
ソフトバンク・au・ドコモの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
ドコモのケータイプランは通話専用SIMとしてはとても安いことがわかりました。
そして格安SIMのデータSIMと組み合わせてDSDS(Dual SIM Dual Standby)にしようと考える方も少なくありません。
本記事ではケータイプランの対象機種や持ち込みで契約できるかどうかなどを詳しく解説します。
- ケータイプランの契約にはドコモケータイが条件
- ケータイプランのSIMのみ契約は不可
- ケータイプランはケータイ専用でXiスマホで契約は出来ない
- ケータイプランはスマホに適用はできないと見て差し支えない
※本記事中の価格は税込み表示
ドコモのケータイプランはどんなプラン?
画像引用元:ケータイプラン | 料金・割引 | NTTドコモ
2020年4月時点のドコモのケータイプランは、2019年10月以前のケータイプランとは違っており、正確な名称はケータイプラン2となっています。
項目 | ケータイプラン2 |
---|---|
対象契約 | Xi |
月額料金 | 1,320円(定期契約有) |
解約金 | 1,100円 |
毎月のデータ量 | 100MB |
国内通話料 | 30秒につき20円 |
家族間無料通話 | 有 |
国内SMS送信料 | 1回あたり3円~(受信無料) |
ケータイプラン2は月額料金が1,320円でとても安いです。
特にXi専用プラン「ギガホ」、「ギガライト」と比較すると、圧倒的な安さが魅力です。
この月額料金の安さを見て「SIMフリーのスマホにドコモのケータイプランのSIMと格安SIMのデータSIMを組み合わせればお得では?」と考えてしまいますが、可能でしょうか。
ドコモのケータイプランに変更する条件
ドコモのケータイプランは誰でも変更・適用できる料金プランではなく、提供条件書を確認すると、以下の内容が書かれています。
- ケータイプラン申込み時に対象機種(Xiガラケー)を同時購入した時
- ドコモの店舗、またはドコモオンラインショップの直近の購入デバイスが対象機種(Xiガラケー)の時
- ケータイプランの契約時に対象機種(Xiガラケー)であることが確認できた時
ケータイプラン対象機種についてドコモインフォメーションセンターに問い合わせたところ「ケータイプランの契約にはXiのガラケーが対象機種である」とのことでした。
また新規申込み時のみ持ち込みでも、ケータイプランが契約可能であると、ドコモ公式Twitterで明言されていました。
いずれにせよケータイプランを契約するにはドコモのXiガラケーの購入・所持が前提条件であると見て良いでしょう。
SIMのみ契約でもケータイプランは申込めない
「ドコモではSIMのみ新規で契約することも出来るため、ケータイプランを契約したSIMだけ申込めば良い」と、考えるユーザーもいますがこれも不可能です。
SIMのみで契約できる料金プランにケータイプランは存在しません。
そもそもケータイプランの条件はXi対応ガラケーを所持・購入しているのが条件のため、SIMのみ新規契約ではケータイプランの契約条件を満たせません。
ドコモのケータイプランのメリット
画像引用元:AQUOS ケータイ SH-02L | ケータイ | 製品 | NTTドコモ
ドコモのケータイプランが注目を集めているのは、月額料金の安さにあります。
また月間データ容量は100MBと少ないですが、docomo Wi-Fiでカバーできます。
他のXi対応料金プランと比較すると月額料金が安い
ケータイプランは同じXi専用の料金プランと比較すると月額料金が安く、通話オプションも契約できるので、通話専用と考えると非常にリーズナブルという点が最大のメリットです。
国内通話かけ放題の通話オプションを付けても月額3,190円なので、一人暮らしならケータイプラン契約の携帯電話は、自宅の固定電話の代替としても充分使えます。
現在のケータイプラン(ケータイプラン2)は2年間の定期契約があるものの、解約金は1,100円なので、乗り換えやすいのも嬉しいポイントです。
月間データ容量の少なさは「docomo Wi-Fi」「d Wi-Fi」でカバーできる
ケータイプランの唯一の弱点とも言えるのが、月間データ容量が100MBと少ない点です。
ただしケータイプランを契約中のユーザーはdocomo Wi-Fiが無料で利用出来ます。
さらにdポイントクラブ会員なら誰でもd Wi-Fiも利用出来るため、2つのWi-Fiサービスを使って月間データ容量の少なさをカバーできるでしょう。
ただしdocomo Wi-Fiは2021年度中にサービスを終了する予定なので、Wi-Fiの使用を考えている方はdポイントクラブ会員に申し込むことをおすすめします。
ドコモのケータイプランとスマホの料金プランを比較
ドコモのケータイプランとスマホの料金プラン「ギガホ」「ギガライト」を比較したのが下記表です。
ケータイプランの月額料金の安さが際立つ結果になりました。
項目 | ケータイプラン2 | ギガホ | ギガライト |
---|---|---|---|
対象契約 | Xi | ||
月額料金 | 1,320円 | 7,678円 | 3,278円~6,578円 |
月間データ容量 | 100MB | 30GB | ~7GB |
ドコモのケータイプランは月額1,320円の通話SIMと考えると、ドコモどころか格安SIM含む他社と比較しても破格の値段です。
更に国内通話かけ放題のオプションを付けても月額3,190円で、ギガライトで1GB未満だった場合の料金よりも安くなっています。
たくさん電話をかける人、頻繁に家族以外に電話をかける人は通話オプションをつけておいた方がお得に利用できるのでおすすめです。
ケータイプランの月間データ容量は100MBしかない
一方でケータイプランの月間データ容量は100MBしかなく、ネットでWeb検索をしたり画像付きEメールの送受信だけで使い切ってしまうことも珍しくありません。
無料の公衆無線LANやd Wi-Fi、自宅にWi-Fi環境がある人はそちらを利用するなど通信量の節約は欠かせないでしょう。
むしろ100MB/月しかないなら、ネット検索は非常用と考えて通話専用の携帯電話と割り切った方が良いかもしれません。
ケータイプランは携帯電話で電話をたくさんかける人におすすめのプラン
ケータイプランを他のスマホの料金プランと比較すると、インターネットが利用できる容量が非常に少ないのがネックです。
これは、通話をたくさんかける人におすすめの料金プランです。
ガラケーは今でもビジネスシーンやシニア層を中心に需要はまだまだあります。
仕事で使う携帯電話が欲しい人、スマホではなく新しいガラケーが欲しいシニアの方に適性が高いと言えます。
ドコモのケータイプランとFOMAの料金プランを比較
ドコモのケータイプランと3GのFOMAの料金プラン、どちらもガラケーで使える点では共通です。
しかし、料金や無料通話の内容を比較すると内容はかなり違います。
項目 | ケータイプラン2 | ベーシックプラン(タイプSS~タイプLL) |
---|---|---|
月額料金 | 1,320円 | 3,960円(1,980円)~16,060円(8,030円) |
無料通話 | 家族間通話のみ | 約25分相当~約733分相当 |
FOMAの代表的なベーシックプラン(SS~LL)の月額料金は、今のスマホの料金プランと同じくらいですが、特にベーシックプランLLは16,060円(割引適用後は8,030円)でとても高額です。
ケータイプランは、FOMAのベーシックプランの無料通話対象を狭めて月額料金を安くしたプランです。
FOMAのベーシックプランの無料通話を使い切っていない方は、ケータイプランへの変更を考える余地があります。
ケータイプランは無料通話の対象が少ないが月額料金が安い
FOMAのベーシックプランと比べて、ケータイプランは無料通話の対象が家族間通話のみになりましたが、月額料金は1,320円とかなり安くなっています。
ケータイプランは、ファミ割MAX50またはひとりでも割50を適用させたベーシックプランSS(1,980円/月)よりも600円ほど安いこともわかりました。
よって電話をかけるのは主に家族のみという人は、ケータイプランの方がとてもお得になります。
国内通話かけ放題をつけてもケータイプランの方が安い
ケータイプラン+かけ放題なら3,190円で国内通話が無料です。
ベーシックプランと差額は12,870円(4,840円)です。
無料通話が多いからベーシックプランを継続している方は、ケータイプランに乗り換えることも検討できますね。
なおケータイプランはガラケー用プランのため、FOMAでガラケーを使っていたユーザーも違和感なく機種変更できるでしょう。
ドコモのケータイプランはスマホでは使えない?
ドコモのケータイプランを通話が出来るSIM契約と考えれば、格安SIM以上に月額料金が安くなります。
この特性を利用してSIMフリースマホを用意し、「ケータイプランSIM+格安SIMのデータSIM」、「ケータイプランSIM+他社の音声通話SIM」でDSDSを組む方法も考えられます。
では実際にケータイプランはスマホで使えるのでしょうか。
結論から言うと通常の契約ではケータイプランをスマホで使えません。
Xiスマホではケータイプランを契約出来ない
ケータイプランを契約する条件には下記の内容がありました。
- ケータイプラン申込み時に対象機種(Xiガラケー)を同時購入した時
- ドコモの店舗、またはドコモオンラインショップの直近の購入デバイスが対象機種(Xiガラケー)の時
- ケータイプランの契約時に対象機種(Xiガラケー)であることが確認できた時
つまり、現在ドコモのスマホを契約しているユーザーがケータイプランを契約するには、ドコモのXiケータイに機種変更する必要があります。
新規契約ならドコモのケータイを持ち込みでケータイプランの契約も出来ますが、結局ドコモのケータイを所持していないと契約出来ません。
ケータイプランのSIMのみ契約も出来ないので、現在ドコモのスマホユーザーは料金プラン変更だけでケータイプランを適用できないのが現状です。
ドコモ側もスマホでケータイプランは想定していないと回答
ケータイプランでスマホを契約できるか?という内容でドコモに確認してみたところ「ドコモ側ではケータイプランをスマホで利用するのは想定していない」との回答でした。
公式サイトでもケータイプランはケータイ用と記載しているので、オンラインショップではスマホ契約時に、ギガホ・ギガライトのどちらかを契約します。
SIMの入れ替えを試す裏技的な方法~ハイリスクなので非推奨
「どうしてもケータイプランをスマホで使いたい!」という方には、「Xiケータイで契約したケータイプランのSIMをスマホに入れ替える」という方法もあります。
スマホからガラケーに機種変更して下取りに出さなければ、手元にドコモのスマホは残ります。
よってケータイプランのSIMをスマホに差し込むことはできます。(SIMカードのサイズが同一のみ)
ケータイプランの対象はXiなので、同じXiのスマホでもSIMを利用出来るはずだと考えて、実際に試して成功した事例もあるようです。
ただしSIMを差し替えても利用出来るか否かの保証はありませんし、ドコモ公式も推奨していません。
不具合があった時にサポートを受けられない可能性もあるため、決しておすすめできない方法です。
同じXi対応でもキッズケータイで契約はできないと明言されている
キッズケータイにケータイプランのSIMを挿し込んだ事例は見つかりませんでした。
ただドコモが契約できないと明言している以上、利用できないと考えられます。
ケータイプランはスマホでは使えない
調査したところ、スマホでケータイプランを使うのは不可能という結果でした。
SIMカードの差し替えで使える可能性はあるものの、ドコモ側が想定した利用方法ではありません。
確かにドコモのケータイプランの月額料金の安さは魅力ですが、見方を変えれば通話しか出来ないプランなのも事実です。
DSDSを利用したいなら無理にケータイプランのSIMを差し替えるより、ドコモ回線の格安SIMで音声通話SIMを契約した方が安全に利用できます。
Xiガラケーの契約を考えている方には特におすすめ
画像引用元:P-smart ケータイ P-01J | 製品 | NTTドコモ
ドコモのケータイプランをスマホで利用することは不可ですが、これからXiガラケーの契約を考えている方にはおすすめの料金プランです。
長時間の通話や仕事で使うには、通話オプションをつけてお得に利用できます。
FOMAの料金プランを継続するより月額料金が安いですよ。
- ケータイプランの契約にはドコモケータイが条件
- ケータイプランのSIMのみ契約は不可
- ケータイプランはケータイ専用でXiスマホで契約は出来ない
- ケータイプランはスマホに適用はできないと見て差し支えない