
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
5G通信は高速・大容量・低遅延なのが特徴的な通信方式です。
現状のスマホ通信では大容量・低遅延の恩恵を受けることは少なく、もっぱら高速通信を利用できるのが大きなメリットになっています。
しかし、何らかの原因で5Gの基地局に接続しているのにもかかわらず通信速度が遅くなってしまうことがあります。
そうなると高速通信の恩恵を受けられず、使用感は4G通信と変わりません。
そこで、この記事では5Gが遅いときに考えられる4つの原因と対策を紹介します。
5G通信が遅くなって困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
田舎、5Gだと逆に遅い説ない?わいだけ?
— きさら (@Kisa__xoxo__) June 17, 2022
5Gめちゃくちゃ遅いんだけど何????
— 桜花 (@SakuraSiCKs01) June 22, 2022
- 遅くなる原因は基地局側もしくはデバイス側のいずれか
- 電波が強いところに移動すれば改善する可能性大
- どうしても改善しないなら5Gを無効化する手も
- スマホ購入時は対応バンドを要チェック
トップ画像引用元:5G | 通信・エリア | NTTドコモ
5Gが遅いと感じる原因・理由
画像引用元:5G | 通信・エリア | NTTドコモ
最初に、なぜ5G通信が遅くなるのかについてチェックしていきましょう。
速度が遅くなる主な原因は以下の4つです。
- デバイス側に不具合が発生している
- 5Gの電波強度が弱い
- NSAで運用している基地局にアクセスしている
- デバイスが5Gバンドの一部に対応していない
原因によって対処法は異なります。
速度が遅いと感じたときは、何が原因かある程度絞り込むと対処しやすくなります。
デバイス側に不具合が発生している
接続先の基地局やキャリアのネットワークには異常が発生しておらず、電波状況にも問題がなければ、デバイス側の原因が考えられます。
デバイス側で使用する電波を、受信レベルに応じて切り替えられない場合などが該当します。
この状況に陥ると、繋がりにくい電波をいつまでも掴もうとして速度が低下してしまいがちです。
5Gの電波強度が弱い
そもそも5Gの電波強度が弱く、通信が安定しないこともあります。
5Gは電波の特性上、1つの基地局がカバーできる範囲が狭く、直進性が高いのが特徴です。
そのため、基地局から離れていたり屋内だったりすると電波強度が一気に弱くなるケースがあります。
電波強度が弱いと通信速度が大幅に低下し、5G電波で通信していても通信速度が遅くなってしまいます。
NSAで運用している基地局にアクセスしている
2021年時点において5G通信は過渡期にあるため、スムーズに基地局を始めとしたインフラを展開するためにNSAで運用している基地局があります。
NSA環境では既存の4Gの通信設備内に5G環境を構築しており、通信速度は4G並です。
したがって、NSA運用中の基地局にアクセスしていると掴んでいる電波は5Gになっているのにもかかわらず、設備の都合で4G通信と同等のクオリティになってしまいます。
こちらは通信会社が5Gを普及させるために行っている運用で、ユーザー側ではコントロールできません。
デバイスが5Gバンドの一部に対応していない
そもそも使用しているデバイスが契約中のキャリアの5Gバンドに対応していないケースも考えられます。
特にSIMフリー版のデバイスを持ち込んで契約している場合はこの可能性も考えられるでしょう。
その際は、一度デバイス側の対応バンドを確認してください。
5Gが遅い時の対策・設定4つ
画像引用元:SoftBank 5G | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
次に、5G通信の速度が遅いときの対策をチェックしていきましょう。
原因によって有効な対策が異なるため、なぜ遅くなっているのかある程度見当をつけてから対策することをおすすめします。
今回紹介する対策は以下の4つです。
- デバイスを再起動する
- 5G電波が強い場所に移動する
- 5G通信を無効化して4G通信のみにする
- 必要なバンドに対応しているデバイスに交換する
それぞれの対策について詳しくチェックしていきましょう。
対策1:デバイスを再起動する
デバイス側に原因がある可能性が高いときは、最初に再起動を試してみてください。
一時的な不具合やちょっとしたバグが原因のときは、再起動すると改善する可能性があります。
また、電波をうまく掴めていないときも、再起動すると電波強度が強いバンドに切り替わって通信が安定するようになります。
デバイスを再起動した後も通信速度が遅いときは次の対策に進みましょう。
対策2:5G電波が強い場所に移動する
5Gの電波強度が弱いときは、電波が強い場所・うまく掴める場所に移動するのがおすすめです。
電波強度が強い場所と弱い場所の特徴をまとめると以下のとおりです。
- サービスエリアの中心付近
- 屋外の見通しがいい場所
- 基地局の近く
- サービスエリアの端
- 屋内や障害物の影
- 地下
5G電波を掴みやすい場所は屋内の開けたところで、基地局を見通せる範囲が理想です。
5Gの高速通信が必要な場合は、該当するエリアに移動して通信速度が上がるか試してみてください。
基地局を見通せる範囲でも通信速度が極端に遅いときは、NSA運用している基地局の可能性が高いので対策3に進みましょう。
対策3:5G通信を無効化して4G通信のみにする
5Gの電波強度が弱いエリアで使っていて、高速通信が必要ないなら5GをOFFにしてしまうのもおすすめです。
4G通信で問題がないなら、5GをOFFにして4G通信に限定すれば通信が安定し、バッテリー消費も抑えられます。
具体的な設定手順は次のとおりです。
Androidデバイスの場合
- 設定アプリを起動する
- 「接続」をタップする
- 「モバイルネットワーク」をタップする
- 「ネットワークモード」をタップする
- 「4G」を選択する
デバイスによってはメニューの構成が違う可能性があります。
上記の手順でネットワークモードを切り替えられない場合は、デバイスのマニュアルで具体的な方法を確認してください。
iOSデバイスの場合
- 設定アプリを起動する
- 「モバイル通信」をタップする
- 「通信のオプション」をタップする
- 「音声通話とデータ」をタップする
- 「4G」を選択する
手順5で「5Gオン」もしくは「5Gオート」に設定すると5G通信が有効になります。
「4G」を選択すれば5G通信を使用しなくなるため、5G電波が安定しないエリアでも4G電波がつかめれば問題なく通信可能です。
対策4:必要なバンドに対応しているデバイスに交換する
手持ちのデバイスが契約中のキャリアの5Gバンドに対応していないことが判明したら、きちんと対応しているデバイスに交換しましょう。
各キャリアが使用している5Gバンドは以下のとおりです。
- ドコモ: n78/n79/n257
- au: n77/n78/n257
- ソフトバンク: n77/n257
- 楽天モバイル: n77/n257
au・ソフトバンク・楽天モバイルはsub6のバンドがほとんど共通です。
ドコモの場合はsub6の対応バンドがズレているため、スマホを購入するときは対応バンドリストをしっかりチェックしましょう。
日本で使用しているミリ波のバンドはn257のみなので、このバンドにのみ対応していれば問題ありません。
5G通信が遅いときは適切に対処しよう!
画像引用元:au 5Gチャンネル
5G通信は高速通信を利用できる反面、電波が届きにくいのでエリアが狭いのが難点です。
サービスエリアの隅や屋内、地下などでは5G電波をつかみにくく、通信速度が遅くなる傾向があります。
通信速度が遅くて困っているなら、原因を追及して適切に対処することが大切です。
主な原因と対策の関係をまとめると以下の通りなので、ぜひチェックしてみてください。
- デバイスに一時的な不具合がある: デバイスを再起動する
- 5Gの電波強度が弱い: 電波を掴みやすいところに移動する
- NSA運用の基地局にアクセスしている/電波を掴みやすいところに移動できない: 5G通信をOFFにする
- デバイスがキャリアのバンドに対応していない: 対応したデバイスに交換する
状況に応じて最適な対策は異なるため、上記を参考にして対処してください。
うまく5Gの電波を掴めるようになれば、高画質動画配信などの大容量通信を使用するコンテンツを快適に楽しめるでしょう。