Apple整備品とは|お得な整備済製品はメリットあるけどデメリットは?

安いのに新品とほぼ同じ、Appleの1年保証もついてくるお得な商品「Apple整備品(整備済製品)」について、本記事はわかりやすく解説します。安い、Appleが保証とはいえ「安いからデメリットもあるの?」、「どんな商品があるの?」と気になる方に、大切な情報をお届けします。
  • 2023年9月11日
  • by.ユキチ

アイフォン

Mac・iPad・Apple WatchなどのApple製品は、Apple公式サイトの「整備済製品」カテゴリーで安く購入するチャンスがあります。

Apple保証の新品同様品で1年の製品限定保証付き、パーツも純正品でメンテナンスされているので「新品と変わらない」と選ぶ方も増えています。

そんな整備済製品ですが、デメリットや気を付けておきたい点はないのでしょうか?

この記事では、Apple整備品のメリットやデメリット、実際どれだけお得に購入できるのか具体例を見ていきたいと思います。

Apple整備品(整備済製品)はお得?
  • 最大15%引きの特別価格で購入できる
  • バッテリーも新品へ交換済み
  • 1年間のハードウェア製品限定保証あり
  • 1世代・2世代前のモデルが中心
  • Apple Watchは現行モデルも掲載されている
  • 掲載タイミングは不明なので狙って購入するのは難しい

※本記事中の価格は総額表示

画像引用元:macOS – 連係 – Apple(日本)

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Apple整備品(整備済製品)とは

Apple Watch

画像引用元:Apple公式サイト

Apple整備品(整備済製品)とは、Apple認定の厳しい整備プロセスを経て新品同様にメンテナンスされたApple製品のことを指します。

特別価格で購入できる大きなメリットがあるのですが、そもそもの入荷数が少なく、人気の製品はすぐに売り切れてしまうという側面も持ち合わせています。

そのためか一般的な認知度は低めです。

まずは整備済製品を購入するメリットとデメリットをチェックしてみましょう。

Apple整備品(整備済製品)のメリット

iPad第8世代

画像引用元:10.2インチiPad – Apple(日本)

整備済製品には4つのメリットがあります。

Apple整備品(整備済製品)のメリット
  • 最大15%引きの特別価格で購入できる
  • 新しいバッテリーと外装
  • 1年間のハードウェア製品限定保証付き
  • 最短で翌日にお届け・返品も無料

最大15%引きの特別価格で購入できる

最大のメリットはなんといってもお得に購入できるところです。

通常数万円~数十万円するApple製品を最大15%引きの特別価格で購入できます。

後半では実際にどれほど安くなっているのかをご紹介しています。


新しいバッテリーと外装

Apple整備品が中古品のイメージを払拭している所以は、徹底されたクリーニングと点検にあります。

iOSデバイスは新しいバッテリーと外装に交換され、必要な場合はApple純正の交換パーツを使用して新品同様にメンテナンスされています。

アクセサリ・ケーブル・オペレーティングシステムもすべて同梱されているので安心です。

1年間のハードウェア製品限定保証付き

ほとんどのApple製品と同じく、製品購入後は1年間のハードウェア製品限定保証と90日間の無償テクニカルサポートがついています。

万が一品質に問題が見つかった場合も通常製品と同様迅速に対応してもらえます。

別途AppleCareに加入すれば保証とサポートを延長することも可能です。

この点も通常のApple製品と変わりありません。

ハードウェアやオペレーティングシステム、アプリの開発からサポートまで網羅しているAppleなら、電話1本で問題を解決することも可能です。

最短で翌日にお届け・返品も無料

整備済製品は最短で翌日に無料で受け取れます。

製品到着から14日以内であれば開封していても無料で返品・返金が可能です。

極端な話、気になる傷や汚れがあった場合は無料で返品・返金すればよいので、購入を優先する方法もあるでしょう。

Apple整備品(整備済製品)のデメリット

iPhone 8

このように整備済製品は、Appleによる品質保証・サポート付きで通常よりお得に購入できるため死角はないと考えられます。

ですが、整備済製品に狙いを定める場合は気になる点も出てきます。次の5点です。

Apple認定整備済製品のデメリット
  • 旧モデルが多い
  • タイミングが難しい
  • iPhoneの取り扱いがない
  • 箱が異なる
  • カラーを選べない

旧モデルが多い

整備済製品に並ぶのは主に1世代・2世代前のモデルという印象です。

既にAppleが販売を終了しているものや、家電量販店での取り扱いを終えているモデルなども見られました。

一方で、タイミングによっては現行モデルが掲載されることもあります。

8月4日時点では、真新しいApple M1チップを搭載したMac mini(2020年11月発売)やApple Watch Series 6の在庫がありました。

目的のモデルを見つけるためには、やはりこまめなチェックが欠かせないようです。


タイミングが難しい

上記のように現行モデルが並んでいることもありますが、そもそも掲載されているモデル自体が少なめです。

Google検索では「すぐに売り切れる」「在庫ない」などのサジェストキーワードが見られるので購入できていない方も多いのかもしれません。

そこで、これは争奪戦になるのかと思い、掲載されているモデルは1点ものなのかどうかを聞いてみました。

Appleチャットサポートによれば、「各製品は複数在庫がある場合もあるが、何台の在庫があるかはサポート窓口でも確認することができない」とのこと。

支払いの決済確認ができ次第製品の確保をするけれど、タイミングによっては製品を用意できない可能性もあるようです。

また、クレジットカードや代金引換えは注文後にすぐに決済確認される一方、ショッピングローン、銀行振り込み、コンビニ支払いは審査や入金確認に1営業日以上かかるため購入できない場合もあると教えて貰いました。

現行モデルの並びは消極的ですが、本格的に狙うのであれば支払い方法を見なおしておくのもよいと思います。

iPhoneの取り扱いがない

残念なことに、整備済製品ではiPhoneの取り扱いがありませんでした。

中古品のiPhoneを選択する場合は、Amazonの整備済み品や中古ショップ、フリマなどでの購入となります。

公式サイトで購入できるApple整備品は次の6種類です。

Apple認定整備済製品の掲載製品
  • Mac
  • iPad
  • Apple Watch
  • iPod
  • Apple TV
  • アクセサリ

箱が異なる

整備済製品は同梱物と一緒に「新品の白い箱」に梱包されて届くとあります。

実際に購入した方の写真を見てみると、Apple仕様の綺麗な白い箱に「iPad」「MacBook」といった製品の印字があり、その下に「Apple Certified Refurbished(アップル認定再生品)」の文字があります。

一見すると通常の箱ですが、諸々の事情で箱も完璧な通常版を希望する方は注意してください。

カラーを選べない

整備済製品の掲載モデルはカラーごとにページが用意されており、購入画面からカラーを選択することはできません。

製品名と一緒にカラーの記載と写真が掲載されている点は分かりやすいと言えます。

実際にApple整備品(整備済製品)はどれだけ安いのか

iPhone 12 mini 外箱

それでは、整備済製品は通常製品と比べてどれほど安くなっているのでしょうか。

「最大15%オフ」に胸を躍らせつつ調べてみました。

実際にApple公式サイトでチェックした結果(8月4日時点)

実際にApple整備品(整備済製品)はどれだけ安いのか
  • Mac
  • iPad
  • Apple Watch
  • iPod
  • Apple TV
  • アクセサリ
  • クリアランス

Mac

Macは次の8つのモデルカテゴリーで絞り込めます。

また画面サイズ・リリース年度・仕上げ(カラー)・メモリ・容量などでも検索可能です。

Macのモデルカテゴリー
  • MacBook
  • MacBook Air
  • MacBook Pro
  • Mac mini
  • iMac
  • iMac Pro
  • Mac Pro
  • Macアクセサリ

ちょうどMac miniの現行モデルであるApple M1チップが掲載されていたので調べてみました。

Mac mini M1の特徴
  • 2020年11月発売モデル
  • 8コアCPU・8コアGPU・16コアNeural Engineを搭載したApple M1チップ
  • 8GBユニファイドメモリ
  • 256GB SSDストレージ
  • ギガビットEthernet
項目価格
整備済製品 67,980円
公式サイト通常価格  79,800円
差額 11,820円
割引率 15%
割引額はきっかり15%!11,820円も浮く結果となります。

これは嬉しい……!

iPad

iPadのモデルカテゴリーは現在9種類です。

このほかにも、仕上げ(カラー)やストレージ数、携帯電話ネットワーク接続(Wi-Fiのみか、Wi-Fi+Cellularか)で検索できます。

iPadのモデルカテゴリー
  • iPad
  • 9.7インチiPad Pro
  • 10.5インチiPad Pro
  • 11インチiPad Pro
  • 12.9インチiPad Pro
  • iPad Air
  • iPad mini 4
  • iPad mini 5
  • iPadアクセサリ

iPadでは各検索のトップで表示される2つのモデルを比べてみましたが、どちらも公式サイトの取り扱いは終了しているため通常価格との比較はできませんでした。

そのため、発売当初の価格や家電量販店での取扱価格を参考に記載しています。

10.5インチiPad Pro Wi-Fi 64GBの特徴
  • 2017年6月発売モデル
  • Wi-Fi(802.11a/b/g/n/ac)
  • Bluetooth 4.2テクノロジー
  • 12メガピクセルiSightカメラ
  • FaceTime HDカメラ
  • 1080p HDビデオ撮影
  • 64ビットアーキテクチャ搭載A10X Fusionチップ
  • 組み込み型M10コプロセッサ
  • 10時間駆動するバッテリー
  • マルチタッチスクリーン
項目価格
整備済製品 43,800円
公式サイト通常価格   在庫なし
発売当初(消費税8%) 75,384円
発売当初との差額 31,584円
10.5インチiPad Proは、既に日本国内での販売を終了している旧世代モデルであることもあり、新品同様の整備済製品も発売当初の6割ほどの価格で購入できるようです。

iPad Air Wi-Fiモデル 64GBの特徴
  • 2019年3月発売モデル
  • Wi-Fi(802.11a/b/g/n/ac)
  • Bluetooth 5.0テクノロジー
  • 10.5インチRetinaディスプレイ
  • 8メガピクセルiSightカメラ
  • FaceTime HDカメラ
  • 1080p HDビデオ撮影
  • 64ビットアーキテクチャ搭載A12 Bionicチップ
  • 組み込み型M12コプロセッサ
  • Neural Engine
  • マルチタッチスクリーン
項目価格
整備済製品 49,280円
公式サイト通常価格   在庫なし
ビックカメラ 販売終了 
PCDEPOT  52,500円
は~とないと 68,784円

第3世代のiPad Air Wi-Fiモデル 64GBは在庫が少ないものの、まだ販売しているWeb店舗もありました。

今回、発見した2社の価格はどちらもApple整備品より割高なので、私なら整備済製品を選ぶかもしれません。

Apple Watch

現行モデルが複数掲載されているApple Watchにも注目です。

モデルカテゴリー以外では、ケースのサイズやケースの素材、携帯電話ネットワーク接続(Wi-Fiのみか、Wi-Fi+Cellularか)で検索できます。

Apple Watchのモデルカテゴリー
  • Apple Watch Series 4
  • Apple Watch Series 5
  • Apple Watch Series 6
  • Apple Watch SE
Apple Watch Series 6(GPS+Cellularモデル)の特徴
  • 2020年9月発売モデル
  • 44mmゴールドアルミニウムケースとピンクサンドスポーツバンド
  • S6 SiP(64ビットデュアルコアプロセッサ搭載)
  • 50メートルの耐水性能
  • LTPO OLED常時表示Retinaディスプレイ(1,000ニトの輝度)
  • 802.11b/g/n 2.4GHz/5GHz
  • Bluetooth 5.0
  • リチャージャブルリチウムイオンバッテリー内蔵(最大18時間)
  • 第3世代の光学式心拍センサー
  • 加速度センサー:最大32G(転倒検出対応)
  • ジャイロスコープ
  • 環境光センサー
  • 容量32GB
項目価格
整備済製品 53,080円
公式サイト通常価格    20,826円/月もしくは62,480円
差額 9,400円
割引率 15%
2020年9月発売モデルも、通常製品価格の15%引きで購入できるようです。

上記はどちらもGPS+Cellularモデルで、Apple Watch単体で電話をかけたりメッセージを送信したりできる豪華なバージョンです。

その分、GPSモデルより12,100円高いのですが、整備済製品なら通常価格より-9,400円となるため、GPSモデルと2,700円しか変わらない価格で購入できます。

iPod

現在iPodの在庫はなく、カテゴリーも公開されていません。


Apple TV

Apple TV整備済製品は、2つのモデルカテゴリーが用意されています。

Apple TVのモデルカテゴリー
  • Apple TV HD
  • Apple TV 4K
Apple TV HD 32GBの特徴
  • 2015年9月発売モデル
  • Siri Remote・電源コード・Lightning – USBケーブル・マニュアル付属
項目価格
整備済製品 14,740円
公式サイト通常価格     5,933円/月(3回払い)または17,800円
差額 3,060円
割引率 17%
Apple TV HD 32GBを例にとって調べてみたところ、割引額はなんと17%でした!

通常価格が高くない製品ではこんなこともあるのですね。

アクセサリ

アクセサリは現在、在庫がなく、カテゴリーも公開されていませんでした。

クリアランス

クリアランスとは整備済製品とは異なり、店頭展示や返品された未開封の新品を指します。

付属品やマニュアル、保証なども新品と全く同等です。

しかし、8月4日現在、Apple公式サイトではクリアランス製品の在庫はありませんでした。

MacもiPodアクセサリも選択できない状態になっています。

ラインナップされるタイミングや頻度も不明なので、相当運がよくないと購入は難しいと思います。

ダイレクトに狙うのは難しいが確かにお得!

iPhone12 Pro グリップ

この記事では、Apple整備品のメリット・デメリット、実際どれだけ安くなっているのかをチェックしてみました。

最大15%割り引きは本物、むしろ2015年9月発売のApple TV HD 32GBに至っては17%割り引きという結果でした。

現状は並んでいる製品が少なく、欲しい製品の入荷を期待するべきではないかなと考えますが、あるかな~?程度の軽い気持ちで覗いてみるのもよいかもしれません。

Apple整備品(整備済製品)はお得?
  • 最大15%引きの特別価格で購入できる
  • バッテリーも新品へ交換済み
  • 1年間のハードウェア製品限定保証あり
  • 1世代・2世代前のモデルが中心
  • Apple Watchは現行モデルも掲載されている
  • 掲載タイミングは不明なので狙って購入するのは難しい
この記事を書いた人
モバイル市場・IT企業に携わって以降、気になるポイントを伝わりやすい言葉でご紹介しています。私生活は利便性よりセキュリティ&プライバシー重視、石橋を叩いて渡るタイプです。現在はiPhone XRを愛用中。