
ソフトバンク・au・ドコモの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
今回の記事ではドコモのファミリー割引がお得かどうか、内容と適用条件を解説します。
ドコモのファミリー割引はいままでに新料金プランの追加・廃止に伴って改定が何度か行われており、適用条件や内容がやや複雑な割引です。
しかし、上手く活用すれば世帯の通信費を大幅に安くできるので、自分以外の家族にドコモユーザーがいる方は、是非今回の記事を参考に加入するのがおすすめです。
また、今回はドコモのファミリー割とau・ソフトバンクの該当サービスの比較もしてみました。
- 家族間通話無料・月額料金割引が最大のメリット
- 最大20回線まで追加可能
- 契約内容によっては年96,000円安くなることもある
- 加入と解約は電話・インフォメーションセンター・店舗で行う
- ドコモのファミリー割引は加入して損は無いので積極的に加入しよう
トップ画像引用元:ファミリー割引 | 料金・割引 | NTTドコモ
ドコモのファミリー割引の特典内容
画像引用元:ファミリー割引 | 料金・割引 | NTTドコモ
2020年2月時点でのファミリー割引の特典内容や条件は下記の通りです。
項目 | ファミリー割引 |
---|---|
申込み | 必要 |
申込み方法 | 店舗・電話・申込書郵送 |
申込み条件 | ・ドコモ設定の3親等以内の家族 ・地方自治体等のパートナーシップを証明する書類を所持している人 |
特典内容 | ・ファミリー割引と特定の割引・サービスの組み合わせで家族内の国内通話料が24時間無料 ・FOMAの基本使用料が25%割引 ・みんなドコモ割・ドコモ光割の対象になる |
適用可能な 家族の範囲 | ドコモ設定の3親等以内の親族 |
加入可能な 回線数 | 最低2回線~最大20回線まで |
従来のファミリー割引は家族間通話の無料がFOMAに限定されているなど、スマホ(Xi)ユーザーには魅力が薄い割引でした。
しかし、新料金プランの追加に伴い、家族間通話無料がXiの料金プランも対象となったので、家族に電話をかけたり長電話になりがちなスマホユーザーには朗報です。
更にギガホ・ギガライトユーザーも月額料金1,000円割引なので、スマホユーザーにとって加入する価値は大幅に上がっています。
家族間の国内通話無料になる組み合わせ
ファミリー割引は下記料金プランにセットで加入していると、家族間の通話が無料になります。
- ギガホ
- ギガライト
- ケータイプラン
- キッズケータイプラン
- カケホーダイライトプラン(2年契約あり)
- シンプルプラン(2年契約あり)
- キッズケータイプラス
- ファミ割MAX50
- 新いちねん割引(継続利用期間が10年超の方)
- パーティー割引
- タイプXiにねん
特筆すべきは「スマホの新料金プラン、ギガホ・ギガライトが対象に選ばれている」点で、ドコモのスマホユーザーならファミリー割引対象に選ばれる可能性が大幅に広がっています。
家族間の国内通話無料、月額料金割引だけでも年間を通してみれば少なくない金額なので、ファミリー割引は加入した方が断然お得です。
支払口座や請求先は別でもOKで加入条件はかなり緩い
ファミリー割引は「ドコモ設定の3親等以内のドコモユーザーなら申込み可能」で、他社の家族割と違い、住居が同一である必要はありません。
- 住居が離れている伯父とファミリー割引
- 支払口座が別の姪とファミリー割引
- 住居は同一だが請求先が別の配偶者
と、適用範囲が広いので、契約者本人とファミリー割引を組む人との間柄が証明できればOKです。
最大20回線まで申し込みが可能です。さすが家族に強いドコモって印象ですね。
ドコモのファミリー割引とau・ソフトバンクの家族割と比較
ドコモのファミリー割引と、au、ソフトバンクそれぞれの家族割引を比較すると、結構違います。
項目 | 内容 |
---|---|
au (家族割R) | 基本使用料25%OFF 家族間通話の通話料30%OFF 家族間のSMSが無料 |
au (家族割プラス) | 同一住所に在住の家族の人数に応じて料金を割引 (auスマートバリュー加入時は離れた家族も対象) |
ソフトバンク (みんな家族割+) | 同一の家族割引グループ且つ対象の料金プラン加入数に応じて最大2,000円割引 |
auが2つの家族割を用意して同一住所の家族と別居の家族で分けているのに対し、ファミリー割引は同居・別居問わず対象です。
ソフトバンクは加入した家族割の回線数に応じて割引金額が変動しますが、ファミリー割引は割引額が固定な点で差別化されています。
どれも一長一短なので「○○の家族割一択!」と言う訳ではありません。
ソフトバンク・au・ドコモの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
ドコモのファミリー割引の適用条件
画像引用元:ファミリー割引 | 料金・割引 | NTTドコモ
前述したようにドコモのファミリー割引の適用条件は「ドコモ設定の3親等以内のドコモユーザーなら申込み可能」というもので、同居・別居は不問です。
必要な書類もファミリー割引を組む相手との関係を示す書類や同意書程度なので、適用させる条件は緩く設定されています。
ただし、ドコモの設定と国が定めた3親等は厳密には異なるので注意しましょう。
ファミリー割引の適用範囲(3親等)はかなり広い
ドコモが設定している3親等以内の親族は、契約者本人から見て以下の人物が該当します。
- 父母(義理の関係含む)
- 祖父母(義理の関係含む)
- 曽祖父母(義理の関係含む)
- 配偶者
- 子供
- 子供の配偶者
- 兄弟
- 兄弟の配偶者
- 孫
- 孫の配偶者
- ひ孫
- ひ孫の配偶者
- 叔父・叔母・伯父・伯母
- 叔父・叔母・伯父・伯母の配偶者
上は曽祖父母から下はひ孫とひ孫の配偶者まで対象なので、ファミリー割引が組める3親等の範囲は広いです。
一方で他社のように内縁の人間や友人・知人とは組めず、あくまで純粋な血縁関係がファミリー割引の対象と言えるでしょう。
ドコモのファミリー割引のメリット
画像引用元:NTTドコモ ホーム
ドコモのファミリー割引のメリットは主に3つあります。
どれも料金面がお得になるものばかりで、しかもギガホ・ギガライトの割引もあるので、適用範囲の方はぜひとも加入をおすすめします。
- 家族間通話が無料
- ギガホ・ギガライトユーザーは1,000円割引
- FOMA(ガラケー)利用料金が25%OFF
家族間通話が無料になるのが大きなメリット
ファミリー割引を契約した同一家族グループの家族間通話が無料になるのが、ファミリー割引のメリットの中でも大きな内容です。
ファミリー割引の範囲は3親等までと広く契約できるので、身内によく電話をする人がいるなら電話料金の節約になります。
ドコモでスマホ・ガラケーを契約してるけど、通話くらいしか利用していないという方もいると思うので、ファミリー割引は必見です。
昨今はLINEやSkypeの無料通話で代用する方もいますが、ネット回線がつながらない状況や初期設定の手間がかかる欠点があります。
ファミリー割引を契約すれば無料通話をしなくても、家族間通話なら無料になるので長時間の通話も楽しめるでしょう。
みんなドコモ割でギガホ・ギガライトユーザーは1,000円割引
ファミリー割引を契約しているグループの内、ギガホまたはギガライトを契約しているユーザーは1,000円割引になる「みんなドコモ割」が適用されます。
ギガホ・ギガライトを契約しているのが家族1人だけでも月額1,000円安くなりますし、1年単位で見れば12,000円割引と決して馬鹿に出来ません。
従来のファミリー割引はスマホユーザーの旨味は少なめでしたが、スマホ料金プランのギガホ・ギガライトが対象なので、料金割引の面で旨味が増しています。
ドコモ光セット割で更に1,000円割引も可能
ファミリー割引のグループでドコモ光を契約しているユーザーがいると、更にドコモ光セット割が適用されて1,000円割引されます。
ドコモ光セット割はみんなドコモ割と併用できるので、ファミリー割引を適用するだけで世帯全員の通信費を安くすることも出来ます。
逆に言えばファミリー割引を契約していない家族は、毎月損をしているのと一緒なので早めにファミリー割引を契約するのがおすすめです。
FOMA(ガラケー)の利用料金が25%OFFもメリット
ファミリー割引は元々FOMA(ガラケー)ユーザーに対しメリットが多い割引ですが、2020年2月でもFOMAユーザー限定で利用料金が25%OFFの特典があります。
毎月の利用料金そのものが安くなるので、FOMAを現在使っている人はファミリー割引でよりお得に利用出来るでしょう。
指定した一般電話の通話料も10%OFF(FOMA限定)
ファミリー割引は家族間通話が無料というメリットがありましたが、FOMA限定で指定した一般電話の通話料も10%OFFになります。
FOMAはシニア層を中心に根強いシェアを持っているので、特定の一般電話に頻繁にかける方も少なくありません。
そのような方にはファミリー割引で指定しておけば、通話料を安くできるでしょう。
家族内のiモードメールも無料
FOMAのメールサービス「iモードメール」も、ファミリー割引を組んだ家族内であれば無料になるのもメリットです。
「家族にメールを送る機会が多いFOMAユーザー」には、スマホのLINE並みに便利になるのでおすすめです。
家族でドコモだと1人で使うよりどれだけお得?
「ファミリー割引を組んだ家族」と「ファミリー割引を組まなかった家族」両者の間にどれだけ差が生じるのでしょうか。
下記条件でシミュレーションしてみます。
- 家族4人世帯で全員ドコモユーザー
- 父母・息子・娘全員スマホユーザーでギガホかギガライトを契約
- マンション在住でドコモ光も契約中(父名義)
今回は家族全員がドコモ契約済という条件で比較したいと思います。
ファミリー割引を適用すると毎月8,000円安くなる!
今回の条件でファミリー割引を組んだ場合と組まなかった場合の月額料金を比較したのが下記表です。
項目 | 適用有り | 適用無し |
---|---|---|
みんなドコモ割の割引 | 1人あたり1,000円 (スマホ家族4人で4,000円) | 0円 |
ドコモ光セット割の割引 | 同一家族1人あたり1,000円 (スマホ家族4人で4,000円) | 0円 |
合計 | 8,000円 | 0円 |
家族全員の年間割引 | 96,000円 | 0円 |
その他特典 | 家族間通話無料 FOMAユーザーの利用料25%OFF | 無し |
ファミリー割引を適用した結果、みんなドコモ割とドコモ光割と1人当たり2,000円安くなるので家族4人で毎月8,000円安くなる結果になりました。
更に家族間無料通話、FOMAの家族がいるなら利用料金25%OFFになる特典もあるのでファミリー割引を契約せず、1人で使う方がむしろ損と言えます。
年間トータル額だと96,000円安くなるので、家族でドコモを契約しているならファミリー割引を適用した方が断然お得です。
ファミリー割引に新たに加入する方法
画像引用元:インフォメーションセンターへのコール事前予約 | お客様サポート | NTTドコモ
家族でドコモを契約しているならファミリー割引がお得だと紹介しましたが、実際にファミリー割引に加入する方法も紹介します。
加入方法が3通りあるので、自分に合った方法で加入しましょう。
ファミリー割引に加入する方法は店舗・電話・申込書郵送の3種類
ファミリー割引は加入する家族のグループに対して、3親等以内の家族関係にある点を証明する必要があるのでオンライン上で申し込みができません。
- 店舗に来店して手続き
- ドコモインフォメーションセンターに電話
- 申込み書の郵送
ユーザー毎に最適な方法は異なるのでドコモインフォメーションセンターに一度確認!
ファミリー割引加入には主回線の契約者と、新たにファミリー割引を組む人が同伴して店舗に来店する方法もありますが、どの方法が良いかは契約内容や希望によって異なります。
この点に関してドコモに確認した所、「一度ドコモインフォメーションセンターに電話して頂き、電話受付担当者が詳細を伺ったうえで最適な方法を案内する」とのことです。
ファミリー割引に加入したい時は、いきなり店舗に来店するのではなくドコモに電話して最適な方法を確認してから申込みましょう。
主回線の人と名字・住所が異なる場合
新たにファミリー割引を契約したいユーザーの名字が主回線のユーザーと違う、更に住所も違う場合、主回線のユーザーの同意書、または電話による同意確認が必要です。
同意確認や同意書が無いと主回線のユーザーとの家族関係を証明できないので、ファミリー割引の追加にはひと手間かかります。
ファミリー割引同意書はドコモ公式ホームページからダウンロードできるので、電話での同意確認が出来ない場合は、同意書に記入してもらいましょう。
ファミリー割引を1人だけ解約する方法|1人解約するとどうなるか
ファミリー割引はお得なサービスですが、諸々の理由で家族グループから脱退して割引を解約するシチュエーションも考えられます。
ドコモ公式ホームページではファミリー割引の解約方法は記載されていないので、ドコモに直接「ファミリー割引を解約する方法(主・副回線)」と「1人解約した時の影響」を確認しました。
なお、氏名の改姓ならファミリー割引は継続可能なので、「結婚して苗字が変わったのでファミリー割引を終了してしまった」と、いうことは起こりません。
副回線の1人だけを解約するのは簡単
ファミリー割引の副回線を1人だけ解約する場合は「一部廃止」の手続きとなり、廃止される回線の契約者が、ドコモインフォメーションセンターに申し出る事で解約が可能です。
副回線1人が解約しても影響が出るのは副回線本人と、請求書に表示される回線の電話番号表記が変わるだけで、他の家族に影響はほとんどありません。
また副回線のファミリー割引解約の際、主回線の契約者へ同意確認も原則行っていないと、ドコモから回答がありました。
主回線はそのままでは解約不可!新たに主回線を設定する必要あり
副回線の解約は簡単な手続きで、他の家族への影響もほとんどありませんでしたが、主回線の解約は家族全員の割引・料金に影響を及ぼすので、そのままでは解約できません。
その為、現在ファミリー割引の主回線を解約する場合、以下のように事前にいずれかの副回線を主回線に設定し直してから解約の手続きを行う流れになります。
- ドコモインフォメーションセンターまたは店舗で新たな主回線を再設定
- 元主回線ユーザーがドコモインフォメーションセンターに電話してファミリー割引解約方法を確認
- 指示された方法でファミリー割引を一部廃止の手続きを実施
これで主回線だったユーザーも、ファミリー割引を解約できるようになります。
ドコモのファミリー割引の主・子回線の解約方法|一人抜けた時の影響は?ファミ割MAX50はなくなった!?
2年間の連続契約でFOMAの基本使用料が50%OFFになるファミ割MAX50、契約したその日から即50%OFFが魅力でしたが2019年9月30日に新規受付を終了しました。
現在のファミリー割引はFOMAの基本使用料は25%OFFなので、ファミ割MAX50よりも割引金額は減ったと言えます。
ファミ割MAX50は廃止されたが、特典を受け取れるユーザーの範囲が広がった
ファミ割MAX50は廃止されましたが、一方でファミリー割引にギガホ・ギガライトといったスマホユーザー対象の料金プランが採用されたので、特典を受けられるユーザー数が増えています。
2020年時点でガラケーよりもスマホの方がユーザー数が多いので、ガラケー偏重だったファミリー割引のバランスが整えられたと言えるでしょう。
ドコモのファミリー割引はスマホも利用出来てもっとお得に
ドコモのファミリー割引はスマホユーザーも対象になったので、2020年2月時点では全ドコモユーザー加入がおすすめの割引です。
ギガホ・ギガライトを契約しているユーザーなら月額1,000円安くなりますし、家族間通話も無料になるので契約して損はありません。
対象は3親等なので曽祖父母からひ孫まで非常に範囲が広いので、親類にドコモユーザーがいる人にはチャンスです。
- 家族間通話無料・月額料金割引が最大のメリット
- 最大20回線まで追加可能
- 契約内容によっては年96,000円安くなることもある
- 加入と解約は電話・インフォメーションセンター・店舗で行う
- ドコモのファミリー割引は加入して損は無いので積極的に加入しよう