第6世代移動通信システム「6G」とは?いつ始まって何が実現されるのか

  • 更新日:2023年8月29日
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1Gから6Gまで

この記事では、第6世代移動通信システム「6G」について解説します。

現在は、主にスマホで利用できる、5Gサービスが日本で開始されてから1年が経ちました。

5Gが始まる前は「5Gで世界が変わる」なんてあちこちで言われていましたが、残念ながら日本では特に変わっていないと言っても過言ではありません。

すでに5Gに対して「期待はずれ」という声も多く、今では4Gと同じ扱いで提供されることも当たり前になってきています。

そんな中、早くも出てきているのが、「6G」の話です。

6Gのポイント
  • 2030年頃サービス開始予定
  • どこにいてもリアルタイムで情報を送受信
  • VRや遠隔手術などに活用できる
  • 自動ワイヤレス充電も可能か

トップ画像引用元:ホワイトペーパー 5Gの高度化と6G

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この記事を書いた人
ライター歴3年。クラウドワークスでは「TOPプロクラウドワーカー」に認定される。 常に最新のAndroidとiOSを使うのがモットーで、5GやWi-Fi 6にもすぐ飛びついた新しいもの好き。iPadやApple Watchも愛用中。ただしパソコンはWindowsがメイン。 暇さえあればYouTubeを見ている。

6Gとは

インターネット回線

6Gとは「6th Generation(第6世代移動通信システム)」の略です。

今主流の移動通信システムは第4世代、つまり4Gです。

基本的に世代が進むほど、移動通信システムの性能が上がっていきます

例えば通信速度が速くなったり、繋がりやすくなったりですね。

6Gはいつ始まるのか?

NTTドコモでは今のところ、2030年頃のサービス開始を目指しています。

また、NTTドコモ以外でも研究が進められています。

国内でのサービス開始年
  • LTE(3.9G):2010年
  • 4G:2014年
  • 5G:2020年
  • 6G:2030年頃予定

6Gの進化点

6Gでは、通信速度が100Gbps以上になると言われています。

この100Gbpsというのは、5Gサービス開始前にも出てきた数字ではありますが、少なくとも5Gより速くなることは間違いないでしょう。

そして「超カバレッジ拡張」によって、4Gや5Gではカバーしきれないエリアもカバーできることが期待されています。

目標としては、人が普段立ち入らない自然の中や、宇宙までカバーするようです。

本当に宇宙まで対応エリアになったとしたら、例えばかつてアメリカのレーガン大統領が構想した「スター・ウォーズ計画」も可能になるのでしょうか。

また「多接続」も、5Gの約10倍になることが目指されています。

ちなみに1平方キロメートルあたりの多接続は、4Gが約10万台、5Gが約100万台です。

となると6Gは、約1,000万台も視野に入ることになります。

そして、低コスト化も重要な要素と位置づけられているため、6Gを使ったからと言って急に通信料金が上がるようなことはないでしょう。

6Gによって何が実現するのか?

6Gでは高速通信によって、国内外や室内外を問わず、リアルタイムで情報を送受信することが可能となります。

例えばVRによって、離れた場所にいる人たちと目の前で交流してるかのような体験ができるようになるとされています。

これを活用すれば、テレワークでも全員が同じオフィスで働いているかのような状況を再現できそうですね。

イベントやライブ、スポーツ観戦などにも当然用いられてくるでしょう。

リアルタイムでの通信を活かしたオンラインによる遠隔手術など、医療サービスの発達も期待されています。

国内にいたままアメリカの名医に診てもらう、なんてことも叶うかもしれません。

どこにいても同じ体験がリアルタイムで可能になるということは、医療に限らない地域格差の是正にもなるでしょう。

また、6Gのエリア内では「自動ワイヤレス充電」によって、自動的に充電が行われることも不可能ではないようです。

実現したら、もうバッテリーに悩まされることはなくなるかもしれませんね。

5Gはもう見限られた?

ただ、現在期待されている6Gの内容には、5Gサービス開始前にも言われていたものが少なくありません。

そうなると、「もう5Gは見限られたのか?」「結局6Gも期待はずれになるのでは?」という疑問が浮かびますよね。

しかし現在も、5Gによる様々な検証が行われている段階で、5G自体の高度化も目指されています。

ですから少なくとも、5Gがすでに見限られてしまったわけではありません

一方で、諸外国と比べて5Gで遅れている日本は、もう5Gを見限って6Gの研究に注力すべきだ(6Gで諸外国に勝て)という意見もあります。

例えばノルウェーでは、すでに5Gが水産業の養殖に活用されており、監視映像によってサケの体表の寄生虫まで把握できるようになっているようです。

これから本当に5Gが高度化していくのか、そして6Gの目標が達成されるのかなど、5G・6Gにまつわる疑問は尽きませんが、結局その答えは誰にもわかりません。

これらの未確定なことも含めて、技術の進歩を楽しみにしていきましょう。

6Gで今度こそ世界が変わる?

以上、第6世代移動通信システム「6G」についてでした。

6Gのポイント
  • 2030年頃サービス開始予定
  • どこにいてもリアルタイムで情報を送受信
  • VRや遠隔手術などに活用できる
  • 自動ワイヤレス充電も可能か

6Gは、NTTドコモでは2030年頃にサービス開始が予定されている、次の世代の移動通信システムです。

通信速度の高速化と多接続によって、どこにいてもリアルタイムで情報を入手できることが目指されています。

VRや遠隔手術への活用も期待されているので、実現するなら非常に楽しみですね。