
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
iPhone等のApple製品に故障や不具合が発生した場合は、Apple直営のアップルストアに持ち込むか、郵送で修理を依頼する事になります。
しかし、アップルストアが遠い、対面して診てもらいたいといった方の為に、一部の店舗で持ち込み修理を依頼できるApple正規サービスプロバイダというサービスを展開しています。
今回は、
- Apple正規サービスプロバイダの概要
- 予約方法
- 持ち込み修理を依頼する時の注意点
を紹介します。
現在、iPhoneやiPadなどのApple製品を使っている人、あるいは今後使う予定の人は是非抑えておきましょう。
1 Apple正規サービスプロバイダで修理できる内容
Apple正規サービスプロバイダで修理できる内容としては主に以下の3つです。
- ディスプレイの破損や交換
- ホームボタンや動作反応の低下といったハードウェアの全体的な異常
- iPhone、iPadのバッテリー交換
修理対象の機種はiPhone、iPadに限定しておらず、iPod、Apple WatchやMac等の各種Apple製品のハード面での異常や不具合も修理対象です。
「これはApple正規サービスプロバイダに持ち込んだほうが最適かな?」と悩んだ場合は、一度Apple公式サポートページを確認してみて下さい。

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1-1 持ち込み修理は基本、後日引き渡し
基本的に持ち込み修理は数日間預かって後日引き渡しになります。
ただ、一部例外でiPhoneディスプレイの破損の場合、画面修理即日対応可能な店舗であれば預けたその日に引き渡しになることもあります。
スマホで液晶画面の修理を依頼すれば手元に戻ってくるまで数日、あるいは一週間以上かかる事も珍しくありませんが即日で戻ってくるのは嬉しいものですね。
もちろん破損の度合いが大きすぎたり、既に店舗側で受付可能な即日修理の数を越えている場合は後日になります。
1-2 Apple正規サービスプロバイダで修理できない内容
逆にApple正規サービスプロバイダではApple IDやパスワード、iTunes Store等で購入したコンテンツといったソフト面でのトラブルは対応不可です。
これらはApple公式とメールやチャットなどをやり取りして改善していく事になり、言うまでもなく修理対象となるのはApple製品のみですので、Androidは対象外となっております。
2Apple正規サービスプロバイダの店舗はどこ?
Apple正規サービスプロバイダに持ち込み修理を依頼するには対象店舗がどこか調べる必要がありますが、実際に調べる方法は主に2つあります。
- Apple公式ホームページから検索する
- Apple正規サービスプロバイダのビックカメラ、カメラのキタムラの両ホームページから検索
最終的に来店予約をする際には、Apple公式ホームページから店舗検索する必要があります。
しかし、店舗側のホームページで検索する利点もありますので、まずそちらの方法をご案内します。
2-1 ビックカメラの場合
ビックカメラでの店舗検索を説明します。
- ビックカメラのサポートに移動。「ビッグカメラサポート」
- 『店舗の場所』を選ぶ
- ビックカメラのApple正規サービスプロバイダの店舗が表示される
2-2カメラのキタムラの場合
続いて、カメラのキタムラでの店舗検索です。
- カメラのキタムラのサポートに移動。「カメラのキタムラサポート」
- 『エリア別店舗一覧』を選ぶ
- Apple正規サービスプロバイダの情報が表示される
Apple公式ホームページからではなく店舗から検索するかと言うと、ディスプレイの即日修理対応可能な店舗か検索ができるメリットがある為です。
液晶画面が壊れたスマホは見た目が悪いだけでなく、指の怪我をする恐れがあります。
ですから、画面破損の場合は、即日対応可能な店舗が近くにあればそちらを選ぶのがベターです。それぞれApple正規プロバイダの店舗情報のあとで、
- ビックカメラの場合は『iPhone画面の同日修理店舗』を選ぶ
- カメラのキタムラの場合は『画面の同日修理対応可能店舗』を選ぶ
べば、ディスプレイの即日修理対応可能な店舗が表示されます。
2-3どちらの方法で検索する場合でもApple IDが必要
店舗からApple正規サービスプロバイダを検索する場合にApple IDは必要ありません。
しかし、Apple公式ホームページは検索する時と来店予約時にはApple IDとパスワードが必要となります。
とは言え、Apple製品を使う以上Apple IDとパスワードの設定は必須事項ですのであまり大きな条件というわけではありません。
iPhoneの修理・故障はAppleCare+がお得?キャリアの保証サービスと比較
次の章では、「Apple正規サービスプロバイダの予約方法と注意点」について詳しく紹介します。
3 Apple正規サービスプロバイダの予約方法と注意点
ではApple正規サービスプロバイダで持ち込み修理の予約をする方法をご案内します。
- Appleサポートに移動「Appleサポート」
- 持ち込み修理を依頼したいApple製品を選ぶ
- 修理を依頼したい内容を選ぶ
- 『持ち込み修理』を選ぶ
- Apple IDとパスワードを入力して進む
- 周辺地域を入力して検索する
- Apple正規サービスプロバイダの予約したい店舗と日時を選択
以上の手順で予約完了となります。
Apple正規サービスプロバイダを予約する事ができますが、同時に正規のアップルストアも一緒に検索されます。
Apple正規サービスプロバイダに限らず手広く周辺を検索したい!という方にもオススメです。
3-1 事前の来店予約がオススメ
「来店予約って面倒だし、当日に持ち込んでも良いよね?」と考えるもいますが、来店予約はしておくのがベターです。
来店予約をしておかないと当日にどれだけ待つか、行ってみないとわかりません。
また、画面の即日修理の対象だったのに結果として預かり修理になってしまった…となる可能性も否定できません。
ビックカメラ、カメラのキタムラのどちらもホームページ上では予約制と記載されており、更に来店予約をしない場合は長時間待つ可能性があると伝えております。
3-2 Apple IDとパスワードは分かる状態にしておく
持ち込み修理を依頼する場合には、iPhoneを探す機能をOFFにする必要がありますが、iPhoneを探す機能はApple IDとパスワードを入力しないとOFFにできません。
「ブラウザの自動入力で保存していたから、実際のパスワードは忘れてしまった…」という方も珍しくありませんが、今の自身のApple IDとパスワードを確認しておきましょう。
もしも、パスワードを忘れてしまったり、うろ覚えで自信がない時にも打つ手はありますので修理前にApple公式ホームページよりApple IDのパスワードを再発行を必ずしましょう。
3-3 未成年者は事前に親の了承が必要
未成年の方がApple正規サービスプロバイダで修理を依頼する場合は契約者か親権者による同意を得ているか確認事項が一つ増えます。
- カメラのキタムラは特に書面等は必要無く
- ビッグカメラは親権者の同意がないと受付不可
実際に同意の確認は口頭のみでの確認か、電話での確認か、もし気になるなら店舗側に確認しておき事前に連絡が行くかもしれないと契約者か親権者に伝えておくのが良いでしょう。
3-4 データのバックアップも必要
修理を申し込むと一旦、全てのデータが削除されますので、事前にデータのバックアップをしておく事は必要でホームページ上でもアナウンスもしております。
- 写真や動画などiCloudにバックアップ
- LINEはトーク履歴のバックアップとEメールアドレス、パスワードの登録を行う
- ソーシャルゲームをしている場合は引継ぎ方法を調べて対応しておく。
最低限、これらを事前に済ませておく必要があります。
バックアップが終わっていない場合はバックアップ完了後でないと修理受付できない可能性が高いです。
店舗に無料Wi-Fiがあればよいですが、無ければ、モバイルデータ通信でデータのバックアップをしなくてはいけません。
データ容量が大きければその分、モバイルデータ通信でのバックアップ時間もデータ容量も大きくなります。
その結果、データのバックアップが原因で
- 携帯電話の料金が上がる
- 速度制限になる
事もありますから当日になってから慌てない為にも前日までに済ませておくのがスマートです。
次の章ではApple正規サービスプロバイダの利用料金と確認点とキャリアの保証について解説します。
4 Apple正規サービスプロバイダの利用料金と確認点
Apple正規サービスプロバイダの料金は、最終的にアップルの技術者が純正品で修理交換を行いますので、アップルストアで申し込む場合と料金は大差ありません。
安い料金で修理する為にApple正規サービスプロバイダを選ぶ…という必要ありません。
しかし修理を依頼する前に確認する点が2つあります。
- AppleCare+に加入しているか
- 各携帯電話会社の保証に加入しているか
- ドコモ、ワイモバイルのユーザーは注意が必要
この2点が非常に重要になってきますので詳細について説明します。
4-1 AppleCare+に加入しているか
AppleCare+に加入しているか否かで修理の料金は大きく変わり、一例を挙げるとiPhone Xのディスプレイ修理とバッテリー交換の場合は以下のようになります。
iPhone X 修理対応 | AppleCare+加入 | AppleCare+未加入 |
---|---|---|
ディスプレイ交換 | 3,672円 | 34,344円 |
バッテリー交換 | 無料 | 10,908円(最大) |
以下はカメラのキタムラで公開されている料金表ですが参考にしてみると良いでしょう。
AppleCare+の加入の有無と修理内容で料金が9倍近く変動する事もあります。
AppleCare+の加入と合わせて下記の注意点も、契約先の携帯電話会社に確認しておきましょう
4-2 各携帯電話会社の保証に加入しているか
ドコモ・au・ソフトバンク等の各携帯電話会社の保証や保証オプションに加入しているかを確認しておく必要があります。
auの故障紛失サポート with AppleCare ServicesはiPhone、iPadに対する製品保証(Apple公式の「AppleCare Services」)を4年間受けられるサービスです。
ソフトバンクのあんしん保証パック with AppleCare Servicesなら、修理代金の一部がTポイントとして戻ってきます。
auとソフトバンクの保証サービスに加入している場合は、補償を受ける方法をお客様センターで確認すればOKです。
しかしドコモとワイモバイルの場合は、思わぬ落とし穴があります。
4-3 ドコモとワイモバイルの保証サービスに注意
- ドコモのケータイ補償サービス for iPhone&iPad
- ワイモバイルの故障安心パックプラス
に加入している場合は、注意が必要です。
というのも上記の2つの場合は直接、携帯電話会社から交換用の新しい同じ機種を送ってもらい、故障した端末を送り返す保証サービスとなっているからです。
場合によっては持ち込み修理をするよりも値段が安い事もありえますし更に電話で交換機を取り寄せできるので、Apple正規サービスプロバイダよりも楽な面もあります。
「Apple正規サービスプロバイダで修理を申し込んだが、後にドコモとワイモバイルの保証サービスの方で受けたい!」
となっても修理依頼後には変更できませんし、Apple正規サービスプロバイダでは携帯電話会社の契約は確認できません。
ですから、
- 保証サービスに加入しているか
- 加入している場合は補償を受ける場合にはどうしたら良いか
- ドコモ、ワイモバイルを契約中なら持ち込み修理とキャリアでの交換どちらがお得か
という点を持ち込み修理依頼前に、必ず確認しておきましょう。
5 Apple製品を利用するなら、Apple正規サービスプロバイダを確認しておこう
ここまでApple正規サービスプロバイダの修理内容や予約の手順を紹介しましたがポイントを振り返ってみます。
- Apple製品の持ち込み修理ができるビックカメラとカメラのキタムラ等の一部店舗
- 修理を依頼する場合は予約が便利
- 依頼する前にはデータのバックアップとApple IDとパスワードの確認
- Apple Care+と各種保証の加入を確認
iPhoneに限らずApple製品は高価格な分、非常に優れた機能を持っていますが、いつ故障するか分かりませんし、不注意で落として画面が割れてしまう事もあります。
そんな時の為にも是非今回の記事を参考に、近くのApple正規サービスプロバイダを検索してみて下さい。
いざという時の駆け込み先を知っておけば万が一の時にも慌てず対処できますし、今以上に安心して利用できるはずです。