
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
本記事では、保護者が中学校に入学する子どもにスマホを持たせることを想定して、保護者目線でおすすめのスマホや料金プランを解説しています。
中学生がスマホを持つ場合、機種代金も通信料金もすべて保護者が負担することが一般的だと思います。
そのため保護者がスマホを持たせてあげる形になるかと思いますが、子どもと保護者とでは求めているものが当然違ってくるでしょう。
子どもは高額な最新iPhoneを欲しがりますし、スマホを遊びや出会いなどに使いたがる傾向もあります。
一方、保護者が求めているのは安さや、家族間の連絡以外ではなるべくスマホを使わせないことではないでしょうか。
そういった保護者の思いを実現するためのおすすめ機種を紹介します。
- 「中学生向けスマホ」というものはない
- どのスマホでもペアレンタルコントロールはできる
- セキュリティの多くは利用者の問題
- 今回はなるべく安いものを紹介
中学生のスマホ利用率
画像引用元:家庭における青少年のスマートフォン等の利用 調査結果|東京都
まず、そもそも中学生にスマホは必要なのでしょうか。
きっと子どもは「みんな持っている」と言うはずです。しかし、果たしてそれは本当なのでしょうか。
2021年4月28日に公開された都民安全推進本部による調査結果によると、都内の中学生のスマホ所持率は79.8%とのことです。
あくまで都内の話ではありますが、これなら「みんな持っている」と言いたくなる気持ちもわかりますね。
中学生×スマホに危険性はある?
しかし多くの保護者が心配しているように、中学生にスマホを持たせることは危険なことでもあります。
NTTドコモが2019年2月5日に公開した「子どものスマートフォン(以下、スマホ)事情」の調査結果によると、まず中学生の3人に1人が「中高生に有害なサイト(成人向け・暴力的・出会い系)」を閲覧した経験があるそうです。
さらに中学生の5人に1人は、親に隠れて課金したことがあることも明らかになっています。
例えば「ゲームで使うアイテムを購入した」「どうしても欲しかった有料アプリを買った」「アイドルの有料会員サイトを見るために課金した」などです。
しかもそのことは「一度もバレてない」と68%の中学生が回答しています。
そして「詐欺と思われるサイト」にアクセスした中学生も34%いました。
そういうことをさせないために親子でルールを決めている家庭も多いでしょう。
しかし6割以上の中学生が親とのスマホルールを破ったことがあるとのことです。
中学生にスマホを持たせることは危険なことであると、保護者はしっかり自覚する必要があります。
実際、スマホにペアレンタルコントロール(保護者による制限)の機能を求める保護者も多いそうです。
ペアレンタルコントロールについては後述します。
「中学生向けスマホ」はあるのか?
ここまで中学生のスマホ所持率や、中学生にスマホを持たせることの危険性を解説してきました。
この時点で「持たせない」という結論に達した人もいるでしょう。
しかし子どもをどうしても説得できない保護者や、持たせること自体には前向きな保護者も大勢いると思います。
なのでここからは「持たせる」ということを前提で解説します。
では、どのようなスマホを持たせれば良いのでしょうか。
例えば「中学生向けスマホ」などはあるのでしょうか。
残念ながら「中学生向けスマホ」なんてものはありません。
キッズ/シニア向けのものは例外として、基本的にスマホには大人向けも子ども向けもないのです。
それは、「中学生向け扇風機」や「中学生向けオーブントースター」などがないのと同じこと。スマホは年齢に応じておすすめの機種が変わるものではないのです。
ですから「一般的におすすめなスマホ」が、中学生にとってもおすすめなスマホになります。
ペアレンタルコントロールはどのスマホでも可能
また、保護者にとって重要なペアレンタルコントロールは、どのスマホでも可能です。
iPhoneには「コンテンツとプライバシーの制限」という機能がありますし、Androidでも「Googleファミリーリンク」というサービスを利用できます。
詳細は以下の公式サイトをご確認ください。
» お子様の iPhone、iPad、iPod touch でペアレンタルコントロールを使う – Apple サポート (日本)
セキュリティは利用者の問題
セキュリティについても、「どのスマホなら高い」などということは断言できません。
よくiPhoneのほうがAndroidよりセキュリティが高いかのように解説する記事などもありますが、客観的なデータは一切なく、単にAppleの売り文句を真に受けているだけのものがほとんどです。
セキュリティの高さなんて、それこそ攻撃者本人でもなければ外部の人間にわかるはずもありません。
iPhoneを管理しているAppleも、Androidを管理しているGoogleも、どちらも常にセキュリティに注意を払っていると説明しています。
それでも不具合があったりセキュリティが突破されたりすることは、いつでも起こり得るのです。
スマホを使っている以上、そういうリスクは仕方のないことと言えます。
また、スマホのセキュリティ云々の問題より、現実は人的なトラブルのほうが圧倒的に多いはずです。
例えば「アダルトサイトにアクセスしたら高額な請求をされてしまった」などという事例は、スマホのセキュリティの問題ではなくその人個人の問題ですよね。
「どのスマホを買えば安全」とは言えません。スマホを利用する人の意識の問題のほうが重要なのです。
ただ、AppleやGoogleのサポートが終了しているようなあまりに古いスマホは避けましょう。
中学生におすすめのスマホ5選
それでは実際にどういうスマホが中学生におすすめなのか、保護者目線で紹介します。
といっても、すでに「中学生向けスマホ」なんてないことや、ペアレンタルコントロールはどのスマホでもできること、「どのスマホならセキュリティが高い」などということは断言できないことは、上でご説明した通りです。
そのため「好きなスマホを買えばいい」が結論になります。
しかし、だからこそ「なるべく安いものを」と思っている方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は安さ重視で5機種を選びました。
- iPhone SE(第2世代)
- Rakuten Hand
- arrows We
- AQUOS wish
- AQUOS sense6
iPhone SE(第2世代)
iPhone SE(第2世代) | |
---|---|
ディスプレイ | 4.7インチ |
本体サイズ | 高さ:138.4 mm 幅:67.3 mm 厚さ:7.3 mm |
重さ | 148 g |
アウトカメラ | 広角:1,200万画素 |
インカメラ | 700万画素 |
バッテリー | iPhone 8とほぼ同じバッテリー駆動時間 |
RAM | 3GB(非公式) |
ROM | 64GB・128GB・256GB |
CPU | A13 Bionicチップ |
OS | iOS13 |
認証 | 指紋認証 |
カラー | ブラック・ホワイト・(PRODUCT)RED |
詳細 | iPhone SE(第2世代)実機レビュー |
iPhone SE(第2世代)は、今もドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルで販売されているものの中では最安のiPhoneです。
ドコモ・au・ソフトバンクでは5万円以上するなど、「格安スマホ」という感じではありません。しかし価格の割にスペックが非常に高いので、コストパフォーマンスが優れています。
子どもが絶対iPhoneでなければ嫌だと譲らないようなら、これでお互いに妥協しましょう。
これ以外のiPhoneだと安くても10万円近くしてしまいます。
iPhone SE(第2世代) | 64GB | 128GB | 256GB | |
---|---|---|---|---|
ドコモ | 通常 | 57,024円 | 62,568円 | 75,240円 |
スマホおかえしプログラム | 38,016円 | 41,712円 | 50,160円 | |
詳細 | ||||
au | 通常 | 55,270円 | 61,250円 | 75,215円 |
スマホトクするプログラム | 28,750円 | 31,970円 | 39,215円 | |
詳細 | ||||
ソフトバンク | 通常 | 57,600円 | 64,080円 | 78,480円 |
トクするサポート+(特典A) | 28,800円 | 32,040円 | 39,240円 | |
詳細 | ||||
楽天モバイル | 通常 | 44,800円 | 49,800円 | 62,800円 |
アップグレードプログラム | 22,392円 | 24,888円 | 31,392円 | |
詳細 | ||||
Apple | 通常 | 49,800円 | 55,800円 | 取扱なし |
詳細 | Apple 公式サイトを見る |
Rakuten Hand
画像引用元:Rakuten Hand | スマートフォン | 楽天モバイル
Rakuten Hand | |
---|---|
Android OS | Android 11 |
SoC | Snapdragon 720G |
本体サイズ | 約138×63×9.5 |
重量 | 約129g |
ディスプレイ (液晶) | 5.1インチ 720 × 1,520 |
メモリ(RAM) | 4GB |
内部ストレージ(ROM) | 64GB |
外部ストレージ | - |
アウトカメラ | 約4,800万画素(広角) 200万画素(深度測位) |
インカメラ | 約1,600万画素 |
バッテリー容量 | 2,630mAh |
生体認証 | 顔認証 指紋認証 |
防水・防塵 | IPX2・IP5X |
おサイフケータイ | Felica |
テレビ | - |
価格(税込) | 12,980円 |
詳細 |
Rakuten Handは、楽天モバイルで12,980円で販売中のスマホです。
かつては20,000円でしたが値下げされました。
とにかく安いですし、スペックも価格を考えたら非常に優れています。
また、楽天モバイルに初めて申し込む人がこれを購入すると、最大12,980円相当の楽天ポイントが還元されるので、実質0円になります。
楽天モバイルの契約を考えている人にはもっともおすすめのスマホです。
arrows We
画像引用元:arrows We F-51B
arrows Weのスペック |
|
---|---|
チップ | Snapdragon 480 |
5G対応 | ○ |
画面サイズ | 5.7インチ |
本体サイズ | 高さ:147mm 幅:71mm 厚さ:9.4mm |
重さ | 172g |
アウトカメラ | 広角:1,310万画素 マクロ:190万画素 |
インカメラ | 500万画素 |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
バッテリー容量 | 4,000mAh |
生体認証 | 指紋 |
防水 | IPX8 |
FeliCa | 対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
カラー | ターコイズ・ブラック・ホワイト |
詳細 | arrows We レビュー |
3万円未満で購入できます。
約1.5メートルの高さからコンクリートに落下させても画面が割れにくい、泡タイプのハンドソープでまる洗いできるといった、頑丈なスマホでもあります。
arrows We | 一括 | 割引適用時※ | 購入 |
---|---|---|---|
ドコモ | 22,000円 | - | |
au | 26,180円 | 22,001円 | |
ソフトバンク | 27,360円 | 13,680円 | |
UQモバイル | 26,180円 | 4,180円 |
AQUOS wish
画像引用元:AQUOS wish(法人専用)|シャープ
AQUOS wish | |
---|---|
画面サイズ | 約5.7インチ |
本体サイズ | 高さ:約147mm 幅:約71mm 厚さ:約8.9mm |
重さ | 約162g |
アウトカメラ | 約1,300万画素 |
インカメラ | 約800万画素 |
バッテリー | 3,730mAh |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
CPU | Snapdragon 480 5G |
認証 | 指紋 |
防水 | IPX5・IPX7/IP6X |
カラー | チャコール |
詳細 | AQUOS wish 評価レビュー |
auや楽天モバイルなどから販売中のスマホです。
auでは26,180円、楽天モバイルでは29,800円となっています。
こちらも耐衝撃仕様の頑丈なスマホです。
AQUOS sense6
画像引用元:AQUOS 2021 秋冬 最新モデル|AQUOS:シャープ
AQUOS sense6 | |
---|---|
画面サイズ | 約6.1インチ |
本体サイズ | 高さ:約152mm 幅:約70mm 厚さ:約7.9mm |
重さ | 約156g |
アウトカメラ | 標準:約4,800万画素 広角:約800万画素 望遠: 約800万画素 |
インカメラ | 約800万画素 |
バッテリー | 4,570mAh |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ 690 5G |
認証 | 顔・指紋 |
防水 | IPX5・IPX8/IP6X |
カラー | ライトカッパー・シルバー・ブラック・ブルーメタリック※ |
詳細 | AQUOS sense6 実機レビュー |
※ブルーメタリックはドコモオンラインショップ限定カラー
ドコモ・au・楽天モバイルなどから販売中のスマホです。
ドコモでは57,024円、auでは40,470円、楽天モバイルでは39,800円となっています。
Rakuten Handやarrows We、AQUOS wishなどと比べると高いですが、スペックもそれらより一段上です。
特にarrows WeとAQUOS wishはかなり動作の重たいスマホですので、そういうのが気になりそうなら念のためこっちを買ってもいいのかなと思います。
AQUOS sense6も決してスペックの高いスマホではないですけどね。
中学生におすすめの安い料金プラン
画像引用元:povo2.0始動!! 基本料ゼロから始めるオールトッピングプラン|povo2.0
続いて、おすすめの通信サービス及び料金プランを紹介します。
「高くてたくさん使える」ものより「少ししか使えないけど安い」ものを優先しました。
- povo
- LINEMO
- 楽天モバイル
povo
画像引用元:povo2.0始動!! 基本料ゼロから始めるオールトッピングプラン|povo2.0
povoは基本料金0円で、高速データ通信したいときは別途トッピング(追加購入)するという珍しいスタイルのオンライン専用ブランド/プランです。
トッピングの料金はとてもリーズナブルですし、トッピングしなくても最大128kbpsの通信はできます。
なので、外出時の連絡に使うだけなら、月額0円を維持することも不可能ではありません。
ただし180日間以上トッピングしないと契約解除になる場合があるため、その点には注意してください。
どうしても外で高速データ通信する必要がある日だけ、330円の「データ使い放題(24時間)」を買ってあげるといった臨機応変な使い方もできます。
現状ではこのpovoこそがもっともおすすめです。
- データ使い放題(24時間):330円
- データ追加1GB(7日間):390円
- データ追加3GB(30日間):990円
- データ追加20GB(30日間):2,700円
- データ追加60GB(90日間):6,490円
- データ追加150GB(180日間):12,980円
LINEMO
画像引用元:LINEMOの料金プラン|【公式】LINEMO – ラインモ|格安SIM
LINEMOでは、月額990円の3GBプランか、月額2,728円の20GBプランか選べます。
povoのほうが安く使えますが、トッピングというスタイルが面倒といえば面倒なので、「月額990円で3GB」と一度決めたらずっとそのままのLINEMOのほうが性に合う人も多いのではないかと思います。
また保護者にとっては嬉しいことか微妙ですが、LINEMOではLINEアプリの一部の機能を「ギガフリー」で使い続けることができます。
- Face Play
- 各タブトップの表示
- 音声通話・ビデオ通話の利用
- トークの利用
- トークのみんなで見る機能による画面シェア
- 各トークにおける設定・アルバム・ノートなどの表示・編集
- タイムラインの表示・投稿・シェア
- ディスカバー(写真・動画)の表示
- ウォレットタブのLINE Payの利用
- ウォレットタブのLINE家計簿の利用
- 設定および各項目の表示・編集
- 友だち追加画面の表示・各項目の操作・友だちの追加
- プロフィールの表示・編集・投稿
- 検索の利用
- トークでの位置情報の共有
- トークでのShoppin’トークの利用
- トークでのジフマガの利用
- トークのみんなで見る機能によるYouTube閲覧
- Liveの利用
- ニュース記事詳細の閲覧
- OpenChatの利用
- スタンプショップの利用
- 着せかえショップの利用
- LINEファミリーサービスの利用
- LINE Liteの利用
- 海外のアプリストアでダウンロードしたLINEの利用
- 他社サイトへの接続
- 他社アプリへの遷移
子供のLINEMO契約申し込み方法
以下、LINEMOの契約申込み方法を解説します。
子供の分のLINEMO契約は手順が若干異なりますので、注意してください。
手順1:LINEMO公式サイトで申し込みボタンをタップ
手順2:MNP・新規契約とSIMタイプを選び「サービス選択に進む」をタップ
手順3:料金プラン・オプションを選び「お客さま情報の入力に進む」をタップ
手順4:契約者(親権者)の情報を入力
手順5:「家族が利用する」を選び子供の情報を入力
手順6:支払い方法を入力して「本人確認書類をアップロードする」をタップ
手順7:契約者と子供の本人確認書類をアップロードして「申し込み内容の確認に進む」をタップ
手順8:申し込み内容を確認して「重要事項の確認に進む」をタップ
手順9:全ての項目を確認・同意して「上記に同意の上申込みを確定する」をタップ
これでLINEMOの申込み完了です。
楽天モバイル
画像引用元:楽天モバイル
楽天モバイルは、毎月データを使った分だけ支払う従量課金制です。
1GB以下の月はなんと0円。通話料も無料です。
しかし楽天モバイルには大きな欠点があります。
それは、使おうと思えばいくらでもデータを使えてしまうことです。
どんなに使っても月額3,278円なので安いのですが、子どもの使い過ぎ防止とは相性が悪いですね。
- ~1GBの月:0円
- 1~3GBの月:1,078円
- 3~20GBの月:2,178円
- 20GB~の月:3,278円
注意点を理解して中学生にスマホを持たせよう!
以上、保護者が中学校に入学する子どもにスマホを持たせることを想定した、保護者目線でのおすすめのスマホや料金プランについてでした。
- 「中学生向けスマホ」というものはない
- どのスマホでもペアレンタルコントロールはできる
- セキュリティの多くは利用者の問題
- 今回はなるべく安いものを紹介
「中学生向けスマホ」というものはないですし、どのスマホならセキュリティが高くて安心なんてこともありません。
AppleやGoogleのサポートが終了しているような古いスマホならともかく、そうでないならどのスマホでも利用者次第の部分が大きいです。
なので好きなスマホを選べばいいと思います。
しかし保護者からしたら、そんなに高いスマホは買いたくないと思いますので、今回は安さを売りにしたおすすめのスマホを5機種紹介しました。