
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
税込990円で3GB/月という破格の月額料金で人気を集めるLINEMO(旧:LINEモバイル)は、多くのユーザーがMNP転出転入を行っているホットな格安SIMです。
ただし、複数回線を利用できていたLINEモバイル時代と比較すると、現在はソフトバンク回線1本に絞った結果、今までのMNP手順とは異なっているポイントがあります。
そこで今回はドコモからLINEMOへの乗り換えを検討しているユーザーに、大まかな流れから注意点までをご案内します。
本記事では、LINEMOを実際に使った上での感想や通信速度を紹介します。 また最近のSNS上での評判や専門機関から高い評価を受けたニュースもありましたのでご紹介しています。(LINEMOによる発表記事) LINEMOは月額2,7[…]
- 手続きはWebから
- 乗り換え費用は原則無料
- SIMカードかeSIMか選択
- SIMロック解除は必須
- 回線切り替え後はキャリアメール使用不可
トップ画像引用元:LINEMO
ドコモからLINEMOへ乗り換える流れ
画像引用元:LINEMO
ドコモからLINEMOへの乗り換えする手順は、大きく分けて下記の手順で行います。
- 必要な物を事前に準備
- 契約するプランを選択
- SIMカードかeSIMかを選択
- MNP予約番号を発行
- LINEMOで乗り換え手続き実行
- 乗り換え完了後、初期設定を実施
- 無事に通信できたら完了
LINEMOへ乗り換える基本的な流れは他社へのMNP転出転入と同じで、LINEMO独自で注意する点というのはありません。
敢えて言うならLINEMOは挿入するSIMカードが物理的なSIMカードの他に、eSIMに対応しているのでどちらかを選ぶ必要があるのが注意点といった所でしょう。
とは言えLINEMOの物理SIMカードはどのスマホにも使えるマルチSIMカードなので、eSIM対応か否か分からない場合は物理的なSIMカードの方を選べば大丈夫です。
乗り換えに必要な物は4つ
ドコモからLINEMOへの乗り換えには、下記4つの物を事前に準備しておくとスムーズに進みます。
- SIMフリー・またはSIMロック解除済みのスマホ
- MNP予約番号
- Gmail等のフリーメールアドレス
- LINEアカウント
MNP予約番号は一定の使用期限が定められているので、乗り換えを申込む直前にドコモで発行してもらうのがおすすめです。
また、回線切り替えをWebから申込む場合は、LINEMOから送信される「商品発送のお知らせメール」に記載されたURLから手続きを行います。
ドコモのキャリアメールは乗り換え後に使えなくなるので、Googleアカウント等のフリーメールアドレスを使用しましょう。
乗り換えに費用は原則無料!
以前は他社への乗り換えにはMNP転出手数料がかかっていましたが、2021年9月時点でドコモから他社へ乗り換える時の手数料は0円です。
また、2年間の定期契約中に解約すると解約金がかかりますが、1,100円と少額なので過去と比較すると乗り換えへのハードルは低くなっています。
ただし、機種代金を分割支払い中の場合、LINEMOへ乗り換えても引き続き支払う必要があるので、お財布に余裕があれば残債を一括払いしておくのも精神衛生上良いでしょう。
料金プランによってはMNP転出手数料がかかる
2021年9月の時点でMNP転出手数料は原則無料ですが、唯一2019年9月30日まで提供している料金プラン契約中のみ転出手数料2,200円がかかります。
逆に言えば2019年9月30日以降に提供された料金プランを契約している人は、ドコモからのMNP転出手数料はかかりません。
SIMフリー・SIMロック解除済のスマホを用意
LINEMOで提供している回線はソフトバンク回線なので、ドコモから乗り換える場合SIMフリーまたはSIMロック解除済のスマホが必要です。
SIMフリースマホはネット通販や中古ショップで購入できますが、購入代金がかかるのでドコモで使っているスマホを無料でSIMロック解除するのがベターです。
もちろん、乗り換える時にLINEMOでスマホをセット購入できるので「乗り換える時に機種変更も一緒にしたい」「今のスマホが使えるか不安」という方はセット購入するのもおすすめです。
SIMロック解除はWebで手続きする
ドコモで購入して使っているスマホは、ネットワーク利用制限や各種ロックがかかっていない場合、下記条件のいずれかを満たせばSIMロック解除可能です。
- 購入して100日経過
- 当該回線で過去SIMロック解除を行い100日経過
- 一括払いで購入
- 分割購入だが残債を一括清算済
- 当該回線の支払い方法がクレジットカード
SIMロック解除は店舗や電話でも可能ですが、来店・順番待ちの必要がないドコモオンライン手続きの方がおすすめです。
ドコモオンライン手続きにはネットワーク暗証番号とdアカウントが必要なので、SIMロック解除を申込む場合は事前にメモしておきましょう。
なお、2021年8月27日以降に発売されたスマホはSIMロックそのものが設定されていないので、SIMロック解除の手続きは不要です。
契約する料金プランを1つに決める
LINEMOで契約できる料金プランは「ミニプラン」と「スマホプラン」の2種類、乗り換え前にどちらを契約するか決めておくとスムーズに進みます。
どちらを選ぶべきか迷った時の判断基準ですが「料金を安くしたいならミニプラン」「余裕をもって通信したいならスマホプラン」です。
どちらの料金プランでも、LINEで使用したデータ容量はカウントされない仕様となっており、契約後に料金プラン変更も可能になっています。
契約前にあれこれ悩まず、とりあえず使ってみてから決めるのも良いでしょう。
ミニプラン(3GB/月額990円)
LINEMOで料金の安いプランがミニプランで、月額990円で3GB/月の容量と通信控えめで料金を抑えたい人向けのプランです。
Wi-Fi環境がある場所でのみ通信する人や、日常生活でネットをあまり使わない人、SNSはLINEのみという人に向いています。
注意点として3GB/月の容量を使い切ってしまうと、月が切り替わるまで300Kbpsの通信速度がかかってしまうので気を付けましょう。
スマホプラン(20GB/2,728円)
格安SIMでも余裕をもって通信をしたい人向けのプランがスマホプランで、月額2,728円と高めなものの20GB/月と容量はたっぷりです。
ドコモからLINEMOへ乗り換える前の時点で3GB/月以上使っている人は、スマホプランを選んだ方がおすすめです。
また、20GBを使い切って速度制限になっても、1Mbpsとミニプランより早いので、どちらを選んだら良いか迷ったらスマホプランを選ぶと良いでしょう。
SIMカードかeSIMか決める
LINEMOは一般的な格安SIMと違い、一部のスマホが対応している本体に組み込まれたSIM「eSIM」に対応しています。
LINEMOで使う予定のスマホがSIMカードのみ対応しているのか、eSIMにも対応しているか?で申込むSIMの形式を決めましょう。
ただ、eSIM対応スマホの数は少ないので、どっちを選ぶか迷ったらSIMカードを選べば基本的にOKです。
スマホに物理的に挿入するSIMカード方式
LINEMOで使えるSIMのうち一般的な方法がSIMカードを入れ替える方式で、LINEMOはユーザーが台紙からサイズに合わせて切り取るマルチSIM方式です。
マルチSIMは、スマホに挿入するSIMカードのサイズを以下の3種類からから選べるので、ほとんどのスマホに対応しています。
- Mini SIM
- Micro SIM
- Nano SIM
2021年9月時点のスマホはSIMカード方式が一般的、今使っているスマホもSIMカード脱着できるなら乗り換え時もSIMカード方式を選びましょう。
最短1時間で使えるeSIM方式
LINEMO対応のeSIMは、スマホ本体に内蔵された組み込み型SIMに直接データを書き込む方式で、SIMカード発送や脱着・挿入する手間がかかりません。
eSIMはLINEMOが直接スマホ本体の回線を切り替えるので、やろうと思えば最短1時間で乗り換え完了というメリットがあります。
ただし、eSIM方式は対応スマホが少ないので、LINEMO動作検証済ページに使っているスマホの名前が無い=eSIM非対応という事も珍しくありません。
MNP予約番号を発行する
LINEMOで使うスマホを用意して、契約する料金プランとSIMの種類を決めたら、ドコモでMNP予約番号を発行しましょう。
MNP予約番号は電話・店舗でも発行可能ですが、Webなら24時間手数料無料で発行できるのでおすすめです。
このMNP予約番号を使ってLINEMOへ乗り換え手続きが完了すれば、ドコモの回線契約はその時点で解約されます。
逆に言えばMNP予約番号は発行するだけでは解約にならないので、この段階までならドコモの契約を維持することは可能です。
LINEMOでMNP転出転入の申込み
以上の事前準備を全て完了したら、LINEMO公式サイトからMNP転出転入の申込みとユーザー情報の登録を行います。
登録の際にLINEMOでキャリアメールを登録してしまうと回線切り替え後にメールを受け取れなくなるので、フリーメールアドレスを登録しましょう。
申込みに必要なユーザー情報とMNP予約番号を全て登録すると、LINEMO側で加入審査が行われるので結果を待ちます。
無事、審査をパスできたらSIMカード発送(eSIMの場合は発送無し)されるので、受け取ってから初期設定を行いましょう。
- 必要な物を事前準備
- 料金プランを決定
- SIMカードかeSIMか選ぶ
- MNP予約番号をドコモで発行
- LINEMOで乗り換え手続き実行
乗り換え後の初期設定手順
画像引用元:LINEMO
ドコモからLINEMOへの乗り換え申込みが完了したら、今度はLINEMO側で初期設定と回線切り替えの手順を行いましょう。
注意点として、まだこの段階ではMNP転出転入が完了していませんが、回線切り替えを行うとドコモ側の契約は自動解約です。
キャリアメールも閲覧できなくなるので、MNP転出転入の申込み時にキャリアメールを設定してしまうと、Web経由で回線切り替えを行うURLが表示できなくなります。
フリーメールアドレスを登録するか、キャリアメールを設定してしまった場合はフリーメールアドレスに転送しておきましょう。
乗り換え後の手続きの流れ(SIMカード)
LINEMOでMNP転出転入を申込み、無事審査を通過してSIMカードを受け取る場合の手続きは下記のようになります。
- SIMカードが発送されるので受取
- 商品発送のお知らせメール記載のURLにアクセス
- WebでLINEMOへ回線切り替え申込
- SIMカードをスマホに挿入
- 通信するためのAPN設定実施
- スマホを再起動
- ステータスバーがLINEMOまたはSoftBankと表示で通信設定完了
- My Menu・LINE連携を設定(任意)
SIMカードを入れ替える手順の場合は、他社のMNP転出転入と大まかな流れは一緒なので、過去にMNPの経験がある人は簡単です。
また、SIMカードは審査を通過後にLINEMOから発送されるので、申込んでからLINEMOへ完全に乗り換え完了するまでは数日かかります。
回線切り替えが完了するまでは元の回線は使えるので、その間にキャリアメールで登録したサイト等があれば他のメールアドレスに変更しておきましょう。
乗り換え後の手続きの流れ(eSIM)
LINEMOでMNP転出転入をeSIMで申込んだ時の流れは下記のようになり、SIMカード形式よりも手続きが速いのが特徴です。
- 「申込み完了のお知らせメール」を受信
- 審査通過後「eSIMプロファイルダウンロードのお知らせメール」を受信
- eSIMプロファイルダウンロードのお知らせメール内のURLを選択
- 登録した電話番号とワンタイムパスワード(6桁)を受け取り入力
- LINEMOを使うスマホでeSIMプロファイルをダウンロード
- 「回線を切り替える」ボタンを選択
- 約15分程でLINEMOへ回線切り替え完了(同時にドコモ契約も解約)
- スマホを再起動
- APN設定を実施
- My Menu・LINE連携を設定(任意)
eSIMで申込んだ場合、手続きは全てWeb経由で行われるので申込んだ当日にでも乗り換え可能なのが最大のメリットです。
また、審査に通らなかった場合でも「(重要)お申込み内容のご確認」というメール記載の窓口に電話をかけて、情報修正して申込みしなおす事もできます。
注意点としてeSIMプロファイルダウンロードのお知らせURLはLINEMOで使わないデバイスを使いますが、次の電話番号とワンタイムパスワード入力はLINEMOで使うデバイスで登録します。
複数のデバイスとWi-Fi環境を用意してから手続きを進めましょう。
乗り換え後のAPN設定(iPhone)
iPhoneをLINEMOで利用する場合、iOS14.5以上にアップデート後、キャリア設定のアップデートを以下の手順で行います。
- 設定アプリを選択
- 一般を選択
- ソフトウェア・アップデートを選択
- アップデート完了後、設定アプリを一旦タスクキル実施
- 再度設定アプリを選択
- 一般を選択
- 情報を選択して数秒待つ
- キャリア設定アップデートポップアップが表示
- アップデートを選択
- 画面上部の通信事業者がLINEMOに変化していれば設定完了
iPhoneのAPN設定を行う場合、Wi-Fi環境は必須なので、接続してからAPN設定を行いましょう。
乗り換え後のAPN設定(Android)
AndroidのAPN設定はデバイスの画面構成によりますが概ね以下のような流れになります。
- 設定アプリを選択
- ネットワークとインターネットを選択
- Wi-FiをOFFに変更
- アクセスポイント名からAPN設定画面を選択
- LINEMOのAPNを選択・追加
- LINEMOを選択すれば完了
APN設定にLINEMOが表示されなければ新しいAPNを選択して下記内容を手動で入力します。
設定項目 | 登録内容 |
---|---|
名前 | LINEMO |
APN | plus.acs.jp |
ユーザー名 | lm |
パスワード | lm |
MCC | 440 |
MNC | 20 |
認証タイプ | CHAP |
ANPタイプ | default,mms,supl,hipri |
- SIMカード形式は受け取ってから手続き
- eSIMは申込み後にWebで回線切り替えを実施
- iPhoneはソフトウェア・キャリア設定アップデート実施
- AndroidはAPN設定を実施
ドコモからLINEMOへ乗り換える時の注意点
画像引用元:LINEMO
ドコモからLINEMOへの乗り換える時は、スマホの対応回線・速度制限時の通信速度・回線品質の低下が大きな注意点です。
スマホの対応回線と速度制限は注意して避けられますが、ドコモから乗り換えた時の回線品質の低下は避けられません。
MNP転出転入で気を付ける点はありませんが、MNP予約番号には期限があるので手順消化にもたつくと再発行が必要になるので、なるべく早めに手続きを済ませましょう。
LINEMOで使うスマホはSIMロック解除必須
LINEMOはソフトバンク回線を使ってサービスを提供しているので、ドコモのスマホを使うにはSIMロック解除が必須です。
2021年9月時点で使えるスマホは、基本的にSIMロック解除してあればドコモ・au・ソフトバンク3社の回線が使えます。
しかし、中には発売されてかなり時間が経過したスマホだと、SIMロック解除してもソフトバンク回線が使えないケースも極稀にあるようです。
念の為、契約を申込む前にLINEMOで動作確認済ページを確認して、ソフトバンク回線を使えるか?利用できないサービスが無いか?確認しておきましょう。
速度制限時は300Kbps~1Mbpsに速度が低下する
LINEMOでは月間データ容量を使い切ると速度制限になりますが、ミニプラン契約時は300Kbpsと大きく通信速度が低下します。
300Kbpsという通信速度はテキスト主体のWebサイトがやっと見られる速度、動画視聴やゲームは基本的に不可と言っても過言ではありません。
スマホプランなら最大1Mbpsの通信速度になりますが、場所によっては1Mbps未満の場所もありえるので、極力Wi-Fiに接続してデータ容量を節約しながら使いましょう。
回線品質はドコモ利用時より基本的に落ちる
LINEMOに限らず格安SIMは「ドコモ、au、ソフトバンクと同じ設備なので回線品質は同じ」と謳っていますが、回線品質はドコモ利用時より低下するとみておきましょう。
ソフトバンクよりドコモの方がエリアカバー率が優秀というのもありますが、使える回線・設備・リソースは、LINEMOより提供元のソフトバンクの方が上だからです。
どうしてもドコモの電波が入らない…という場所ならともかく、LINEMOへ切り替えたら接続安定性や通信速度は若干下がるのは仕方ないと覚悟しておきましょう。
- LINEMOで使うスマホはSIMロック解除必須
- 速度制限時は300Kbps~まで低下
- 回線品質はドコモ時より低下する
SIMロック解除してからLINEMOへ乗り換えよう
画像引用元:LINEMO
ドコモからLINEMOへの乗り換えを考えているユーザーは増えていますが、前身のLINEモバイルと違って、LINEMOはソフトバンク回線のみサービスを提供しています。
その為、LINEモバイル時代との違いとしてLINEMOへ乗り換える時にはSIMロック解除が必須なのが注意点、事前に解除してから手続きを進めましょう。
それ以外の手順は他社へのMNP転出転入と変わらないので、乗り換えを検討しているなら気軽にMNPしてみるのもおすすめです。
- 手続きはWebから
- 乗り換え費用は原則無料
- SIMカードかeSIMか選択
- SIMロック解除は必須
- 回線切り替え後はキャリアメール使用不可