Apple IDを変更するとどうなる?注意点・困ること総まとめ【2023年最新】

Apple IDはApple製品を使っていればほとんどの人が活用しているのではないでしょうか。しかしながら何らかの理由でApple IDを変更することになった場合、どのような影響があるかまでは知らない人がいるのではないでしょうか。この記事では、Apple IDを変更する前に知っておきたい情報をまとめました。
  • 2023年9月4日
  • by.annacom14

Apple ID 変更

この記事では、Apple IDを変更するとどうなるのか、変更の際の挙動とApple IDを変更する際の注意点・困ることについてまとめます。

Apple IDとは、iPhoneやiPadなどのApple製品を使用するのに必要なアカウントです。

さまざまな機能・サービスと紐づけられるので、どの製品でも簡単に設定ができるというメリットがあります。

しかし、日本はiPhoneユーザーが多いこともあり、うっかりパスワードを忘れてApple IDの変更を余儀なくされる方も多いようです。

不正アクセスやアカウント乗っ取りの恐れがある場合には、急いでApple IDやパスワードの変更が必要になります。

事前準備を何もせずにApple IDを変更すると、連携したアプリ・Webサービスが利用できなくなるなどの可能性があり、十分注意が必要な操作です。

Apple IDの変更を行う予定の人は、ぜひ参考にしてみてください。

Apple ID変更でどうなる?
  • メールアドレスの変更のみならサクッと変更可能
  • アプリの引き継ぎや課金ができなくなる可能性がある
  • サブスクは再契約が必要
  • モバイルSuicaやWalletアプリも再設定が必要
  • iCloudを再設定しないとデータが消失する恐れがある

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Apple IDを変更するとどうなる?

Apple ID 変更

まずは、Apple IDを変更するとどうなるのかについて見ていきましょう。

とはいえ、「Apple IDを変更する」と一言で言っても、変更が必要な状況に応じて次の2つのパターンがあります。

Apple IDを変更するパターン
  • 既存のApple IDのメールアドレスを変更
  • 別のApple IDを新規作成して利用

どちらの意味でApple IDを変更したいのかによって、変更後の挙動や必要な操作は大きく異なります。

Apple IDのメールアドレス変更なら今まで通り使える

Apple IDのメールアドレスのみ変更した場合は、今までと何ら変わらずにApple IDを利用し続けられます。

筆者も最近Apple IDのメールアドレスを変更しましたが、変更後も今まで通り使えています。

Apple IDに連携したアプリも、サインインし直す必要もなく使えています。

また、iPadやMacなど、同じApple IDでサインイン済みの他デバイスは、Apple ID変更からしばらくすると自動的に新しいメールアドレスに更新されました。

ただ、各デバイスで新たなアプリをインストールする時やApple ID変更後初めて課金する時には、Face IDではなくパスワードの入力が求めらます。

それ以外は今まで通り使えたので、同一Apple IDでメールアドレスを変更するだけなら、サクッと変更してしまって問題ありません。

唯一変わったことは、Appleからの領収書メールが新しいメールアドレスに届くということでしょうか。


新しいApple IDを作成すると多くの再設定が必要

一方で、既存のApple IDとは別のApple IDを新規作成して利用する場合には、数多くの変更が必要になります。

そもそも別IDになるため、こちらのパターンはトラブルが非常に多い傾向にあります。

Apple IDを新調する方は、少なくとも以下の設定をチェックしましょう。

新しいApple IDを作成すると必要になる設定
  • 旧Apple IDでのサブスク解約・新IDでの再契約
  • iCloudバックアップの設定と最新バックアップの作成
  • 利用中アプリの削除・再インストール
  • iPadやMacなど他デバイスでもサインインし直し・バックアップ作成

旧Apple IDでのサブスク解約・新IDでの再契約

新たなApple IDに変更する際は、アプリのサブスクリプションも契約し直しになります。

契約し直すタイミングによっては、2重の支払いになるので注意しましょう。

また、AppleCareをiPhone購入後に端末上で契約した場合、Apple IDに紐付いたサブスク契約になっています。

AppleCareのサブスクは再契約できないので、旧Apple IDの契約のまま残した方がいいかもしれません。

アプリの旧Apple ID連携解除・新Apple IDで連携

アプリのApple ID連携をしている場合、新しいApple IDで連携し直しが必要です。

ただし、アプリによってはデータが引き継がれないことに注意しましょう。

ゲームなら、データ移行の補助的な扱いが多く、連携し直しも簡単です。

一方で、連携したApple IDとデータが紐付いている場合、新たなApple IDで連携してもデータが反映されません。

例えばNotionなど、仕事で使うアプリにApple IDとデータが紐付いていることが多い傾向があります。

この場合、アプリ毎にしっかりデータ移行の準備をした上で、Apple IDの連携をし直しましょう。

iCloudバックアップの設定と最新バックアップの作成

iCloudにiPhoneのバックアップを取っている方は、新しいApple IDを作成した後にバックアップを作り直しましょう。

バックアップせずiPhoneに万が一のことがあると、大切なデータがなくなっていしまいます。

旧Apple IDにもバックアップが残りますが、古いバックアップでは不都合も出るでしょう。

新しいApple IDを設定した後は、忘れずにiCloudバックアップを作成しましょう。

利用中アプリの削除・再インストール

Apple IDを新しくした後は、普段利用するアプリを再インストールしましょう。

別のApple IDでインストールしたアプリでは、アプリのアップデートが来るたびに旧Apple IDのパスワード入力が求めらて面倒です。

また、一部のアプリはiCloudバックアップが作成されないこともあるようです。

さらに、ゲームの課金や仕事で使うアプリのサブスク契約など、課金関係も同じApple IDでインストールしたアプリでないと実行できません。

そのため、普段から利用しているアプリはしっかりデータ引き継ぎをおこなった上で削除し、新しいApple IDでインストールし直しましょう。

iPadやMacなど他デバイスでも一通り再設定が必要

iPadやMacなど、iPhone以外のAppleデバイスを利用している方は、他デバイスでもサインインし直しましょう。

また、iCloudバックアップの作成し直しやアプリの再インストールなど、その他の設定もiPhone同様に行う必要があります。

Apple IDを変更する際に注意すべきこと

Apple ID 変更

続いて、Apple IDを変更する際に注意したいポイントを見ていきましょう。

先にお伝えした通り、Apple IDのメールアドレスを変更するだけなら、変更後も今まで通りiPhoneもその他のデバイスも利用できます。

一方で、Apple IDを新調する場合は注意点が多いので、以下のポイントをしっかり把握しておきましょう。

Apple ID変更の注意点
  • アプリの引き継ぎができない可能性がある
  • 課金できなくなる可能性がある
  • モバイルSuicaやWalletアプリも再設定が必要
  • データが消失する可能性がある
  • 旧Apple IDでサインインを求められることがある

注意点1:アプリの引き継ぎができない可能性がある

アプリの中には、アカウント登録時にApple ID連携が利用できるものがあります。

メールアドレスやパスワードを登録しなくて良いので、非常に簡単にアカウント登録できて便利な機能です。

しかし、連携したApple IDをそのままにApple IDを新しいものに変更をしてしまうと、変更後のApple IDではアプリにサインインできません。

そうなってしまったらアプリの削除・再インストールを行い、アプリのデータもイチからやり直しになってしまいます。

Apple IDでアカウント連携済みのアプリを利用している方は、サインアウトと別のログイン方法を設定した上で、新しいApple IDで再連携するようにしましょう。

注意点2:課金できなくなる可能性がある

Apple IDを新しく作成すると、旧Apple IDでインストールしたアプリで課金できなくなるので注意しましょう。

アプリ内で課金を行おうとすると、

  • このアイテムは、他のApple IDで購入されたアプリケーションで使用するためのものです
  • このApple IDでこのアイテムを購入するには、まずこのアイテムを使用するアプリケーションを購入しなければなりません

と表示される場合があります。

このような表示が出てしまったアプリは旧Apple IDでインストールしたアプリなので、アプリを一度削除し、変更後のApple IDで再ダウンロードする必要があります。

注意点3:モバイルSuicaやWalletアプリも再設定が必要

apple-pay

画像引用元:Apple Pay – Apple(日本)

Apple IDを新しくすると、モバイルSuicaやWalletアプリも再設定が必要になります。

再設定をしなければWalletアプリが利用できないので、買い物や乗車券の購入などができません。

特に、外出先でApple IDを新調してしまうと、帰りの電車で困る可能性があるので注意してください。

新しいApple IDでログインしたあとは、忘れずにWalletアプリの再設定やSuicaアプリのログインを行いましょう。


注意点4:データが消失する可能性がある

iPhone 13 miniのミッドナイト

Apple製品では、Apple IDで紐づいているiTunesやiCloudにバックアップを作成しています。

しかし、バックアップを取らずにApple IDを変更してしまうと、万が一データが消えてしまっても復旧できなくなってしまいます。

データが消えてしまっても心配ないよう、データのバックアップを取っておきましょう。

注意点5:旧Apple IDでサインインを求められる時がある

旧Apple IDのサインアウトに漏れがあると、新しいApple IDを登録した後に旧Apple IDでのサインインを求められることがあります。

旧Apple IDでサインインできる状態なら問題ありませんが、パスワード忘れなどサインインできない状態では、何度もサインイン画面が表示されてしまいます。

Apple IDを変更すべき時はどんな時?

AppStoreアイコン

画像引用元:App Store – Apple(日本)

最後に、Apple IDはどんな時に変更すべきなのか見ていきましょう。

以下の3つの場合は、Apple IDを変更しましょう。

Apple IDを変更すべき時
  • メールアドレスを変更した時
  • Apple IDのパスワードを忘れて再設定もできない時
  • 自分がサインインしていないのに2ファクタ認証の通知が来た時

メールアドレスを変更した時

スマホや光回線の乗り換えで、Apple IDのメールアドレスが変わった時は、Apple IDの登録メールアドレスも変更しましょう。

Apple IDのメールアドレスには、課金した際の領収書メールやパスワードを忘れた場合の再設定用メールなど、必要なメールの送信先となります。

特にパスワードを失念した場合、メールが届かないと再設定できず詰む可能性があります。

メールアドレスを変更したら、忘れずにApple IDのメールアドレスを変更しましょう。

Apple IDのパスワードを忘れて再設定もできない時

Apple IDのパスワードを失念してしまった際は、Apple IDのWebサイトやサインイン済みのiPhoneでパスワードの再設定ができます。

しかし、メールが届かなかったりiPhoneが故障して操作できなかったりすると、パスワードの再設定ができません。

こうした状態ではApple IDを作り直して、新たにiPhoneに設定する必要があります。


自分がサインインしていないのに2ファクタ認証の通知が来た時

iPhoneの2ファクタ認証を設定していると、他の端末でサインインする途中でiPhoneにサインイン許可の通知が来ます。

自分がサインインしていないのにこの通知が来た場合、第三者が不正にサインインしようとしています。

それだけでなく、Apple IDのメールアドレスもパスワードも知られてしまったということです。

パスワードを変更するだけでもApple IDの不正サインインは防げますが、今後を考えるとメールアドレスも変更した方が安全です。

2ファクタ認証が突然表示されたら、急いでApple IDを変更してください。

【補足】同じメールアドレスを登録しているサービスは全てID・パスワードを再設定しよう

Apple IDの2ファクタ認証で不正アクセスに気づいた場合、同じメールアドレス・パスワードを設定している他サービスにもログインされてしまう可能性があります。

そのため、同じメールアドレスを登録しているサービスがある場合、必ずログイン情報を更新してください。

新しいApple IDへの変更は慎重に!

Apple IDとデバイス

今回は、Apple IDを変更してどうなるのかと、注意点・困ることについて解説しました。

Apple IDはさまざまなApple製品と紐づけることができ、機能やサービスを利用するための重要なアカウントです。

そのため、Apple IDを変更することで、さまざまな機能・サービスに影響が出てしまう恐れがあります。

Apple ID変更でどうなる?
  • メールアドレスの変更のみならサクッと変更可能
  • アプリの引き継ぎや課金ができなくなる可能性がある
  • サブスクは再契約が必要
  • モバイルSuicaやWalletアプリも再設定が必要
  • iCloudを再設定しないとデータが消失する恐れがある

Apple IDのメールアドレスを変更するだけなら、サクッと変更して何ら差し支えありません。

以前はApple IDのメールアドレスを変更するだけでも、iPhoneやその他Appleデバイスからサインアウトしないと様々なトラブルが生じていました。

しかし、ここ最近はApple IDの変更だけなら、大きなトラブルも生じることなく変更可能です。

一方で、新しいApple IDを作成する場合には、変更後にiPhoneのサインインし直しやアプリのインストールし直しなど、さまざまな変更が必要です。

状況に合わせて適切な変更方法が異なるので、Apple IDの変更を考えている方は、今回の解説・注意点を参考に再設定を進めてください。

この記事を書いた人
宮城県出身の元キャリアショップ店員。ドコモ・au・ソフトバンクでの勤務経験があり、その知識を活かしウェブライターに転身。 契約中のキャリアはドコモ。スマホはiPhone、タブレットはiPadを使用。 漫画やアニメを観るのが毎日の楽しみ。ダイエッターでもあり、3ヶ月で10kgの減量に成功。美ボディを目指して奮闘中!