
携帯代10,000円て高くない!?格安SIMで今の月額を半分以下に抑えませんか?
スマホメディアをやっていると、家族や同僚から「キャリアから契約更新の案内きてるんだけどどうすればいい?」と相談を受けることがあります。
今年の7月くらいに、母親からまさに相談を受けました「このままauでいいかな?」と。
めんどくさいから「ん、OK更新しちゃいな!」というのは1番簡単でしたが、まぁ仮にも30年くらい育ててもらった恩もあるので、ここらでいっちょ恩返しでもするか、と2tくらいある重い腰を上げました。
さて、私は多分仕事柄、普通の方より携帯の乗り換えについては詳しいです。だからこそ一筋縄ではいかんだろうなーとは予期していました。
そしてそれは杞憂ではなく、全くその通りになりました。ではストーリー仕立てで語ります。
まずは結論から↓
- めちゃ大変
- 親世代だけでは無理
- 代理手続きできるようにして欲しい
母親から相談を受ける
スタートは2020年6月にauから契約更新の通知がきたところからです。
前でこそ契約更新の期間は1ヶ月でしたが、今は3ヶ月間の猶予があります。
という訳でこの段階で「auから乗り換えよう」と提案しました。
格安SIM何がいいかなーと思いましたが、LINEモバイルにしました。
- LINEモバイル:一番使っているアプリだろうし、安心感を感じると思った
- BIGLOBEモバイル:私とか同僚も使っている格安SIM。でも母親youtube見ないしあまり旨味ないと思った
- 楽天モバイル:まだ未知数すぎる。田舎だから電波が心配だった
母親がよく何のアプリを使っているかは確認していません。全て息子の想像で判断しました。
LINEモバイルにしようと言った時も特に何も言ってきませんでした。予想通り。
auでMNP予約番号発行
腰が重すぎて2ヶ月くらい放置しました。時は8月下旬です。流石にそろそろ動かんとまずいと思い動き出します。
まずは一か八かです。
このライン一発でどうにかならんかと思いました。なりませんでした。
まぁまぁこれまでの恩を考えれば、丁寧に教えてやってもいいかとふんぞり返りました。
最初の指示は「MNP予約番号を取得して」です。
MNP予約番号をもらうまでの道のり
MNP予約番号とは電話番号そのままで乗り換える時に必要なものです。
auから発行してもらいます。My auからできるはずでしたが、契約内容の関係で出来なかったため、電話で行いました。
MNP予約番号を電話で取得する時のお約束といえば、そう、引き止めです。
2020年8月時点では11,000円のクーポンが出ました。これはauオンラインショップでも使え、iPhone 11などの最新機種にも使用可能とのことでした。
ついでに母親のステータスをば
- au歴:15年以上
- 使っている機種:iPhone 6s
- 月々の使用料:8,000円くらい
が、桜木ばりの断固たる意思で乗り換えを決行します。無事発行できたようで母親からラインがきました。
…少し意外でした。50を過ぎた母親がスクショで送ってきたことがです。
意外とスマホ使いこなしているなーと思いました。嬉しい誤算です。
これを見てお気づきかもですが、MNP予約番号には15日間という有効期限があります。
画像の2020/09/12の所です。ただこれは要注意!2020/09/12まで有効ですが、ほとんどの格安SIMでは残有効日数〇〇日以上でないといけません。
- UQモバイル:取得日から2日以内
- ワイモバイル:取得日から2日以内
- BIGLOBEモバイル:発行日含め12日以上
- OCNモバイルONE:発行日含め12日以上
- LINEモバイル:発行日含め10日以上
- mineo:発行日含め10日以上
- IIJmio:発行日含め7日以上
こんなん経験ない人わかるわけない。そして日数が結構シビア。
ただ、もし過ぎたとしても、MNP予約番号を再度発行することは可能ですし、費用もかかりません。でも面倒ですよね。
この面倒により、乗り換え成就ならず!になりそうになりました。家の問題で。
詳しくは「父キレる」の章にて解説します。
なにはともあれMNP予約番号はクリアです。LINEモバイル申し込みにLet’s GO!
LINEモバイルに申し込み:仮申し込み完了まで
画像引用元:お申し込み前にお読みください|LINEモバイル【公式】選ばれる格安スマホ・SIM
ここまでは予想外にスムーズにきてます。何だ楽勝か、とこの時は思ってましたがそうは問屋がおろしませんでした。
まずはLINEモバイル申し込みの全体像を把握しておきましょう。
- 契約情報入力
- 仮申込完了
- 本人確認書類アップロード
- MNP情報審査
- 入力情報と本人確認書類照会
- 契約成立
LINEモバイルでの申し込み内容は下記の通りです。オプションは一切つけませんでした。
- データフリーオプション:LINEデータフリー
- データ容量:6GB
- 利用する回線の種類:au
- SIMタイプ:音声通話SIM
- 通話サービスオプション:「いつでも電話」アプリのみ利用
- 端末購入の有無:SIMカードのみ
- SIMカード選択:マルチSIM
次に手続き内容の選択です。ここでMNP予約番号が必要になります。
- 申し込み区分:他社からの乗り換え(MNP転入)
- MNP予約番号入力:数字10桁
- MNP予約番号の有効期限:2020年09月12日
- MNP転入する電話番号:母親の携帯番号
OKOK、スムーズに進んでますよー次に契約者情報の入力です。ここでハマりました、が読み進めてください。
- 契約者名:母の名前
- 性別:女性
- 生年月日:母の誕生日
- 住所:母の住所
- メールアドレス:本人確認のため
これで規約を確認して同意し、「メールを送信する」を押下すれば仮申し込み完了です。
LINEモバイルに申し込み:本人確認書類アップロード→受付完了
仮申し込みが完了すると以下のメールが届きます。
ここに載ってるURLから遷移して、本人確認書類をアップロードしたり、支払い方法とログインアイパスを決めます。
- 本人確認書類アップロード
- 支払方法選択
- ログインID・パスワード入力
ここで母親の免許証をアップロードします。この免許証に記載の内容と、先ほど入力した契約者情報は一致していなければなりません。←ここ大事です。
その後、支払方法を選択し、ログインIDとパスワードを登録します。
入力事項はこれで最後で、確認し契約を成立させます。
すると下記のようなメールが届きます。
ふんふん受付は完了したようです。ヤッタネ!
LINEモバイルに申し込み:キャンセル地獄
次の日に2つのメールが届きました。
1つ目は契約成立のお知らせです。なんだ簡単じゃん、と思いました。
が安心した束の間、その4時間後に下記のメールがきました。
LINEモバイルからのキャンセルメール1
なん…だと…!母親の霊圧が消えt…じゃなくてMNP情報不備だと…
メールに申し込み内容書いてあるのですが、パッと見なにが悪いのかさっぱりわかりません。
母親の免許証の情報と入力情報の差異…見当たらない。だとすれば何か。
結論からいうと”名義人が母ではなく、父だったため“です。
そりゃ情報を見比べてもダメなわけです。だって入力する情報自体が違うのですから。
家族あるあるですね。携帯を買ってもらった私たちもきっと、最初は親名義だったでしょう。
母親の場合それがずっと父名義でした。はい、原因わかったので父名義で進めてもらいます。
これで万事OK!上手くいくと思ったのも束の間、またダメ出しされます。
LINEモバイルからのキャンセルメール2
え、何が違うの?と目を皿にして見比べます。あった!住所に「大字」がない。
郵便番号を入れると自動で住所が入ってくれるタイプで、それに「大字」が入っていませんでした。
そうよね、住所が免許証と違うもんね、うんうん。というわけで住所を正確にしてもう1回申し込みじゃ!
…また同じメールが届きました。え、なに!?わからんわからん!(父・母・私の3人がかりです)
結局父本人が気づきました。「朗」の字が違う、と。正しくは「郎」でした。
いや自分の名前だろ。
父の言い訳は「だって手書きじゃないし」でした。チャンチャン。
サイドストーリー:父キレる
この登録情報不備のキャンセル地獄で四苦八苦している間に、MNP予約番号の有効期限が切れてしまいました。
再発行しなければなりません。そしてこれはauの名義人である父が行わなければなりません。
これもあるあるかもしれませんが、ウチの父は気が長い方ではありません。
何度も必要情報を入力し、その度にエラーがきて打ち直し、イライラしていたのでしょう。
そして最初にMNP予約番号を発行する時にも、きっと手間取ったのでしょう。電話も中々繋がらないですしね。
というわけで「再発行してくれ」と母が言うと、烈火の如く怒り始めたようです(母談)。
まぁね、貴重な休みの日に時間を削って手続きするわけですから、気持ちはわからないでもないです。
これで母親は諦めてしまいました。「色々してくれてありがとう、でも今回はauで継続するわ」と。
冒頭の方で頓挫しそうになったと言いましたが、理由はこれです。
LINEモバイルに申し込み:契約完了!
私は天邪鬼ですので、あれだけ腰が重かったはずなのに、父が切れて母が諦めたと聞いて、俄然やる気が出てきました。
ということで息子の出番です。
なんとかなだめすかして父にMNP予約番号を再発行してもらいました。
ふー母と一緒に胸を撫でおろしました。さて、新しいMNP予約番号も手に入った、情報の不備の箇所もわかった、完璧です。
よし、いよいよ障害はなくなった、再申し込みじゃ!で、きたメールがこちら。
悪夢再来。
諦めたらアカン…あんた、諦めたらアカン!
やばいって。これ以上親父に手間かけさせるのはやばいって。
いくら子供が可愛いと言っても、それは赤ちゃん〜幼稚園児くらいの話でしょう。
30過ぎの息子が「もう1回頼む」と言った所で、協力してくれるとは思えませんでした。
というわけで、一か八か同じ画像を再アップロードしました。
結果は…
通ったーーーー!!!イェッフューーーイ!
やりきりました。長い長い道のりをついに踏破し、auからLINEモバイルに乗り換えることができました。
8月23日から始動し、完了したのが9月8日です。都合17日間かかりました。
一応この後のフローをまとめておきます。メールのタイトルです。
- SIMカード等発送のお知らせ
- MNP開通申し込み受付完了のご連絡
- サービス開始のお知らせ
- いつでも電話登録完了のお知らせ
- 月額基本利用料3ヶ月500円キャンペーン申込完了のお知らせ
いやー長かった。SIMカード入れたり、APN設定は意外と母親がすんなり自分でやってくれました。
そろそろ総括します。
全工程を完了して思ったこと
全工程完了して思ったことは「これ、親世代は無理だ」です。
というわけでキャリアやMVNOに要望したいです。「代理手続きを許可してくれ」と。
もしこれが出来てたらどんなにスムーズだった(父をキレさせなかった)か。多分auの名義人を私に変更すれば、それと同じような効果になったでしょう。
でも、それだと名義変更の手間と時間がかかります。
auでの手続きも、LINEモバイルでの手続きでも、代理人手続きを許可して欲しいです。
無論、代理人手続きを依頼するための手間はあっても構いません。名義人からの電話口で、依頼人が電話を代わり、名乗るとか。
でないといつまでも親世代は、使い方にマッチした携帯会社を選べないでしょう。
- めちゃ大変
- 親世代だけでは無理
- 代理手続きできるようにして欲しい
母親への恩返し
昔は両親から与えられるばかりだし、やってもらうばかりでした。
それがいつの間にか逆転しています。こっちがやってあげる立場になってました。
時の流れを感じますね。恩返しと実益を兼ねて、今回は重い腰を上げることに。
リモートで指示するのは大変で、自分でやれたらどんなに楽だったか計り知れません。
でも、この数週間の苦労で、今後数十年間の携帯代が抑えられるとすれば、手間暇かけた甲斐もあったな、というものです。
この記事を読んだ方、親世代単独では携帯の乗り換えは難しいです。
家計を助けるため、恩返しのためにも携帯乗り換えを手伝ってあげませんか。