eSIMとは?iPhone XSで実装されたけど日本のキャリアは対応してる?

  • 2019年7月31日
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eSIMとは?iPhone XSで実装されたけど日本のキャリアは対応してる?

ソフトバンク・au・ドコモの方は、公式のオンラインショップを利用すれば頭金不要で通常のショップよりお得に購入できます。

2019年7月18日、国内初となるeSIMのデータ通信サービスがIIJmioより開始されました。

eSIMは、既存の通信サービスを大きく変えるものとして、各所で注目を集めています。

eSIMと言えば、2018年に発売したiPhone XS / iPhone XS Max、iPhone XRの3機種が対応していたにもかかわらず、日本では使えないという状況が続いていました。

このページでは、そんなeSIMについて、そもそもeSIMとは何かという基本的な知識から、日本での対応状況まで解説していきます。

トップ画像引用元:データ通信専用SIM eSIMプラン(ベータ版) | IIJmio

端末に埋め込まれたSIM、eSIM

画像引用元:データ通信専用SIM eSIMプラン(ベータ版) | IIJmio

eSIMは「Embedded SIM」の略です。

Embeddedは「埋め込み」を意味します。

つまり、「埋め込まれたSIM」ということです。

eSIMは通信端末(スマホやモバイルWi-Fiルーターなど)に埋め込まれています。

通常のSIMカードは、中に固有の情報を有していて、通信端末に差し込んだり抜き出したりすることが可能です。

例えば、AさんのSIMカードをBさんのスマホに差し込んだ場合、そのスマホの電話番号はAさんの番号になります。そして、BさんのSIMカードを挿し直すことで、元の状態に戻すことが可能です。

一方、eSIMは抜き差しするものではありません

なぜなら、通信端末に一度埋め込んだら、抜き出す必要がないからです。

その理由は、これから少しずつ解説していきます。

あなたのiPhone XSにもeSIMがある!

画像引用元:iPhone XSまたはiPhone XS Maxを購入する – Apple(日本)

iPhone XS / iPhone XS Max、iPhone XRの3機種には、eSIMが埋め込まれています。

このページをこれらのiPhoneでご覧になっている方もいらっしゃるかと思いますが、そのお手元の端末にはeSIMが埋め込まれているのです。

iPhone XS / iPhone XS Max、iPhone XRは、抜き差しできるSIMカードに加えて、eSIMにも対応しています。

つまり、デュアルSIM仕様です。

「そんな契約はしていない」と思われた方もいるかもしれませんが、契約などは関係ありません。

eSIMは契約してからもらえるSIMカードと違い、「どう契約するか」「どこと契約するのか」を後から決めることができます。

つまり、eSIMは差し替え不要のSIM

SIMカードには固有の情報が書き込まれており、これを書き換えることはできません。

しかし、eSIMの内容はインターネットを通じて書き換えることができます

つまり、従来のSIMでは端末からの抜き差しが必要だったこと(例:AさんのSIMカードをBさんのスマホに差し込み、Aさんが使うなど)でも、物理的な作業不要で実現できる、ということです。

eSIMのメリット・デメリット

eSIMの基本的なことがわかったところで、eSIMを活用するメリットやデメリットについて考えてみましょう。

eSIMのメリットとは

eSIMのメリットとして、次のものを挙げることができます。

一言で言えば、「手軽」であるという点に集約されるでしょう。

SIMを差し替えなくていい/インターネットからの手続きですぐに使える

通常は、通信事業者と契約してから、手元にSIMカードが届くのを待つ必要があります。

一方、eSIMはインターネットを通じてデータを書き換えるだけなので、契約から利用までの流れが迅速で手間がかかりません

海外の通信事業者とも気軽に契約して使える

急に海外へ出かけることになっても、eSIMなら海外の通信事業者に気軽に切り替えられます。

海外用のSIMカードを受け取る必要はありません。

埋め込まれているから失くさない

例えば、国内用のSIMカードと海外用のSIMカードの2枚を利用したい場合、片方はスマホから抜いて別の場所に保管していなければなりません。

しかし、これでは失くしてしまうリスクがありますよね。

一方、eSIMならデータを書き換えるだけで済みます。

海外へ行くから国内用SIMカードを抜いて……という作業は不要です。

どこと契約しても失くす心配がありません

eSIMて何?SIMカードの差し替えなしに海外でスマホを使える新技術

次の章では、eSIMのデメリットについて説明します。

eSIMのデメリット……

次にeSIMのデメリットですが、「端末に埋め込まれているから抜き出せない」ということが、そのままデメリットになり得ます。

例えば、スマホを他人に譲渡する場合、SIMカードなら抜いた後にスマホ本体を初期化すればすぐ譲渡できますし、抜いたSIMカードは新しいスマホに挿し込めばまた使えます。

しかし、eSIMではスマホを譲渡したり機種変更したりする際、いちいち通信事業者に手続きしなくてはなりません

これは、スマホの中に通信の情報も全部入っているためです。

メリット・デメリットをまとめると、eSIMは通信の切り替えを得意とする一方、スマホ本体の切り替えは少し面倒なSIMと言えるでしょう。

国内初!IIJmioがeSIMのデータ通信サービスを開始

画像引用元:データ通信専用SIM eSIMプラン(ベータ版) | IIJmio

iPhone XS / iPhone XS Max、iPhone XRにeSIMが埋め込まれていても、国内でeSIMのデータ通信サービスを提供している事業者はこれまでありませんでした。

そんな中、2019年7月18日から、IIJmioが国内初のeSIMによるデータ通信サービスを開始。

これにより、iPhone XSにドコモやau、ソフトバンクのSIMカードを入れつつ、IIJmioとも契約して使うということが可能となりました。

IIJmioの「eSIMプラン(ベータ版)」の内容

IIJmioが提供しているeSIM用のプランは、現在「eSIMプラン(ベータ版)」のみです。

これはデータ通信のみのプランで、音声通話プランはありません

つまり、eSIMで電話番号を取得することはできず、デュアルSIMでの運用が前提となります。

eSIMプラン(ベータ版)の料金とデータ量

eSIMプラン(ベータ版)月額料金 他
初期費用3,000円
ライトスタートプラン
(6GB)
1,520円
データオプション20GB3,100円
データオプション30GB5,000円
回線ドコモ

国内でデュアルSIMにするメリット

eSIMの電話番号が持てないとなると、正直なところ、まだ国内で使うメリットは少ないと言わざるを得ません。

現状では、以下のような活用法を挙げることができます。

大手キャリアのプランを最安にして、普段のデータ通信はIIJmioで行う

大手キャリアの通信料金は、IIJmioのような格安SIMと比べると割高です。

しかしキャリアメールアドレスなどを使っていて解約はしたくない、という方もいますよね。

このような場合は、大手キャリアのデータプランを最安のものにしつつ、普段のデータ通信はIIJmioで行うようにするのがおすすめです。

大手キャリアと契約しているメリットと、格安SIMを使うメリットのいいとこ取りができます。

一例として、auユーザーのケースを考えてみましょう。

auの「新ピタットプラン」は1GBまでなら月額2,980円、IIJmioの「eSIMプラン(ベータ版)」は6GBまでで月額1,520円です。

すると、合計7GBまで月額4,500円で使える計算になります。

auの「新ピタットプラン」だけで7GB使うと5,980円ですから、1,480円の節約になりますね。

しかも、auユーザーとしてのサービスは変わらず享受できるのです。

2社と契約することでリスク回避になる

IIJmioが「eSIMプラン(ベータ版)」で提供している回線はドコモ回線です。

よって、もしあなたがauかソフトバンクのユーザーであれば、デュアルSIMにすることで、2社の回線を使えるようになります。

これにより、一方に通信障害が発生したとしても、もう一方の回線につないで通信を継続するという使い方が可能になります。

クラウドSIMとは?SIMカードとの違いとメリット・デメリット

次の章では、大手キャリアのeSIMへの対応について紹介します。

大手キャリアのeSIMへの対応は?

画像引用元:海外データeSIM powered by GigSky | 海外で使う(au世界サービス) | au

eSIMのデータ通信サービスを始めたのはIIJmioが国内初ですが、他の事業者、特に大手キャリアはeSIMに対応するのかも気になるところですよね。

ドコモとeSIM

今のところ、大手キャリアで一番積極的なのはドコモでしょう。

ドコモはすでに「ドコモeSIMカード」を提供しています。

ただし、ドコモeSIMカードに対応しているのは以下の機種のみです。

  • dtab Compact d-01J
  • dtab d-01K
  • dtab Compact d-02K

いずれもタブレットですし、iPhone XSに埋め込まれているeSIMで通信をするということはできません(IIJmioのドコモ回線は例外)。

auとeSIM

auでは「海外データeSIM powered by GigSky」というプランを、iPhone XS / iPhone XS Max、iPhone XR向けに提供しています。

ただ、これはauユーザーが海外でも別料金で通信できるサービスであり、auの通常のSIMカードが不要になったというわけではありません。

日本国内ではIIJmioのみ

結論としては、eSIMのデータ通信サービスを提供しているのは、まだIIJmioだけです。

Appleは公式サイト内に「eSIM サービスを提供している通信事業者を探す」というページを設けており、そこに世界中のeSIM提供通信事業者を掲載しています。

しかし、ドコモ・au・ソフトバンクの名前はこのページ上にありません(現在はIIJmioも載っていませんが…)。

大手キャリアはeSIMに乗り気でない?

スマホプロフィール

そもそも大手キャリアはeSIMには乗り気でないと言われています。

それは、eSIMが「手軽」であるためです。

eSIMのメリットは、インターネットから手軽に通信事業者を切り替えられること。

しかしこれは、大手キャリアにとっては不都合なことと言えます。

なぜなら、ユーザー離れが起こるリスクがあるからです。

むしろ逆に、ユーザーを縛っていたいと考えるのが自然でしょう。

そのため、わざわざeSIMに力を入れるメリットがない、というのが一般的な認識です。

それでも時代の波には逆らえないはず

まだeSIM自体がマイナーな存在ではありますが、いずれ「SIMは、スマホに埋め込まれているのが当たり前」という時代が来ることでしょう。

少なくとも世界ではどんどん普及していくはずです。

今後、新型iPhoneに機種変更するユーザーには、もれなくeSIMが付いてきます

すると、「どうしてこれを日本では活用できないんだ?」と不満に思う方も増えてくるでしょう。

そう考えたユーザーは、IIJmioのようなeSIMを活用できる事業者へと引っ越してしまうかもしれません。

また、「この事業者はいつまでもeSIMに対応しない=技術力が低いだけなのでは?」などと見限られてしまう危険性も。

ドコモにせよauにせよソフトバンクにせよ、そういった危機感は常に抱いているはずです。

よって、そう遠くないうちに、eSIMによるデータ通信が当たり前の日が来ることでしょう。

せっかくのeSIM。活用できる環境が望まれる!

eSIMについて一番興味深いポイントは、すべてのiPhone XS / iPhone XS Max、iPhone XRに、既にeSIMが埋め込まれているという点です。

eSIMのポイントまとめ
  • eSIMとは端末に埋め込まれたSIMのこと
  • 抜き差しして使うSIMカードに代わる次世代のものとして注目されている
  • インターネットを通じてSIMの情報を書き換えることができる
  • つまり、契約から利用までの流れが迅速になり、SIMカードを抜き差ししたり保管したりする手間がなくなる
  • すべてのiPhone XSやiPhone XRに埋め込まれている
  • IIJmioが日本初のeSIM向けデータ通信サービスを開始
  • 大手キャリアもこれから対応してくると思われる

しかし、スマホにeSIMが埋め込まれていても、日本でeSIM向けデータ通信サービスを提供しているのはまだIIJmioのみです。

大手キャリアからすれば、気軽に通信事業者を切り替えられるeSIMは都合が悪いと言われています。

そのためかは別にして、大手3キャリアはまだeSIMに対応しているとは言えません。

ですが、近いうちに対応せざるを得なくなると思います。

技術の進歩に遅れれば競争で不利になりますし、結果的に損をしてしまうからです。

IIJmio(みおふぉん)でiPhoneに機種変更|SIMだけ利用も端末セット購入も完全ガイド

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この記事を書いた人
araki
araki
東京都出身。AndroidとiOSの二刀流。パソコンはWindows。新しいモノ好きで飽きっぽい性格。色んなことに挑戦してはすぐ満足してやめるを繰り返してきた。最近は反省して継続する力を身につけたい。

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