
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
この記事では、4Gスマホから5G対応スマホに変更する際の注意点について解説します。
日本国内の主要4キャリアでは、スマホを買い換えるときに、契約変更が必要なところと不要なところの2種類があります。
月額料金の違いや4Gから5Gの切り替え手続きの進め方、SIM交換の必要性もあわせてみていきましょう。
現在4Gスマホを使用していて、これからスマホの買い替えを検討している人は必見です。
基本的な流れを押さえておき、スムーズに手続きを済ませましょう。
- ドコモとauは4Gと5Gで契約が分かれているため、変更が必要
- ソフトバンクと楽天モバイルは5G契約しかないため手続き不要
- ドコモのみ契約変更するとSIM交換が必要になる
- 5Gはサービスエリアが狭い点に注意が必要
- ドコモのみ月額料金がわずかに高くなる
- 5Gスマホや5G契約を避ける大きなデメリットがない
トップ画像引用元:NTTドコモ 5G
4Gから5Gに契約変更が必要なパターン3つ
以下に記載した条件に該当する場合、料金プラン変更が必要になる可能性があります。
- 5G回線を利用したい
- 5G対応スマホに機種変更する
- 5G専用コンテンツを利用する
それぞれの状況について詳しくみていきましょう。
なお、実際にプラン変更が発生するかは契約しているキャリアによって異なります。
5G回線を利用したい
「高速・大容量通信を利用したい」「よく使うエリアが5Gエリアに入った」など、何らかの理由で5G回線を利用したくなったときに契約変更するのが一般的です。
場所や時間帯にもよりますが、5Gでは4Gに比べて10倍以上の通信速度が出ることもあります。
以下が具体例です。
上が4G、下が5Gで、どちらも神奈川県横浜市内で同日12時に計測したものです。
10倍まではいっていませんが、それに近いほどの差が出ていることがわかります。
より速さを求めるのであれば、5G契約であるに越したことはありません。
例えばドコモでは、4Gのみの料金プランと5Gに対応した料金プランを明確に分けています。
- 5Gギガホ プレミア
- 5Gギガライト
- ギガホ
- ギガライト
ギガホやギガライトのままでは5G回線が使えませんので、5G回線を利用したいなら、5Gギガホ プレミアや5Gギガライトに変更をする必要があります。
auでも同様に分けられています。
- 使い放題MAX 5G
- ピタットプラン 5G
- 使い放題MAX 4G
- ピタットプラン 4G LTE
また格安SIM(MVNO)の中には、有料オプションで5Gに対応するところもあります。
具体的にはmineoで、5G回線を利用するためには月額220円の「5G通信オプション」への加入が求められています。
5G対応スマホに機種変更する
キャリアで5G対応スマホを購入すると、5Gプランに契約変更する必要があります。
そのため、5G回線を使用するためにではなくスマホの買い替えに伴って自動的に5G契約に変更した人もいるでしょう。
例えば、ドコモのギガホでiPhone 11を使っている人が、iPhone 14に機種変更する場合は、料金プランも5Gギガホ プレミアか5Gギガライトに変更する必要があります。
現在4Gスマホを使用していて、今後スマホの買い替えを検討している人は注意してください。
5G専用コンテンツを利用する
2023年時点では発生してないパターンですが、この先5G専用のコンテンツが出てくることも考えられます。
高速・大容量・低遅延という5G通信の特性を生かしたライブ配信やゲームなどが登場する可能性も考えられるでしょう。
そうなると、5Gスマホへの買い替えおよび5G契約への変更が求められます。
【各キャリア】4Gから5Gに契約変更したらSIMカードの交換は必要?
ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルで契約変更する場合、SIMカードの交換が必要なのかを紹介します。
これから4G契約を5G契約に変更する場合、SIMの交換が必要なのか気になっている人も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、ソフトバンクと楽天モバイルはSIMの交換は必要ありません。
ドコモとauのみSIM交換や再発行が必要になります。
各キャリアごとに、SIMカード交換の必要性や具体的な手続き、手数料などをまとめて紹介します。
5Gスマホの購入を検討している人は、ぜひチェックしてみてください。
ドコモで契約変更する場合
ドコモで4Gプランから5Gプランに契約変更する場合は、SIMの交換やeSIMの再発行が必要です。
ドコモで5Gスマホに買い換える場合は、スマホと一緒にSIMが届くので購入したスマホに挿入して切り替え(開通)手続きを進めてください。
別途5Gスマホを調達し、SIMのみ交換する方法は以下のとおりです。
なお、契約変更に伴ってSIMを発行する場合、契約事務手数料は発生しません。
ドコモでSIMを交換する方法
- 手続きページにアクセスする
- SIMの種類を選ぶ
- 「契約変更」を選ぶ
- dアカウントでログインする
- 「申込み手続きに進む」をタップする
- 表示にしたがって手続きを進める
手続きページでSIMの種類を選ぶときに間違えないように注意してください。
物理SIMを使う場合は手持ちのスマホで使えるSIMの形状を、eSIMの場合は購入したスマホがeSIMに対応しているかをチェックします。
物理SIMを利用して契約変更した場合は、届いたSIMを新しいスマホに挿入してアクティベーションすると使えるようになります。
eSIMの場合は準備が整ったら発行手続きして新しいスマホにインストールしてください。
5Gで使える料金プラン
5Gギガホ プレミア
5Gギガホ プレミア | |
---|---|
月額料金 | 7,315円 |
データ量 | 無制限 |
国内通話料 | 30秒22円 ファミリー割引グループ内の通話無料 |
5Gギガライト
5Gギガライト | ||||
---|---|---|---|---|
データ利用量 | ~1GB | ~3GB | ~5GB | ~7GB |
月額料金 | 3,465円 | 4,565円 | 5,665円 | 6,765円 |
国内通話料 | 30秒22円 ファミリー割引グループ内の通話無料 |
ahamo
ahamo | |
---|---|
月額料金 | 2,970円 |
大盛りオプション +80GB | 1,980円 ( 合計4,950円) |
詳細 | ahamo公式サイトを確認 |
2023年4月時点で、加入条件がないドコモの5G対応プランは上記のとおりです。
それぞれのプランの特徴を理解したうえで、自分にあったものを選びましょう。
auで契約変更する場合
auで契約変更する場合、eSIMの場合は再発行が必要で、物理SIMの場合は交換不要です。
それぞれの方法および手数料を以下にまとめました。
eSIMで契約変更する方法
eSIMの再発行と同時に5G契約に変更する場合、上記の方法で手続きを進めます。
この際、手数料として3,850円がかかります。
物理SIMで契約変更する方法
- auお客さまセンター(157もしくは0077-7-111)に電話をかける
- オペレータに契約変更を依頼する
auのVoLTE対応4G SIMを利用している場合、電話で手続きすればSIMの交換は必要ありません。
そのまま新しいスマホにSIMを差し替え、利用してください。手数料は3,300円です。
5Gで使える料金プラン
使い放題MAX 5G | 月額料金 | テザリング |
---|---|---|
使い放題MAX 5G | 7,238円 | 30GBまで |
使い放題MAX 5G with Amazonプライム | 8,008円 | 60GBまで |
使い放題MAX 5G Netflixパック | 8,338円 | 60GBまで |
使い放題MAX 5G テレビパック | 9,108円 | 70GBまで |
使い放題MAX 5G ALL STARパック | 9,988円 | 80GBまで |
ピタットプラン 5G | 月額料金 |
---|---|
~1GB | 2,178円 |
1GB超~4GB | 3,278円 |
4GB超~7GB | 4,928円 |
データ追加容量 | 期間 | 金額 |
---|---|---|
無制限 | 24時間 | 330円 |
1GB | 7日間 | 390円 |
3GB | 30日間 | 990円 |
20GB | 30日間 | 2,700円 |
60GB | 90日間 | 6,490円 |
150GB | 180日間 | 12,980円 |
auの場合、使い放題MAXにはさまざまなサービスがセットになったプランもあります。
動画配信サービスとのセットプランが多いため、頻繁に利用するサービスがあればセットプランの加入を検討してもいいでしょう。

auはiPhone 12が登場してから、ほぼ全てが5G対応スマホになりました。 そのため、オンラインでも店舗でも機種変更と同時に4...
ソフトバンクで契約変更する場合
ソフトバンクは5Gに対応していないプランがないため、SIMの再発行は必要ありません。
今まで使っていたSIMを新しい5Gスマホに差し替え、そのまま利用してください。
5Gで使える料金プラン
メリハリ無制限
メリハリ無制限 | |
---|---|
月額料金 | 7,238円 |
データ量 | 無制限 |
国内通話料 | 30秒22円 同一家族割グループ内は通話料無料 |
ミニフィットプラン+
ミニフィットプラン+ | |||
---|---|---|---|
データ利用量 | ~1GB | ~2GB | ~3GB |
月額料金 | 3,278円 | 4,378円 | 5,478円 |
国内通話料 | 30秒22円 同一家族割引グループ内の通話無料 |
LINEMO
LINEMO | ミニプラン | スマホプラン |
---|---|---|
月額料金 | 990円 | 2,728円 |
データ量 | 3GB(LINEギガフリー) | 20GB(LINEギガフリー) |
国内通話料 | 30秒22円 |
ソフトバンクは5Gプランのみのラインナップで、具体的なプランと料金は上記のとおりです。
ほかのキャリアと同様に、使用する通信量に応じて適したプランを選ぶといいでしょう。
楽天モバイルで契約変更する場合
楽天モバイルもソフトバンクと同様に、5G対応プランのみのラインナップです。
SIMの交換も必要ないため、新しいスマホにSIMを差し替えてそのまま使用しましょう。
5Gで使える料金プラン
- Rakuten UN-LIMIT VII(1,078円~3,278円)
楽天モバイルのプランは1種類のみで、わかりやすいのが最大のメリットです。
毎月の使用量に応じて自動で変動する料金プランなので、意識しなくてもコストを最適化できます。
4Gから5Gに機種変更する際の注意点総まとめ
各キャリアで5Gスマホに機種変更する場合、一部のキャリアは料金プランも5G対応のものに変更しなくてはなりません。
しかし、実際に変更するときには料金やサービスエリアなど、いくつか注意しておかなければいけないポイントがあります。
ここでは、5Gスマホに機種変更する際の注意点をまとめました。
- 料金が高くなる可能性がある
- 個別に案内が来る可能性がある
- 5Gから4Gに戻したい場合は手数料がかかる
- キャリアによって適用タイミングが異なる
- 5Gはエリアが限られている
料金が高くなる可能性
ドコモに限り、4Gプランより5Gプランのほうが高くなる点に注意しましょう。
具体的には、ギガホ プレミアから5Gギガホ プレミアに変更する場合に月額110円上がります。
- ギガホ プレミア:月額7,205円で60GB
- 5Gギガホ プレミア:月額7,315円で無制限
ただし、5Gプランはデータ通信量が無制限になるため、コスパを考えると優れているといえるでしょう。
auでは、4Gまでの料金プランでも5G対応の料金プランでも月額料金は変わりません。
ソフトバンクと楽天モバイルは、受付中の料金プランはすべて5G対応です。また、ahamo・povo・LINEMOもすべて5G対応プランです。
個別に案内が来る可能性がある
4Gまでの料金プランから5G対応の料金プランに変更するに当たって、契約状況等によっては個別に案内が来るかもしれません。
例えばSIMカードの交換が必要だったり、改めて4Gから5Gへの切り替え(開通)作業が必要だったりです。
各社から送られてくるハガキやメールは、契約変更直後は普段以上に注意深く確認しておきましょう。
5Gから4Gに戻したい場合は手数料がかかる
5G契約に変更したあとに、何らかの理由で4G契約に戻す場合は事務手数料が発生します。
- 事務手数料:3,300円
- 対応キャリア:ドコモ・au
この手続きが必要になるシーンは考えにくいものの、万が一に備えて覚えておくといいでしょう。
なお、4G契約と5G契約を分けていないソフトバンクと楽天モバイルは4Gに戻すという概念そのものがありません。
キャリアによって適用タイミングが異なる
4G契約から5G契約に変更した場合、適用されるタイミングがキャリアによって異なります。
2023年4月時点における料金プランの変更タイミングは以下のとおりです。
- ドコモ:切り替え(開通)手続き日
- au:切り替え(開通)手続き日
- ソフトバンク:変更不要
- 楽天モバイル:変更不要
なお、ドコモの料金計算ルールには日割りがないため、契約変更をした月は5Gプランの月額料金が満額発生します。
auは新旧両プランの料金がそれぞれ日割り計算されます。ただし、4Gプランと5Gプランが同額のため、月額料金に変化はありません。
5Gはエリアが限られている
5Gのサービスエリアは4Gに比べて狭いのがデメリットです。
また、5Gのエリアであっても4Gの周波数帯の一部を転用して提供されている5Gが存在します。
4G周波数帯を転用しているエリアの通信速度は通常の5Gより遅いため、高速通信の恩恵を受けられない点にも注意が必要です。
よく使うエリアが5Gエリアに含まれているのか、5Gの中でもどの周波数帯を利用できるのかを忘れずにチェックしましょう。
一例として、ドコモでは以下のように色分けされています。
画像引用元:サービスエリアマップ | 通信・エリア | NTTドコモ
上記の場合28GHz帯がミリ波、4.5GHz帯/3.7GHz帯がsub6、3.5GHz帯/3.4GHz帯/2GHz帯/700MHz帯が転用エリアです。
薄い黄色のエリアは4Gのみのエリアで、5G通信は使用できません。
上記から各キャリアの5Gエリアが確認できるので、変更前にチェックしておきましょう。
ドコモでシェアパック・2台目プラス契約中の場合は事前手続きが必要
ドコモで、シェアパック・2台目プラスを利用している場合、5Gに機種変更することができません。
ドコモオンラインでの解約手続きが必要になるので注意してください。
なおグループ代表回線者のみが5Gにする場合は、代表者を変更すれば残りのグループでシェア回線を引き続き利用できます。
4Gから5Gに契約変更でよくある質問
画像引用元:ドコモの5Gがさらなる進化!「5G SA」とは? | NTTドコモ 5G
4G契約でスマホを使用している人が、5G契約に変更するときに思い浮かびがちな質問とその答えをまとめました。
今回はとくに注意が必要な点として、以下の2つを紹介します。
- 4G契約のSIMカードを5G端末で使える?
- SIMカードを入れ替えたらデータはどうなる?
契約変更してから慌てないようにするためにも、一通りチェックしておくことをおすすめします。
4G契約のSIMカードを5G端末で使える?
4G契約のSIMカードをそのまま使用できるかは、キャリアによって異なります。
2023年4月時点における各キャリアの対応状況は以下のとおりです。
- ドコモ: 動作保証なし
- au: 使用不可
- ソフトバンク: 使用可
- 楽天モバイル: 使用可
ドコモは動作保証していないため、実際に使ってみないと使えるかどうかわかりません。
使えなくても自己責任になること、使えたとしても契約は4Gなので5G回線が使えないことを理解した上で試してみましょう。
auは使用不可であることを明言しています。5G契約に変更した上で、auお客さまセンターに電話してSIMをそのまま使えるように手続きしてもらってください。
ソフトバンクと楽天モバイルはそのまま使用できます。
契約が分かれていないため、5GスマホにSIMを挿入してサービスエリアに入れば自動的に5G回線を利用できるのもメリットです。
SIMカードを入れ替えたらデータはどうなる?
SIMカードとデバイス内のデータは紐ついていないため、関係ありません。
新しいスマホにデータを移したい場合は、別途バックアップを作成して移行してください。
5Gスマホを購入したら5G契約で運用しよう!
画像引用元:5Gのエリアやスピードについて、カンタン解説! | NTTドコモ 5G
ドコモとauは4Gと5Gで契約が分かれているため、5Gスマホを購入したら契約変更が必要です。
特に大きなデメリットはないため、5G契約への移行を不安に感じる必要はないでしょう。
本記事で紹介した内容を簡単に振り返ると以下のとおりです。
- ドコモとauは4Gと5Gで契約が分かれているため、変更が必要
- ソフトバンクと楽天モバイルは5G契約しかないため手続き不要
- ドコモのみ契約変更するとSIM交換が必要になる
- 5Gはサービスエリアが狭い点に注意が必要
- ドコモのみ月額料金がわずかに高くなる
- 5Gスマホや5G契約を避ける大きなデメリットがない
5G通信のサービスが始まって以降、基本的に新しく販売されるスマホはすべて5G対応です。
そのため、これからスマホを買い換える場合は5Gスマホになるでしょう。
ドコモとauで使用する場合は契約変更が必要になるものの、致命的なデメリットはとくにありません。
5Gサービスエリアで高速通信を利用できるなどのメリットも多いため、ぜひ積極的に活用してください。