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この記事では、auの名義変更手続きの方法や必要なものを解説します。
auを家族で利用している世帯では、子供が大きくなり親から子に名義変更する方が多いようです。
ただ、スマホの名義変更は状況によって必要になる書類が異なり、数ある手続きの中でも不備が多い手続きです。
また、原則として譲渡者・譲受者が一緒にauショップに行く必要があるため、書類不備があると非常に面倒な手続きでもあります。
auの名義変更を検討している方は、この記事で必要なものをしっかり確認し、不備のないように名義変更してください!
auの名義変更のポイント
- 基本的に譲渡者・譲受者が一緒に来店する必要あり
- 譲渡者が来店できない場合は委任状でOK
- 譲受者が未成年の場合は親権者の来店も必要
トップ画像引用元:【au Online Shop】 au製品の通販 オンラインショップ
auの名義変更はめんどくさい!?
auの各種手続きの中でも、名義変更は最もめんどくさい手続きの1つと言っていいでしょう。
auは一部の手続きを除いてMy auが利用できるため、最近はスマホで手続きを行う人が多くなっています。
しかし、名義変更の手続きはMy auやauお客さまセンターへの電話手続きは利用できず、auショップまたはau Styleへの来店が必要になります。
また、名義変更の手続きは本人確認や委任状など状況に応じて必要書類が変わり、書類不備があると当日中に手続きできない場合もあります。
この名義変更の書類不備は結構多く、受付カウンターで必要書類を案内して再来店となるケースも多々あります。
au回線の名義変更を考えている方は、auショップに行く前にしっかり事前準備した方がいいでしょう。
auで名義変更する際に必要なもの
au回線を名義変更する際は、以下の5点が必要になります。
- 手数料:2,970円(家族間譲渡・承継は無料)
- 機種代金分割払いの一括精算
- 譲渡者の印鑑・本人確認書類
- 譲受者の印鑑・本人確認書類・支払い情報
- 委任状や親権者同意書
名義変更の手数料
auの名義変更では、家族間の譲渡または契約者が逝去された際の承継を除き、2,970円の手数料が発生します。
- 譲渡:2,970円
- 家族間譲渡:無料
- 承継・家族間承継:無料
名義変更の手数料は、名義変更した翌月の利用料金と合算請求です。
とはいえ、多くの方は家族間の名義変更となり、手数料なしで手続きできるでしょう。
機種代金分割払いの一括精算
auの名義変更をする際、機種代金の分割払いは「引き継ぎ不可」かつ「分割払い中の名義変更不可」となっています。
機種代金の残債を精算すれば名義変更できますが、最後に機種変更した時期によっては高額になるかもしれません。
分割払いで機種変更した直後の方は、auショップに行く前にMy auで機種代金の残債金額を確認しておいた方がいいでしょう。
譲渡者の印鑑・本人確認書類
auで名義変更をする際は、原則として現在の契約者(譲渡者)の方もauショップに足を運ぶ必要があります。
手続きの際に現契約者の本人確認と譲渡の意思確認があるため、忘れずに本人確認書類と印鑑を持っていきましょう。
また、auに登録されている住所と現住所が異なる場合は、新契約者と同様に住民票などの補助書類も用意する必要があります。
譲受者の印鑑・本人確認書類・支払い情報
名義変更後に新たな契約者(譲受者)になる方は、auを新たに契約する時と同等の審査があります。
そのため、本人確認書類は新規契約・乗り換えと同じようにしっかり準備しておきましょう。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- マイナンバーカード
- 在留カード
- 特別永住者証明書
本人確認書類は現住所の記載が必須です。
記載住所が古い場合は、3ヶ月以内の住民票や公共料金の領収書などの補助書類も必要になることに注意しましょう。
また、支払いに利用するクレジットカードや銀行口座情報も、契約者本人のものが必要です。
家族のau回線と一括払いにする場合でも、現契約者の状況によっては一括払いの手続きが同時にできないケースがあります。
そのため、名義変更の際は新契約者名義の支払い情報も準備してからauショップに行きましょう。
委任状や親権者同意書
現契約者(譲渡者)と新契約者(譲受者)が共に成人かつ来店できるなら、ここまで解説したものを用意すれば問題なく名義変更できます。
しかし、現契約者が来店できない場合や新契約者が未成年の場合には、委任状や親権者同意書も必要です。
- 現契約者が来店できない場合
- 新契約者が未成年の場合
- 別々に暮らす家族間の名義変更の場合
現契約者が来店できない場合
現在の契約者がauショップに来店できない場合には、次の2点を用意すれば名義変更できます。
- 委任状
- 現契約者の本人確認書類(コピー可)
ただし、委任状は現契約者の記入が必要で、かつ次のような状態は不備と見なされて受付不可となります。
- 捺印・サイン漏れ
- 誤字の修正印漏れ
- 読み取りにくい文字の乱れ
- 来店者が誤字・脱字を修正
特に、最近は不正契約防止の観点から、委任状の不備は厳しくチェックされます。
事前に丁寧に記入し、もし誤字があれば新たに委任状を用意して書き直すくらい慎重にした方がいいでしょう。
新契約者が未成年の場合
新契約者が未成年の名義変更は、以下の用意が必要です。
- 現契約者(親権者)の同伴来店が必要
- 親権者の同意書・本人確認書類・印鑑
- 新契約者の本人確認書類
新契約者が未成年の方の場合、譲受者だけの来店では名義変更NGで、必ず現契約者(親権者)の方と同伴での来店が必要です。
その上で同意書も用意する必要があります。
このパターンでは委任状での代理手続きはできないことに注意しましょう。
別々に暮らす家族間の名義変更の場合
家族間名義変更する場合、かつ別々に暮らしている場合には、ここまで解説したものに加えて家族関係を証明する書類が必要になります。
- 戸籍謄本
- 遠隔地用保険証
- 自治体発行のパートナーシップ証明書
なお、同一住所・異姓の場合は、続柄記載の住民票があればOKです。
家族関係の証明関連の不備は結構多いので、住所が異なる・姓が異なる場合は事前に書類を用意した上でauショップに行きましょう。
auで名義変更する方法
続いて、auで名義変更する手順を確認しましょう。
名義変更の手続きはauショップのみで、My auや電話での手続きはできません。
手続き自体はショップスタッフが進めてくれるので、しっかり必要書類を揃えておけば難しい手順なく手続きできます。
- 名義変更に必要なものを用意する
- auショップの来店予約を取る
- 来店予約日時にauショップに行く
-
STEP.名義変更に必要なものを用意する
まずは名義変更に必要な書類を用意しましょう。譲渡者・譲受者共に来店できるなら、それぞれの本人確認書類と譲受者のクレジットカード・銀行口座情報があればOKです。
しかし、状況によっては委任状など他の書類も必要になるので、事前に不備のないようにしっかり準備してください。
-
STEP.auショップの来店予約を取る
auショップに行く前に、あらかじめ来店予約を取っておきましょう。予約なしでは長時間待たされる可能性があります。
また、非常に混雑するお店・日程の場合は、来店予約がないと受付できないこともあり得ます。
そのため、auショップに行ける日程が決まったら、スムーズに手続きできるように早めに来店予約を取得しておきましょう。
-
STEP.来店予約日時にauショップに行く来店予約日時になったら、auショップに行き名義変更の手続きを行いましょう。
-
終了
auで名義変更する際の注意点
続いてauで名義変更する際に注意したいポイントを見ていきましょう。
- 機種代金の分割払いは一括精算が必要
- 家族間の名義変更は利用者登録されている人のみ
- 委任状だけではできない手続きがある
- 来店していない人のクレジットカードは使えない
機種代金の分割払いは一括精算が必要
画像引用元:スマホトクするプログラム | au
先にお伝えした通り、スマホを分割払いにしている場合は、名義変更前に一括清算が必要になります。
auでスマホを購入する場合、多くの方がスマホトクするプログラムなどの購入プログラムに加入しているはずです。
auの購入プログラムでは、スマホを48回払いで契約して2年目以降にスマホをauに返却することで、以降の機種代金の支払いが免除されます。
つまり、名義変更の際に一括精算すると、スマホトクするプログラムのメリットが享受できなくなるということです。
2年目に端末返却を見越して高額なスマホを購入していると、名義変更時の一括精算が大きな負担になる可能性があります。
家族間の名義変更など急ぎでない場合には、無理に名義変更しない方がいいかもしれません。
家族間の名義変更は利用者登録されている人のみ
auの名義変更では、家族への譲渡は無料で名義変更できます。
しかし、家族間譲渡の条件に「登録されている利用者への譲渡」があることに注意しましょう。
利用者に登録されていない家族に名義変更する場合、家族間でも通常通り2,970円の手数料が発生します。
大きな金額ではありませんが、場合によっては利用者登録を変更してから名義変更した方がいいかもしれません。
委任状だけではできない手続きがあることに注意!
ここまでの解説で名義変更に必要な書類は一通りお伝えしています。
ただ、名義変更の手続きに伴って他の手続きも必要な場合、譲渡者・譲受者の本人確認書類や委任状だけでは手続きできない内容があることに注意しましょう。
- 他の家族割グループに参加する
- 第3者名義の一括請求/KDDIまとめて請求に参加する
例えば、「結婚を機に親から娘に名義変更をして、ご主人の組んでいる一括請求で支払うようにしたい」といった場合、名義変更の譲渡者・譲受者の2人だけでは一括請求の手続きはできません。
このパターンなら、別途一括請求の申し込み同意書を用意するか、一括請求の代表であるご主人も来店しないといけません。
また、一括請求を組むつもりで支払い用のクレジットカード等を持っていなければ、名義変更すらできないケースもあります。
名義変更以外の手続きも同時に行う場合には、各手続きで必要になる書類にも不足・不備がないか確認してからauショップに行きましょう。
来店していない人のクレジットカードは使えない
名義変更の手続きでは、譲受者が改めて支払い方法を設定することになります。
auでは「本人・家族名義」であることを条件にしているので、家族名義のクレジットカードでも手続き上の問題はありません。
ただ、家族名義での支払い設定をする場合、基本的に支払い者の来店が必要なので気をつけましょう。
- 本人名義以外のクレジットカードは利用不可
- 本人名義以外のキャッシュカードは利用不可
クレジットカードもキャッシュカードも、カードに刻印された本人以外が利用することは禁止されています。
例えば、「母親名義から子供名義に名義変更の手続きをして、支払いは父親名義にしたい」といったケースでは、父親も来店しないと支払い設定できません。
コンプライアンスの意識が低いスタッフは「家族だから」と受付けることもあるようですが、何かしらのトラブルが発生した場合には法的に裁かれるリスクすらあります。
一括請求を設定済みなら一括請求の同意書だけで済みますが、カード類で直接支払い設定する場合は支払い者も同伴でauショップに行くようにしましょう。
auで名義変更する際によくある質問
最後に、auで名義変更する際によくある質問に回答します。
ここまでの解説で触れているものもありますが、疑問に思う方が多い内容なのでauショップに行く前にしっかりチェックしてください。
- 未成年に名義変更できる?
- 現契約者が来店できない場合も名義変更できる?
- 現契約者が亡くなった場合は名義変更できる?
- 結婚で名前が変わった場合も名義変更が必要?
未成年に名義変更できる?
auでは未成年の方でも、中学生以上なら契約名義になれます。
そのため、中高生までは親の名義で契約し、大学生になったら本人名義に変更するというご家庭が多い様に見受けられます。
ただ、名義変更で未成年者の名義にする場合は、新規契約と同様に親権者の同意書が必要になります。
- 契約者の本人確認書類原本
- 親権者同意書(親権者の記入が必須)
- 親権者の本人確認書類原本
>親権者同意書のダウンロードはこちら
なお、手続きは親権者が同伴で行う必要があり、同意書があっても未成年者のみの来店では受付NGなので気をつけてください。
現契約者が来店できない場合も名義変更できる?
名義変更の手続きで譲受者のみがauショップに行く場合は、委任状と譲渡者の本人確認書類のコピーがあれば名義変更の手続きができます。
>委任状のダウンロードはこちら
ただ、委任状に不備があると手続きができません。
不正契約防止のため委任状は厳しくチェックされるため、不備で再来店にならないように注意して記入しましょう。
- 委任状の記入漏れ
- 譲渡者以外が委任状を記入・追記
- 本人確認書類のコピーが不明瞭
- 免許等、裏面のある本人確認書類の裏面コピー忘れ
特に多いのが、委任状の記入漏れと来店者が追記したことでの筆跡違いです。
不備の内容によっては譲渡者への電話連絡で解決する場合もありますが、基本的には譲渡者による書き直しが必要になります。
書類不備が不安な方は、157に電話で確認しながら委任状を記入した方がいいでしょう。
現契約者が亡くなった場合は名義変更できる?
現契約者が逝去された場合は、「承継」の手続きで契約が引き継げます。
承継の手続きには、取得から3ヶ月以内の戸籍謄本または除籍謄本・住民票で家族関係・相続関係の確認が必要となります。
また、利用する書類に除籍記載がない場合は、次の3点いずれかの原本とセットでの提示でも手続き可能です。
- 死亡診断書
- 新聞のおくやみ欄
- 会葬御礼の挨拶状
結婚で名前が変わった場合も名義変更が必要?
結婚等で名前が変わった場合は、名義変更ではなく「改姓・改名・改称」の手続きとなり、手数料無料で変更ができます。
手続きには変更前・変更後の両方の名前が記載された本人確認書類が必要です。
- 免許証
- 健康保険証
- マイナンバーカード
新しい名前が記載されていない、または新しい名前しか記載されていない場合は、戸籍や個人事項証明書等が必要になります。
急ぎの変更でなければ、免許証の裏面記載を更新してから手続きをした方が楽かもしれませんね。
auの名義変更まとめ
画像引用元:au
今回は、auの名義変更手続きの方法や必要なものを解説しました。
auの名義変更手続きでは、基本的には名義を譲渡する方と受け取る方が一緒にauショップに来店する必要があります。
- 譲渡者の本人確認書類
- 譲受者の本人確認書類と支払いに使うクレジットカード等
また、名義変更をする状況に応じて、必要になる書類が増えることもあります。
- 未成年:親権者同意書
- 契約者が亡くなった場合:戸籍謄本や死亡診断書
- 譲渡者が来店できない:委任状
上記の書類が揃っていれば、名義変更は問題なく受付けてもらえます。
ただ、委任状は記載ミスが多いので、不安があれば157に相談しながら記入した方がいいですね。
また、auでは名義変更をする前に、次の点に注意が必要です。
- 機種代金の分割払いは一括精算が必要
- 家族間の名義変更は利用者登録されている人のみ
- 委任状だけではできない手続きがある
- 来店していない人のクレジットカードは使えない
特に分割払いの残債と支払い方法がネックになって名義変更できないケースが多いので注意してください。
今回の解説を参考に、書類の不足・不備を無くしてスムーズに名義変更手続きを進めましょう!