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2022年10月7日にシャープのAQUOS sense7 plusがソフトバンク限定販売モデルとして発売されました。
性能・コスパ共に“ちょうどいい”ミッドレンジスマホとして注目を集めているAQUOS sense7 plus。今回は実機に触れながら外観や性能をチェックしていきます。
動画再生・音質・カメラといった、“plus”ならではの気になるポイントを徹底レビューしました。
その他のおすすめスマホはこちらの記事から確認できます。
- 本体の質感と色味が上品で好印象
- リフレッシュレート240Hzでサクサク操作
- 側面の指紋認証・マスクOKの顔認証が使いやすい
- ディスプレイは好みによる部分もあるが、明るく見やすい
- 高音質なステレオスピーカーで映画やゲームに没入できる
- 気軽な撮影でも性能の良さが実感できるカメラ
- 充電速度は普通だが、バッテリー持ちは良好
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AQUOS sense7 plusの発売日・価格
画像引用元:AQUOS 2022 秋冬 最新モデル AQUOS sense7 / sense7 plus|シャープ公式
AQUOS sense7 plusの発売日は2022年10月7日です。(プレスリリース)
2017年に発売した初代「AQUOS sense」以降、必要十分なスペックと飽きのこないデザインで常にユーザーを獲得している人気シリーズ、AQUOS sense。
AQUOS sense7 plusは、AQUOS sense4 plus(2020年発売)以来の“plus”モデルです。
現時点ではソフトバンクが独占販売しており、SIMフリーモデルの発売は未定となっています。
項目 | 価格 |
---|---|
一括払い | 69,840円 |
分割払い | 917円× 24回(1〜24回) 1,993円× 24回(25〜48回) |
新トクするサポート適用時 | 22,008円(917円× 24回) |
詳細 |
ソフトバンクから2021年に発売されたAQUOS sense初の5G対応モデル「AQUOS sense5G」の価格が4万3200円でしたから、2万円ほど高くなっています。
ソフトバンク以外でも使える?
ソフトバンクモデルではありますが、2021年10月以降に発売されたスマホはSIMロックが原則禁止されているため、他社のSIMでも利用はできます。
ただし、他社のプラチナバンドには非対応です。安定した通信を求めるなら、ソフトバンクでの利用が前提となるでしょう。
AQUOS sense7 plusの外観・付属品
端末カラーはシルバー・ブラック・ディープカッパーの3色展開。
今回レビューする端末は、AQUOS sense7 plus(ディープカッパー)です。
片手で使うにはやや大きめ
まずは外観をチェックします。
本体はAQUOS sense6と同様のアルミ合金。艶消し仕上げのアルマイト染色で、さらさらとしたマットな手触りとなっています。
側面は微妙に湾曲しているものの、全体としてiPhoneのような箱型に近いためホールド感もしっかりあり安心して使えそうです。
ただし、動画再生に特化している分、画面サイズも大きい(AQUOS sense7はsense6と同じ6.1インチ、AQUOS sense7 plusは6.4インチ)ため、AQUOS sense7と比べて横幅・厚さ共に2mmほどサイズアップしています。
女性の手のサイズだとギリギリ片手で使えるものの、長時間持っているのは難しいかもしれません。iPhone 14 plusとほぼ同じサイズとなっています。
一方、重さは無印のiPhone 14と同じ172g。サイズに対して軽量なモデルです。
色味は紫寄りのブラウン
ディープカッパーは、実際に目にすると紫に近いブラウンのような色味でした。
明るい日差しの下だとややピンクっぽくも見える、どちらかと言えば渋めで地味なカラーとなっています。
カメラレンズは中央に配置。Felicaマークはカメラレンズ部分にさりげなく書かれています。
背面にはAQUOSのロゴ以外の社名ロゴ・型番がないためスッキリとしていますね。
光の当たり方によって見え方がかなり違います。
陽の当たる場所だと光を受けてキラキラと光って見えました。
レザーの財布と合わせて持っていても良いような、男性でも女性でも使いやすい大人向けのデザインではないでしょうか。
側面は右側に音量ボタン・電源ボタン・指紋認証センサーが配置されています。
左側面は何もなし。AQUOSスマホ特有のラインがデザインされています。
底部にはType-C端子、マイク、ステレオスピーカー、イヤホンジャックあり。
上部にはSIMカードスロットと2つ目のマイクがあります。
抜き出しが簡単なカードスロット
外部メモリ(microSDXCカード)は最大1TBまで対応。
ピン無しで簡単に抜き差しができるタイプのカードスロットです。
付属品
続いて、付属品をチェックします。
- AQUOS sense7 plus本体
- 「お願いとご注意」パンフレット
- 「クイックスタートガイド」
- クイックスイッチアダプター
クイックスイッチアダプター(写真左下)は、USB Type-C接続端子⇒USB Type-A接続端子に変換するアダプタです。
これを利用することで、古い機種からのデータ引継ぎを端末間で直接行うことができます。
AQUOS sense7 plusのスペック・使用感をレビュー
ここで一度、AQUOS sense7 plusのスペックを確認します。
AQUOS sense7 plusのスペック
AQUOS sense7 plus | |
---|---|
画面サイズ | 6.4インチ |
本体サイズ | 高さ:160 mm 幅:76 mm 厚さ:8.2 mm |
重さ | 172g |
アウトカメラ | 5,030万画素 |
インカメラ | 800万画素 |
バッテリー | 5,050mAh |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
CPU | Snapdragon 695 5G |
認証 | 指紋認証、顔認証(マスクOK) |
防水・防塵 | IP68(お風呂防水対応) |
カラー | ディープカッパー シルバー ブラック |
詳細 | AQUOS sense7 plus 実機レビュー |
搭載されているCPUは「Snapdragon 695 5G」で、RAM6GB・ROM128GB。
OPPO Reno7 Aやソニー Xperia 10 IVなどと数値的には同等な、2022年発売のミドルスペックスマホでは標準的な仕様です。
ベンチマーク測定アプリ「Geekbench5」で計測したスコアはシングルコアスコアが636、マルチコアスコアが1,936となりました。
携帯電話としての日常的な使用には十分なスペックですが、高い処理能力を必要とするゲームをプレイしたい場合などにはやはり不十分。
実際にSnapdragon845以上のハイエンド機種の利用を推奨しているゲーム「原神」をプレイしてみたところ、デフォルトの低画質設定でも高負荷状態となり、10分ほどで本体がかなり発熱しました。
アルミ製ボディは熱くなった際、かなりダイレクトに手の平に熱を感じます。ケース無しでのプレイは厳しそうです。
最大輝度1300ニトのIGZOディスプレイ
AQUOS sense7 plusのポイントのひとつはディスプレイにあります。
6.4型IGZOディスプレイで、ピーク輝度は1,300ニト。10億色のリッチカラーテクノロジーによる鮮やかな発色が魅力の、シャープならではの高性能ディスプレイです。
下の画像は、手持ちのOPPO Reno5 A(6.5インチTFT液晶・画面輝度550ニト・1,677万色)との比較画像です。どちらも明るさはマックスで比較しています。
(左)AQUOS sense7 plus、(右)OPPO Reno5 A
比較してみると、やはりAQUOS sense7 plusの方が黒の発色が良く色味も鮮やかです。
リフレッシュレート240Hzの「なめらかモード」
AQUOS sense7 plusの画面の滑らかさを示すリフレッシュレートは最大240Hzです(120Hzで黒画面を挿入することで疑似的に240Hzとなっています)。
通常ミッドレンジモデルだとリフレッシュレート90Hzが多い中、240Hzはハイエンド並みの数値。
実際AQUOSシリーズではハイエンドモデルのAQUOS R7だけが240Hzであり、同時に発表されたAQUOS sense7も90Hzでした。
画面をスクロールする際、タッチする指の動きに合わせて画面がスルスルと動いてくれます。
また1Hz~240Hzの可変リフレッシュレートであるため、画面が動いていない時はリフレッシュレートを下げ電池の消耗を抑えられるようになっています。
高リフレッシュレートを実感するためには、設定で「なめらかモード」を選択しておく必要があります(デフォルト設定はオン)。
アプリごとに設定ができるため、必要なアプリにだけ適用すればバッテリーの節約が可能。
Webブラウジングなどが非常に快適になりますが、試しに「なめらかモード」を適用しないで利用するとかえってがたつきが気になりました。
240Hzに慣れると、他のスマホを使った時に「遅い」と感じてしまうかも知れません。
マスクをしたままでも顔認証OK
マスクをしたままで顔認証ができるのもAQUOS sense6から進化したポイントです。
マスク着用認証を利用するかどうかは、顔登録の段階で選択できます。
実際にマスク有り・無し、また、眼鏡有り・無しもすべてスムーズに認証してくれました。
指紋認証も反応良好&Payトリガーも便利
指紋センサーは本体右側面、右手で持った際に親指が当たる位置にあります。
親指を登録して利用したところ、認証のスピードも非常に早く快適。
ただ、左手で使うことを想定し左手中指でも設定してみましたが、こちらは当たり方のちがいのせいかやや認証しにくかったです。
センサー自体が小さいので、左利きの人は少し使い辛いかも知れません。
また、こちらの指紋センサーでは「Payトリガー」も利用可能。
「Payトリガー」は2020年以降のAQUOSに搭載されているショートカット機能で、指紋認証センサーを長押しする(触れ続ける)ことで、任意のアプリを素早く起動できます。
PayPayだけでなく、任意のアプリをセットすることができます。
指紋認証同様、Payトリガーの立ちあがりもスムーズです。
センサーの位置が絶妙なので、ホーム画面を見ていてうっかり作動させてしまうということはないでしょう。
高い防水防塵性能で安心感あり
防IPX5/IPX8、防塵IP6X。お風呂での利用もOKです。
また、米国国防省の基準MIL規格(ミル規格)準拠で耐衝撃(落下)など全16項目の検査をクリアしていることになっています。
高温状態や低温状態(-20℃)での動作検査も行われているので、冬場でも安心して使えそうですね。
AQUOS sense7 plusの画質・音質
画像引用元:SHARP シャープ株式会社 製品情報
次に、AQUOS sense7 plusで動画を見る際の画質・音質についてみていきます。
AQUOS sense7 plusをスタンダードなAQUOS sense7と比較した時に強み(“plus”)となっているのが、動画再生に特化している点です。
ストリーミング動画を最大限楽しむ
先ほどもお伝えしましたが、AQUOS sense7 plusは他のAQUOSシリーズ同様、ディスプレイの質の高さが強みです。
それに加えて、AQUOS初の動画専用プロセッサーによる自動フレーム補間技術を搭載したことで、さらに動画再生に強くなりました。
動画再生時に毎秒24フレームの動画を5倍の120フレームへと補間することで、本来の映像以上に滑らかな映像を再生します。
この機能は、Netflixなど著作権保護された動画コンテンツにも適用されます。
不自然に感じるアプリは適用除外できる
実際にNetflixやYouTubeでいくつか動画を視聴してみました。画面の中で動く人物や全体のコントラストがより際立って見える印象です
映画やアニメだとやや不自然に感じることもあったので、スポーツ映像やテレビの映像をスマホで見ることが多い人に向いているかも知れません。
フレーム補間については設定項目にはありませんでしたが、リフレッシュレートの設定で紹介した「なめらかモード」をオフにすることで解除されました。
見え方は好みによる部分も
YouTubeで1080p HDの夜景画像を再生し、OPPO Reno 5Aとの見え方の違いを比較してみました(AQUOS sense7 plusの画質設定は「おススメ」)。
AQUOS sense7 plusの方が、全体的に青みがかった色になっている印象です。
黒の濃さや明るさはAQUOS sense7 plusの方が上ですが、やや白トビして色が不明瞭に見える箇所もあり、誰が見ても「こっちの方がきれい」と言うかどうかは微妙な結果になりました。
普段よく見る映像ジャンルに合っているかどうかなど、好みによって感じ方は変わってきそうです。
ステレオスピーカーで臨場感のある音が楽しめる
AQUOS sense7 plusは本体内に2つの大口径ステレオスピーカーを搭載しています。
これにより、AQUOS sense6に比べて低音域の音圧が2倍、帯域幅が1.4倍に。
個人的にAQUOS sense7 plusを使ってみて一番いいなと思ったポイントはこの音質の良さです。
互いに干渉しないBOX構造スピーカーのおかげなのか、音の鳴っている左右の位置や奥行きが感じられる臨場感のある音となっています。
しっかりステレオで再生されるとそれだけで没入感が高まり、特に画面を横にして全画面で利用すると、音楽・映画・ゲームがイヤホン無しでかなり楽しめました。
イヤホンジャック有り
AQUOS sense7 plusは有線イヤホン用のイヤホンジャック搭載モデルです。
AQUOS sense7 plusはハイレゾワイヤレス・有線イヤホンでのハイレゾ両方に対応しています。
AQUOS sense7 plusのカメラ性能
AQUOS sense7 plusのカメラは5,030万画素+800万画素の広角レンズのデュアルカメラ構成となっています。
また、センサーサイズは大型1/1.55インチセンサーとなり集光量がアップ。
高速AF(オートフォーカス)も搭載し、光源の少ない場所でも素早くきれいに撮れるのがポイントとなっています。
写真作例:自然な色味の写真が気軽に撮れる
実際に、暗めの場所(地下街、映画館のロビー、照明の暗めの飲食店内)で簡単なスナップ写真を撮影してみました。
全体的に不自然な感じのない自然な色味で撮れています。
AF速度もはやく、ただ被写体にカメラを向けてシャッターを押すだけでも丁度良く背景のボケた写真が撮影できました。
同じ場所でAQUOS sense7 plusとOPPO Reno 5Aで撮影した写真を比較してみましょう。右がAQUOS sense7 plus、左がOPPO Reno 5Aです。
下の写真はそれぞれの広角レンズで撮影しました。上がAQUOS sense7 plus、下がOPPO Reno 5Aです。
OPPO Reno 5Aが明るめですが、AQUOS sense7 plusの方がより色味の濃い自然な雰囲気の写真になっています。
個人的には、シャッター音が軽い音なのも嬉しかったです。
人ごみの中などでもシャッター音を気にせず気軽に写真を撮りやすくなりました。もちろん周囲に気づかれないほど小さくはありません。
AQUOS sense7 plusの電池持ち・バッテリー
最後に電池持ち・バッテリーについてチェックしていきます。
AQUOS sense7 plusは、172gの軽量ボディながらバッテリー容量が5,050mAhと大き目なのも嬉しいポイント。
夕方5時に外出10時帰宅:85%⇒71%
GPSでの位置情報ONでのマップ利用、おサイフケータイやブラウジング、カメラ(写真・動画撮影)をガッツリ使ってみた結果、この程度の減り方でした。新品のスマホであればこの程度かなという体感です。
Netflixの動画をHD画質で6時間再生:100%⇒49%
公式の製品ページに載っている「ドラマ約18本分(1,080分)連続再生可能」という言葉通り、画質や画面の明るさによってはそれも実現できそうな電池持ちの良さです。
また、ロングライフバッテリーとして3年後でも電池寿命が90%維持されるのもメリット。
電池寿命については今回のレビューでの検証は難しいですが、長期間使い続けたいユーザー向けの製品であることはまちがいないでしょう。
充電時間は公式のスペック表では約155分となっています。
実際の充電で70%から100%の充電に1時間程度かかったため、バッテリー容量が大きい分、充電スピードはあまり速くなさそうです。
なお、ワイヤレス充電には非対応です。
AQUOS sense7 plusのメリット・デメリット
実際に使用してみて分かった特徴を元に、AQUOS sense7 plusのメリットをまとめます。
- サクサクとした操作感でストレスがない
- 高画質・高音質で動画が楽しめる
- 高性能カメラで自然な写真が撮れる
つづいて、デメリットをまとめます。
- 片手で使用するには本体サイズが大きい
- スペックが求められる作業には不向き
- フレーム補間の恩恵を感じられるかはコンテンツによる
ハイエンドスマホのようなサクサク・ヌルヌルとした操作感は、これまでミッドレンジ以下のスマホを使っていた人にとってはかなりのメリットに感じると思います。
また、画質、音質、カメラそれぞれ十分な性能を備えているので、使用方法によってはほぼ不満のないモデルとなっています。
ただ、目玉でもある動画フレーム補正や高性能ディスプレイに関しては、実際にどのような動画を見るかによっても評価や必要性が分かれそうです。
長く付き合い続けられそうなモデル
- 本体の質感と色味が上品で好印象
- リフレッシュレート240Hzでサクサク操作
- 側面の指紋認証・マスクOKの顔認証が使いやすい
- ディスプレイは好みによる部分もあるが、明るく見やすい
- 高音質なステレオスピーカーで映画・ゲームに没入できる
- 気軽な撮影でもカメラ性能の良さが実感できる
- 充電速度は普通だが、バッテリー持ちは良好
動画再生特化を売りにしたAQUOS sense7 plus。
実際に使ってみると、デザインが落ち着いていて堅牢そうであることや、ステレオスピーカーの音質の良さ、高速AFカメラの使いやすさなどもメリットに感じられました。
また、リフレッシュレートがハイエンド並みに高い点もさまざまなシーンで実感できます。
そこまでのハイスペックは必要ないけれど、ハイエンド並みにサクサク操作できたら嬉しい、と考えている人は多いはず。
数が増えているミッドレンジスマホの中でも、長く使い続けることができそうな機種ではないでしょうか。