
格安SIMなら月々のスマホ代が圧倒的にお得
この記事では、格安SIM21社のeSIM対応状況を比較し、その中から契約するのにおすすめの格安SIMをピックアップして詳しく紹介します!
eSIMは物理SIMとは異なり、スマホ内の専用領域に契約情報を書き込むことで回線を利用できるようになる仕組みです。
契約してからスピーディーに開通させたい人は、eSIMを使用するとよいでしょう。
ただし、eSIMにはいくつかのデメリットもあるため、あわせて紹介します。
また、格安SIMによってはeSIM限定のキャンペーンを開催することもあります。
格安SIMへの乗り換えを検討している人は、ぜひあわせてチェックしてみてください。
トップ画像引用元:eSIMとは|格安SIM/格安スマホのIIJmio
格安SIM21社のeSIM対応状況を比較!
画像引用元:eSIMだから実現する 簡単・手軽な申し込みスタイル | sim | 製品 | 楽天モバイル
主要な格安SIM15社と4大キャリアが提供しているオンライン専用プラン・サブブランドのeSIM対応状況を以下にまとめました。
事業者 | eSIM対応 | データ量 | 月額料金 |
---|---|---|---|
ahamo | 対応 | 20GB 100GB | 2,970円 4,950円 |
povo2.0 | 対応 | 1GB~150GB ※都度購入 | 390円〜12,980円 ※都度購入 |
LINEMO | 対応 | 3GB 20GB | 990円 2,728円 |
楽天モバイル | 対応 | 無制限 | 1,078円〜3,278円 ※従量制 |
UQモバイル | 対応 | 4GB 15GB 20GB | 2,365円 3,465円 3,278円 |
ワイモバイル | 対応 | 3GB 15GB 25GB | 2,178円 3,278円 4,158円 |
LinksMate | 対応 | 100MB〜1TB | 517円〜49,852円 |
日本通信SIM | 対応 | 1GB 10GB 20GB | 290円 1,390円 2,728円 |
IIJmio | 一部対応 ※音声eSIM(タイプA) ※データeSIM(ドコモ網) | 2GB〜20GB(音声) 2GB〜20GB(データ) | 850円~2,000円(音声) 440円〜1,650円(データ) |
BIC SIM | 一部対応 ※ギガプラン | 2GB〜20GB | 850円~2,000円(音声) 440円〜1,650円(データ) |
mineo | 一部対応 ※Dプラン・Aプラン | 1GB 5GB 10GB 20GB | 1,298円 1,518円 1,705円 2,178円 |
nuroモバイル | 一部対応 ※ドコモ回線のみ・MNP非対応 | 3GB 5GB 10GB 20GB 40GB | 792円 990円 1,485円 2,699円 3,980円 |
HISモバイル | 一部対応 ※自由自在290プランのみ | 100MB〜50GB | 290円〜5,990円 |
OCN モバイル ONE | 非対応 | 1GB 3GB 6GB 10GB | 770円 990円 1,320円 1,760円 |
BIGLOBEモバイル | 非対応 | 1GB 3GB 6GB | 1,078円〜1,870円 |
イオンモバイル | 非対応 | 0.5GB〜50GB | 803円〜5,258円 |
y.u mobile | 非対応 | 5GB 10GB 20GB | 1,070円 2,970円 4,170円 |
b-mobile | 非対応 | 1GB〜20GB | 1,089円〜5,269円 |
exciteモバイル | 非対応 | 3GB〜50GB | 1,210円〜11,198円 |
DTI SIM | 非対応 | 1GB〜10GB | 1,320円〜3,080円 |
LIBMO | 非対応 | 3GB〜30GB | 980円〜2,728円 |
4大キャリアはeSIMに完全対応していますが、格安SIM(MVNO)は対応していないところや一部のプランしか対応していないところがあります。
MVNOでeSIM契約を考えているなら、自分が契約したいプランでeSIMを提供しているか忘れずにチェックしましょう。
eSIM対応の格安SIMおすすめ3選【2023年最新】
2023年8月時点で、eSIMに対応している格安SIMは一部対応も含めて13事業者です。
ここからは、eSIMを提供している格安SIMの中から特におすすめのところを3種類ピックアップして紹介します。
どこの格安SIMがよいかわからず困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
それぞれの料金プランも詳しく紹介します。
おすすめ① IIJmio
画像引用元:料金表 | 格安SIM/格安スマホのIIJmio
IIJmioで提供している音声通話対応のeSIMは、タイプA(au回線利用)のみです。
データ通信専用のeSIMも存在しますが、スマホとして利用するのであればタイプAの音声通話SIMが現実的な選択肢といえるでしょう。
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
2GB | 850円 |
5GB | 990円 |
10GB | 1,500円 |
15GB | 1,800円 |
20GB | 2,000円 |
- 大手MVNOで安心感がある
- データ容量の選択肢が比較的多い
- 通話料金が安価である
- au回線しかeSIMに対応していない
- かけ放題オプションのメリットが薄い
au回線を利用したい人におすすめ
IIJmioはドコモ回線とau回線を提供しているMVNOですが、2023年8月時点でeSIMを提供している音声通話対応プランはau回線のみです。
何らかの理由でドコモ回線ではなくau回線を利用したいと考えているなら、有力な選択肢になるでしょう。
なお、データプランであればドコモ回線のeSIMプランを提供しています。
一方でデータプランのau回線にeSIMはないため、複雑なのがデメリットといえるでしょう。
通話料が安価なのは見逃せない
通話料が30秒あたり11円と安価なのも、IIJmioを利用するメリットのひとつです。
他のMVNOや4大キャリアは30秒あたり22円が一般的なため、ここを魅力的に感じる人もいるでしょう。
その分、定額制の通話オプションの存在価値が低下するのがデメリットです。
DSDV運用にも向いている
メインをドコモ回線(物理SIM)、サブをau回線(eSIM)にするなどのDSDV運用に向いているのもメリットといえます。
スマホによっては物理SIM1枚、eSIM1枚の構成でのみDSDV運用ができるものもあるため、そのようなデバイスをもっている人におすすめです。
障害対策としてDSDV運用を考えているなら、ぜひ検討してみてください。
おすすめ② LinksMate
画像引用元:LinksMate(リンクスメイト) | ゲームプレイヤーのためのお得なSIM
eSIMに完全対応しているため、多くの選択肢から自分にあったプランを選べるのがLinksMateの特徴です。
100MBから最大1TB(1,024GB)の超大容量プランまで、豊富なデータ量が用意されています。
さらに、100GB以上の契約ならプレミアムプランとして通信速度が優遇されるのがメリットです。
以下にLinksMateの音声通話SIMにおける主要なデータ量ごとの月額料金をまとめました。
プラン (音声通話) | 月額料金 |
---|---|
1GB | 737円 |
3GB | 902円 |
6GB | 1,342円 |
10GB | 1,870円 |
20GB | 2,970円 |
50GB | 5,500円 |
100GB | 8,305円 |
400GB | 22,902円 |
1TB | 49,852円 |
- 料金プランが豊富
- カウントフリーオプションがある
- ゲーム連携で特典をゲットできる
- 大容量プランは割高になっている
- 5G回線を利用するにはオプションの契約が求められる
通信料の選択肢が豊富で使いやすい
どのデータ量もeSIM契約OKで、さらにLinksMateではeSIM対応追加SIMカードでデータ量をシェアできます。
最大1TBまでのプランを提供していますが、100GBを超えると各キャリアの料金プランと比べて割高になる点に注意してください。
一例として、他社の大容量プランと比較すると以下のとおりです。
- LinksMate(100GB):8,305円
- 楽天モバイル(無制限):3,278円
- ドコモ(無制限):7,315円
- au(無制限):7,238円
- ソフトバンク(無制限):7,238円
オンラインプランも含めて比較すると20GB以上で割高になる可能性があるため、料金を試算してから契約しましょう。
カウントフリー対象サービスが100以上ある
LinksMateは、カウントフリーオプションの対象サービスが100以上と多いのも大きな特徴です。
特にゲームのカウントフリー対象が多く、基本的に有名タイトルはデータ消費なくプレイできます。
スマホでゲームをすることが多いなら、LinksMateを選べばデータ量を抑えられるでしょう。
おすすめ③ mineo
画像引用元:料金表(基本)|格安スマホ・SIM【mineo(マイネオ)】
mineoはユニークな取り組みに積極的な事業者で、ドコモ回線とau回線を利用したプランでeSIMに対応しています。
ソフトバンク回線はeSIMに対応していないので、注意してください。
具体的な料金プランは以下のとおりです。
項目 | 音声SIM | データSIM |
---|---|---|
1GB | 1,298円 | 880円 |
5GB | 1,518円 | 1,265円 |
10GB | 1,958円 | 1,705円 |
20GB | 2,178円 | 1,925円 |
5G通信オプション | 無料 |
コース | 最大通信速度 | 価格(月額) |
---|---|---|
プレミアム | 3Mbps | 2,200円 |
スタンダード | 1.5Mbps | 990円 |
ライト | 300Mbps | 660円 |
スーパーライト | 32kbps | 250円 |
24時間データ使い放題オプション | - | 198円 |
- 全体的に価格がリーズナブル
- 割引が豊富でお得に利用できる
- 多くのオプションを提供している
- プランのラインナップが少ない
- マイそくは運用が難しい
- 5Gの利用にオプションの契約が求められる
用途に応じたプランを選べる
mineoでは「マイピタ」「マイそく」の2種類を提供しています。
マイピタは一般的な料金プランで、契約する通信量に応じて料金が異なる仕組みです。
メイン回線として利用する場合など、高速データ通信を必要とする場合はマイピタがおすすめです。
もう一方のマイそくは、速度が制限されているプランです。
サブ回線として利用したい場合に検討するといいでしょう。
複数回線割・家族割で少しお得に利用できる
複数回線割・家族割を提供しているのも魅力で、それぞれ以下の割引を受けられます。
- 複数回線割:55円/月
- 家族割:55円/月(3回線目以降は165円/月)
障害対策などを目的としてDプランとAプランを契約するなど、複数回線契約を前提としている人におすすめです。
さまざまなオプションを提供している
オプションが豊富なのもmineoの魅力です。
2023年8月時点で提供しているオプションの一例を以下にまとめました。
- パケット放題 Plus
- 広告フリー
- 夜間フリー
- フリータンク
- パケットギフト
必要に応じてオプションを利用することで、より便利に通信できるでしょう。
ユーザー同士でデータ通信量をやり取りするシステムなど、mineoにしかないものもいくつかあります。
eSIM対応のキャリア格安プランを比較
画像引用元:「楽天モバイル 恵比寿店」新デザインの店舗オープン当日の舞台裏 | 楽天モバイル株式会社
各キャリアのeSIMについてもチェックしていきましょう。
2023年8月時点において、日本国内でサービスを提供しているすべてのキャリアでeSIMを提供しています。
今回紹介するプランは以下です。
それぞれ特徴的なプランで、料金面でも格安SIM同様にお得です。
ドコモの格安プラン「ahamo」
画像引用元:ahamo
ahamoは、キャリアの格安プランの先駆けとなったオンライン専用プランです。
20GBに5分かけ放題がついて2,970円と、通話もデータ量もたっぷり使えるプランです。
ahamo | |
---|---|
月額料金 | 2,970円 4,950円 |
データ容量 | 20GB 100GB |
通話料金 | 5分まで無料 (+1,100円で24時間かけ放題) |
テザリング | 対応 |
国際ローミング | 対応 ※20GBまで無料 |
通信制限時の速度 | 最大1Mbps |
5G | 対応 |
eSIM | 対応 |
キャリアメール | 非対応 |
詳細 | ahamo公式サイト |
料金だけで比較するとpovo2.0やLINEMOより高めですが、通話が多い方にぴったりです。
さらに、海外ローミングでも国内同様に20GBが使えます。
- 100GBのプランも提供している
- 5分かけ放題オプションが標準付帯している
- 小容量プランはない
中容量に特化している
ahamoは20GBと100GBの2プラン構成で、小容量や大容量プランは提供していません。
とはいえ、リーズナブルな価格で提供していて回線速度が比較的安定していることを考えると、10GB以下の小容量ユーザーにもおすすめです。
単純に料金だけを比較するのではなく、回線品質などの要素を総合的に考慮しましょう。
電話をかける機会が多い人にとっては見逃せない
5分かけ放題オプションが標準付帯しているのも見逃せないポイントです。
短時間の通話が多い人に向いていますが、そうでなくても極端に割高なわけではないためデメリットにはなりません。
緊急に電話をかけるケースは誰にでも起こり得るため、短時間の通話に別途料金が発生しないのはうれしいポイントといえるでしょう。
auの格安プラン「povo2.0」
画像引用元:povo2.0始動!! 基本料ゼロから始めるオールトッピングプラン|povo2.0
auのpovo2.0は、基本料金0円必要に応じてトッピングして利用するプランです。
トッピングなしの状態では低速通信しか利用できず、都度データ量をトッピングして利用します。
通話オプションもトッピング方式で提供しているため、必要に応じて組み合わせられるのも魅力です。
povo2.0の基本情報 | |
---|---|
月額料金 | 0円 |
国内通話料 | 22円/30秒 |
データトッピング | データ使い放題(24時間):330円/回 データ追加1GB(7日間):390円/回 データ追加3GB(30日間):990円/回 データ追加20GB(30日間):2,700円/回 データ追加60GB(90日間):6,490円/回 データ追加150GB(180日間):12,980円/回 |
通話トッピング | 5分以内通話かけ放題:550円/月 通話かけ放題:1,650円/月 |
ネットワーク | auの4G・5G |
海外 | 提供予定 |
手続き方法 | オンラインのみ |
新規契約事務手数料 | 無料 |
機種変更手数料 |
- 用途にあわせてフレキシブルに使える
- サブ回線としても使いやすい仕組みである
- オートチャージは3GBのみ
- 使いやすいトッピングが期間限定のことが多い
自分に合った使い方ができる
必要なときに必要な容量をチャージして使う仕組みのため、毎月必要な容量が変わる場合にも対応しやすいのがメリットです。
ただし、各トッピングに有効期間があるため、購入前には忘れずにチェックしましょう。
中容量帯をお得に利用できる
20GBは2,700円で、データ量だけで比較すればahamoやLINEMOよりお得です。
150GBまとめてトッピングすれば、1ヶ月あたり25GBが2,163円とさらにお得になります。
また、データ使い放題(24時間)もあるので、普段は0円運用で放置して、必要な時にガッツリ使うサブ回線としても人気です。
自分で管理する必要はありますが、上手に使えばお得に使えるでしょう。
ソフトバンクの格安プラン「LINEMO」
画像引用元:LINEMOの料金プラン|【公式】LINEMO – ラインモ|格安SIM
LINEMOは、eSIMにいち早く対応したソフトバンクのオンライン専用プランです。
月間データ容量が20GBの「スマホプラン」と、3GBの「ミニプラン」が提供されています。
項目 | ミニプラン | スマホプラン |
---|---|---|
月額料金 | 990円 | 2,728円 |
通信容量 | 3GB LINEギガフリー | 20GB LINEギガフリー |
速度制限時 | 300Kbps | 1Mbps |
音声通話 | 22円/30秒 通話オプション 通話準定額:月額550円 通話定額:月額1,650円 |
|
ネットワーク | 4G/5G | |
手続き方法 | オンラインのみ | |
新規契約事務手数料 | 無料 | |
詳細 | LINEMO(公式サイト) |
- 小容量プランを提供している
- LINEギガフリーを提供している
- 20GB以上のプランがない
- 通話オプションが別提供である
小容量プランを必要とする人に向いている
3GBは月額990円と、格安SIMの3GBプランと同じ月額料金で最安値級です。
ahamoは中容量のみの提供であることを考えると、あまりデータ通信を利用しない人にはおすすめの選択肢といえるでしょう。
20GBプランも月額2,728円なので、ahamoより若干お得に使えます。
さらに、どちらもLINEギガフリーでLINE通話もデータ消費なしで使えます。
通話オプションがない点に注意しよう
ahamoは5分通話オプションが付帯しているものの、LINEMOは550円/月のオプションを追加しなければなりません。
ahamoより242円安いだけであることを考えると、20GBを契約する場合においては料金面でのメリットはほぼないといえるでしょう。
楽天モバイルの「Rakuten 最強プラン」
画像引用元:Rakuten最強プラン(料金プラン) | 楽天モバイル
楽天モバイルの料金プランは、格安で使える「Rakuten 最強プラン」の1つのみです。
月額料金は利用するデータ量により変わりますが、データ量無制限が3,278円で使えます。
Rakuten UN-LIMIT Ⅵ | ||
---|---|---|
プラン月額料金 | 0〜1GB | 1回線目:0円 2回線目〜:1,078円 |
1〜3GB | 1,078円 | |
3〜20GB | 2,178円 | |
20GB〜 | 3,278円 | |
最低契約期間 | なし | |
違約金 | なし | |
通信容量 | 楽天回線(4G/5G) | 使い放題 |
auローミング | 5GB | |
通話 | Rakuten Link | 0円 |
通常の電話 | 22円/30秒 |
- どの容量帯でも安価に利用できる
- Rakuten Linkで通話料が無料になる
- auローミングも無制限で使える
- 4Gのバンドが1つのみで通信品質に問題がある
無制限通信を利用するならおすすめ
楽天モバイルは、無制限通信を3,278円で利用できるのが大きなメリットです。
他のキャリアでは7,000円以上かかることを考えると、お得であるといえるでしょう。
毎月大容量通信を必要とする人にとっては、魅力的な選択肢といえます。
なお、一部のauローミングエリアでも無制限で利用できます。
サービスエリアには注意が必要
楽天モバイルは4G通信をBand 3のみで提供しているため、通信品質が低下しやすいのが特徴です。
高い周波数帯を利用しているため障害物に弱く、屋内で電波が弱まりやすい点に注意してください。
通話料無料も魅力的
2023年8月時点においては、Rakuten Linkを利用すれば通話料無料で電話を掛けられるのもメリットです。
固定電話・携帯電話宛の通話が多い人にとっては、魅力的な選択肢になるでしょう。
ただし、今後有料化されるリスクは十分に考えられるため、これから契約する人は注意しておくことをおすすめします。
eSIMとは|便利な使い方やメリットは?
画像引用元:eSIMらくらく設定ガイド|日本通信SIM サポート
eSIM対応の格安SIMやキャリアの格安プランにして、どんなメリットがあるのかチェックしましょう。
- スマホに直接契約情報を記録できてスムーズ
- 日本でのサービスインは2020年春から
- 複数のスマホを使い分ける場合は注意が必要
- DSDV運用にも最適
- 海外渡航時にも有用
eSIMは物理的なSIMカードが不要
eSIMとは、スマホ本体に内蔵してある「Embedded SIM(埋め込みSIM)」に加入者情報(プロファイル)を書き込むことで、契約を管理するシステムです。
直接契約情報を記録できるため、物理SIMは必要ありません。
日本での認知は2020年から
日本国内では2020年3月19日のIIJmio「データプラン ゼロ」が初のeSIM対応サービスとして提供開始しました。
4大キャリアの対応開始は2020年4月で、楽天モバイルが最初にサービスインしています。
その後2021年に掛けてドコモ・au・ソフトバンクもeSIMに対応し、多くのユーザーが使えるようになりました。
利用時には注意点もある
eSIMは物理SIMが不要になる便利なシステムですが、SIMの差し替えができない点に注意が必要です。
物理SIMの場合、別のスマホで同じ回線を使いたい場合にはSIMを差し替えるだけでそのまま使えます。
しかし、eSIMの場合はキャリアのサイトで再発行手続きして新しいスマホに登録しなければなりません。
1つの回線を複数のスマホで使い分ける人にとってはあまりおすすめできないため、注意しましょう。
eSIMの便利な使い方・メリット
eSIMにするとどんなメリットがあるのかも見ていきましょう。
主なメリットは以下の4つです。
- ネットで申し込み完了後すぐ使える
- SIMカードの差し替えが不要になる
- 1台のスマホに複数の回線を契約・設定できる
- 旅行や出張で海外に行った時に現地のSIMがすぐ使える
それぞれ詳しくチェックしていきます。
ネットで申し込み完了後すぐ使える
eSIMの最大のメリットは、回線契約の申し込み後すぐに利用開始できることです。
通常のSIMカードは申し込み完了後に、SIMカードが届くのを数日待つ必要があります。
一方で、eSIMなら申し込み完了後にeSIMのプロファイルをダウンロードすれば、30分と待たずに使い始められます。
もちろんMNPでの乗り換えもOKです。
申込時に実施するKYCの状況によってはすぐに開通しないこともありますが、物理SIMより早いのは大きなメリットといえるえしょう。
SIMカードの差し替えが不要になる
eSIMでは、スマホ本体に遠隔でプロファイル(加入者情報)を書き込むため、キャリアや格安SIMを乗り換えてもSIMカードの差し替えは不要です。
物理SIMに起因する以下のトラブルを避けられるのもメリットといえるでしょう。
- SIMトレイの破損
- 防水パッキンの摩耗による浸水
- SIMのICチップ摩耗による認識不良
eSIMを利用するだけで、こうしたSIMトレイ周りのトラブルとは無縁になります。
1台のスマホに複数の回線を契約・設定できる(DSDV)
eSIMに対応したスマホの多くは、従来のSIMカードもあわせて使えるように設計されています。
こうした機種は、eSIM+SIMカードのデュアルSIMにすることで、1台のスマホで2回線使えるように設定できます。
障害対策などで2回線以上契約したい人にとっては見逃せません。
なお、2回線利用した場合の料金を以下で試算しました。
例)LINEMOと楽天モバイルを利用するケース
例えば、LINEMOと楽天モバイルでデュアルSIMにして、データ通信はLINEMO、音声通話はRakuten Linkを利用する場合の料金を計算してみましょう。
項目 | 月額料金 |
---|---|
LINEMO | 990円 |
楽天モバイル | 1,078円 |
通話料 | 0円 |
月額料金 | 2,068円 |
データ通信がLINEMOの3GBで足りるなら、2回線合わせても月額2,068円です。
Rakuten Linkで国内通話は無料になるので、LINEMOの通話定額(月額1,650円)は不要になります。
海外に行った時に現地のプリペイドSIMがすぐ使える
海外に行く場合、渡航先で現地のプリペイドSIMを購入する方も多いのではないでしょうか?
海外でもeSIMは徐々に普及していて、今後はプリペイドSIMもeSIM対応するものと考えられます。
空港でプリペイドSIMの売り場を探さなくても、事前に申し込みしておいて、現地で設定するだけで使えるようになるでしょう。
ただし、eSIMに対応しているキャリア・プランはそれぞれ異なります。
渡航先でサービスを提供しているキャリアの公式サイトで、どのプランがeSIMに対応しているかきちんと確認しておくことが大切です。
eSIMを使えば格安SIM・格安プランがもっとお得に使える!
画像引用元:eSIMについて | リンクスメイト -LinksMate-
eSIMはスマホの専用領域に直接契約情報を記録できるシステムで、開通をスピーディーにできるのが大きなメリットです。
4大キャリアすべてと一部の格安SIMがeSIMに対応していて、選択肢は比較的多いといえるでしょう。
今回チェックしたポイントをまとめると以下のとおりです。
主要なサービスの多くがeSIMに対応しているため、自分に合ったところを選ぶとよいでしょう。
DSDV運用にも役立つため、ぜひ活用してみてください!