
Excelでセルのコピーをして、他のセルに貼り付けをしたときに思い通りの結果にならないため悩んだことはありませんでしょうか?例えば下記のような表を作成します。
合計のセルには、1月から3月の数字を自動集計するSUM関数を設定しておきます。
こちらの表の合計に表示されている結果(数字)を他のシートで使用したいです。
合計の値を選択してコピーします。
そのあとに、他のシートにて貼付けを行います。
そうするとなぜかエラーになりませんでしょうか?
今回はこちらのような現象の対策方法についてご説明いたします。
そもそも、なぜエラーになってしまうのか?
コピーや貼り付けのやり方が間違っているというわけではありません。Excelのセルを選択してコピーしたのですが、実は、Excelのセルには目に見えているデータ(今回ですと合計の数字)以外にも様々な情報を保持しています。セルをコピーした際に、そちらの見えない情報までコピーされているため、貼り付けた段階でエラーとなってしまったのです。
実際には、今回ですとコピー元のセルに設定しましたSUM関数までコピーされてしまっています。そのため貼り付けた際に、合計する範囲のデータがありませんということでエラーになってしまっています。
参考:エラーの内容を確認しますと「セル範囲が無効のエラー」と表示されます。
貼り付けする内容を選択しましょう
セルをコピーした際に、他の情報もコピーされることは先ほどご説明しました。では、エラーならないようにするにはどうしたらいいでしょうか?「形式を選択して貼り付け」という機能があります。貼り付けする際に、そちらのメニュを選択してください。
そうしますと下記のような画面が表示されます。
今回ですと、合計の値だけ使用したかったのでSUM関数は不要でした。
必要なのは式ではなくて値のみですので貼り付けるのを「値」を選択します。
結果、エラーにはならずに合計の値だけが表示されます。
「形式を選択して貼り付け」のまとめ
Excelのセルには見た目以外の情報も保持していて、コピーした際は、その情報もコピーされるということが今回のポイントになります。貼り付けを行うときに、コピー元のセルからどの情報を貼り付けたいのかという部分を「形式を選択して貼付」を選んで選択するようにすれば問題ないことになります。