
オンラインショップなら機種変更がお得
人気スマホのAQUOS zero2(SH-01M)は、ドコモから2020年1月30日に発売された有機EL搭載の機種です。
SHARP曰く「世界最軽量×4倍速ディスプレイで異次元の操作体験へ」とのことですが、少し難しいと言うか、意味が分かりづらい感じもしますよね。
そこでこのページでは、AQUOS zero2の実機レビューをお届けします。
単なる宣伝ではない、他社スマホとの比較も意識した一般ユーザー目線のレビューをするので、AQUOS zero2の実際のメリット・デメリットも分かりますよ。
先に結論!
- 本当に軽くて持ちやすい
- ディスプレイがキレイで目に優しい
- 重たいゲームも気持ちよく動作
- カメラもGOOD
- 顔認証&指紋認証の調子が不安定
- 特に指紋認証がちゃんと認証してくれない
トップ画像引用元:AQUOS 2019 Winter 最新モデル|スマートフォンAQUOS:シャープ
auならスペシャルセールがおトク!
- au Online Shop限定セール!
- Xperia 5 V/Google Pixel 8など対象機種多数!
- 機種変更なら最大38,000円相当還元!
AQUOS zero2のスペック
画像引用元:AQUOS zero2 SH-01M | スマートフォン | 製品 | NTTドコモ
まずはカタログスペックの確認です。
AQUOS zero2 | |
---|---|
OS | Android 10 |
SoC(≒CPU) | Snapdragon 855 |
本体サイズ | 約158×74×8.8mm |
重量 | 約141g |
ディスプレイ (有機EL) | 6.4インチ 2,340×1,080 ピクセル |
アウトカメラ | 広角:約1,220万画素 超広角:約2,010万画素 |
インカメラ | 約800万画素 |
メモリ(RAM) | 8GB |
内部ストレージ(ROM) | 256GB |
外部ストレージ | 非対応 |
バッテリー容量 | 3,130mAh |
生体認証 | 顔認証 指紋認証 |
防水・防塵 | IP68 |
おサイフ ケータイ | 対応 |
テレビ | - |
カラー | アストロブラック |
SHARPというと「AQUOS sense3」のような、お手頃価格で必要十分な性能を詰めたローエンドモデルが大人気です。
しかし、AQUOS zero2は高スペックで高額なハイエンドモデル。
SHARPの技術の結晶と言っても過言ではないでしょう。
スペック表を見ての感想
ハイエンドモデルに恥じない高スペックです。
しかも、ドコモの販売価格なら、スペックに対して安い=コスパが高いように感じます。
はっきり言ってこの時点でかなり好印象です。
唯一気になる点は、カメラが広角+超広角のデュアルレンズであることです。
他社ハイエンドモデルでは、広角+超広角+望遠のトリプルレンズが主流になっています。
逆に、それ以外は完璧に近いです。
SHARP公式のAQUOS zero2アピールポイント
画像引用元:AQUOS 2019 Winter 最新モデル|スマートフォンAQUOS:シャープ
SHARPは公式ページにて、AQUOS zero2の魅力を次のようにアピールしています。
- 世界最軽量の約141g
- ヘビーに楽しめるハイスペック
- 充電中でも発熱を抑えるパラレル充電
- 4倍速ディスプレイが激しいゲームでもくっきり表示
- 10億色表現のグラデーションで動画も美しく
- AIでブレずに撮れる高性能カメラ
今回の実機レビューでは、これらを重点的にチェックして、理想と現実のギャップが激しい場合にはビシッと指摘したいと思います。
以下、アピールポイントの詳細です。
世界最軽量の約141g
画像引用元:AQUOS zero2 SH-01M | スマートフォン | 製品 | NTTドコモ
AQUOS zero2は6.4インチディスプレイの大型スマホながら、重量はわずか約141gです。
「世界最軽量」の意味
画面サイズ6インチ以上で、電池容量が3000mAhを超える(公称値)防水(IPX5以上)対応のスマートフォンにおいて世界最軽量約141g。2019年11月26日現在、メーカー調べ。
引用元:AQUOS zero2 SH-01M | スマートフォン | 製品 | NTTドコモ
有機ELディスプレイが叶えた美しさと持ちやすさを兼備したデザイン
画像引用元:AQUOS zero2 SH-01M | スマートフォン | 製品 | NTTドコモ
有機ELディスプレイだからこそできる、両端のエッジと背面のラウンド形状が持ちやすさを実現。
軽さと合わせて、持ちやすさは要注目ですね。
ヘビーに楽しめるハイスペック
画像引用元:AQUOS zero2 SH-01M | スマートフォン | 製品 | NTTドコモ
AQUOS zero2はSoC(≒CPU)としてSnapdragon 855を搭載しています。
他社メーカーの最新ハイエンドモデルにも多く採用されているもので、高いパフォーマンスに定評があります。
また、RAMも8GB積んでおり、動作の快適さが期待されます。
充電中でも発熱を抑えるパラレル充電
画像引用元:AQUOS zero2 SH-01M | スマートフォン | 製品 | NTTドコモ
AQUOS zero2には2つの充電ICが搭載されており、発熱源が分散されています。
そのため、充電しながらでも「思う存分コンテンツを楽しめる」とのこと。
これは、実機レビューで試してみるしかありませんね!
4倍速ディスプレイが激しいゲームでもくっきり表示
画像引用元:AQUOS zero2 SH-01M | スマートフォン | 製品 | NTTドコモ
AQUOS zero2のディスプレイは、リフレッシュレート最大240Hzです。
これは、1秒間に240回ディスプレイが書き換わることを意味しています。
つまり、それだけ映像が滑らかであるということです。
一般的なスマホのリフレッシュレートは最大60Hzであることがほとんど。
AQUOS zero2の240Hzは、その4倍ということですね。
参考として、iPhone 11 Proも最大60Hzです。
ゲーミングスマホの PhoneⅡでも最大120Hzなので、AQUOS zero2の240Hzというのは確かにすごい数字と言えます。
10億色表現のグラデーションで動画も美しく
画像引用元:AQUOS zero2 SH-01M | スマートフォン | 製品 | NTTドコモ
AQUOS zero2の有機ELディスプレイは、10億色の表現力を持っています。
その美しさは実機レビューでも実感しました。
AIでブレずに撮れる高性能カメラ
画像引用元:AQUOS zero2 SH-01M | スマートフォン | 製品 | NTTドコモ
AQUOS zero2のカメラは、AIが自動でシャッタースピードを決めてくれます。
また、光学式手ブレ補正のおかげで、キレイな写真を撮ることが可能です。
とはいえ、やはり大事なのは実際にどう撮れるのかですよね。
これも実機レビューで確かめてみましょう。
AQUOS zero2実機レビュー開始!
いよいよ実機レビューです。AQUOSのハイエンドモデルは初めてなので楽しみです。
本当に軽い!手にとるだけでウキウキする
約141gなので軽いことは分かっていましたが、手にとってみると本当に軽いですね。
驚いたのが、約148gのPixel 3と比較しても断然軽く感じることです。
「7gってこんなに差があるのか?」と思いました。
AQUOS zero2(左)とPixel 3(右)
写真だとわかりにくいかもしれませんが、両スマホのサイズは下記のようになります。
端末 AQUOS zero2 Pixel 3 ディスプレイ
サイズ約6.4インチ 約5.5インチ 本体サイズ 約158×74×8.8mm 約145.6×68.2×7.9mm 重量 約141g 約148g Pixel 3のほうがうんと小さいですよね。でも、軽いのはAQUOS zero2のほうなんです。
持ち心地も良くて、感動しました。
SHARPが言うように、本体側面の絶妙な丸みが、自然と手に馴染みます。
プラスチックみたいな感触?
AQUOS zero2が軽いのは、マグネシウム合金フレームを採用しているからです。
実際に手に持ってみた感じたのは、身近なイメージで言うとプラスチックを持ったときの感触に近いかもしれません。
プラモデルを持ったことある方は、ピンとくるんじゃないかと思います。
もちろん、壊れやすそうという意味ではありません。
むしろ重量感のあるスマホより、多少雑に扱っても大丈夫そうな印象すら受けます。
※完全に印象だけです。雑に扱ってはいけません。
AnTuTuベンチマークスコアは約45万点
AQUOS zero2のAnTuTuベンチマークスコアは450,345点でした。
AnTuTuベンチマークスコアとは、端末の総合的な処理能力を示す数字で、高ければ高いほど優れています。
AQUOS zero2の約45万点という数字は、非常に優秀な数字です。
なお、SoC(≒CPU)にSnapdragon 855を搭載している多くのスマホは約45万点になります。
4倍速ディスプレイで音ゲーをしてみた
それでは、AnTuTuベンチマークスコア約45万点と、240Hzのディスプレイを確かめるために、重たそうなゲームをしてみましょう。
ちょうど、SHARPの公式Twitterアカウントが面白いツイートをしていました。
ミリシタったらミリシタ。見ればわかる。 https://t.co/ZvbLtupSuP
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) February 7, 2020
画像引用元:FOR THE WIN.|ゲームに勝つための新モデル|AQUOS zero2 SH-01M
「ミリシタ」というのは、音ゲー「アイドルマスター ミリオンライブ!シアターデイズ」のことみたいです。
せっかくなので公式激推しのミリシタで、今回は遊んでみましょう。
余談ですが、昨今は公式アカウントでもあえて真面目にならない、こうした「面白キャラ」が多いですね。
言うだけある!本当に快適!
ミリシタはフル3Dの音ゲーで、スマホへの負担も相当ありそうなのですが、AQUOS zero2は軽く処理していました。
音ズレやタップが反応しないといったことは一切ありません。プレイは快適そのものでした。
映像は本当にきれいで柔らかい
ゲーム中の映像も本当にキレイでしたね。
同じく有機ELディスプレイのPixel 3と比べると、AQUOS zero2の色合いは淡いです。
Pixel 3(左)とAQUOS zero2(右)
Pixel 3のほうが鮮やかではあるのですが、AQUOS zero2のほうが目に優しい印象を受けました。
長時間使っていても、全然苦になりません。
ステレオスピーカーも良い
AQUOS zero2はスピーカーの音質も良かったです。
左右のバランスは、注意して聞くと、本体下部から出る音のほうが若干大きいことがわかりますが、ほとんど気にならないレベルでした。
充電中の発熱について
「充電中でも発熱が抑えられて快適」というSHARP公式のアピールを確かめために、充電しながらゲーム「荒野行動」をプレイします。
ただでさえ重たく、10分もすればどんなスマホでも発熱するゲームですが、どうなるのでしょうか。
※画像は観戦モードですが、自分でもしっかり操作して遊んでいました。
本当に熱くない!
10分以上充電しながら遊んでみましたが、確かにほとんど発熱していません。
ほんのり温かい程度です。
わざと無理な使い方をしても気にならないとは、頼もしい限りです。
カメラもGOOD
望遠レンズこそありませんが、それが気にならないなら問題ありません。
AQUOS zero2で通常撮影
AQUOS zero2でポートレート撮影
キャラと背景がしっかり切り離されており優秀です。
しかし、通常撮影時とポートレート撮影時の違いが分かりにくいですね。
Pixel 3で通常撮影
Pixel 3でポートレート撮影
Pixel 3は、ポートレート撮影時に後ろのキャラの頭も背景と認識し、ぼかしてしまっています。
ぼけ味はAQUOS zero2より強いです。
iPhone 8 Plusで通常撮影
iPhone 8 Plusでポートレート撮影
iPhone 8 Plusは、ポートレート撮影時にドロイド君のアンテナまでぼかしてしまいました。これはいただけません。
好みにもよりますが、AQUOS zero2はスマホカメラとしては申し分ないでしょう。
ただし、望遠レンズはないので、望遠レンズが必要な方には向いていません。
顔認証&指紋認証は調子が不安定
AQUOS zero2は顔認証にも指紋認証にも対応していますが、筆者が使った限りでは問題を感じました。
どちらも調子にムラがあって、認証してくれないことが多いのです。
顔認証はすぐに認証してくれるけど…
調子が良いときは問題ないです。本当に素早く認証してくれます。
しかし、急に認証してくれなくなることが多かったです。特に外だと顕著でした。
暗い夜間なら仕方ないですが、天気のいい日中でも失敗することが多く、さすがに不便さを感じました。
恐らく顔に影ができると認証されにくくなるのだと思います。
指紋認証はガードが固すぎるかも
AQUOS zero2の指紋認証は、最先端のディスプレイ内指紋センサーです。
しかし、この指紋認証も失敗することが多いです。
筆者はHUAWEI P30やGalaxy Note10+も経験していまして、確かにディスプレイ内指紋センサーは認証に時間がかかる傾向はあります。
それでもAQUOS zero2ほど失敗するものは初めてでした。
5回連続で失敗して、「しばらくしてからもう一度お試しください」と言われることも数回。
少しでも手が汚れたらNGという印象を受けました。
顔認証も指紋認証も失敗し、やむを得ずパスコードを入力して解除することも……。
顔認証&指紋認証 他の人の評価は?
念のため、他の人のユーザーのレビューも調べてみました。
その結果、指紋認証については調子が良くないという意見が多かったです。
一方で、顔認証は概ね好評でした。
お風呂で快適!
AQUOS zero2はIP68という、最高保護等級の防水・防塵性能を持っています。
また、AQUOSといえば、AQUOS senceシリーズが「ハンドソープで洗える」「お風呂場でも使える」とアピールしていますよね。
AQUOS zero2ではそういったことは書かれていませんが、やはり試さずにはいられなかったので、お風呂場に持っていきました。
問題なく使えました。お風呂場でゆっくりYouTube視聴です。
ディスプレイには水滴が付いていますが、誤動作もありませんでした。
水のせいでスピーカーがこもるということもありません。気持ちよく視聴できました。
しかも軽いので、お湯に浸かりながら持っていてもストレスにならないんですよね。
問題の顔認証も、お風呂場ではちゃんと認証してくれました。
※防水であっても、浴室のような湿度の高い場所での使用や、お湯に当たることは想定されていないことが一般的です。使用の際はくれぐれもご注意ください。
AQUOS zero2のメリット・デメリットを整理
AQUOS zero2を使って感じたメリット・デメリットのうち、特に重要だと感じたところを整理すると、下記のようになります。
AQUOS zero2のメリット
- 本当に軽くて持ちやすい
- ディスプレイがキレイで目に優しい
- 重たいゲームも気持ちよく動作
- カメラもGOOD
AQUOS zero2のデメリット
- 顔認証&指紋認証の調子が不安定
- 特に指紋認証がちゃんと認証してくれない
つい触りたくなる軽量ハイエンドモデルAQUOS zero2
以上、AQUOS zero2の実機レビューでした。
顔認証&指紋認証以外は非常に満足です。
本当に軽くて持ちやすいですし、ディスプレイもスピーカーもいいので、動画視聴を一層楽しめました。
ゲームも滑らかです。SHARP公式がアピールするように、音ゲーとの相性も抜群でした。
しかも、ドコモなら87,912円(税込)!ハイエンドモデルの中では価格が抑えられています。
ただ、やはり最後まで、顔認証&指紋認証の不安定さは気になってしまいました。
認証自体はほぼノータイムなので、使う状況次第で評価が大きく分かれるところかもしれません。