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Googleの開発したGoogle Home、Amazonが提供しているEchoなど今、音声で様々な事を指示できるスマートスピーカーが注目を集めています。
多くのIT企業が開発と販売をしている中、SNS大手のLINEも『Clova Wave』という名前のスマートスピーカーを販売しています。
スマートスピーカーでの利点やLINEだからこそ出来る事など、機能面や価格についてまとめました。
トップ画像引用元:LINE Clova 公式ブログ
1 Clova Waveでできる事とは
画像引用元:\待望の新機能/Clovaでラジオが聴けるようになりました(2018.04.24更新)
まずClova Waveで出来る事を一通り紹介します。
- LINE MUSICに登録すると音楽の再生が
- LINE家族アカウントに登録したアカウント宛にメッセージの送受信
- Clova Homeの機能を使って家電の操作(赤外線リモコン操作やインターネット通信)
- ネットラジオ『radiko』と連携してラジオが聞ける
- 童話の朗読
- 今日の天気、カレンダー、ニュース、占いを教えてくれる
- Wikipediaの内容を教えてくれる
- 日本語を英語や中国語、韓国語に翻訳し音声で再生
- アラームやタイマーをセット
Clova Waveで主に出来ることは以上になります。
LINEならではの機能としてはLINE MUSICに登録すると4,7000万曲の音楽が再生できるようになります。
また、LINE家族アカウント内でメッセージの送受信が出来、Clova Homeの機能を用いて声でテレビと照明の操作が出来るようになります。
1-1 LINE家族アカウントとは?
『LINE家族アカウント』というのが出てきましたが、これはClova Waveの設定を行う『LINE Clova』アプリから設定を行う独自のLINEアカウントです。
このアプリから送りたい人のLINEアカウント、例えば兄弟AさんのLINEアカウントをLINE Clovaアプリから家族アカウントに登録します。
すると「クローバー、AにLINEを送って」と喋ると、Clova Waveが送りたい人の名前の再確認と送りたいトークの内容を聞き相手に送信する事が出来ます。
1-2 LINEの無料通話は出来ない
LINEのメッセージの読み上げや相手を指定してメッセージを送信することは可能ですがLINEの無料通話はClova Waveでは利用出来ません。
これはClova Waveの機械そのものの仕様であり、今後も対応する予定は無い事をLINE Clova公式Twitterで発表しています。
また、LINE Clovaアプリのヘルプセンターに同様の記載があります。
ちなみにLINEが販売している別のスマートスピーカー『Clova Friends』ではClova Waveと異なりLINEの無料通話が可能です。
1-3 音楽と価格で他のスマートスピーカーと比較してみよう
スピーカーである以上、音楽を再生できる曲数やスピーカーの音質など音楽の機能は気になるところです。
そこでGoogle HomeとEchoと比較してみました。
項目/機器名 | Clova Wave | Google Home | Echo |
---|---|---|---|
提供元 | LINE | Amazon | |
連携済楽曲配信サービス | LINE MUSIC | Google Play Music Spotify Free Spotify Premium | Prime Music Amazon music Unlimited dヒッツ うたパス AWA |
最大で聞ける曲数 | 4,700万曲 | 4,000万曲以上 | 5,000万曲以上 ※AWA利用時 |
搭載スピーカー | 20Wウーファー ツイーター2個 | 2インチドライバ 2インチデュアルパッシブラジエーター | 2.5インチウーファー 0.6インチツイーター |
価格 | 14,000円 | 15,120円 | 11,980円 |
補足になりますがLINE Clovaの20Wウーファーとは、低音の音声を担当するスピーカーの事で20W(ワット)はホームシアターやPCスピーカーとしても採用されているサイズです。
逆に高音の音声を担当するスピーカーがツイーターとなります。
1-4 スピーカーの音質や評判はどうなのか?
Clova Waveのスピーカーの音質の評判ですが、カタログでは搭載されているスピーカーの大きさや素材等の詳細は記載されておりません。
カタログスペックだけでは判断が非常に難しいのですが、各レビューサイトや購入した人の声をまとめてみるとClova Waveの音質や評判は以下のような声が多いようです。
- 低音については若干弱く感じるが、高音はきちんと出ているので優しい印象
- 低音に厚みは無いが、普通に聞く分には問題ない
可もなく不可もなく中庸という評価が多く、音質にとことんこだわったスピーカーには匹敵しないようです。
しかし、大抵の音楽は再生するのは問題ないので、初めてスマートスピーカーを使う人には良いのではないか?という評判も多く見受けられました。
- 高音に関しては優しく聞きやすい
- 低音は若干弱い
- 通常の音楽再生は問題無し
次の章では、Clova Waveの赤外線リモコンの役割について説明します。
2 Clova Waveの赤外線リモコンの役割
Clova Waveの機能として赤外線リモコンの機能を用いてテレビや照明のONとOFFの切り替えや各種調整が可能です。
Clova Waveを経由して音声でテレビや照明の操作ができるのはとても便利ですね。
一度設定しておけばClova Waveさえ動作していれば問題ありませんので、仮にテレビのリモコンを無くしてしまっても予備のリモコンとして動いてくれます。
夜間に目が醒めても照明のスイッチを手元で探す手間が省けますし、スマホをライト代わりにする事も無くなります。
暗い室内でなにかにぶつかって怪我をする事も少なくなるでしょう。
2-1 Clova Waveを赤外線リモコンとして使う方法
Clova Waveを赤外線リモコンとして利用するには、Clova Waveにテレビや照明を登録しなくてはいけません。
やり方はClova Waveの初期設定で用いられるスマートフォン用アプリ『LINE CLOVA』を利用して簡単に設定ができます。
2-2 赤外線リモコンとして使う際の注意点
Clova Waveの赤外線リモコンを使ってテレビと照明の操作は可能ですが、追加登録の設定する時に注意事項が2つあります。
対応のテレビ、照明器具
まず1点目に赤外線リモコン機能に対応していないテレビ、照明器具ではClome Waveの操作に対応していないということです。
言うまでもなく赤外線を使ってリモコンにするので、赤外線に対応していないテレビや照明だとClova Waveで電源のオンオフや音量の上げ下げの操作はできません。
対応している機種かどうかについては以下の公式ホームページから確認する事が可能ですので、Clova Waveでテレビ、照明の操作をしたい場合は下記から確認が必要です。
上記URLのClova WAVE赤外線リモコン機能対応メーカーの箇所がClova Waveで使用できるテレビ、照明メーカーとなります。
赤外線リモコンの操作範囲
2点目は赤外線リモコンとして登録する時と後の操作の事ですが仕様上、赤外線で信号を送るので普通のリモコンと同様に障害物があると操作できなくなります。
- Clova Waveと操作したい家電との距離を1メートル以上離して設置する
- Clova Waveを床に置かず、テーブルやラックの上などに設置する
- Waveと操作したい家電との間に障害物が無いように設置する
LINE Clovaアプリ内のヘルプセンターにも記載がありますが以下の注意事項に沿って設定を行って下さい。
3 Clova Waveでエアコンを操作する方法
Clova Waveでエアコンの操作をするには条件が3つあります。
- エアコンがIoT(Internet of Things)家電である事
- 自宅がIoTサービスに加入している事
- エアコンがIotサービスに登録されている事
Clova Waveは赤外線リモコンの機能を持っていますが、その機能を使って操作出来るのはテレビと照明の2つのみです。
エアコンに関してはIoTというインターネットを使った家電管理機能が無いエアコンは操作する事はできない仕様となっております。
LINE Clovaの対応機器一覧の箇所を見ると、Clova Waveで赤外線リモコンに対応しているのはテレビとエアコンのみです。
エアコンはClova Waveで対応しているのはIoTのみなので、上記の3点の条件を満たす必要があります。
3-1 エアコンを操作できる設定方法
設定方法は赤外線リモコンの時とほぼ同じです。
- LINE Clovaアプリから右上の歯車アイコンをタップする。
- 『ホームIoT設定』をタップする
- 自宅で加入中のIoTサービスをタップする
- IoTサービスの画面に移るのでログインする
- IoTサービスの一覧からエアコンの機器を選ぶ
- 『詳細設定』を選び設置している場所を選ぶ
以上の操作でClova Waveでエアコンを音声で操作できるようになります。
LINE Clovaアプリのヘルプセンターに設定手順は書いてありますのでそちらも参照してみて下さい。
3-2 Clova Waveの赤外線リモコンでエアコンを操作できないのか
残念ながらClova Waveでは赤外線リモコンでエアコンの操作が出来ないようで、これはLINEが仕様と割り切っているようです。
どうしてもエアコンも赤外線リモコンで操作したいのであれば、Clova Waveではなく前述のLINE無料通話が出来る『Clova Friends』を利用するのもあります。
先の対応表一覧を見てみると、エアコンの箇所に『Clove Friends docs』という項目があるのがお分かりかと思います。
これは『Clove Friends』に別売りの赤外線リモコンとなるクレードル『Clove Friends docs』の事でこれを接続すると、赤外線リモコンでエアコンを操作する事が可能です。
4 Clova Waveを使う時の注意点
Clova Waveを利用する際には他にも注意点がありますので、こちらも一緒に紹介します。
4-1 Clova Waveを利用するにはLINE IDが必要
Clova Waveに限らずClova Friendsにも言える事ですが、LINEの販売しているスマートスピーカーを利用するには初期設定でLINE IDが必要となります。
LINE IDを既に持っている人なら支障はありませんが、LINE IDを持っていない、あるいは格安スマホを使っていてLINE IDが発行出来ない人は問題です。
せっかくClome Waveを購入したのにLINE IDが発行出来ないのでClova Waveを使用出来ない…という事も充分ありえます。
Clova Waveを購入の前にLINE IDがあるかを確認して、IDがないなら発行してください。
4-2 ネット上から音楽再生するにはLINE MUSICに加入が必要
Clova Waveでは音楽再生の際にLINE MUSICを利用しますが、LINE MUSICは毎月980円の料金が発生する有料のサービスです。
Clova Waveの購入代金にはLINE MUSICの利用料金は入っていないので、登録するLINE IDでLINE MUSICに加入する必要があります。
LINE MUSICに未加入の場合は30秒しか音楽を再生できません。フルで聞きたいならLINE MUSICに加入が必要と覚えておきましょう。
ちなみにネット上から聞く場合はLINE MUSICが必要ですがBluetoothで外部スピーカーとしてスマホ等と接続して音楽再生は可能です。
しかし、あくまで外部スピーカー扱いなので、好きなアーティストやジャンルの曲を探したりシチュエーションに合った曲を流すといった機能は利用する事は出来ません。
4-3 Wi-Fiの接続が必要
Clova Wave単体でネットにつながっておりませんので、radikoやWikipedia等のインターネットのサービスを利用する時にはWi-Fiに接続していないと利用できません。
モバイルルーターや固定回線の無線LAN等があって接続出来るかどうか確認しておいて下さい。
5 これからに期待がかかるスマートスピーカー
Clova Waveで出来る事や評判、注意点などを記載してみましたが、改めて内容をまとめると以下のようになります。
- 音楽再生や家電操作を声で行うスマートスピーカー
- トークの読み上げ、送受信が音声で出来る
- 音声の評判は平均的な音質
- 設定はLINEアカウントとLINE ID、Wi-Fiが必要
スマートスピーカーでも後発組ということもあって、基礎的な部分やサービスの拡大等まだまだ改善点が見られるClova Wave。
ですが、販売元がLINEですのでLINEと連携したサービスが打ち出せるのは独自の強みですので、今後に期待したい所です。