格安SIM(MVNO)とは?初心者向けにわかりやすく解説

  • 2022年1月4日
  • by.kou

Xperia Ace II SIMスロット

携帯代10,000円て高くない!?格安SIMで月額を半分以下に抑えませんか?

「格安で使えるスマホの通信サービス」である格安SIM(MVNO)が急速に普及しました。

2021年3月末時点のMM総研の調査では、国内MVNO市場の独自サービス型SIMの回線契約数は約1,260万回線以上になります。

この記事では、格安SIM(MVNO)とはどのようなサービスなのかを初心者にもわかりやすく解説します。

格安SIM(MVNO)のポイント
  • 格安SIMは月額料金が安い
  • 格安SIMは大手キャリアから回線を借りている
  • 格安SIMは大手キャリアに比べて通信速度が不安定?
  • 格安SIMは選べる容量が豊富
  • 格安SIM契約数は1261.6万回線(2021年3月末時点)
目次

格安SIM(MVNO)とは?

格安SIM 総務省
格安SIMは、自社で回線を所有していない通信事業者のことで、ドコモなどの大手キャリアよりも通信料金が安いことが特徴です。

別の呼び方として「MVNO」と呼ばれ「Mobile Virtual Network Operator」の略称であり、日本語だと「仮想移動体通信事業者」と呼ばれています。

格安SIM(MVNO)とは?
  • 自社で回線を所有していない通信事業者
  • ドコモやau、ソフトバンクの回線を借りて運用している
  • 通信環境の管理や店舗運営などのコストが少ないので料金を安くできる
  • mineo・IIJmio等が有名

そもそもSIMって何?

SIMとはスマホの中に入っているカードのことです。

SIMカードという言葉は聞いたことがあるかも知れません。

SIMカードは携帯キャリアから発行され、加入者の情報や電話番号が記録されています。

スマホを電話機として使うためのカードがSIMです。

ドコモなどの大手キャリアに比べて通信料金が「格安」なものを、通称「格安SIM」と言います。

IIJmioやOCNモバイルONE、mineoやBIGLOBE SIMなどが格安SIMと呼ばれます。

格安SIM(MVNO)は回線を所有していない通信事業者

「仮想移動体通信事業者」というのが格安SIMの別の名前ですが、これだけ見るとどういう意味なのか非常にわかりにくいです。

簡単に言うと、格安SIM(MVNO)は自社で回線を所有しておらず、別の通信事業者から回線を借りて通信サービスを運営している通信事業者なのです。

ドコモやau、ソフトバンク、楽天モバイルといった大手キャリアは、それぞれ回線を所有していて通信品質の管理や通信エリア拡大などを行っています。

格安SIM(MVNO)は他社の回線を頼る形で通信サービスを提供しているのです。

乱暴な言い方をすればドコモやau、ソフトバンク、楽天モバイル以外は格安SIMと言って良いでしょう。

厳密にはサブブランド(UQモバイルやワイモバイル)などがありますが、複雑なので省略!

利用している回線は大手キャリアから借りている

格安SIM(MVNO)の回線はどこから借りているのでしょうか?

格安SIM(MVNO)のほとんどが、ドコモやau、ソフトバンクの回線を借りています。

だからこそ、「ドコモの回線を使っています!」「ソフトバンクの回線だから安心!」といった謳い文句があるのです。

さらに他の格安SIM(MVNO)が借りたキャリアの回線を又借りしてサービスを運営する会社もあります。

コストがかからず安い料金プランを実現できる

格安SIMはその名の通り料金プランが「格安」なことが特徴です。

回線のレンタル費用はかかるものの、回線自体の保守・維持費やエリア拡大による工事費などのコストがかかりません。

店舗を運営している格安SIM(MVNO)は少ないので、店舗運営にかかる管理費や光熱費、人件費などもほとんどかかりません。

つまり、格安SIM(MVNO)は大手キャリアに比べて、運営コストが圧倒的に安いのです。

だからこそ、大手キャリアにはない格安料金で通信サービスを提供できます。

格安SIMってどのくらいの人が利用してるの?

mineo-award

画像引用元:受賞一覧|格安スマホ・SIM【mineo(マイネオ)】

格安SIMは実際にどのくらいの人が利用しているのでしょうか?

MM総研は国内MVNO市場の2021年3月末時点での「国内MVNO市場調査」を発表しました。

ソース:株式会社MM総研

独自サービス型SIMの回線契約数は1261.6万回線

MM総研 格安SIMデータ

画像引用元:独自サービス型SIM 21年3月末は初の前年比減に ≪ プレスリリース | 株式会社MM総研

独自サービス型SIMの回線契約数は2021年3月末時点で1261.6万回線です。

MM総研 格安SIMデータ

画像引用元:独自サービス型SIM 21年3月末は初の前年比減に ≪ プレスリリース | 株式会社MM総研

携帯電話(3G、LTE、5G)契約数は1億8965.4万回線ですから、独自サービス型SIMが占める割合は6.7%になります。

格安SIM事業者シェア1位は?

MM総研 格安SIMデータ

画像引用元:独自サービス型SIM 21年3月末は初の前年比減に ≪ プレスリリース | 株式会社MM総研

2021年3月末時点の独自サービス型SIM市場の事業者シェア1位はインターネットイニシアティブでIIJmio・BIC SIMなどを提供しています。

2位はOCNモバイルONEを提供するNTTコミュニケーションズ。

3位は楽天モバイルで、4位はmineoを提供するオプテージ、BIGLOBE SIMなどを提供するビッグローブが続きます。

ちなみに3位の楽天モバイルは2020年4月でMNO参入しており、MVNO回線の新規受付を停止しています。

格安SIMは成長路線に戻る?

MM総研 格安SIMデータ

画像引用元:独自サービス型SIM 21年3月末は初の前年比減に ≪ プレスリリース | 株式会社MM総研

2014年から常に増加傾向であった格安SIMですが、前年同期比で初めて15.9%減少しました。

かなり減少しています…。

原因としては3大キャリアによる廉価版料金プランの投入や楽天モバイルのMNO参入でしょう。

ですが、MM総研は2022年3月末時点の独自サービス型SIM市場は1,390万回線に増加すると報じています。

主要MVNOの新料金プランの価格優位性が高いことを指摘しています。

さらにIoT用途の市場拡大で2024年3月末には、IoT向け回線比率が53.2%と過半数になると予測しています。

格安SIM(MVNO)のメリット

iPhone 12のSIMトレイ

格安SIMは管理費や維持費のコストが少なく、それが料金プランの価格に反映されており、大手キャリアよりも遥かに安い料金で通信サービスを利用できます。

そんな格安SIMのメリット3つを紹介します。

格安SIM 3つのメリット
  • 通信料金が安い
  • シンプルな料金体系
  • 選べる容量が豊富

通信料金が安い

格安SIMの最大の魅力は通信料金が安いことでしょう。

以下が格安SIMの料金比較です。

格安SIMの料金比較

※表は横にスクロールできます
項目1GB2GB3GB4GB5GB6GB10GB15GB20GB25GB
ワイモバイル--2,178円----3,278円-4,158円
UQモバイル--1,628円----2,728円-3,828円
ahamo--------2,970円-
povo390円-990円-----2,700円-
LINEMO--990円-----2,728円-
楽天モバイル0円1,078円1,078円2,178円2,178円2,178円2,178円2,178円2,178円3,278円
OCN モバイル ONE770円-990円--1,320円1,760円---
y.u mobile----1,070円---2,970円-
mineo1,298円---1,518円-1,958円-2,178円-
BIGLOBEモバイル1,078円-1,320円--1,870円--5,750円-
IIJmio-858円-1,078円---1,848円2,068円-
HISモバイル590円-790円-1,190円-1,790円-2,178円-

格安SIMの定義が実ははっきりしておらず、キャリアが提供しているahamoなどの登場であやふやになっています。

またサブブランドであるUQモバイルやワイモバイルも厳密には格安SIMではありません。

上記表ではそれらをひっくるめて比較しています。

大手キャリアも格安プランを提供しているため、以前よりも格安SIMの料金の安さが際立たなくなっています。

ですが、HISモバイルは1GBで月額590円、5GBで月額1,190円と格安です。

今後も格安SIMの料金は大手キャリアに負けないプランを打ち出していくと予想されます。

シンプルな料金体系

格安SIMのメリットとしてシンプルな料金体系があります。

大手キャリアの通常プランでは〇〇割や割引キャンペーンが豊富に用意されていますが、条件が複雑だったり分かり辛いのが現状です。

格安SIMの料金プランは基本的に自分が月に何GB使うのか、どのくらい通話するのかを考えるだけで済みます。

ただし、ahamoや楽天モバイルも料金体系がシンプルになっているので格安SIMだけのメリットで無くなっています。

選べる容量が豊富

格安SIMでは自分が使用する容量を細かく選ぶことができます。

例えば2GBを利用したいと思った場合はIIJmio、3GBを利用したい場合はHISモバイルなど大手キャリアよりも細かく設定されています。

格安SIM(MVNO)のデメリット

SIMピン

次に格安SIMのデメリットを解説します。

格安SIM 3つのデメリット
  • 通信速度が不安定
  • アフターサービスが少ない
  • 取り扱っているスマホの種類が少ない

通信速度が不安定

格安SIM(MVNO)の回線はドコモやau、ソフトバンクなどからレンタルしています。

それぞれ、借りている回線数は異なるので、回線数が少ない状態で利用ユーザーが多い場合、回線が逼迫してしまう恐れもあります。

すると、回線が混雑する時間帯になると、ネットの繋がりが悪くなったり、強制終了してしまう現象が発生してしまう可能性があります。

混雑する時間帯
  • 多くの会社が昼休みとなる12~13時
  • 営業時間の終わりとなる17~18時
  • 21~22時

はネット利用者が多くなるため、回線が混雑する傾向にあります。

このように、時間帯によって通信品質が不安定になることから、大手キャリアの回線の快適さが当たり前だった人にとってはかなり衝撃を受けるようです。

アフターサービスが少ない

ネット契約が大半ですし、店舗があったとしても契約の受付だけで終了になるケースがほとんどです。

そのため、操作でわからないことがあった場合に聞けるような場所もなく、アフターサービスが大手キャリアと比べて少ない傾向にあります。

ある程度スマホの操作に慣れている人なら問題ありませんが、スマホの操作や知識に自信がない人には少し不安かもしれません。

取り扱っているスマホの種類が少ない

ドコモやau、ソフトバンクのように新作iPhoneが発売されることはまずありません。

中にはiPhoneを取り扱う格安SIM(MVNO)もありますが、最新iPhoneを取り扱うのは半年以上後です。

格安SIM(MVNO)では取り扱うスマホの種類が少ないのはデメリットですが、自分が使っている最新のスマホを持ち込んで利用することも可能です。

格安SIMでは自分で用意したiPhone 13を使うのも簡単なので人によってはデメリットではないかもしれません。

大手キャリアと格安SIM(MVNO)を比較

LINEMO iPhone13

格安SIM(MVNO)は料金が安く、その代わり通信環境が不安定などのネックがあることがわかりました。

では、大手キャリアのサービスとは一体どのように異なるのでしょうか?

大手キャリアの料金は格安SIM(MVNO)の約4倍以上!?

まずは大手キャリアの基本的な料金プランを見ていきましょう。

月間データ量ドコモauソフトバンク
無制限プラン7,315円7,238円7,238円
5,665円
(3GB未満)
5,588円
(3GB未満)
5,588円
(3GB未満)
~7GB6,765円6,578円-
~5GB5,665円
~4GB4,928円
~3GB4,565円5,478円
~2GB4,378円
~1GB3,465円3,278円3,278円

次に代表的な格安SIMの料金プランも見てみます。

月間データ量イオンモバイルBIGLOBEモバイルmineo日本通信SIM
0.5GB803円---
1GB858円1,078円1,298円290円
2GB968円---
3GB1,078円1,320円-2,728円
(通話かけ放題)
4GB1,188円---
5GB1,298円-1,518円-
6GB1,408円1,870円-1,390円
(無料通話70分/月)
10GB1,848円-1,958円-
20GB1,958円-2,178円2,178円
(無料通話70分/月)

例えば3GB利用したい場合、大手キャリアは4,000円台ですが、格安SIMでは1,000円ほどです。

その差は約4倍以上!

ただし大手キャリアには無制限プランなどの大容量プランが用意されています。

無制限で使いたい場合は大手キャリアを選択する価値があります。

大手キャリアならどこでも快適にネットが使える

大手キャリアの通信品質は格安SIMに比べて非常に高いです。

独自に回線を所有し、常に管理やエリア拡大を行っているからか、年々使える場所もさらに広くなってきました。

今では、山奥や地下でもない限り基本的にどこでも快適に使うことができます。

通信品質が高いからこその高額な料金プランだと思うと、大手キャリアでその料金を支払う価値がでてきます。

格安SIM(MVNO)は大手キャリアありきの通信事業者

格安SIM(MVNO)は大手キャリアの回線を借りて、はじめて通信サービスを運営できる通信事業者です。

つまり、大手キャリアがいなければ格安SIMはサービスを運営することができません。

「料金を安くできるなら大手キャリアは要らないのでは?」と思うかもしれませんが、大手キャリアがなくなったら格安SIMもなくなってしまいます。

また、現状大手キャリアで契約をしている人が圧倒的に多いですから、大手キャリアもまだ需要が高いということがわかります。

大手キャリアの廉価版料金プランや楽天モバイルも検討しよう

ahamoのロゴ

画像引用元:ahamo

格安SIMは料金プランが安いのが特徴ですが、大手キャリアの廉価版料金プランや楽天モバイルも同様に価格が安くなっています。

特に大手キャリアの廉価版料金プラン(ahamo・povo・LINMO)は月20GBまで利用でき、月額料金は3,000円以下です。

ahamoの料金プラン

ahamo
月額料金2,970円
契約期間なし
通信方法4G/5G
月間データ容量20GB
dカード特典dカード登録:+1GB
dカード GOLD登録:+5GB
速度制限時の通信速度最大1Mbps
国内通話1回につき5分かけ放題
海外利用82の国と地域
海外データ通信20GBの中から消費
契約事務手数料0円
機種変更手数料0円

ahamoは20GB利用できて月額2,970円と格安で、通信品質もドコモと同様です。

また、楽天モバイルは通信エリアこそ狭いですが1GBまで0円という驚愕のプランを打ち出しています。

これらの大手キャリアの廉価版料金プランや楽天モバイルよりもお得な場合のみ、格安SIMを選択しましょう。

格安SIM(MVNO)が向いている人は?

Xperia 10 III Lite

画像引用元:Xperia 10 III / 10 III Lite(エクスペリア テン マークスリー / テン マークスリー ライト)| 仕様(スペック)| Xperia(エクスペリア)公式サイト

格安SIM(MVNO)はメリットも多い反面、デメリットも少なくありません。

料金が安いというのは全ての人に対して大きな魅力だと思いますが、それだけで全ての人にすすめることはできないでしょう。

向いている人と向いていない人がいます。

ここでは、格安SIM(MVNO)に向いている人の特徴について解説します。

格安SIMに向いている人
  • 料金の安さを重視したい人
  • 通信環境がそこまで気にならない人
  • 利用頻度が少なくあまりスマホを使わない人
  • 小容量しか必要ない人
  • スマホの操作やプランの知識がある人

料金の安さを重視したい人

最大のメリットは料金の安さです。

なんでも良いからとにかく料金を安くしたい!という人はぴったりでしょう。

通信環境がそこまで気にならない人

料金が安い一方で、時間帯によって通信品質が不安定になることが多い格安SIM(MVNO)。

通勤時や帰宅時、お昼の時間など、多くのユーザーがネットを使う時間帯は特にそれが顕著です。

通信環境が良くなくてもそこまで気にならないという人でないと、難しいかもしれません。

利用頻度が少なくあまりスマホを使わない人

いつでも動画を観たりスマホゲームをプレイしているようなヘビーユーザーの人には、おすすめできません。

通信品質が不安定になることを想定すると、確実にストレスが溜まります

一方で、多少ネットで調べ物をしたり、LINEを使う程度のライトユーザーの人なら、通信品質が不安定になってもそこまで気にならないでしょう。

小容量しか必要ない人

格安SIMは小容量(1GB〜3GB)しか必要ない人に向いています。

20GBほど使う場合はahamoや楽天モバイル、20GB以上使う人は大手キャリアの大容量プランを選択するのが得策です。

とにかくちょっとだけ使いたい!という人に格安SIMの料金プランはフィットします。

スマホの操作やプランの知識がある人

アフターサービスがあまり期待できないので、初期設定やデータ移行などの操作も全て自分でやる必要があると思ってください。

また、操作でわからないことを聞く窓口がないことを考えると、ある程度スマホの操作に慣れている人の方が安心でしょう。

格安SIM(MVNO)はリーズナブルでお得な通信サービス!だが…

BIGLOBEモバイルのロゴ

画像引用元:キャリアからBIGLOBEモバイルへ乗り換えたきっかけから決め手まで | 【しむぐらし】BIGLOBEモバイル

格安SIM(MVNO)は月額料金が安く、料金プランがシンプルで魅力的です。

ですが、レンタルしている回線数と契約者数とのバランスで、時間帯によって回線が混雑して使いにくくなる傾向があります。

大手キャリアの廉価版料金プランや楽天モバイルも月額料金が安くなっているので、比較することが大切です。

格安SIM(MVNO)まとめ
  • 格安SIMは月額料金が安い
  • 格安SIMは大手キャリアから回線を借りている
  • 格安SIMは大手キャリアに比べて通信速度が不安定?
  • 格安SIMは選べる容量が豊富
  • 格安SIM契約数は1261.6万回線(2021年3月末時点)

携帯代10,000円て高くない!?格安SIMで月額を半分以下に抑えませんか?

この記事を書いた人
脚本・演出家。時にライター・WEBディレクター。アベンジャーズよりもX-MENが好き。X-MENで欲しい能力はミスティークのそれ。用途はもちろんあれ。ジョジョで欲しい能力はパールジャムで理由は肩こりが激しく胃腸が弱いから。