5G電波割り当てから見るキャリアのパワーバランス…ソフトバンクが1枠少ない

  • 2019年5月22日
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5G電波割り当てから見るキャリアのパワーバランス…ソフトバンクが1枠少ない

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2-1 ソフトバンクと楽天モバイルへの「課題」

希望がかなったドコモ・auと、希望を却下されてしまったソフトバンク。一体その差はどこにあったのでしょうか。

総務省は、それぞれの5Gへの取り組みを査定して、評価の高いキャリアから優先的に割り当てたと説明しています。

例えば「都市に限らず地方部にも、サービスを普及させる用意があるか」などが評価されたそうです。

つまり、総合的に見たとき、ソフトバンクは5Gへの取り組みが甘いと判断されたと言えます。また、去年12月に起きたような、重大な通信障害の再発防止も要求されました。

ちなみに楽天モバイルには、基地局の増設や資金の確保など「第4のキャリア」となるための基礎固めが求められたとのことです。

2-2 これは「差別」?「妥当」?

結果だけ見ればドコモとauが優遇され、ソフトバンクと楽天モバイルはそれよりも下の扱いを受けた形となっています。

これから新規参入する楽天モバイルについては、仕方のない部分もあるでしょう。

しかし、ソフトバンクといえば今やだれもが知っている、大手キャリアのうちの1社です。今回の結果は果たして本当に妥当なのでしょうか。

敗因は5Gへの取り組みと18年の通信障害

各社の5Gに対する取り組みの優劣については、正直なところ外部から正確に判断できるものではありません。

しかし、各社が総務省に申請した5Gへの投資金額を見ると、次のようなっていました。

  • ドコモ:7,950億円
  • au:4,667億円
  • ソフトバンク:2,061億円
  • 楽天モバイル:1,961億円

ソフトバンクと楽天モバイルの投資額は、ドコモ・auと比べると控えめです。

また、ソフトバンクは18年12月6日に、一般ユーザーに多大な影響を与えた大規模な通信障害を起こしています。まだ記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。

あの日、ソフトバンク回線は13時39分に突然通信不能となりました。復旧したのは18時04分。つまり、ユーザーは実に4時間25分間も「圏外」に晒されていたのです。

真っ昼間に起きた通信障害ということで、その影響は多大でした。障害発生から1週間もしないうちに、解約件数が2万件に及んだともいいます。

総務省がこの件を重く受け止めていたことも、今回の判断に影響したのでしょう。

2-3 5Gへの割り当て格差、今後に影響はある?

5Gの枠を3枠もらえたドコモとau。それに対し、2枠しかもらなかったソフトバンクと楽天モバイル。今後、この差がユーザーに影響をもたらすことはあるのでしょうか。

もっとも5Gの商用利用はまだ先の話です。これから大きく情勢が変わる可能性もあるでしょう。しかし、現状だけを見て判断すれば、ユーザーにはかなりの影響があるはずです。

まず単純に、枠の数は多ければ多いほど、通信のカバーエリアも広がります。つまり、ドコモとauは、ソフトバンクと楽天モバイルよりも広範囲をカバーできるようになるということです。

その結果、特に地方部では「ドコモかauでしか5Gを使えない」という場面が出てくるかもしれません。

そうなると、既存のソフトバンクユーザーの他社への流出や、ドコモ・auユーザーが乗り換え先としてソフトバンクを選択しない、という現象すら起こり得ます。

5Gの割り当てとキャリアの今後

  • ドコモとauは3枠を獲得、ソフトバンクと楽天モバイルは2枠のみ獲得
  • ソフトバンクは5Gへの投資額を含め、ドコモとauにはまだ劣ると判断されてしまった
  • ドコモとauが5Gで大きくリードか

3 純粋な通信技術・通信サービスで競う新時代に突入か!

今回の5G割り当ては、これからのキャリアの在り方を占う重要なものとなりそうです。

これまでのキャリアは、どちらかと言うと純粋な通信技術やサービスよりも「売り方」に注力している印象がありました。

しかし、通信料金と端末代金を明確に区別する「分離プラン」が義務付けられ、5Gの商用利用も目前となった今、各キャリアは本分である「通信」に注力せざるを得ません。

5Gは必ずブームになります。ユーザーは通信の質をこれまで以上に気にするようになるでしょう。

勝負はここで決したわけではない

ドコモとauがいきなり大きくリードする形となりましたが、このまま優勢を維持できるのか、それともソフトバンクと楽天モバイルが猛追するのか。

特にソフトバンクにとっては、今回の割り当ては屈辱的なはず。ドコモとauに追いつき追い越すつもりで、通信に磨きをかけていくことでしょう。

また、楽天モバイルにとっては難しい時期の参入になるかもしれません。

同社は楽天スーパーポイントの付与や楽天市場での優遇という武器も持ってはいますが、そういったおまけ的サービスの訴求力は意外に低い可能性も。

今後、ユーザーが重視するであろう要素は、プラスアルファのサービス内容ではありません。「確かな通信技術を有しているのか」です。

それゆえに、楽天モバイルは、ソフトバンクのキャリア参入時よりも厳しい目で見られるかもしれません。

電気通信は、これからもますます国民にとって欠かせない分野となっていきます。各キャリアは今後も電気通信事業者としてのあるべき姿を問われ続けることになるでしょう。

5G割り当てから見たキャリアのパワーバランスとは

  • 5Gを使える10枠を4社に割り当てられることになった
  • ドコモとauは3枠、ソフトバンクと楽天モバイルは2枠となった
  • ソフトバンクは5Gへの取り組みや現状の体制が甘いと判断された
  • 今後は各社が通信技術・サービスを軸に競い合うことになりそう
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この記事を書いた人
araki
araki
東京都出身。AndroidとiOSの二刀流。パソコンはWindows。新しいモノ好きで飽きっぽい性格。色んなことに挑戦してはすぐ満足してやめるを繰り返してきた。最近は反省して継続する力を身につけたい。

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