる可能性もないとは言えません。
iPhone X以前のiPhoneはデータ通信が利用できないのでテザリング不可と思われる
楽天モバイルによると、SIMフリーのiPhoneでもiPhone X以前のモデルはデータ通信が出来ないとのことです。
データ通信が利用出来なければテザリングも用出来ません。
楽天モバイル+iPhoneのテザリングを利用したい人は、iPhone XR以降のモデルを用意する必要があります。
ただし、この場合でもなにかあってもiPhoneは非対応ですので自己責任で行ってください。
パスワードを設定しないと第3者に不正利用される可能性あり(Wi-Fiテザリング時)
無線で複数台接続可能なWi-Fiテザリングですが、Wi-Fiにパスワードを設定しないと誰でもアクセスできる脆弱性を持っています。
悪意のある第3者が勝手に接続できてしまうので、データ容量を横取りされるだけでなく悪意のある通信をしてしまう可能性も否定できません。
Wi-Fiテザリングする時は必ずパスワードを設定しましょう。
楽天モバイルならテザリング使い放題!
楽天モバイルのテザリングは、月額料金無料で申込みも不要、自社回線なら使い放題という大盤振る舞いです。
自社回線の速度にもよりますが、使い方次第では固定回線やモバイルルーターの代わりにもなるので通信費を節約できるでしょう。
ただし、公式サイトでは「公平にサービスを提供するため通信速度の制御を行うこともあり」と記載があります
大容量データを短時間に送受信するような使い方は避けた方が無難です。
- 楽天モバイルなら無料且つ申込み不要でテザリングを利用可能
- 必要な物は楽天モバイルのSIMを挿したテザリング対応のスマホ
- 利用出来るテザリングの種類はWi-Fi、USB、Bluetoothの3種類
- 複数台テザリングしたい時はWi-Fiテザリングがおすすめ
- 長時間テザリングしたい時や通信の安定性重視ならUSBテザリング
- 長時間給電できない状況なら電池持ちの良いBluetoothテザリング
- パートナー回線エリアで利用するとすぐに速度制限に達するので注意
- 第3者の不正利用を防ぐ為にもWi-Fiテザリング時はパスワードを設定