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この記事では、auの「スマホトクするプログラム」の内容と、デメリット・メリットや途中解約について解説します。
スマホトクするプログラムは機種変更なしで特典利用できるようになったことで、au回線を持っていなくても適用されます。
2年後に端末返却が必要で手元に残らないデメリットはありますが、auで機種購入するなら、ぜひスマホトクするプログラムのサービス内容やメリット・デメリットを押さえておいてください。
- 2年(24ヶ月)以内に機種回収で大幅割引
- 回収時にauで新機種を購入する必要なし
- 新規購入/機種変更、どちらでも利用できる
- auの回線契約がなくても利用可能
- povoユーザーでも利用可能
- 「トクするボーナス」の併用でさらに5%ポイント還元
トップ画像引用元:KDDI株式会社
スマホトクするプログラムとは
プログラムの概要は以下の通りです。
- 本プログラムを利用してスマホを購入すると、機種代金の分割支払い金のうち最終回分の支払いが不要になる
- サービス開始日:2021年9月17日
また、プログラムの適用条件は以下の通り。
- 対象機種を購入後12ヶ月以上利用すること
- 13ヶ月目~25ヶ月目の間に、auに機種を回収してもらうこと
スマホトクするプログラムは、auに以前からあった『かえトクプログラム』の終了に伴って開始されたサービスです。
2年で機種を回収する代わりに安くなる、という基本的な部分はかえトクプログラムと同じです。
しかし、新機種をauから購入する条件がないことで、より自由度が高くなっています。
au回線以外の人でも利用できる
スマホトクするプログラムは、au回線を解約した後でも利用可能です。
途中から他社に乗り換えた方も、そもそも端末のみ購入だった方も、「購入後12ヶ月以上利用する」という条件さえ満たしていれば、auに機種を回収してもらえます。
つまり、povoユーザーでも、auの回線契約なしでも利用可能です。
※au回線以外の未成年・法人契約は本プログラムの対象外です。
スマホトクするプログラムの対象機種
スマホトクするプログラムは、対象機種が決まっています。
とはいえ、一部の旧機種(iPhone 7シリーズなど)を除けば、現在auで扱っているほぼすべてのスマホが対象です。
購入前の確認は必要ですが、欲しいスマホが本プログラムの対象かどうかは、基本的に気にしなくても問題ないでしょう。
『スマホトクするボーナス』との違いは?
auには、また同じような名前の『スマホトクするボーナス』というサービスもあります。
これはスマホトクするプログラムとセットで利用できる割引です。
購入した機種の分割支払金をau PAY カードで支払うと、分割支払金総額の最大5%をPontaポイントで還元してくれます。
当然ながら、機種代金が高額であればあるほど、還元されるポイントも大きくなっていきます。たとえばiPhone14 128GBであれば、還元ポイントは約7,000ポイントです。
なお、ポイントは23ヶ月かけて少しずつ還元されていきます。そのため、1ヶ月あたりの還元ポイントは数百ポイントです。
スマホトクするプログラム利用時の支払いイメージ
画像引用元:au
スマホトクするプログラムで実際にどの程度お得になるのか、また最終回分が無料になるとはどういうことなのか?ここまでの解説だけでは、いまいちイメージしづらいかと思います。
そこで、iPhone14 128GBを例に、スマホトクするプログラムを利用するとどうなるのか、具体的にシミュレーションしてみました。
以下は新規契約した場合のシミュレーション結果です。他社からの乗り換えや機種変更の場合は、価格が異なります。
- iPhone14 128GBの元の機種代金:140,640円
- 最終回支払い金額(24回目)は、68,880円
- 賦払金の総額は、140,640円-68,880円=71,760円
- 1ヶ月あたりの支払額は、71,760円÷23ヶ月=3,120円
- スマホトクするプログラム適用時:3,120円×23回のみで実質支払額は71,760円
つまり、140,640円のiPhone14 128GBが71,760円で購入できるということです。
25ヶ月目以降は最終支払い金額が再び24分割される
先ほどiPhone14 128GBを例にスマホトクするプログラムの支払い金額をシミュレーションしました。
しかし、2年後に端末を返却せず、そのまま使い続けたくなる場合もありますよね。
こうしたケースでは、24回目の高額な最終支払い金額が、自動的に24回の分割払いに変換されるため、高額請求される心配もありません。
先の例と同様に、iPhone14 128GBを2年以上継続利用する場合、最終支払い金額は次のように再分割されます。
- 最終支払い金額(24回目):68,880円
- 端末未返却時の再分割:68,880円 ÷ 24回 = 2,870円
再分割後も、端末をauに返却することで、以降の分割払いが免除されます。
23回目の支払い後に返却する方がお得ですが、2年以上経ってから機種変更する場合でも、スマホトクするプログラムならお得ですね。
なお、最終支払い金額は、端末購入時のauの各種割引やポイント充当の計算から除外されています。
購入時に割引・キャンペーンをフル活用していた場合、24回目の再分割した機種代金の方が、今までより若干高くなる可能性があることには注意しましょう。
スマホトクするプログラムを途中解約するとどうなる?
スマホトクするプログラムは機種代金が実質半額になるお得なプログラムですが、途中で解約(早めの返却)をするとどうなるのか見ていきましょう。
- 12ヶ月未満:特典対象外のため全くお得にならない
- 24ヶ月以内:23回目の支払いまで継続するが24回目の支払い免除OK
12ヶ月未満の解約は特典対象外
スマホトクするプログラムの特典は、「12ヶ月以上利用した上で端末を返却」が適用条件となっています。
そのため、12ヶ月未満で新しいスマホを購入した場合でも、スマホトクするプログラムを利用した端末返却はできません。
ただし、スマホトクするプログラム自体の解約を申し出なければ、12ヶ月経過後は通常通り端末を返却できるようになります。
12ヶ月待たずに新しいスマホが欲しくなった場合も、しっかりスマホトクするプログラムを活用した方がいいでしょう。
13〜24ヶ月以内は通常通り特典対象
スマホトクするプログラムで購入した端末は、13ヶ月目以上経過すればいつでもauに返却できるようになります。
早く返却しても通常通り23回目までの分割払いは発生し、24回目の機種代金を免除してもらえます。
つまり、13ヶ月〜24ヶ月以内なら、いつ端末を返却しても総支払額は変わらないということですね。
とはいえ、新しいスマホに機種変更した後に、未返却で持ち続けていると故障等のリスクがあります。
23回目の支払い後に返却する場合と金額的な優位性はありませんが、早めに新しいスマホを購入した場合はサクッと返却した方がいいでしょう。
スマホトクするプログラムのデメリット
スマホトクするプログラムのデメリットとして、以下のことがあげられます。
- スマホを2年以上使うとメリットが薄れる
- スマホが手元に残らない
- 破損や故障などが原因で、予定より高額になる可能性も
スマホを2年以上使うとメリットが薄れる
スマホトクするプログラムを最もお得に適用するためには、13ヶ月目~25ヶ月目にauへ端末を回収してもらわなければいけません。
その後も返却せず継続利用する場合は、24回目の支払い金額が再度24分割され、継続して請求されます。
つまり、2年以上使うと、毎月お得度が下がっていくということです。
再分割された後に端末を返却すれば以降の分割払いは免除されますが、せっかくスマホトクするプログラムを利用するなら、25ヶ月目のベストタイミングで返却した方がいいでしょう。
スマホが手元に残らない
最終的にauがスマホを回収することが前提のプログラムであるため、たとえまだまだ使える機種であっても、そのスマホはユーザーの手元には残りません。
しかし、機種変更前のスマホをサブ用として手元に残して置きたい方は少なくないと思います。また、古いスマホを中古品として売却したい方にとっても、デメリットとなり得るでしょう。
破損や故障などが原因で、予定より高額になる可能性も
スマホトクするプログラムでは、機種の回収・査定にau独自の基準を設けています。
この基準を満たさなかった場合、特典を受けるために最大で22,000円(不課税)がかかってしまうため注意しましょう。
※Android向け「故障紛失サポート」加入時は最大2,200円(不課税)
以下のようなケースでは、支払いが必要になってしまいます。
- 電話機本体や液晶に、破損や割れがある
- 電源が入らない
- 充電ができない
- 水濡れシールに水濡れ反応がある
元値が高額な機種であれば、22,000円かかったとしても負担金額としてはお得になるでしょう。
しかし、最終支払い金額が22,000円未満の機種の場合、本プログラムを利用するメリットがなくなってしまいます。
スマホトクするプログラムのメリット
スマホトクするプログラムは、auでスマホを買うのであれば利用しない理由がないくらい、メリットが多いプログラムです。
- 高額な最新機種でもお得に購入できる
- 他社への乗り換えも自由
- 端末を2年で返却せず、そのまま継続することもできる
- auのみ取り扱っている機種でもお得に購入可能
- au PAYで支払えばさらにお得!
高額な最新機種でもお得に購入できる
一番のメリットは、やはり高額なハイエンド機種を低価格で購入できることでしょう。
最終的にはauに端末が回収されてしまうため、いわば「レンタル」のようなプログラムではありますが、今後も定期的にスマホを買い替えることを考えれば、メリットだと感じる方は多いのではないでしょうか。
先の例でも取り上げましたが、2022年9月16日発売のiPhone14 128GBの販売価格は140,640円ですが、本プログラムを利用すれば実質71,760>円で済みます。
ここまで高価格な機種ばかり取り上げてきましたが、もちろんスマホトクするプログラムは中~低価格帯のスマホでも利用可能です。
もともと安いスマホをより安く購入できるので、積極的に利用しましょう。
例えば2022年7月28日発売のGoogle Pixel 6aは、通常価格53,270円ですが、本プログラム適用で27,830円と激安モデル並みの安さになります。
他社への乗り換えも自由
スマホトクするプログラムでは、たとえプログラムの利用中であっても、他社回線へ自由に乗り換えることができます。
ただし、代金の支払いは継続するため、その点だけ注意してください。
「機種代金はできるだけ安くしたいけど、将来のスマホ利用方法まで縛られるのは嫌」という人でも安心して利用できます。
端末を2年で返却せず、そのまま継続することもできる
スマホトクするプログラムを利用して購入したスマホがとても良く、「2年後に返却なんてしたくない」と思ってしまったとしても問題はありません。
もし2年目以降も同じ機種を使い続けたい場合は、何もしなくても24回目の支払い金額が再分割されます。
最近は1台のスマホを長期的に利用する方も増えていますが、差し当たり購入時はスマホトクするプログラムに加入し、後々返却するか継続利用するか決めればいいでしょう。
auのみ取り扱っている機種でもお得に購入可能
スマホはどのキャリアでも同じ機種を取り扱っているわけではなく、中には特定のキャリアでしか扱っていない機種もあります。
2022年9月現在はauの完全独占モデルはありませんが、過去にはGalaxy S21+ 5Gなど、auしか取り扱わないモデルもありました。
もちろんauユーザー以外でも購入することは可能ですが、やはりできるだけ安く買いたいですよね。
そんなとき、強い味方になってくれるのがスマホトクするプログラムです。
auユーザー以外でも、au取り扱い端末をお得に購入することができます。
au PAYで支払えばさらにお得!
スマホトクするボーナスは、au PAYカードが必要なサービスですが、利用できるのであれば積極的に使いましょう。
「au PAYカード」という名前ではありますが、このカードはauユーザー以外でも利用可能です。
通常、au PAYカードは、auの契約がなかったり1年間カード利用がなかったりした場合、年会費として1,375円がかかります。
しかし、毎月au PAYカードで機種代金を支払っていけば、auユーザー以外の方でも年会費を無料にすることが可能です。
auでスマホを買うならスマホトクするプログラムを利用しよう
今回はauの「スマホトクするプログラム」の内容とメリット・デメリットを解説しました。
- 2年(24ヶ月)以内に機種回収で大幅割引
- 回収時にauで新機種を購入する必要なし
- 新規購入/機種変更、どちらでも利用できる
- auの回線契約がなくても利用可能
- 「トクするボーナス」の併用でさらに5%ポイント還元
2021年7月以降、auでは回線契約なしでの端末購入が可能になりました。
そのため、povoユーザーや格安SIMユーザーの方でも、auで端末だけ買うことができます。
スマホトクするプログラムを利用すれば、端末のみ購入でも、実質価格を約半額まで抑えられます。
端末返却で手元に残らないデメリットはありますが、お得にauのスマホを購入するなら、ぜひスマホトクするプログラムを活用してください。