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AQUOS sense lite SH-M05(以下、AQUOS sense lite)は、2017年12月1日にシャープから発売されたSIMフリースマホです。
AQUOS senseシリーズは現在、必要十分な機能を満たしたエントリーモデルのスマホとして人気を博していますが、AQUOS sense liteはその先駆け的な存在でした。
今回はそんなAQUOS sense liteを、改めて振り返りながらレビューします。
そして、
- 今でも買えるところはあるか?
- いくらで売っているのか?
- 今から買うのはありか?
といった疑問を解決します。
最新のAQUOS sense3についても解説しますので、是非スマホ選びの参考にしてみてください。
- AQUOS senseシリーズの先駆け
- イオンモバイルが今も販売中
- 価格は21,780円
- さすがに時代遅れのスペック
- 今から買うならAQUOS sense3がおすすめ
トップ画像引用元:主な特長|AQUOS sense lite SH-M05|製品ラインアップ|AQUOS:シャープ
AQUOS sense liteのスペック
画像引用元:ユーザビリティ|AQUOS sense lite SH-M05|製品ラインアップ|AQUOS:シャープ
まずはAQUOS sense liteの基本的なスペックを確認します。
AQUOS sense lite SH-M05 | |
---|---|
ディスプレイ | 5.0インチ 液晶 |
本体サイズ | 高さ:約144mm 幅:72mm 厚さ:8.5mm |
重さ | 約147g |
アウトカメラ | 約1,310万画素 |
インカメラ | 約500万画素 |
バッテリー | 2,700mAh |
RAM | 3GB |
ROM | 32GB |
SoC | Snapdragon 430 |
OS | Android 9 |
生体認証 | 指紋認証 |
カラー | ホワイト、ブラックゴールド、ターコイズ、ピンク、レッド、ブルー |
今でも注目すべき長所が多々ありますので、まずはそれらを紹介していきますね。
片手でも持ちやすいサイズ感
画像引用元:主な特長|AQUOS sense lite SH-M05|製品ラインアップ|AQUOS:シャープ
AQUOS sense liteは当時も小さめのサイズでしたが、スマホの大型化の傾向がさらに進んだ現在では、さらに小ささが目立つようになりました。
しかし逆に小さくて使いにくいという感じではまったくなく、2020年4月に発売されたiPhone SEよりは若干大きい程度です。
- 高さ:144mm
- 横幅:72mm
- 厚さ:8.5mm
- 重量:147g
- 高さ:138.4mm
- 横幅:67.3mm
- 厚さ:7.3mm
- 重量:148g
シャープ独自のIGZOディスプレイ
画像引用元:主な特長|AQUOS sense lite SH-M05|製品ラインアップ|AQUOS:シャープ
AQUOS sense liteには、5.0インチのIGZOディスプレイが搭載されています。
IGZOディスプレイとは、シャープ独自の技術を用いた液晶ディスプレイのことです。
この技術により、通常の液晶ディスプレイよりも豊かな色彩を発することができ、シャープはそれを「リッチカラーテクノロジー」と呼んでいます。
強力な防水・防塵
画像引用元:主な特長|AQUOS sense lite SH-M05|製品ラインアップ|AQUOS:シャープ
AQUOS sense liteは、「IP68」の防水・防塵性能を有しています。
- 防塵の保護等級が「6」:粉塵が内部に侵入しない
- 防水の保護等級が「8」:製造者によって規定される条件に従って、連続的に水中に置かれる場合に適する。原則として完全密閉構造である
いずれも最高の保護等級です。
それどころか、公式ページにはお風呂場での使用を推奨するかのような一文まであります。
お料理しながらレシピを見たり、お風呂に入りながらお気に入りの曲を聴いたり、スマートフォンライフがさらに楽しく広がります。
これは非常に珍しいことで、例えば同じIP68のiPhone 11 Proでも、AppleはシャワーやプールにiPhoneを持ち込まないよう注意しています。
むしろそれが一般的であり、シャープの防水性に対する自信には驚かされます。
耐衝撃性能もあり
AQUOS sense liteには、MIL規格に準拠した耐衝撃性能も備わっています。
MIL規格とは、米軍が調達する物資の耐久性を定める規格です。
これに準拠していると認められるには、以下の落下試験をクリアしなくてはなりません。
- 落下高さ:1.22m
- 落下場所:厚さ5mmの合板
- 落下方法:26方向からの落下
AQUOS sense liteはそれだけ頑丈で壊れにくいというわけです。
おサイフケータイ対応
画像引用元:おサイフケータイ アプリ – Google Play のアプリ
AQUOS sense liteはおサイフケータイにも対応しています。
おサイフケータイで使える電子マネーは以下の8種類です。
- 楽天Edy
- WAON
- nanaco
- モバイルSuica
- モバイル スターバックス カード
- iD
- QUICPay
- モバイルPASMO
3.5mmイヤホンジャックが付いている
AQUOS sense liteにはイヤホンジャックが付いています。
地味ではありますが、イヤホンジャックを廃止しているスマホがむしろ一般的になっている現在においては、無視できない嬉しいポイントです。
例えばiPhoneでは、2016年に発売したiPhone 7以降、一貫してイヤホンジャックを付けずにいます。
イヤホンジャックの廃止が進んでいる理由は、一説には「自社のワイヤレスイヤホンを買って欲しいから」だとか……。
ユーザーにとっては、イヤホンジャックはあるに越したことありません。
AQUOS sense lite SH-M05の価格
続いて、AQUOS sense liteの現在の価格を紹介します。
AQUOS sense liteの販売場所と価格
販売場所 | 価格 |
---|---|
イオンモバイル | 21,780円 |
かつては10社近い格安SIMが取り扱っていましたが、現在も取り扱っているのはイオンモバイルだけ。
そして価格は21,780円です。
発売当初は35,000円程度が相場でした。
AQUOS sense liteを今から買うのはあり?
画像引用元: ユーザビリティ|AQUOS sense lite SH-M05|製品ラインアップ|AQUOS:シャープ
ここまで、AQUOS sense liteの長所と価格を紹介してきました。
それでは実際、AQUOS sense liteを今から買うのはありなのかどうかについて、今度は考えていきます。
結論から述べると「なし」です。
今から買うのであれば、2019年11月発売のAQUOS sense3を選ぶべきでしょう。
AQUOS sense3は名前の通り、AQUOS sense liteと同じAQUOS senseシリーズの機種です。
あらゆるスペックがAQUOS sense liteより上ですし、販売場所によっては3万円未満で購入できます。
そんなAQUOS sense3の魅力は後述の「AQUOS senseは大人気シリーズとして受け継がれる」で詳しく解説しているので、そちらも参考にしてみてください。
AQUOS sense liteが「なし」である理由
AQUOS sense liteは、現在ではあり得ないくらい処理能力が低いです。
AQUOS sense liteには、SoCとしてSnapdragon 430が搭載されています。
これは2017年の時点でも「低価格・低スペック」なエントリーモデルに搭載するためのSoCでした。
SoCは端末の「脳」に当たる部分で、その端末の処理能力を9割方決定づけます。
そして処理能力は、端末の動作の快適さからカメラ性能に至るまで、あらゆるスペックに直接影響します。
AQUOS sense liteのAnTuTuベンチマークスコア
それでは、AQUOS sense liteの処理能力は、具体的にどれくらいなのでしょうか。
端末の総合的な処理能力を示すAnTuTuベンチマークスコアでは、約5万点を記録します。
これは、今となっては低すぎる数字です。
「動作が重たくてカクカクするスマホ」と言わざるを得ません。
- ハイエンド:45万点以上
- ミドルレンジ:25万点以上
- エントリー:25万点未満
それでも2017年なら「格安スマホだから仕方ない」と済ませることができました。
しかし、スマホ全体のスペックが向上している今では、格安スマホにしても低すぎておすすめできません。
21,780円という現在の価格も、スペックに対して高く、コスパが悪いです。
ちなみにイオンモバイルからは、AQUOS sense liteの後継機も販売されています。
- AQUOS sense lite:21,780円
- AQUOS sense2:28,380円
- AQUOS sense3:38,280円
確かに差額も大きいですが、コストパフォーマンスまで考えるとやはり最新のAQUOS sense3がおすすめです。
AQUOS sense liteはなぜ人気だったのか?
画像引用元: 主な特長|AQUOS sense lite SH-M05|製品ラインアップ|AQUOS:シャープ
AQUOS sense liteは2017年に発売された古い機種ですから、今となっては低スペックな部類に入ってしまうのは仕方のないことです。
しかし、当時からしたら、AQUOS sense liteはエントリーモデルとして非常に優れている機種でした。
- 3万円台で買えるSIMフリースマホは貴重だった
- おサイフケータイ対応のSIMフリースマホは貴重だった
- 防水・防塵のSIMフリースマホは貴重だった
- シャープ製という安心感も大きかった
これらについて順番に説明していきます。
3万円台で買えるSIMフリースマホは貴重だった
AQUOS sense liteも発売当初は35,000円くらいで売られていることが多いものでした。
現在のAQUOS sense3と同程度の価格ですね。
今でこそ格安スマホと呼ばれるような機種が増えましたが、2017年はまだそこまで多くなかった時代です。
しかも、AQUOS sense liteはSIMフリーとして複数の格安SIM会社から販売されている、非常に珍しい機種でした。
おサイフケータイ対応のSIMフリースマホは貴重だった
これは今でも結構貴重な要素ですね。
おサイフケータイにはFeliCaという、ソニーが開発した日本独自の技術方式が使われる関係上、海外メーカーのスマホの多くは対応していません。
さらにSIMフリーとなると、今以上におサイフケータイ非対応なのが当たり前の時代でした。
そんな中、AQUOS sense liteの存在はとても目立っていたのです。
防水・防塵のSIMフリースマホは貴重だった
防水・防塵であることもSIMフリースマホとしては貴重でした。
今でも海外メーカーのSIMフリースマホは防水・防塵でないことが珍しくありません。
シャープ製という安心感も大きかった
シャープという「国産」※のイメージも多くのユーザーにとって安心できるものでした。
2020年の今では「国産だから安心」「海外製は危ない」なんて意識を持っている人はだいぶ少なくなったものの、2017年頃はそう強く思っている人も多かった時期です。
そのため、「シャープ製」であることは、相対的には今以上に魅力的と言えました。
※正確にはシャープは2016年から中華民国のメーカーになっています。
AQUOS senseは大人気シリーズとして受け継がれる
画像引用元:AQUOS sense3のデザイン・色|AQUOS:シャープ
上記のような理由から、AQUOS sense liteの良い評判はすぐに広まりました。
以降、毎年新しいAQUOS senseシリーズが発売されており、一度つかんだ人気を離さないまま、ますます波に乗っています。
2018年12月にAQUOS sense2(キャリア版含む)が発売されると、2019円上半期のAndroidスマホのメーカー別シェア率(国内)でシャープは1位を獲得※。
その地位を確固たるものにしました。
現在の最新機種は、2019年11月発売のAQUOS sense3です。
AQUOS sense3のスペック
AQUOS sense3 | |
---|---|
ディスプレイ | 5.5インチ |
本体サイズ | 高さ:約147mm 幅:70mm 厚さ:8.9mm |
重さ | 約167g |
アウトカメラ | 標準:約1,200万画素 広角:約1,200万画素 |
インカメラ | 約800万画素 |
バッテリー | 4,000mAh |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
CPU | Snapdragon 630 |
OS | Android 9 Pie |
認証 | 指紋認証・顔認証 |
カラー | ライトカッパー・ブラック・ シルバーホワイト・ディープピンク |
詳細 | AQUOS sense3 実機レビュー |
AQUOS sense3の進化点は、SoCがSnapdragon 630になって処理能力が向上したこと。
基本的なスペックはAQUOS sense liteの時点で完成しているので、その後は処理能力を中心にブラッシュアップが続いています。
AQUOS sense liteと比べると、その差は実に2倍以上。
- AQUOS sense lite:約5万点
- AQUOS sense3:約12万点
処理能力が高くなると、それだけあらゆる動作がサクサクと快適になり、カメラ性能も上がります。
と言っても、約12万点という数字も決して高くはないので、あくまでエントリーモデルであることは変わりません。
※BCNランキングより
AQUOS sense3の価格
AQUOS sense3は、7社の格安SIMで取り扱われています。
販売場所 | 価格 |
---|---|
IIJmio | 29,480円 |
OCE モバイル ONE | 25,410円 |
イオンモバイル | 38,280円 |
mineo | 39,600円 |
BIGLOBEモバイル | 39,600円 |
ニフティ | 36,300円 |
LIBMO | 38,280円 |
安いところだと3万円未満で買えるなど、コストパフォーマンスのとても高い機種です。
携帯代10,000円て高くない!?格安SIMで月額を半分以下に抑えませんか?
AQUOS sense3はiPhoneより売れている!
画像引用元:iPhone 11を購入 – Apple(日本)
AQUOS sense3(キャリア版含む)の人気は今でも加速し続けています。
2019年11月には、一時期ながらドコモ版のAQUOS sense3が実売台数でiPhone 11を抑えて1位に輝きました※。
3万円台という低価格ながら防水・防塵やおサイフケータイといった便利機能を抑えているAQUOS senseシリーズは、名実共に日本で一番人気の格安スマホなのです。
※BCNランキングより
今はAQUOS sense3がおすすめ
画像引用元:AQUOS sense3のカメラの画素数・画質|AQUOS:シャープ
以上、2017年12月に発売されたAQUOS sense liteの振り返りレビューでした。
- AQUOS senseシリーズの先駆け
- イオンモバイルが今も販売中
- 価格は21,780円
- さすがに時代遅れのスペック
- 今から買うならAQUOS sense3がおすすめ
AQUOS sense liteは、今見ても完成度が非常に高い機種です。
防水・防塵に耐衝撃、おサイフケータイにも対応と、エントリーモデルとしては贅沢なくらい充実しています。
ただ、もう3年近く前に発売された機種ということもあり、今となっては処理能力が考えられないくらい低いです。
「動作が重たくてカクカクするスマホ」と言わざるを得ません。
今から買うとしたら、やはり最新モデルであるAQUOS sense3がおすすめです。
AQUOS sense3はAQUOS sense liteの2倍以上の処理能力を持っていますし、より長く使うことができます。