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新しいAndroidスマホに機種変更する際、初めてだと心配なのがデータの移行だと思います。
しかし安心してください。AndroidからAndroidのデータ移行は簡単ですよ。
このページでは、AndroidからAndroidへ機種変更するための、バックアップとデータ移行の方法を紹介します。
ページを読み終えれば、もう機種変更への迷いはなくなりますよ!
Googleアカウント編|Androidのバックアップとデータ移行
画像引用元:Google
Androidユーザーの方は、普段からGoogleアカウントでログインして、スマホを使っていますよね。
そのGoogleアカウントにデータをバックアップしておけば、新しいAndroidスマホでのログイン時に自動で情報を移行してくれます。
AndroidはGoogleが開発・提供しているOSです。
Googleアカウントでバックアップできるデータの種類
Googleアカウントでは、多くのデータを一括でバックアップ・データ移行できます。
主なデータ | 一括バックアップ |
---|---|
連絡先 | ○ |
通話履歴 | ○ |
Gmail | ○ |
Googleカレンダー | ○ |
Chromeのお気に入り | ○ |
SMSテキストメッセージ | ○ |
Wi-Fiネットワークとパスワード | ○ |
壁紙 | ○ |
アプリ | ○ |
画像 | × |
動画 | × |
音楽 | × |
LINEデータ | × |
おサイフケータイ | × |
ゲームなどアプリ内のデータ | △ |
対応していないのは、画像・動画・音楽や、LINE、おサイフケータイなどのデータです。
また、ゲームなどのアプリ内のデータも、個別に対応する必要があるかもしれません。
これについてはアプリの運営元の案内に従って、バックアップ・データ移行するようにしてください。
詳しくは後述します。
旧スマホ:Googleアカウントでバックアップする手順
それでは実際に、Googleアカウントでバックアップする手順を紹介します。
画像はPixel 3のものです。Pixel 3には素のAndroid 10が搭載されています。
機種によって画面や項目名は異なることも多いですが、基本的な操作は同じです。
あらかじめバックアップに使いたいGoogleアカウントでログインしておいてください。
よく分からない場合やこだわりがない場合は、普段使っているアカウントのままで大丈夫です。
1「設定」を開く
2「システム」をタップする
3「バックアップ」をタップする
※機種によっては「詳細設定」をタップすることで「バックアップ」が表示されます
4「Googleドライブへのバックアップ」をオンにする
5「今すぐバックアップ」→「続行」をタップする
これでバックアップが完了しました。以降は、自動で定期的にバックアップされます。
新スマホ:Googleアカウントを使ったデータ移行の手順
それではバックアップから、新しいAndroidスマホにデータ移行してみましょう。
新しいAndroidスマホを起動して、バックアップをとったGoogleアカウントでログインするだけで、データが復元されます。
スマホの起動が初めての場合、最初のセットアップ画面でGoogleアカウントでのログインが求められます。
機種やOSのバージョンによっては「復元しますか?」などと聞かれるかもしれません。画面に従って進めていってください。
ちなみに、データ移行と言っても、古いAndroidスマホからデータが消えるわけではありません。
SDカード編|Androidのバックアップとデータ移行
上で紹介したGoogleアカウントを使ったバックアップ・データ移行だけでは、動画・画像・音楽は移行できません。
これらはSDカードで移行しましょう。
他にも、テキストファイルなど、SDカードで持ち出せるデータファイルなら何でもバックアップ・データ移行が可能です。
ただし、LINEや多くのアプリ内のデータは持ち出せません。スマホ内ではなく、運営会社のサーバーにデータが保管されているからです。
また、後ほど詳しく解説しますが、動画・画像・音楽は、専用のアプリを使えばSDカードがなくてもデータ移行できます。
SDカードに非対応なAndroidスマホをお使いの方は、そちらを参考にしてくださいね。
旧スマホ:SDカードにデータをバックアップする手順
今回は例として、連絡先をSDカードにバックアップします。
画像は京セラのrafreのものです。
SDカードに対応していない機種も多く、画面も大きく変わる場合が多いので、ほんの一例として参考にしてください。
大事なのは、データを選んでSDカードに移すという流れです。
1SDカードをスマホに差し込んだら、連絡先のアプリを開いて右上のメニューボタンを開く
2下の画像のようなメニューが出てきたら、矢印が指している「インポート/エクスポート」をタップ
3「SDカードにエクスポート」をタップ
「インポート」とはアプリにデータを読み込むことで、「エクスポート」はアプリからデータを取り出すことを意味します。
4本体からSDカードに移す連絡先が選べるので、選ぶ必要が無ければ「全て選択」を押す
移行する連絡先を取捨選択したい場合は、チェックボックスにひとつひとつチェックを入れていきましょう。
5チェックが終わったら、「OK」をタップしてSDカードに連絡先を移す
内容確認のメッセージが表示されたら、画面の指示に従いましょう。
無事に処理が終了すれば、スマホ内の連絡先が、SDカードに記録されます。
新スマホ:SDカードを挿入して連絡先を取得する
新しいスマホに先ほどのSDカードを挿し、データを読み込みます。
- データが入っているSDカードを入れて、新しいスマホを起動
- 連絡先のアプリを開き、メニューから「インポート/エクスポート」をタップ
- 「SDカードへバックアップ/復元」を選択し、「復元」する
- SDカードが読み込まれると、復元データの選択に移るので、「連絡先」を選択
- データは「追加」か「上書き」かのどちらかを選べるので、「上書き」を選択して復元を開始
あとは画面の指示に従って操作を進めていけば、データを復元できます。
ドコモのAndroidを利用している場合、「プライバシー・ポリシー」の画面が表示されることがありますが、画面の指示に従って操作していけば大丈夫です。
※ドコモの場合、アプリの初期パスワードは「0000」になっています。
復元が完了したら、SDカードを使っての連絡先の移行は完了です。
完了しても、旧Androidスマホからデータが消えるわけではありません。
データ移行アプリ編|Androidのバックアップとデータ移行
Androidスマホなら、データ移行に使えるアプリも充実しています。
ここではド定番の「JSバックアップ」を紹介します。
- 連絡先
- 通話履歴
- 画像
- 動画
- 音楽
- 文書
- ジョルテ
Googleアカウントだけではバックアップできなかった画像・動画・音楽も含まれおり、ほとんど万能です。
Googleアカウント+JSバックアップを組み合わせて使うのがおすすめです。
旧スマホ:JSバックアップを使う手順
画像引用元:JSバックアップ – Google Play のアプリ
JSバックアップを初めて起動する場合、利用規約への同意やアクセス権限の許可等を求められます。
すべて同意・許可してください。
1JSバックアップを開く
2「バックアップ&復元」をタップ
3「バックアップする」をタップ
4「バックアップ先」を選択して「OK」をタップ
※Googleが推奨されています
5「バックアップが完了しました」と出るまで待って終了
※データ量によっては時間がかかることがあります
新スマホ:JSバックアップを使って復元する方法
画像引用元:JSバックアップ – Google Play のアプリ
新しいAndroidスマホでJSバックアップをダウンロードしましょう。
今回も利用規約への同意やアクセス権限の許可等を求められたら、すべて同意・許可してください。
1「JSアプリ」を起動する
2「バックアップ&復元」をタップする
3「復元する」をタップする
4「バックアップ先」では旧スマホで選んだものを選択して「OK」をタップする
5「復元スタート」をタップして完了するまで待って終了
完了しても、旧Androidスマホからデータが消えるわけではありません。
ドコモ・au・ソフトバンクのサービス編|Androidのバックアップとデータ移行
画像引用元:auバックアップアプリ | サービス・機能 | au
ドコモ・au・ソフトバンクでは、自社ユーザーに向けてバックアップ・データ移行ができるアプリを独自に提供しています。
- ドコモ:「ドコモデータコピー」
- au:「auバックアップアプリ」
- ソフトバンク:「あんしんバックアップ」
これらを使ってもいいですし、紹介したJSバックアップなどを使ってもいいです。
全部無料で使えるので、ドコモ・au・ソフトバンクのユーザーなら、これらを使ったほうがより安全かもしれません。
いざというときキャリアに問い合わせることができるからです。
ドコモ・au・ソフトバンクのデータ移行アプリの使い方
独自のデータ移行アプリの使い方は、以下のページで詳しく紹介しています。
ドコモのデータ移行アプリの手順
auのデータ移行アプリの手順
ソフトバンクのデータ移行アプリの手順

機種変更などでスマホを変えるときは、電話帳や写真などのデータの移し変えをしなければなりません。 今後もスマホを使っていく上で必要な...
個別で引継ぎ設定が必要なアプリ
画像引用元:コミュニケーションアプリ LINE(ライン)
ここまで何度か説明してきたように、LINEや多くのアプリ内のデータは、Googleアカウントでのバックアップやデータ移行アプリによるバックアップの対象外です。
- LINE
- おサイフケータイ
- ゲームなどのアプリ
どうして対象外なの?
LINEやおサイフケータイのデータは、Googleやスマホの中で管理しているわけではなく、運営会社のサーバーに保管されているためです。
そのため、各運営会社の案内に従って、個別に引き継ぎ設定する必要があります。
LINEのバックアップ&引き継ぎ手順
画像引用元:【最新版】 LINEのアカウントを引き継ぐ方法 : LINE公式ブログ
まずは旧スマホでLINEを起動して、現在の登録内容を確認しましょう。
ここで確認するのは以下の3点です。
- メールアドレス
- パスワード
- 電話番号
アプリ内で「友だち」タブ→歯車マーク(設定)→「アカウント」とタップしていくと確認できます。
画像引用元:【最新版】 LINEのアカウントを引き継ぐ方法 : LINE公式ブログ
この3点がしっかり登録されているか、間違いはないか、すべて最新のものかを注意して見てください。
不備がある場合は必ず事前登録しておきましょう。
「引き継ぎの許可」スイッチをONにする
メールアドレス、パスワード、電話番号の確認が済んだら、次に「引き継ぎの許可」の設定をONにします。
アプリ内の「友だち」タブ→歯車マーク(設定)→「アカウント引き継ぎ」に進み、設定をONにしてください。
画像引用元:【最新版】 LINEのアカウントを引き継ぐ方法 : LINE公式ブログ
引き継ぎの有効期間は、設定をONにしてから36時間以内です。引き継ぎはこの時間内に行ってください。
もし36時間を経過してしまった場合は、再度同じ手順で設定をONにすれば問題ありません。
先に「トーク履歴」をバックアップする
アカウントとは別に、「トークの履歴」は個別にバックアップする必要があります。
この章の画像引用元:ヘルプセンター | LINE
- アプリ内の「友だち」タブから歯車マーク(設定)をタップ
- 「トーク」を選択
- 「トークのバックアップ」を選択し、完了
引き継ぎ方法のパターン
事前準備ができたら、いよいよ引き継ぎです。
LINEの引き継ぎには、以下の2パターンがあります。
- 電話番号はそのままで引き継ぎ
- 電話番号を変更して引き継ぎ
自身がどれに該当するのか確認してください。
①電話番号はそのままで引き継ぎする方法
画像引用元:スマホもアプリもそのまま利用可能!乗り換えについて|LINEモバイル【公式】選ばれる格安スマホ・SIM
これは以下に当てはまるユーザー用の引き継ぎ方法です。
- 電話番号は変わらない
- 登録している電話番号・パスワード・メールアドレスが最新
- 前のスマホで「アカウントを引き継ぐ」をONにした
この方法がもっとも一般的かと思われます。
電話番号・認証番号をLINEに入力する
新しいスマホでLINEを起動し、ログインを選択して電話番号を入力します。
新しいスマホにSMSが届いたら、そこに記載されている認証番号をLINEに入力してください。
これで引き継ぎが開始されます。
以降のこの章の画像引用元:LINEあんぜん引き継ぎガイド|LINE
入力した電話番号に基づいたユーザーの情報が表示されます。
自分の情報で間違いなければ「はい」をタップしてください。
パスワードを入力する
新しいスマホでLINEにログインするため、事前に登録しておいたパスワードを入力します。
パスワードを入力できない場合は、「パスワードを忘れた場合」から事前に登録しておいたメールアドレス宛てに、パスワード再設定メールを送りましょう。
友だち追加設定する
ログインすると、友だち設定追加のON・OFFを聞かれます。
これをONにした場合、ユーザーの電話番号を知っている他のユーザーに自動でLINEアカウントを見つけてもらえるようになります。
トーク履歴を引き継ぎする
トーク履歴を引き継ぎします。
必要な方は「トーク履歴を復元」を選択しましょう。
もちろん事前にバックアップしていることが前提です。
これで引き継ぎが完了しました。
②電話番号を変更して引き継ぎする方法
これは以下に当てはまるユーザー用の引き継ぎ方法です。
- 電話番号を変更する
- 登録している電話番号・パスワード・メールアドレスが最新
- 前のスマホで「アカウントを引き継ぐ」をONにした
新しい電話番号をLINEに入力する
新しいスマホでLINEを起動し、ログインを選択して電話番号を入力してください。
新しいスマホにSMSが届いたら、そこに記載されている認証番号をLINEに入力することで、引き継ぎが開始されます。
このとき稀に、自分でないユーザーの情報が「おかえりなさい」と表示されることがあります。
これは、電話番号が常にリサイクルして使われているものだからです。
本人でない場合は、必ず「いいえ、違います」を選択してください。
既存のアカウントでの引き継ぎを選択する
次の画面で「アカウントを引き継ぐ」を選択しましょう。
以前の電話番号かメールアドレスでログインする
事前に登録しているかつての電話番号かメールアドレスからログインが可能です。
パスワードを入力する
次に、事前に登録しておいたパスワードを入力します。
これで、新しいスマホでLINEにログインできます。
パスワードを入力できない場合は、「パスワードを忘れた場合」から事前に登録しておいたメールアドレス宛てに再発行メールを送りましょう。
友だち追加設定する
ログインすると、友だち設定追加のON・OFFを聞かれます。
これをONにした場合、ユーザーの電話番号を知っている他ユーザーに自動でLINEアカウントを見つけてもらえるようになります。
トーク履歴を引き継ぎする
トーク履歴を引き継ぎします。
必要な方は「トーク履歴を復元」を選択しましょう。
もちろん事前にバックアップしていることが前提です。
以上でLINEのバックアップ&復元は以上です。
おサイフケータイのバックアップ&引き継ぎ手順
画像引用元:電子マネー推進検討会 —電子マネーの普及に向けた活動— | おサイフケータイについて | FeliCa Networks
おサイフケータイが対応している電子マネーは、2020年3月1日時点で下記6種です。
- 楽天Edy
- モバイルSuica
- iD
- WAON
- nanaco
- QUICPay
モバイルPASMOは、まだサービス開始していません。
それぞれ個別に設定する必要がある
「おサイフケータイ」と一括でバックアップ・データ移行はできません。
楽天Edyなら楽天Edy、モバイルSuicaならモバイルSuicaでそれぞれ設定する必要があります。
お金が関わる非常にデリケートなアプリなので、必ずアプリ内のヘルプを参照し、最新の引継ぎ手順をチェックしてください。
ゲームアプリのバックアップ&復元の方法
ゲームアプリのデータ移行も、電子マネーアプリなどと同じです。
アプリによって移行方法がまったく異なるので、アプリ内のヘルプページなどを参照してください。
AndroidからAndroidのデータ移行は面倒だけど、難しくはない!
画像引用元:Android | Google Blog
以上、旧Androidスマホから新Androidスマホへのバックアップ・データ移行についてでした。
- Googleアカウントで自動バックアップ・データ移行
- JSバックアップで動画・画像・音楽も移行できる
- LINEやおサイフケータイなど、個別に作業すべきものもある
大半のデータは、Googleアカウントで一度バックアップ設定をしておけば、後は自動で定期的にバックアップを取ってくれます。
そして、新しいAndroidスマホを起動したとき、旧スマホと同じGoogleアカウントでログインすれば、これまた自動で復元してくれるので便利ですよ。
GoogleアカウントとJSバックアップを合わせて使えば、必要なデータはほとんど網羅できます。
あとはLINEなど、個別で設定する必要があるものを、地道に設定していきましょう。
面倒ではありますが、決して難しくはありませんよ!