
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
新型コロナウイルスの感染防止のためにマスクが手放せない日々が続いています。
今まで普通に使うことができたiPhoneのFace IDも、マスクをしていると顔認証ができず苦労している人がたくさんいます。
顔認証できずにパスコード入力になる流れにストレス感じている人も多いと思うので、今回はマスクをしていてもFace IDで顔認証する方法について解説していきます。
併せて、どうしてもFace IDが使えない時の対処法やiOSの最新アップデートに関する情報についても触れていくので、是非チェックしてください。
iOS 14.5はApple Watchで解除できる
画像引用元:Apple Watch SE – Apple(日本)
2021年4月27日にリリースされたiOS 14.5へのアップデートでは、ついにApple Watchでのロック解除が可能になりました。
ただし以下の条件を満たす必要があります。
- iPhone:iPhone X以降
- iOS 14.5へのアップデート
- Apple Watch:Series 3以降
- watchOS 7.4へのアップデート
基本的にはiPhoneとApple Watchともに最新のOSにアップデートすることが必須です。
個人的にはマスクをしたまま顔認証ができるというのはかなりありがたいです。
これを機にApple Watchを購入するのもありですね!
マスクをしているとFace IDで認証できない理由
iPhone Xから始まり、iPhone XS、XR、11と性能がアップしているFace IDですが、マスクをしたままだと顔認証を利用することができません。
その理由として、Face IDは目と鼻と口が見える状態で機能するように設計されているという点が挙げられます。
つまり、鼻と口が隠れてしまっている状態のマスク姿では、どんなに頑張っても認証することができません。
確かに顔がほぼ隠れている状態で認識してしまうと、今度は「セキュリティは大丈夫なの?」と不安になります。
平時であれば心強いはずのFace IDですが、マスク着用が当たり前のようになってしまった今では思うように使えず、かなり死活問題です。
iPhone以外にも顔認証を採用しているスマホは多くありますが、まさかこんなことになるとは思わなかったでしょうね。
マスク着用中にFace IDで顔認証させる方法
あまりにFace IDを使うことができないということで、中国のTencent Security Xuanwu Labのセキュリティ研究者たちがマスクをした状態で顔認証をする方法を考えたそうです。
結果100%ではありませんが、かなりの高確率でマスクをしたまま顔認証ができるようになる設定方法が編み出されました。
筆者も実際に試してみたので、下記にて操作時の画像を参考にしながら解説していきます。
※既にFace IDの登録をしている人は、一旦Face IDの設定をリセットしましょう。(容姿を2種類登録する必要があります)
Face IDの設定画面を起動
まず、Face IDの設定画面にアクセスします。
設定アプリを開き、「Face IDとパスコード」をタップしましょう。
次に、パスコードが求められるので、事前に決めている6桁のパスコードを入力してください。
Face IDの設定画面が下記画像の通りです。
この画面はまだFace IDが設定されていない状態ですが、既にFace IDが登録されている人は一度「Face IDをリセット」をタップして設定を消去してください。
2つの容姿を登録しなければいけない可能性があるからです。
「Face IDをセットアップ」をタップしたら、Face IDの設定画面が表示されます。
マスクを半分に折って顔に当てる
次にマスクを用意します。
マスクを半分に折り、顔半分に当ててください。
両目と鼻半分と口半分が見えている状態のまま、設定画面に表示されている枠内に顔を入れてください。
マスクを顔の中心からゆっくり離す
しばらくして「顔に障害物があります」という文言が出た場合は、マスクを顔の中心からゆっくりと離してください。
次に「ゆっくりと頭を動かして円を描いてください」の文言が表示されるまで離しましょう。
ちなみに、Tencent Security Xuanwu Labの研究者によると鼻の先だけ覆うことを推奨しています。
頭を動かして円を描くという文言が表示されたら、そのまま枠内で360°頭を動かしてください。
これで1回目のスキャンは完了です。
同じ手順で2回スキャンする
次に、2回目のスキャンを行います。
2回目も同じように頭をゆっくりと円を描くように動かしてください。
2回目のスキャンが無事完了したら、次にマスクで顔を全て覆った状態で認証できるかどうか1度Face IDを試します。
認証できなかったら逆側の顔を半分に折ったマスクで覆いもう1つの容姿として登録
2回目のスキャン完了後に何度か試してもFace IDで顔認証ができなかったら、設定画面に戻って「もう1つの容姿をセットアップ」を選択します。
1つ目の容姿を登録する際に覆っていた方と逆側の顔を半分に折ったマスクで覆い、先ほどと同じ手順を繰り返してください。
2つ目の容姿の設定が完了したら、もう一度顔認証を試してみましょう。
ちなみに、Tencent Security Xuanwu Labでは、それぞれ顔半分をマスクで覆ったものを2つ登録することでより成功率が上がるといわれています。
- Face IDをリセットする
- Face ID設定画面を起動する
- 半分に折ったマスクで顔半分を覆って読み込む
- 「顔に障害物」と表示されたらゆっくりとマスクを顔の中心から離す
- ゆっくりと頭を円を描くように動かしたら1回目のスキャン完了
- 同じ作業を繰り返して2回目のスキャンを完了させる
- 一度顔認証を試してみて、失敗したら逆側の顔を半分折ったマスクで覆ってもう1つの容姿を登録する
筆者が実際に試してみた結果
筆者もiPhone XRを使用中なので、実際にマスクをつけた状態で試してみました!
結果、やはり片方だけ登録するよりも、それぞれ両側の顔をマスクで隠した状態で2種類登録した方が成功率が上がったように思います。
1つだけ登録しても、筆者も場合1度も認証することができませんでした。
もともと顔認証が苦手なのでただ単に下手だった可能性もあります。
しかし、両側の顔をスキャンしたところ、一発で認証することはできませんでしたが3~4回ほど回数を重ねるうちに認証できるようになりました。
Face IDには学習能力があります。
徐々に、「認証しても良い顔」と覚えさせていけば、100%は不可能だとしても高確率でマスク着用中に顔認証ができるようになるかもしれません。
どうしてもFace IDで顔認証できない時は?
筆者もFace IDで顔認証するのがすごく苦手なので失敗する確率も高く、「いっそのことFace ID辞めた方が良いのでは?」と思うこともあります。
今回は筆者もマスクをしながら顔認証することに成功しましたが、何度やっても失敗してしまう人も中にはいるかもしれません。
どうしてもFace IDで認証されない場合はどうすれば良いのでしょうか。
顔認証に失敗したらどうなるの?
まず、顔認証に失敗してからパスコード入力に移行するまでの手順について解説します。
- 画面に顔を向けて1回目の顔認証で失敗する
- 画面を上にスワイプして再認証
- 再認証でエラーになったらパスコードを入力する
iPhoneのロック画面に顔をかざし、持ち主だと認証されればすぐに画面ロックは解除されます。
しかし、この時に顔認証に失敗した場合は、まず画面を上にスワイプしなければいけません。
顔認証に失敗すると下記画像のような文言が表示されます。
画面を上にスワイプすると、すぐに2回目の顔認証が行われます。
ここで再度顔認証を失敗することで、ようやくパスコードの入力が求められます。
パスコード入力までに2回顔認証を失敗し、画面を上にスワイプするという操作をしなければいけないというのはかなり面倒ですよね。
マスクをしている間、iPhoneを触ろうとする度に毎回このようなことをやっていてはストレスが溜まってしまいます。
顔認証をオフにする
前章のマスクを着用したままで顔認証するための設定方法を行っても上手く認証できない場合は、思い切って顔認証をオフにしてしまうのもおすすめです。
- 設定アプリを開く
- 「Face IDとパスコード」をタップ
- パスコードを入力
- 「FACE IDを使用」の項目にある「iPhoneのロックを解除」をオフにする
Face ID設定の画面にアクセスし、「iPhoneのロックを解除」をオフにするだけで即時パスコードが求められるようになります。
わざわざ顔認証を2回失敗する必要もないので、ストレスも少なく快適にiPhoneを使うことができるでしょう。
ただし、パスコードは顔と違って他の人にバレてしまう可能性が高く、iPhoneを悪用されてしまう恐れもあります。
ロックを解除する時は少し人の目を気にしながらパスコードを入力するようにしてください。
- 2回顔認証失敗→パスコード入力はかなり面倒
- ひたすら失敗しても使い続けてiPhoneに学習させる
- Face IDをオフにしてパスコードでロックを解除できるようにする
iOS 13.5で顔認証がスキップ可能に
画像引用元:ストア一覧 – Apple Store – Apple(日本)
近々リリースされると噂されているiOSの最新アップデートである「iOS 13.5」の開発者向けのバージョンが4月30日に公開されました。
この章では、iOS 13.5の内容について詳しく解説していきます。
画面を上にスワイプするだけで顔認証をスキップ
マスクをしていると顔認証できないというのはAppleでもかなり問題視されていました。
その結果、iOS 13.5ではユーザーがマスクをしているか自動的に認識し、マスクをしていた場合は画面を上にスワイプすると、顔認証をスキップしてパスコード入力画面に即時切り替わる機能が追加されるようです。
これがあれば、わざわざ顔認証をオフにする手間もなく、マスクをした状態で顔認証できるように設定する必要もないので、この先かなり便利になると思われます。
感染者との濃厚接触を検出できるAPIにも対応
また、iOS 13.5は少し前に話題となった、新型コロナウイルス感染者との濃厚接触の可能性を検知できるAPIにも対応しているようです。
Googleとの共同開発によるものであり、14日後に削除されるランダムなIDをBluetoothで付近のデバイスと共有することで、感染者と濃厚接触をしていた可能性を検知することができるシステムです。
専用のアプリの利用が必要になりますが、安全性と匿名性が非常に高く気軽に使いやすいというメリットがあるため、各個人の感染防止や感染の早期発見にも役立つのではないでしょうか。
ちなみにこのAPIは5月にリリース予定とのことで、iOS 13.5も5月中に使えるのではないかという声もあります。
- マスクをしていると判断したら画面を上にスワイプしてそのままパスコードが入力できる仕様に
- その他にも濃厚接触を検出できるAPIにも対応する予定
- iOSのアップデートは5月中になると予想されている
マスクでFace IDが面倒ならiPhone SE(第2世代)がおすすめ
画像引用元:iPhone SE – 仕様 – Apple(日本)
iPhone SE(第2世代)はiPhone 8と比較されることが多いですが、久しぶりにホームボタンが復活し、指紋認証が使えるようになりました。
ホームボタンが廃止されてショックだった人もたくさんいたので、今回乗り換えや機種変更を考えている人も多いのではないでしょうか。
指紋認証ならマスクの有無は関係ないので、顔認証にこだわることもなく快適に使うことができるでしょう。
性能に関してもiPhone 11と同じチップが搭載されており、見た目がiPhone 8であるにも拘らずCPUの処理速度は格段にパワーアップしています。
価格も他のiPhoneに比べてリーズナブルなので、特にiPhone XやiPhone XS・XRを使っている人は機種変更を検討してみてはいかがでしょうか。
尚、iPhone SE(第2世代)のカラーバリエーションの1つである(PRODUCT)REDの売り上げは、新型コロナウイルスの対策費用として提供されます。
キャリアの方は、公式のオンラインショップを利用すれば事務手数料が不要で通常のショップよりお得に購入できます。
マスクで顔認証ができなくてもパスコードでロック解除が可能
最後に、マスクをしながらFace IDで顔認証するための設定方法についてまとめます。
- Face IDをリセット
- Face IDの設定画面を起動し、半分に折ったマスクを顔半分につけて読み込ませる
- 障害物の表記が出たらマスクを顔の中心からゆっくりと離す
- ゆっくりと頭を円を描くように動かしたら1回目のスキャンが完了
- 同じ手順で2回目のスキャンも行う
- これで認証できなかったら、逆側の顔を半分のマスクで覆ってもう1つの容姿を登録
iPhoneのFace IDを使った顔認証は、目と口と鼻を認識できなければ機能できないため、マスクをしている状態では認証が非常に困難でした。
しかし、マスクを半分に折って顔半分に当てるという方法でFace IDの登録をすれば、これまでよりも顔認証の成功率を格段にアップさせることができます。
一方で、100%確実というわけではないので、時には顔認証を2回失敗してパスコードを入力するという面倒な作業をしなければいけない時もあるでしょう。
それが負担であったりストレスを感じるようであれば、いっそのこと顔認証自体をオフにしてしまうという方法も1つの手段です。
また、これからリリースされる予定のiOS 13.5ではマスクを認識して顔認証をスキップさせる機能が使える予定です。
最新iPhoneであるiPhone SE(第2世代)はTouch ID(指紋認証)なのでマスクと関係ありません。
これからのライフスタイルを考慮し、iPhone SE(第2世代)へ機種変更をしたりiOSの最新機能を有効活用することも解決策としておすすめします。