ドコモ「PREMIUM 4G」は受信時最大速度1.7Gbps!対応エリアと対応機種は?

ドコモの「PRMIUM 4G」について解説します「PREMIUM 4G」とは、スマホやタブレット向けにNTTドコモが提供している超高速データ通信サービスです。速度や別料金は必要なのか、また対応機種などについても解説します。対応エリアや5Gとの違いも紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
  • 2023年8月31日
  • by.araki

PREMIUM 4G

この記事では、ドコモの「PREMIUM 4G」に関する最新情報と技術を解説しました。

通信速度が速いPREMIUM 4Gはサービス開始以降、どんどんスピードを上げており、今では1Gbpsを超えるようになりました。

そもそもPREMIUM 4Gとは何なのか、どうやって使うのかといった基本的なことも含めて解説します。

ドコモユーザー、そしてこれから機種変更を検討している人もぜひ参考にしてください。

PREMIUM 4Gのポイント
  • 下り最大1.7Gbpsの超高速通信
  • 申し込みや追加料金は一切不要
  • PREMIUM 4G対応機種で使える
  • ドコモで発売中のスマホはすべて対応機種

トップ画像引用元:PREMIUM 4G | 通信・エリア | NTTドコモ

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ドコモのPREMIUM 4Gとは

Premum4G

画像引用元:PREMIUM 4G | 通信・エリア | NTTドコモ

ドコモの「PREMIUM 4G」とは、スマホやタブレット向けにNTTドコモが提供している、超高速データ通信サービスです。

PREMIUM 4Gでは「LTE」のキャリア・アグリゲーション技術を利用し、受信速度と送信速度を大幅にグレードアップ。

駅や繁華街、デパートなど、通信が大量に行き来する場所でも快適につながります。

PREMIUM 4Gを目当てに他キャリアから乗り換えを検討する方もいるほど評判です。

PREMIUM 4Gは今やギガ超え

PREMIUM 4Gがサービス開始されたのは、2015年3月です。

この時の通信速度は下り最大255Mbpsでした。

それ以降、通信速度は着々と増していき、2020年3月にはなんと下り最大1.7Gbpsを提供するまでに。

ドコモ光の1Gpbpsをも超える、超高速通信となっています。

つまり理論上だけなら、もはや固定回線よりPREMIUM 4Gのほうが速いということです。

上りも2018年11月から最大131.3Mbpsと、十分な速度となっています。

「下り」と「上り」って何?
  • 「下り」はダウンロード時の速度
  • 例えばYouTubeの動画を読み込む時間に関わる
  • 「上り」はアップロード時の速度
  • 例えばYouTubeへの動画投稿にかかる時間に関わる

iPhoneだと速度ダウン

iPhone 11 Pro

画像引用元:iPhone 11 Pro・iPhone 11 Pro Max | iPhone | NTTドコモ

iPhoneでPREMIUM 4Gを利用する場合、残念ながら下り最大1.388Gbpsに速度が下がってしまいます。

iPhoneだと速度ダウン
  • Android:下り最大1.7Gbps
  • iPhone:下り最大1.388Gbps

さらにこの数字は、iPhone 11 ProとiPhone 11 Pro Maxの場合であり、他の機種ではさらに落ちることもあります。

ドコモPREMIUM 4Gの実測値

fast.com

画像引用元:インターネット回線の速度テスト | Fast.com

ここまでPREMIUM 4Gの理論値を紹介しましたが、実測値についてもドコモは自ら調査して公表しています。

PREMIUM 4G の実測値
  • 下り:168Mbps~299Mbps
  • 上り:23Mbps~45Mbps

理論値と大きく離れているのは、PREMIUM 4Gに限らず通信速度の「お約束」のようなものと考えてください。

理論値というのは、一切の障害がない理想的な環境を想定しての話なので、最初から実現するわけがないのです。

とはいえ、実際にこれだけの速度が出ているなら、使用中に遅いと感じる場面はほとんどないでしょう。

PREMIUM 4Gは、確かに十分過ぎるほど速いです。

iPhoneだとやっぱり速度ダウン

iPhoneでPREMIUM 4Gを利用する場合、実測値でもやはり速度ダウンしてしまいます。

ですが、気にするような差ではありません。

iPhoneでの実測値
  • 下り:154Mbps~298Mbps
  • 上り:21Mbps~38Mbps

ただこの数字も、iPhone 11 ProとiPhone 11 Pro Maxの場合のものです。

総務省の定めたガイドラインに基づいて計測

ドコモが公表している実測値は、総務省が定めた「実行速度に関するガイドライン」に基づいて計測されたものです。

期間は2019年10月~12月、全国10都市で計測した結果とのこと。

注意点としては、決して最低速度や最大速度を保証するものではないことです。

通信速度は、利用者の利用場所・時間・通信環境等によって異なります。

結局のところ「一概には言えない」というのは、もやもやするかもしれませんが……これも通信関係全般に共通することです。

ドコモPREMIUM 4Gを利用するのに別料金は必要?

ギガホ・ギガライト

画像引用元:これからはシンプル2択。ギガホ、ギガライト | 料金・割引 | NTTドコモ

PREMIUM 4Gは、ドコモの料金プランで4G通信ができるプランを契約していれば、自然と適用されるものです。

特別なプランやオプションに加入する必要はありませんし、申し込みも不要です。

ドコモのスマホユーザーであれば、必然的に全員適用されることになります。

現在も新規受付中の4G対応プランは4つです。

4G対応プラン
  • 5Gギガホ
  • 5Gギガライト
  • ギガホ
  • ギガライト

ただし、使用している端末がPREMIUM 4Gに対応している必要はあります。

ドコモPREMIUM 4Gの対応機種

ドコモ AQUOS sense3

画像引用元:AQUOS sense3 SH-02M

2020年6月中旬現在、ドコモから発売されているスマホなら、全機種PREMIUM 4Gに対応しています。

もはや対応しているのが当たり前だからか、わざわざ「PREMIUM 4G対応」などとアピールされることもありません。

一応、詳細は機種ごとの「スペックとサービス・機能」ページから確認できます。

以下の画像は、AQUOS sense3の「対応周波数詳細」です。

PREMIUM 4G

PREMIUM 4Gに対応していることが明記されていることがわかります。

ドコモPREMIUM 4Gの対応エリア

PREMIUM 4Gの対応エリアは、人口の多い都市部が中心です。

ここでは一例として、まず東京都を見てみましょう。

PREMIUM 4G

赤色と黄色がPREMIUM 4G対応エリアとなります。

つまり東京都は、ほぼ全域PREMIUM 4G対応というわけです。

赤色と黄色の違い
  • 赤色:下り最大1.7Gbpsに対応
  • 黄色:下り最大938Mbpsに対応

今度は、高知県を見てみましょう。

PREMIUM 4G

高知市のような人口の多いところではPREMIUM 4G対応ですが、少し外れると紫色(非対応エリア)になっています。

PREMIUM 4G対応エリアは「通信・エリア」ページで確認可能です。

住所を入力してピンポイントでチェックすることもできます。

なお、PREMIUM 4G対応エリアは今後も拡大予定とのことです。

PREMIUM 4Gの速さの仕組み

PREMIUM 4G

画像引用元:PREMIUM 4G | 通信・エリア | NTTドコモ

ここまでPREMIUM 4Gについて、どれくらい速いのか、どうしたら使えるのかといった、一般ユーザー目線での解説をしてきました。

ここからは少し技術的は話に踏み込んでの解説を行っていきます。

内容をすべて理解している必要はありませんが、「なんだかすごい」ということがわかるだけでも、他キャリアとの比較で役に立つのではないでしょうか。

キャリア・アグリゲーションで太く、速く

PREMIUM 4Gの高速通信を実現するのは、「キャリア・アグリゲーション」という技術です。

キャリア・アグリゲーション(Carrier Aggregation)を直訳すると、「電波(キャリア)を集約する」となります。

つまりキャリア・アグリゲーションとは、異なる複数の周波数帯のLTE搬送波を同時にキャッチして、1つの通信回線として利用する技術なのです。

キャリア・アグリゲーションのメリット

キャリア・アグリゲーションのメリットは、大きく分けて2つあります。

1つ目は、いくつもの搬送波をまとめて使うことで、より早くデータ転送ができるようになり、インターネットなどの高速通信が可能となることです。

検索したページの表示が早くなったり、動画の読み込みが速くなったりすると嬉しいですよね。

もう1つのメリットは、1つの電波の通信状況が悪くなった場合でも、すぐに他の電波を利用することで、安定した通信が行えることです。

どんなに高速な通信でも、状況が変化する度に途切れるのではストレスが溜まってしまいますが、キャリア・アグリゲーションならそういった心配も少なくなります。


ドコモが通信速度を強化できた理由

ドコモの発表によると、通信速度を強化できたのには2つの理由あります。

それが「256QAM」と「4×4MIMO」という技術です。

「256QAM」で運ぶ情報量をアップ

ドコモ

画像引用元:PREMIUM 4G | 通信・エリア | NTTドコモ

1つ目の理由は、データの情報量を受け持つQAM(直交位相振幅変調方式)の機能を拡張したことにあります。

これまで8×8=64ポイント(64 QAM)の箱だったものが、16×16=256ポイント(256QAM)に容量アップしたことにより、1回で運べる情報の量が従来の1.33倍に増加したのです。

「4×4MIMO」の導入で速度増し

4x4MIMO

画像引用元:PREMIUM 4G | 通信・エリア | NTTドコモ

もう1つの理由は、無線通信において複数のアンテナを使うMIMOの伝送技術を最適化し、データの伝送効率化を図ったことです。

従来は2本のアンテナだったものを4本に増やしたことで、4つのデータを同時に送受信できるようになり、速度が向上しました。

ドコモのその他のつながりやすさ対策

ドコモではその他にも、つながりやすさ対策を行っています。

そのため山や海、イベント会場のような電波がつながりにくい場所でも、ドコモなら他キャリアより通信面で有利です。

登山道でもつながる4つの対策

登山が趣味の人にとって、山でもちゃんと通信できるかは死活問題と言えます。

本来、登山道では山々や木々などが電波を遮ってしまうため、住宅地と同じような調子で送信・受信をすることは困難なものです。

しかし、ドコモでは、山の環境に合わせて4つの方法で対策をしています。

登山道対策専用のアンテナ

住宅方向とは別に、登山道や山頂方面に向かって電波を発信するアンテナを用意しており、広範囲をカバーしています。

小型基地局の設置

電波が届きにくい登山道に、小型基地局を設置。

山小屋の屋根や中腹の小スペースに配置することで、ネットワークが繋がるスポットを確保しています。

ブースター基地局の設置

山のふもとから届いた電波をブースター基地局が増幅させることで、登山道でも通信できる環境を実現。

環境に応じて基地局の設置と撤去を行う

雪やひょうなど冬場の自然環境が厳しい場所の対策として、登山シーズンに合わせて基地局の設置と撤去を行うことで、通信エリアを確保しています。

登山道の電波状況を調べるには

ドコモの公式ページでは、スマホが利用できる登山道の情報公開も行っています。

山に登る予定があるドコモユーザーは、ぜひそちらもチェックしてみてください。

フェリーや船釣り向けの2つの対策

ドコモでは、夏場のレジャーやフェリー、船釣り対策として、海上でもできる限り通信が行えるような取り組みが行っています。

1つ目は、山岳地帯と同様に、海上対策専用アンテナを追加することです。海上の遠方に向けて電波を発信しています。

2つ目は、沿岸にある基地局の電波の方向を調整する試みです。

例えば、対岸の2つの沿岸基地局が互いに電波を発信した場合、重なり合ったエリアで電波干渉が発生してしまいます。

これを防ぐために、互いのカバーエリアを縮めて、スマートな環境作りを行っているのです。

海上で利用できるエリアも、公式サイトのサービスマップで確認できますよ。

薄い水色の部分が海上のエリアです。

PREMIUM 4G

花火大会などのイベント会場でも安心!

夏場の花火大会やお祭り、ライブイベントなどで、友達や家族と待ち合せたり、はぐれたりした場合でも、ドコモの通信力なら安心です。

イベント会場での通信対策は主に3つあります。

1つ目は、ネットワークの混雑を防ぐため、1つの基地局に集中するアクセスを調整して負荷を軽減していること。

複数の基地局に通信を分散することで、「利用者が多くつながりにくい状態」を解消しています。

2つ目は、イベント会場内や会場周辺に移動基地局車を設置することです。

ライブによく行く人は、会場の隅でアンテナを立てている大きめの車両を見たことがあるかもしれません。

この移動車が電波の中継地点となり、「電波が届きにくい状態」を解消してくれているのです。

3つ目は、イベント会場内にドコモのWi-Fiスポットを設置することで、さらに通信を分散していること。ネットワークの混み具合を解消へと導きます。

ドコモではこうした取り組みにより、イベントエリア全体の快適な通信環境を実現させているのです。

このような対策が施されるイベントは、公式サイトの「エリア対策強化イベント」から確認できます。心配な方はぜひチェックしてみてください。

ドコモ5Gとの通信速度の差

ドコモ5G

画像引用元:NTTドコモ 5G

最後におまけで、PREMIUM 4Gと5Gの通信速度を比較します。

PREMIUM 4Gの通信速度は、下り最大1.7Gpbps、上り最大131.3Mbpsでしたね。

一方の5Gは、2020年6月中旬現在、下り最大4.1Gbps、上り最大480Mbpsとなっています。

つまり、5Gのほうが下りは約2.4倍、上りは約3.7倍速いことになります。

さすがは5Gと言ったところでしょうか。

しかし5Gが始まる前に言われていた「下り最大10Gbps」のような夢のある数字には、まだ遠いですね。


5Gの実測値

今度は実測値でも比較してみましょう。

PREMIUM 4Gの実測値は、下り168Mbps~299Mbps、上り23Mbps~45Mbpsでしたね。

一方の5Gは、下り410Mbps~779Mbps、上り96Mbps~192Mbpsとなっています。

つまり、5Gのほうが下りは約2.4倍~約2.7倍、上りは約4.2倍~約4.3倍速いことになります。

理論値との差とほとんど同じですね。

早く5Gに切り替えたいと感じるか、まだまだPREMIUM 4Gで十分と受け取るか、意見が分かれそうなところです。

と言っても、現状は都内であっても5G対応エリアが日常的に使える範囲にはないので、まだまだ4Gに頑張ってもらうことになるのですが。

4Gと5Gの差
  • 5Gは下りだと約2.4倍速い
  • 5Gは上りだと約4.2倍

ドコモもPREMIUM 4Gも進化を続ける

以上、ドコモのPREMIUM 4Gについて基本的なことから技術的なことまで解説しました。

ドコモPREMIUM 4Gのポイントは以下の通りです。

PREMIUM 4Gのポイント
  • 下り最大1.7Gbpsの超高速通信
  • 申し込みや追加料金は一切不要
  • PREMIUM 4G対応機種で使える
  • ドコモで発売中のスマホはすべて対応機種

PREMIUM 4Gは、ドコモで4G通信できる契約をしている方なら、申し込みなど一切不要で利用できます。

2020年3月にはなんと下り最大1.7Gbpsに到達し、理論上はドコモ光の1Gbpsより速くなりました。

現在ドコモから発売中のスマホは、全機種がPREMIUM 4Gに対応しています。

エリアも、人口の多い場所ならばほとんどが対応済み。

また対応エリアは今後も拡大予定です。

すでに2020年11月末までの予定が「通信・エリア」ページから確認できます。

この他にもドコモは山や海でもつながる対策を講じており、他キャリアと比べても通信面の強さが光っています。

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この記事を書いた人
ライター歴3年。クラウドワークスでは「TOPプロクラウドワーカー」に認定される。 常に最新のAndroidとiOSを使うのがモットーで、5GやWi-Fi 6にもすぐ飛びついた新しいもの好き。iPadやApple Watchも愛用中。ただしパソコンはWindowsがメイン。 暇さえあればYouTubeを見ている。