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この記事では、スマホを充電しながら使うのは本当に悪いのかについて解説します。
「スマホを充電しながら使うとバッテリーの寿命が短くなる」という話を聞いたことがある人は多いと思います。
しかし、それは本当なのでしょうか?それとも単なる噂レベルの話なのでしょうか?
その真相に迫りつつ、理想的な充電方法も解説します。
- 実は明確な根拠はない
- しかし普段より発熱しやすいから心配
- バッテリー寿命に関わるのは「フル充電サイクル」
- 満充電状態の維持も寿命を縮める
トップ画像引用元:Ankerのモバイルバッテリー・充電器(超容量)の製品一覧ページ | Anker (アンカー) Japan公式サイト
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充電しながら使うこととバッテリー寿命は関係ない?
画像引用元:Amazon
結論から述べると、充電しながら使うこととバッテリー寿命の関連性は定かではありません。
確かに悪いというイメージが定着してはいますが、スマホやバッテリーのメーカーは「スマホを充電しながら使うとバッテリーの寿命が短くなる」などとは(筆者が確認した限りでは)説明していないのです。
バッテリー寿命にもっとも関わるのは「フル充電サイクル」です。
これについて詳しくは後述します。
なぜ充電しながら使うのは悪いイメージがあるのか
では、どうして充電しながら使うのは悪いとよくいわれるのでしょうか。
その大きな理由は発熱です。
スマホは充電中も使用中も発熱します。
そのため、充電しながらスマホを使うと、充電による発熱+使用による発熱で、普段以上に発熱を感じることが多いのです。
そして一般的に、スマホやバッテリーは熱に弱いという特徴があります。
だから発熱を感じやすい充電しながらの使用が悪いといわれるようになったのでしょう。
バッテリー寿命との関連性こそ定かでないものの、発熱が好ましくないことは確かなので、スマホを充電しながら使わないに越したことはないと個人的にも思います。
ちなみに熱に弱いというのは、内部の発熱に限りません。
高温の部屋に放置するのも避けたいものです。湿気にも気をつけましょう。
ふとんの中など熱のこもりやすいところで充電するのも控えてください。火事になる危険性もあります。
例えばSamsungは、バッテリーの理想的な状況として、以下のように述べています。
バッテリーのパフォーマンスを維持するためには湿気の少ない涼しい場所に保管してください。
逆にいえば、発熱を抑えられるならスマホを充電しながら使っても問題ないかもしれません。
そのためのスマホ用冷却ファンなどもあります。
バッテリー寿命と本当に関係あること
画像引用元:バッテリー – なぜリチウムイオンなのか? – Apple(日本)
バッテリーの寿命と本当に関係あるのは「フル充電サイクル」です。
例えばAppleでは、iPhoneのバッテリー寿命について以下のように述べています。
通常のバッテリーは、通常の条件下で使用された場合、フル充電サイクルを 500 回繰り返した後も本来の蓄電容量の最大 80% を維持するよう設計されています。
「フル充電サイクル」とは、バッテリー容量100%に相当する電力を使うことを指しています。決して充電回数のことではありません。
例えば100%の状態から25%になるまで使ったとします。
その後充電して100%に戻し、今度は75%になるまで使ったとしましょう。
すると、ここまでの流れで合計100%に相当する電力を使っているため、フル充電サイクル1回分ということになります。
このフル充電サイクルの回数が増えるほど、バッテリーの寿命は縮んでいきます。
Appleは、バッテリーの寿命について目安すら出していませんし、充電しながら使うと悪くなるともいっていません。
これはApple独自の考えではなく、スマホに使われるリチウムイオンバッテリーにおける一般論でもあります。
自動車の寿命の目安が、ガソリンを入れた回数ではなく走行距離であることと似ているかもしれません。
つまりバッテリー寿命を大事にしたいなら、スマホをなるべく使わないようにすることが重要なのです。
しかしながら、バッテリー寿命を気にしてスマホを使わないというのは本末転倒な気がするので、あまり意識しすぎないほうがいいかもしれませんね。
満充電の状態が維持され続けるのも良くない
また、バッテリーが満充電の状態で維持され続けるのもバッテリーの劣化につながると、バッテリーメーカーである株式会社ベイサンは述べています。
劣化の要因はサイクルの他に、ほぼ満充電状態での長期保存という条件が加わります。この保存は温度条件によっては大きな劣化をもたらします。パソコンでも、多くのユーザはACアダプターで使用する際も電池パックは接続したままで、電池パックは常に満充電状態になることになります。
つまり、もう100%まで充電されている状態での充電しっぱなしは、バッテリー寿命を縮めてしまうということです。
100%まで充電し終えたら、速やかに充電を止めましょう。
Samsungのように膨張を注意しているところもあります。
デバイスが 100% 充電されたらバッテリーの膨張を防ぐために充電器を外してください。
- フル充電サイクル
- 満充電状態の維持
- 充電しながらの使用
理想的な充電方法
画像引用元: cheero Power Plus 3 13400mAh | 《安全安心》cheero(チーロ)モバイルバッテリー
ここまで、充電しながら使うと発熱を感じやすいこと、バッテリー寿命に関係するのはフル充電サイクルであること、そして満充電の状態が維持され続けるのもバッテリー寿命を縮めることを解説してきました。
これらを踏まえて、理想的な充電方法を解説します。
それは、発熱に気をつけながら、100%になったら速やかに充電を止めることです。
周囲の温度や湿度にも注意しましょう。
スマホ用冷却ファンなどで工夫すれば、充電しながら使っても発熱を抑えられます。
寝る時の満充電状態の維持は避けられない?
夜寝る前にスマホの充電を開始し、翌朝は満充電になったスマホを持ち出している人も多いと思います。
日中にバッテリー切れを心配しなくて済みますし、寝ている間はスマホを使用しないため、発熱も最小限に抑えられますよね。
しかし、この充電方法では満充電の状態が維持され続けてしまうので注意が必要です。
夜中に充電が100%に達してから起床後に充電を止めるまで、ずっと満充電の状態が続いてしまいます。
スマホの充電が100%になるタイミングで起きるなどは現実的ではないため、寝る時は仕方ないと諦めるか、寝る時以外に充電しましょう。
また最近のスマホだと、例えば「朝7:00に100%になるように充電」など、充電スケジュールを指定できるものもあるため、そちらも活用しましょう。
本当に重要なのは「フル充電サイクル」
以上、スマホを充電しながら使うのは本当に悪いのかについてでした。
- 実は明確な根拠はない
- しかし普段より発熱しやすいから心配
- バッテリー寿命に関わるのは「フル充電サイクル」
- 満充電状態の維持も寿命を縮める
「スマホを充電しながら使うとバッテリーの寿命が短くなる」などとよくいわれますが、筆者が確認した限りでは、実はスマホやバッテリーのメーカーがそのように主張しているわけではありませんでした。
ただスマホを充電しながら使うと、充電による発熱+使用による発熱により、普段以上に熱を感じることが多いです。やはり好ましくないことは間違いないでしょう。
しかし本当にバッテリーの寿命に関わっているのは、フル充電サイクルです。
要は、電力をよく使うほどバッテリーの寿命は縮んでいくということ。
さらに満充電の状態を維持し続けることもバッテリー寿命を縮める一因になり得ます。
これらのことから、発熱に気をつけつつ、100%になったら速やかに充電を止めることが理想の充電方法だといえるでしょう。
また周囲の温度や湿度にも注意しましょう。寝る時の充電も本当は好ましくはありません。
スマホ用冷却ファンを使えば、充電しながら使っても発熱を抑えられます。