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Dell製のパソコンで電源が入らなくなったり、エラーメッセージが表示されて進めないなど、起動できないトラブルが発生することがあります。
今回の記事では、ロゴは表示されるが真っ黒な画面で起動しない場合と、ロゴすら表示されない場合の対処法、それでも改善しなかった場合の対処法をまとめました。
トラブルが起きたときだけでなく、トラブルが起こる前にもぜひお読みください。

HDDやPCなどのデータが消えてしまったとき、データ復旧業者に依頼しようと思ってネットで検索すると、たくさんのデータ復旧業者が出て...
- 症状は4つに分けられる
- HDDが故障している場合は「論理障害」と「物理障害」に分けられる
- 起動した際にロゴが表示されるか、表示されないかで対処法が変わる
- データを取り出すならデータ復旧業者に相談
Dell製のPCの電源が入らない症状
Dell製のPC(パソコン)の電源が入らない、起動しない場合の症状は、4つのケースに分けられます。
- No Power:電源ボタンを押しても電源が入っている気配がない
- No Post:電源ボタンを押すとLEDが点滅する
- No Boot:エラーメッセージが表示される
- LEDが付きファンの音も聞こえるが、何も表示されない
No Power:電源ボタンを押しても電源が入っている気配がない
電源ボタンを押しても何も起きないケースです。
- 電源が入っている気配がない
- 電源LEDが付かない
- ディスプレイに何も表示されず、黒いまま
- ファンの回る音が聞こえない
電源ボタンを押しても何も起きず、電源が入った兆候がありません。
No Post:電源ボタンを押すとLEDが点滅する
電源ボタンを押すと、LEDは点滅するケースです。
- 電源ボタンを押すと、電源LEDが一定のリズムまたは黄色で点滅する
- PCからビープ音が聞こえる
- LEDは付くが画面に何も表示されない
- ファンの音が聞こえる
- ロゴ画面で停止する
LEDは付きロゴも出ているのに、その先に進まないケースです。
ファンの音とビープ音が聞こえるのも特徴です。
ビープ音とは:内部に異常があることを知らせる、PCから出る警告音。音の回数や長短で警告の内容が変わる。
No Boot:エラーメッセージが表示される
エラーメッセージが表示されるケースです。
- LEDが付き、ファンの音も聞こえる
- 画面の左上にカーソルが点滅し、何も表示されず画面が黒い
- エラーメッセージが表示される
エラーメッセージが表示されるのが特徴です。
この場合は電源は入るのに画面が黒い、またはエラーメッセージが表示され先に進みません。
LEDが付きファンの音も聞こえるが何も表示されない
何も表示されないケースです。
- 電源ボタンを押すとLEDが付き、ファンの音が聞こえる
- ファンの音は聞こえるが、ディスプレイに何も表示されない
No Powerと違いLEDは点滅し、ファンの音も聞こえるという点です。
電源が入っている気配はあるが、PC自体は起動していません。
Dell製のPCが起動しない場合の対処法
対処法はロゴが出ず真っ黒な画面のままの場合と、ロゴが表示される場合で分けられています。
それぞれ対処法が違うので、自力での復旧作業をする前に上記の4つどれに当てはまるか確認してください。
- Dell製PCのロゴが表示されず、黒い画面になる場合の対処法
- Dell製PCのロゴが表示されず、黒い画面になる場合の対処法
Dell製PCのロゴが表示されず、黒い画面になる場合の対処法
こちらは「No Power」と「No Post」に当てはまる方向けの対処法です
- 放電する
- PSU BIST内蔵セルフテストを行う
- 電源ケーブルが接続できているかを確認する
- マザーボードが故障していないかを確認する
- HDDが故障しているかを確認する
- モニターを別のパソコンに繋ぐ
- 部品を交換する
放電する
帯電が原因でPCが起動しない場合があります。
帯電は、長期間の電源供給やほこりの堆積などが原因で起きてしまいます。
帯電は内部回路に不具合を引き起こし、「起動しない」「マウスやキーボードなどの周辺機器が反応しない」などの異常が発生することがあります。
電源コードを抜いて、周辺機器や挿入されているUSBやSDカードなど全て取り外すなどして、放電しましょう。
業者に依頼すれば、蓋を開けて内部のほこりの除去もできます。
PCに慣れていない方は自分で行わず、プロに依頼するようにしましょう。
PSU BIST内蔵セルフテストを行う
PSU BISTは内蔵セルフテストと呼ばれ、Dell製のデスクトップパソコン(一部機種)に搭載された、電源装置の動作を診断する機能です。
電源LEDが点滅しない場合、電源ユニットが故障している可能性があります。
電源LEDが故障していないか、電源装置の自己診断を行いましょう。
PC背面の電源ケーブル挿入口近くに、PSU BISTボタンがあるので位置を確認してから作業を行ってください。
- 電源が落ちている状態で、コンセントに電源ケーブルを差し込む
- PSU BISTボタンを押す
- PSU BISTボタンを押している間に、電源LEDが緑色に点滅します
ファンが搭載されているものは、ファンが回る音が聞こえるか確認してください。
電源LEDが緑色に点滅し、ファンが回転していれば電源装置は正常に動作しているのでそのまま使用することができます。
電源LEDがオレンジに点滅し、Windowsが起動しない場合はPCの内部が故障している可能性があります。
電源ケーブルが接続できているかを確認する
電源ケーブルの接続を一度確認してください。
コンセントに刺さっているのに起動しない場合は、ケーブルが断線している可能性があります。
ケーブルが折れ曲がっていないか、皮膜が破れていないかチェックし、ケーブルに不具合があると考えられる場合は他のケーブルに交換してつないでみてください。
マザーボードが故障していないか確認する
マザーボードが故障する原因はいくつか考えられます。
- 落下などの強い衝撃を加えてしまった
- 水没や落雷によるショート
- 経年劣化
PCを開けて電解コンデンサが膨らんだり、液漏れしている場合は部品を交換する必要があります。
マザーボード上の電解コンデンサが故障してしまうと、マザーボードが正常に動作せず、電源のLEDがオレンジ色で点滅・点灯し、電源が入りません。
電解コンデンサ:PCの内部に直径5mm~1cm弱の頭部に3本の線が入った円柱状の黒いパーツが複数設置されている。電解コンデンサが故障するとマザーボードの動作に影響を与える。
HDDが故障しているかを確認する
HDD(ハードディスク)が故障し、起動しないケースは多くみられます。
HDDの故障は大きく2つに分けられます。
論理障害
論理障害はファイルなどのデータ自体が破損した状態です。
- フォーマットの要求
- OSが起動しない・頻繁にフリーズする
- ファイルやフォルダが開けない
など、他にもありますがこのような症状が挙げられます。
物理障害
物理障害は物理的に内部のパーツが破損している状態です。
- 水没や落雷によるショート
- 高温・多湿による熱暴走
- 経年劣化による摩耗
が挙げられます。
物理障害である場合、基本的に自力での復旧は不可能です。
また、論理障害と物理障害、または併発しているかどうかを判断するのは難しく、そのまま使用を続けると状態が悪化する恐れがあります。
HDDの故障が原因でDell製のPCが起動しないと推測できる場合は、早めに業者に相談することをおすすめします。
モニターを別のパソコンに繋ぐ
LEDが正常でファンが回っているにもかかわらず、PCが起動しない場合はディスプレイに不具合があるケースもあります。
画面に線が入っていたりすると、ディスプレイの不具合である可能性が高いです。
デスクトップパソコンを、外部モニターに繋いで確認してみてください。
Dellのロゴは表示されるが、その後黒い画面になる場合
ロゴが表示された後黒い画面になるケースは、Windowsに問題があるケースが大半です。
Windowsが原因で起動できていない場合は、エラーメッセージが表示されることもあります。
No Bootの症状の方や、ロゴが表示されるが起動しない方は以下の対処法を実行してみてください。
自己診断プログラム(ハードウェアDiagnostics)を使用する
Dell製のPCには、起動しない原因を特定し診断テスト実行後にエラーコードと問題解決策を提示してくれる、自己診断プログラム(ハードウェアDiagnostics)が搭載されています。
PC内部に搭載された内蔵診断と、Dell公式ホームページからアクセスするオンライン診断の両方が利用可能です。
エラーコードの原因を調べる
Dellのロゴ画面の後にエラーメッセージが表示されたら、エラーコードやメッセージをWebで検索しましょう。
エラーメッセージからトラブルの原因を特定することができます。
エラーメッセージの中には複雑で自力では解読、対処ができない場合があります。
エラーメッセージがでてきて不安な方や、わからない場合はプロに相談することで解決できます。
BIOSの初期化
BIOSに問題がある場合、Windows・OSは立ち上がることができず、PCが真っ黒な画面のままになる場合があります。
このケースはBIOSを初期化することで改善することがあります。
BIOSとは:マザーボードに搭載されているプログラム。BIOSはOSが起動するタイミングで周辺機器やCPUの管理、制御を行う。
- PCの電源を入れ、ロゴが表示されたら「F2」キーを数回押す
- 「BIOSセットアップユーティリティ」が起動後「F9」キーを押す
- 「Load Optimized Defaults?(デフォルト値をロードしますか?)」というメッセージが表示されたら「Yes」を選択
- 「Enter」キーを押し「F10」キーを押す
- 「Save configuration and reset?(設定の変更を保存して終了しますか?)」というメッセージが表示されたら「Yes」を選択
- 「Enter」キーを押す
セーフモードで起動する
セーフモードで起動するか試します。
特定のソフトウェアが原因でWindowsが起動できない際に有効です。
セーフモードとは:Windowsを最小限の構成で起動する機能のこと。
- Windowsのサインイン画面で「Shift」キーを押しながら「電源」→「再起動」の順に選択
- パソコン再起動後「オプションの選択」画面で「トラブルシューティング」をクリック
- 「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」と順番に選択
- 再起動後にオプションのリストが表示されたら、「F4」または「4」を選択
以上でPCが正常に起動するか確認してください。
Windowsを強制起動する
新しいアプリケーションやソフトが原因でPCに不具合が生じ、起動しなくなっている可能性があります。
その場合はリカバリーディスクを使用して、強制的にWindowsを起動してみましょう。
ただし、リカバリーディスクを実行し、データや設定が消えるかどうかはお使いのOSとリカバリーの方法によって異なります。
お使いの機種を検索してから実行するようにしてください。
リカバリーディスク:リカバリーディスクを使用してPCを工場出荷状態に戻し、PCの不調を直す。主に「CD-R」「DVD-R」「BD-R」などのメディアで行い、Windows10の場合はUSBメモリでも行うことが可能。
- ノートパソコンにディスクをセット
- メーカーロゴが表示される画面で「F12」をクリック
- Boot Managerが起動したら「CD/DVD Drive」を選択
- ディスクから起動が開始
- Windowsが起動後、ハードディスクに変更を加える前にディスクを抜いて再起動
クリーンブートを実行する
クリーンブートとは、スタートアップとサービスを無効にした状態で Windows を起動することができ、インストールされているアプリケーションの影響を受けることがなく、動作チェックが行えます。
クリーンブートでは、PC不調の原因がアプリケーション側かWindows側にあるのかを判断できます。
- 管理者権限でパソコンにログインして「スタート」をクリック
- 画面左下の検索で「msconfig」と入力
- 検索結果から「システム構成」を選択しダイアログを起動させる
- 「スタートアップ」タブを開き「タスクマネージャーを開く」をクリック
- 別ウィンドウで起動する「タスクマネージャー」から「スタートアップ」を選択
- 一覧に表示される項目の状態が「有効」なものを選択
- 画面下の「無効にする」ボタンをクリック
- 「有効」な項目を「無効」にしたら「タスクマネージャー」を「×」で閉じる
- 「システム構成」ダイアログの「スタートアップ」タブに戻って「OK」を押してパソコンを再起動
この作業でPCが正常になることもありますが、プログラムを停止させてしまうこともあります。
どのプログラムが不要かわからない場合は実行しないようにしましょう。
それでも解決しない場合は業者に依頼する
自力での対処法を試してみても改善しない、それでもデータを取り出したい方は専門業者に依頼しましょう。
ですが、業者は「メーカー修理」と「データ復旧業者」では目的が変わってきます。
メーカー修理とデータ復旧業者の違い
メーカ修理とデータ復旧業者では目的・特徴がそれぞれ違います。
それぞれ比較し、PCの状態や何を優先したいかで自分に合う業者を選ぶようにしてください。
メーカー修理
メーカー修理は「壊れた本体を直す」「正常に動作できるようにする」ことが目的です。
HDDの修理を行っているメーカーもありますが、基本的には「論理障害」のみ受けいれているメーカーがほとんどで、「重度の論理障害」「物理障害」には対応していない場合がほとんどです。
また、HDDの修理はできなくても、HDDの交換依頼ができることがあります。
修理がメインなので、メーカー修理はデータを完全消失する可能性があります。
データ復旧業者
データ復旧業者は、壊れたHDDやPCからデータを取り出すことが目的です。
データを取り出すことがメインなので、物理的に破損したHDDからデータを取り出すことができます。
ですが、復旧作業の際に本体を解体する場合があります。
基本的に本体を一度解体した場合は、メーカー保証が対象外になってしまうことがほとんどなので、注意が必要です。
- 本体修理を優先する場合は「メーカー修理」
- データを最優先したい、物理障害に当てはまる方は「データ復旧業者」
業者を選ぶ際に見るべきポイントは3つ
いざ業者を選ぶとなっても、データ復旧業者は100社以上存在しているので、何を基準にすればよいのか悩まれると思います。
そんなときは、以下の3点を満たしている業者を選ぶようにしましょう。
- データ復旧の技術力が高い
- 実績やセキュリティ対策などの信頼性がある
- サポート体制が充実している
この3点を抑えた業者であれば、間違うことはないでしょう。
データの確保が最優先で、データ復旧業者に依頼を検討している方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

HDDやPCなどのデータが消えてしまったとき、データ復旧業者に依頼しようと思ってネットで検索すると、たくさんのデータ復旧業者が出て...
おすすめのデータ復旧業者
ここで、編集部おすすめのデータ復旧業者の特徴やサービス内容について解説していきます。
データ復旧の依頼を検討している人は是非チェックしてみてください。
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Dell製のPCが起動しない場合のまとめ
Dell製のPCが起動しない場合の原因から対処法までを解説しました。
今回紹介した対処法で改善しない、起動しない場合はHDDの故障、部品の経年劣化などが考えられます。
物理的に故障している場合は、使えば使うほど摩耗していき自力での復旧は難しく、業者に依頼しても復旧難易度が高く、断られることもあります。
不安な方や、大事なデータが入っている場合は、データ復旧業者に依頼することをおすすめします。
- 症状は4つに分けられる
- HDDが故障しているbは「論理障害」と「物理障害」に分けられる
- 起動した際にロゴが表示されるか、表示されないかで対処法が変わる
- 本体の動作を優先するなら「メーカー修理」
- データを優先したいなら「データ復旧業者」
- 業者を選ぶ際は「技術力」「信頼」「サポート体制」を確認する