
ソフトバンク・au・ドコモの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
キャリアメールとは、「@docomo.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」「@i.softbank.jp」で終わるメールアドレスのことです。
最大の特徴は、ドコモ・au・ソフトバンクの利用者のみが使えること。ガラケー時代から今日まで、同じメールアドレスをずっと使ってきた方も少なくないでしょう。
しかし最近になって、キャリアメールを卒業したい、卒業しなくてはいけないという声が急浮上しています。
NTTドコモなどの大手キャリア(MNO)が揃って、キャリアメールの使えない安価な新ブランド/新プランを発表したためです。
そこでこの記事では、ドコモ・au・ソフトバンクを解約してキャリアメールを卒業する前に必要な作業について解説します。
- フリーメールアドレスなどの取得
- キャリアメールで登録しているサービスのメアド変更
- メアド変更の作業が面倒くさすぎる
- 根気よく頑張るしかない
キャリアメールがないプランが増えている
画像引用元:ahamo | アハモ
まず格安SIMでは、キャリアメールが使えません。
また2020年12月3日にNTTドコモが「ahamo」を発表したのを皮切りに、ソフトバンクとKDDIも似た内容のプラン/ブランドを発表していますが、いずれもキャリアメールは使えないため要注意です。
- NTTドコモのahamo(月額2,980円)
- KDDIのpovo(月額2,480円)
- ソフトバンクのSoftbank on LINE(月額2,980円)
これらは安価で20GB使える大変お得なプラン/ブランドです。格安SIMのユーザーですら、大手キャリア(MNO)に乗り換えようという機運が高まっています。
しかし一方で、手続きをオンラインに限定したり、いわゆるメインブランドのサービスとは切り離したりすることでコスト削減している面があります。
キャリアメールが使えなくなるのも、コスト削減の一環と見て間違いないでしょう。
これまでの高いプランから脱出して乗り換えるには、キャリアメールも同時に卒業しなくてはなりません。
新プラン?新ブランド?どっち?
キャリアメールが使えないahamoなどは新プランなのか、新ブランドなのか、各社の説明がバラバラなこともあって一部で混乱を招いています。
結論としては、サービス内容はどれも従来のドコモ・au・ソフトバンクとは異なる新ブランド(サブブランド)と認識すべきものです。
キャリアメールが使えないだけではありません。ドコモショップ・auショップ・ソフトバンクショップで取り扱いがないことや、端末ラインナップがドコモ・au・ソフトバンクとは別になるなど、あらゆることが根本的に違います。
それでは各社はどう説明しているのか見てみましょう。
- 「若者向けのメインプラン」
- 「サブブランドとは呼ばすに、20代のメインプランとして打ち出した」
- 「auのオンライン専用の新料金ブランド」
- 「新ブランド」
見事にバラバラですが、本質は同じですので、深く気にする必要はありません。
少なくとも「ドコモだけはメインブランドで出してて偉い!」なんて評価するのは不適切でしょう。ただの自称の違いとも言えますので。
むしろソフトバンクの説明が一番わかりやすくて、ユーザーにとってはありがたいのではないでしょうか。
キャリアメールがなくて困ること
画像引用元:auメールアプリ | サービス・機能 | au
今はキャリアメールがなくても、困ることはほとんどありません。
スマホが普及していなかった昔は、ガラケーがパソコンからのメールを受信できないことが多かった関係で、キャリアメールは非常に重要でした。
ところが今は、キャリアメールでは登録できないサービスが増えつつあるなど、逆にキャリアメールが不便になってきています。
フリーメールのGmailかYahoo!メールさえあればOKです。
実際、筆者は2013年からキャリアメールなしで、フリーメールだけで生活しています。仕事にもプライベートにも何の支障もありません。
銀行もクレジットカードも、すべてフリーメールで登録しています。
身近な関係で問題のある場合が多い?
ただ、所属している特定のコミュニティや個人間において、キャリアメールが実質必須になってしまっていることは少なくないようです。
例えば、高齢の親がもう新しいメールアドレスを覚えられないから、親子間で連絡を取るために昔から使っているキャリアメールを捨てられないなど。
そういう場合は仕方なくキャリアメールを使い続けるか、キャリアメール以外のメールアドレスも使えるよう自力で解決する他ありません。
実際、「有料のオプションでもいいから、キャリアメールを使えるようにして欲しい」という声は多いようです。
大手キャリア(MNO)にユーザーの思いは届くのでしょうか。
キャリアメールがなくなる場合に必要な作業
ドコモ・au・ソフトバンクを解約してキャリアメールから卒業するためには、事前に以下のことが必要です。
無料のメールアドレスを作成するのは簡単です。
ですが現在登録しているサービスでのメアド変更は、少し手間がかかるかもしれないので注意です。
- フリーメールアドレス作成
- キャリアメールで登録しているサービスのメアド変更
フリーメールアドレスを作る
前述したように、GmailかYahoo!メールでOKです。これらをすでに持っているという方も多いのではないでしょうか。
特にAndroidユーザーであれば作成が必須になっています。またAppleのiCloudメールでも問題ありません。
要は何でも良いので、キャリアメール以外を持ちましょう。
キャリアメールで登録しているサービスのメアド変更
あらゆるサービスの利用にメールアドレス登録が必要な現代。
キャリアメールで登録しているサービスがあれば、すべてキャリアメールのアドレスに変更しましょう。
変更しないと、キャリアメールが使えなくなった後に、それらのサービスを利用できなくなる可能性があります。
この作業は、キャリアメールから卒業する際に一番の「足かせ」となる部分です。「呪縛」とまで表現しているメディアもあるほどに……。
ここで「面倒くさい」と感じ、キャリアメールを使い続けている方も多いと思いますが、ひとつひとつ頑張って変更するしかありません。
フリーメールアドレスの作り方
画像引用元:Gmail – Google の無料ストレージとメール
GmailとYahoo!メールの作り方を紹介します。
どちらも誰でも、無料で作ることができます。
両方作っても、片方だけでも大丈夫ですが、よりおすすめなのはGmailです。Googleアカウントは他にも必須な場面が多いので。
Gmailの作り方
画像引用元:「Gmail – Eメール by Google」をApp Storeで
Googleアカウントを作成すると自動でメールアドレスも作成されます。
GoogleアカウントはAndroidを使う上で必須ですし、YouTubeのログインにも必要なことから、すでに持っている方が多いと思います。
実際の作成手順は下記の通りです。
Googleアカウント作成手順
- Googleアカウント作成ページにアクセス
- 名前を記入
- ユーザー名を記入
- パスワードを記入
- すべて記入して「次へ」
- 電話番号を追加して確認(省略可)
- 「次へ」で完了
ユーザー名には半角英数、数字、ピリオドが使え、メールアドレスは「『ユーザー名』@gmail.com」となります。
Yahoo!メールの作り方
画像引用元:「Yahoo!メール」をApp Storeで
Yahoo! JAPAN IDを作成すると自動でメールアドレスも作成されます。
下記のリンクからアカウントが作成できます。
Yahoo! JAPAN ID作成手順
- Yahoo! JAPAN IDの作成ページにアクセス
- 携帯電話番号を入力して「次へ」
- 携帯電話番号にSMSで「確認コード」が送信されるのを確認
- 確認コードを画面に入力して「次へ」
- 必要な情報(性別や生年月日など)を画面に従い入力して「次へ」で完了
Yahoo! JAPAN IDは半角英数、数字、アンダーバーが使え、メールアドレスは「『Yahoo! JAPAN ID』@yahoo.co.jp」になります。
メアド変更の手続きが必要なサービス一覧
メールアドレスの変更が必要なサービスは、もちろんキャリアメールを登録しているサービス全部です。
そして、ありとあらゆるサービスがメールアドレス登録を必要としていることは、スマホユーザーなら言われるまでもないでしょう。
ここでは、特に利用者の多いサービスをほんの一例として掲載します。
ただし、「掲載されていない=変更の必要なし」ということではないので注意してください。
筆者には、読者の方達が何のサービスを利用されているのか、知る術がありません。ですから、最終的にはご自身で、自分が何のサービスに登録しているのか思い出していただく必要があります。
大事なのは世の中のサービス一覧を覚えることではないので、これから掲載するリストは流し見で構いません。
自分が登録しているサービスなら、きっと名前に見覚えがあるはず。
登録中のサービスを思い出すための布石としていただければ幸いです。
- ゆうちょ銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- Suica
- PASMO
- nanaco
- WAON
- Amazon
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
- dショッピング
- LINE
- Netflix
- U-NEXT
- Hulu
- dTV
- メルカリ
- ヤフオク!
- ラクマ
- PayPayフリマ
メールアドレス変更手続きが面倒くさい!
画像引用元:新発想の料金プラン「povo」誕生|au
以上、ドコモ・au・ソフトバンクを解約してキャリアメールを卒業する前に必要な作業についてでした。
- フリーメールアドレスなどの取得
- キャリアメールで登録しているサービスのメアド変更
- メアド変更の作業が面倒くさすぎる
- 根気よく頑張るしかない
やっかいなのは、キャリアメールで登録しているサービスのメールアドレスをすべて変更しなくてはいけないことです。
これが面倒くさいせいで、ドコモ・au・ソフトバンクから乗り換えたいのにできないという方もいます。しかし、頑張って地道に変更していくしかありません。
キャリアメール自体は、今の時代は必要ないものです。
筆者は2013年からGmailとYahoo!メールだけで生活していますが、仕事もプライベートも支障ありません。
銀行も、クレジットカードも、フリーメールで大丈夫です。
ドコモの「ahamo」、KDDIの「povo」、ソフトバンクの「Softbank on LINE」は、いずれもキャリアメールが使えないプラン/ブランドとなっています。
従来のドコモ・au・ソフトバンクよりずっとお得ですので、乗り換えたい方は頑張ってメールアドレス変更手続きを進めましょう。
【徹底比較】ahamo・povo・SoftBank on LINE・楽天モバイルの違い|どれを契約すべき?