Apple PayでPASMOを使う方法|定期券の新規・継続・更新の手順も解説

  • 更新日:2023年8月30日
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PASMO

交通系ICカードである「PASMO」は、2020年10月6日にApple Payで使えるようになりました。

いつでもどこでもネットに接続できるiPhoneで利用できるようになったことで、PASMOの使い勝手は大幅にアップ。

チャージや定期券の購入など、これまでわざわざ駅まで行かなければできなかったことが、スマホさえあれば自宅からでも手続きできるようになったのです。

本記事では、Apple PayでPASMOを使う方法や購入・継続の方法について詳細に解説していきます。

Apple PayのPASMOまとめ
  • 交通機関での利用はもちろん、電子マネーとしても利用可能
  • スマホからチャージしたり、定期券を購入したりが可能
  • 定期券の手続きは新規購入のほか、継続購入や払い戻しも可能
  • WalletアプリまたはPASMOアプリのいずれかが必要

トップ画像引用元:Apple PayのPASMO、はじまる。Apple PayのPASMO

この記事を書いた人
ライター歴3年の青森県出身。趣味で始めたFXが軌道に乗ったのを機に退職し、いろんなことにチャレンジ中。 最近では趣味のガンプラも仕事の1つに加えてやりたい放題の人生を満喫している。トレーダー兼モデラー兼ライターという日本に3人くらいしかいない肩書の人間。 iPhoneよりiPadが好き。

Apple PayのPASMOでできること

PASMO

画像引用元:Apple PayのPASMO、はじまる。Apple PayのPASMO

鉄道やバスに乗る際に便利なPASMO。

カードタイプで使っていた人も多いと思いますが、Apple Payに移行することでもっと便利になります。

Apple PayのPASMOでできることは下記のとおりです。

Apple PayのPASMOでできること
  • 交通機関で利用
  • 電子マネーとしての買い物
  • どこでもチャージ
  • 並ばずにどこでも定期購入
  • 現在利用しているPASMOをそのまま移行できる

従来のPASMOでできていたことは、Apple PayのPASMOでもできます。

Apple Payに切り替えることで、駅に並ぶことなく定期券が買えるようになるのは便利ですよね。

Apple PayでPASMOを使えるようにするためには、以下2通りの方法があります。

  • iOSにプリインストールされている「Walletアプリ」を使う
  • App Storeで「PASMOアプリ」をダウンロードする

これらはどのように異なるのでしょうか。

WalletアプリとPASMOアプリの違い

Apple PayでPASMOを使うためには、必ず「Walletアプリ」か「PASMOアプリ」を利用する必要があります。

わざわざアプリを入れるのも手間のように思えますが、実はPASMOアプリの方が使いやすくなっています

それぞれでできることを見てみましょう。

WalletアプリとPASMOアプリの違い
  • 対応するクレジットカード
  • 定期券の新規購入などの可否
  • オートチャージの可否

Walletアプリでできること

Apple Walletのアイコン

画像引用元:‎「Apple Wallet」をApp Storeで

アップルストア

Apple Payでは、Walletアプリに登録されているクレジットカードなどを決済に使うことができます。そのため、WalletアプリはいわばApple Payの標準アプリです。

Walletアプリでは、PASMOの全機能が利用できます。ICカードでは不可能なネット経由での定期購入や、「どこでもチャージ」にももちろん対応。

ただし、WalletアプリはVisaのクレジットカードには対応していません。PASMOの支払いには、Visa以外のクレジットカードを使う必要があるので注意してください。

また、定期券の購入はできるものの、対応しているのは「継続」のみです。新規購入はできません。この点はちょっと不便ですね。

PASMOアプリでできること

PASMOアプリ

画像引用元:PASMO|App Store

アップルストア

PASMOアプリではPASMOの支払い方法として、すべての主要ブランドのクレジットカードが使えます。

もちろんVisaのカードも利用可能です。Walletアプリのような制限はありません。

また、定期券の購入は「継続」だけでなく「新規購入」「区間変更」「払い戻し」に対応しています。この点においても、Walletアプリより優れていますね。

さらに、PASMOアプリはWalletアプリにはないオートチャージにも対応。

オートチャージ機能は、交通系ICカードでは非常に重要な機能です。

これまで見てきた通り、PASMOアプリはWalletアプリより全体的に優れています。これからどちらかを選ぶなら、PASMOアプリ一択でしょう。

ただし、PASMOアプリで通学定期券を購入できるのは、大学・専門学校相当以上の学校に限られます。小・中学校、高校の通学定期券は購入できないので注意が必要です。

Apple PayでPASMOが使える機種

iPhone12を置く

Apple PayでPASMOが使える機種は下記のとおりです。

Apple PayでPASMOが使える機種
  • iOSの最新バージョン(iOS14.0以降)を搭載したiPhone 8以降のiPhone
  • watchOSの最新バージョン(watchOS7.0以降)を搭載したApple Watch Series 3以降のApple Watch

一言でいうと、iOS14.0以降を搭載したiPhone、またはwatchOS7.0以降を搭載したApple Watchが対応しています。

また、PASMOの利用にはApple IDの2ファクタ認証を有効しておく必要があるので、忘れないようにしてください。

Apple PayでPASMOを購入する方法

では、ここからはApple PayでPASMOを利用する方法について、具体的に解説していきます。

まずは、PASMOの購入方法です。

購入手続きはWalletアプリかPASMOアプリから行えますが、今回は機能が充実しているPASMOアプリを使って解説していきます。

1PASMOアプリを起動
PASMO登録方法
2「はじめる」をタップ
PASMO登録方法
3PASMOを新規作成するため、「新しくPASMOを作る」をタップ
PASMO登録方法
4「無記名PASMO」「記名PASMO」からどちらかを選ぶ(今回は「記名PASMO」をタップ)
PASMO登録方法

PASMOには記名PASMOと無記名PASMOの2種類があります。おすすめは記名PASMOです。

記名PASMOでは紛失時のサポートを受けられるほか、オートチャージや定期券の購入もできます。無記名PASMOより便利なので、特に理由がなければ記名PASMOを選んでください。

5会員登録画面でメールアドレスやパスワード、個人情報を入力し、「次へ」をタップ
PASMO登録方法
6Apple Payの画面に遷移したら、「続ける」をタップ
PASMO登録方法
7Apple PayにPASMOを追加する。特に操作すべきことはないので、そのまま「次へ」をタップ
PASMO登録方法
8「完了」をタップ
PASMO登録方法

「エクスプレスカード」といきなり言われても、何のことが分かりませんよね。

この画面は「エクスプレスカードとして、あなたのPASMOを登録しますよ」というお知らせを表示しているだけです。

PASMOをエクスプレスカードに設定すると、改札口などでiPhoneをかざすだけで、自動的にPASMOによる支払いが行われるようになります。

Face IDや指紋認証も不要です。

9「OK」をタップし、クレジットカード情報の登録画面へ。カード情報を登録しない場合は、登録画面の途中で「キャンセル」すればトップページへ
PASMO登録方法

この時点で、Apple Payのエクスプレスカードにも指定されています。あとはPASMOにチャージすれば、改札を通ったりできるようになりますよ。

PASMOアプリのトップ画面です。

PASMO登録方法

チャージ金額はひと目で分かります。残高が不足してきたら、「チャージ」をタップしてチャージしましょう。

クレジットカードを登録していない場合は、「チャージ」タップ後に登録画面へ移動します。

定期券などの発行もこの画面から手続き可能です。

Apple PayにPASMOを取り込む方法

次に、現在利用しているPASMOをApple Payに取り込む方法を解説します。

※この章の画像引用元: PASMOカードの移行(取り込み)|Apple PayのPASMO

1「はじめる」をタップ
PASMO移行
2「お手持ちのPASMOカードではじめる」をタップ
PASMO定期券
3Walletアプリが自動で起動する。右上のボタンをタップ。
PASMO移行
4「PASMO」をタップ
PASMO移行
5チャージ金額は選択せず、画面中央の「お手持ちの交通系ICカードを追加」をタップ
PASMO移行
6現在利用しているPASMOカードの裏面に記載されているPASMO ID番号の下4桁を、「PASMO ID番号」欄に入力。記名式PASMOやPASMO定期券を追加する場合は、PASMOカード購入時に入力した生年月日も入力
PASMO移行

入力後、「次へ」をタップ。

7利用条件を読み、同意する場合は「同意する」をタップ

8iPhoneの上部をPASMOの中央部に置き、そのまま動かさずに数分待機
PASMO移行

これで現在利用しているPASMOの残高がiPhoneにチャージされます。

Apple PayでPASMO定期券を使う方法

Apple PayのPASMOで定期券を使う方法を解説します。

まずは、購入方法を確認しましょう。

PASMO定期券を新規購入する方法

1PASMOアプリのトップ画面から「定期券・管理」をタップ
PASMO定期券
2今回は鉄道の定期券を購入するため、「鉄道定期券」をタップ
PASMO定期券
3「新規に入力して購入」をタップ
PASMO定期券
4定期券の事業者を選択する。(今回は「東京メトロ」をタップ)
PASMO定期券
5事業者の説明を読み、「次へ」をタップ
PASMO定期券
6定期券の券種を選択する。(今回は「通勤定期券」を選択)
PASMO定期券
7乗車駅と降車駅を直接入力
PASMO定期券

駅名を正確に入力する必要はありません。自分が普段口にしている駅名を入力してください。また、この段階では路線の指定も必要ありません。

8入力内容に近い駅名の候補が表示される。駅名と路線名を確認し、必要に応じてドロップダウンメニューから正確な駅を選択し、「次へ」をタップ
PASMO定期券
9乗り換え駅名を選択する。乗り換える必要がない場合は「乗換えなし」を選択し、「次へ」をタップ
PASMO定期券
10これまでの入力内容をもとに、定期券の経路が表示される。複数の経路が表示された場合は、自分の通勤経路に最も合っているものを選択
PASMO定期券
11定期券の使用開始日と有効期間を選択し、「次へ」をタップ
PASMO定期券
12入力内容を確認し、問題がなければ「次へ」をタップ。クレジットカードによる購入が終われば、定期券の購入作業は終了

PASMO定期券を継続購入する方法

次は、これまで使っていた定期券を継続購入する方法です。

※この章の画像引用元: 通勤定期券(鉄道)の継続・履歴購入|Apple PayのPASMO

  1. 「定期券・管理」をタップ
    PASMO定期券継続購入
  2. 「鉄道定期券」をタップ
    PASMO定期券継続購入
  3. 「継続購入」をタップ
    PASMO定期券継続購入
  4. 定期券の期間を選び、「次へ」をタップ
    PASMO定期券継続購入
  5. 定期券購入の内容を確認する。問題がなければ、任意の支払い方法をタップ
    PASMO定期券継続購入
  6. 支払いが終われば、定期券の継続購入は完了
    PASMO定期券継続購入

Apple PayのPASMO定期券を払い戻す方法

現在利用している定期券を払い戻します。

※この章の画像引用元: Apple PayのPASMOの払いもどし(退会)|Apple PayのPASMO

  1. 「定期券・管理」をタップ
    PASMO定期券払い戻し
  2. 「鉄道定期券」または「バス定期券」をタップ
    PASMO定期券払い戻し
  3. 「払いもどし」をタップ
    PASMO定期券払い戻し
  4. 表示される内容を確認し、よければ「払いもどす」をタップ
    PASMO定期券払い戻し
  5. 再度確認画面が表示されますので、内容を確認し、「はい」をタップすれば払いもどしは終了
    PASMO定期券払い戻し

Apple PayでPASMOを使うメリット

PASMO

画像引用元:Apple PayのPASMOを使う|Apple PayのPASMO

スマホはいつ故障するか分からず、今までカードを使っていた人は少し不安かもしれません。

ですがApple PayでPASMOを利用すると生活はグッと便利になります!

Apple PayでPASMOを利用するメリットは、主に下記の2つです。

Apple PayでPASMOを利用するメリット
  • いつでもどこでもチャージ可能
  • いつでもPASMO定期券を購入できる

いつでもどこでもチャージ可能

これはまさにスマホならではのメリットですね。

ICカードのPASMOをチャージするためには、専用の券売機まで足を運ぶ必要があります。が、わざわざ駅まで行くのは面倒ですよね……。

また、残高の確認も気軽にできないので、残高不足も起こしやすいでしょう。

一方PASMOアプリなら、いつでも残高を確認できますしチャージも可能です。

オートチャージにも対応しているので、残高不足とは無縁の生活を送れますよ。

いつでもPASMO定期券を購入できる

ICカードのPASMO定期券は、券売機や窓口で購入できます。

しかし、手続きにはちょっと時間がかかりますし、シーズンによっては定期券の購入者で窓口が大混雑していることも……。

一方、PASMOアプリなら家にいながらサクっと定期券の新規・継続購入が可能です。

Apple PayでPASMOを使う場合の注意点

PASMOを使う

画像引用元: 電子マネーでのお買い物|PASMO(パスモ)

非常に便利なApple PayのPASMOですが、注意点もいくつかあります。

特にモバイルSuicaと併用を考えている人は事前に確認が必要です。

またPASMOアプリのほうが便利ではありますが、スマホの容量が少なめの人は注意です。

Apple PayのPASMO利用はPASMOアプリから!

Apple PayでPASMOを使うためには、WalletアプリまたはPASMOアプリのどちらかが必要になります。

おすすめなのはPASMOアプリです。WalletアプリはVisaカードに対応していませんし、オートチャージや定期券の継続購入もできません。

特段の理由がない限り、PASMOアプリを使いましょう。

モバイルSuicaを持っている場合はどちらか一択

Face IDや指紋認証をすることなく、改札口での決済が完了するApple Payのエクスプレスカード。

非常に便利ではあるのですが、エクスプレスカードには交通系ICカードを1種類しか登録できません。

つまりモバイルSuicaとPASMOを併用する場合は、どちらか1つだけを選択しなければならないということです。

エクスプレスカードに設定できない方は、決済時に認証が必要になります。これではとても不便で使えたものではありません。

Apple PayのPASMOを利用する際は、モバイルSuicaを諦める必要があります。

Apple PayのPASMOで快適な生活を!

本記事では、Apple PayのPASMOについて解説しました。

Apple PayのPASMOまとめ
  • 交通機関での利用はもちろん、電子マネーとして買い物にも利用できる
  • スマホからチャージしたり、定期券を購入したりできる
  • 定期券の手続きは新規購入のほか、継続購入や払い戻しも可能
  • Apple PayのPASMOは、WalletアプリまたはPASMOアプリのいずれかが必要
  • モバイルSuicaとの併用は難しい

Apple PayのPASMOは、ICカードのPASMOのデメリットを見事に克服しています。

いつでもどこでもチャージや定期券購入ができるため、そのためだけに駅へ行く必要はありません。

PASMOを普段から利用している方には、文句なしにおすすめできるアプリです。